春の嵐はトルネード!?『トルネードエリー』
毎度!
ゼクシオンことぜっくんです。
うぇいうぇい。
まだ春と呼ぶには少し早すぎますね。
季節先どりぃ!!
…言うて春一番が吹いたとかニュースでやってたので、もう春ってことでいいんじゃないっすかね。
今回ご紹介するのは『トルネードエリー』。
ちょっと前に気になってて狙ってたんですが大分安くなったので購入。
「©2015」と書かれているので5年前のゲームになりますね。
…ちょっと前…??
そりゃ安くもなるわ。
1.『トルネードエリー』概要
HUCH!&friends
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8才~
プレイ時間:20分~
「ある酪農地帯では竜巻のシーズンが訪れました。
ミルク工場は休業し、屋外の店舗は巻き上げられる塵から逃れるためにさっさと店じまいをしています。
ところが、牝牛のエリーだけはいまだに意気揚々と牧草を食べていました。
ああ、なんということでしょう。
エリーは自らの意思とは関係なく竜巻に乗るパイロットになってしまったのでした。
エリーの乗った竜巻はあなたたちの小さな農場にもやってきました。
竜巻が過ぎ去るまであなたの農場のものが巻き込まれないように持ちこたえることができるでしょうか!」
…みたいな感じのフレーバー。
エリーもはや竜巻となんの関係もないやんけ。
目的は竜巻が過ぎ去った(ゲーム終了)後に、一番農場の価値が高い(被害の少ない)プレイヤーとなること。
ゲーム自体はカードプレイとバランス系のアクションゲームを足して割らない感じのゲーム。
同じようなシステムで黄色い箱のサイのゲームがあったかと存じますがあれの難しい版というイメージでひとつ。
2.ゲームの準備(セットアップ)
1.ゲームボードの元になる土台を組みます。
割とゆるく、スッと入るのでよっぽど乱暴に扱わなければ折れたりはしなさそうです。
2.竜巻の通り道ボードを乗せます。
土台のくぼみにそっと乗せるだけ。
3.竜巻ボード中心の穴にガイド柱を差し込み、竜巻の通り道ボードの上に置きます。
ガイド柱は竜巻の通り道ボードのくぼみに入れるようにします。
竜巻の通り道ボードには内側と外側に形状の異なるくぼみがありますが、内側が通常ルール、外側が上級ルール用です。
画像の通りにやると通常ルールになります。
竜巻を動かす際、段差にガイド柱がひっかかるので内側のくぼみ(通常)だと竜巻を動かす際あまり大きく動かさなくて済むので難易度は控えめ。
反対に外側(上級)だとコースに沿って竜巻を動かしていかなければならないので、竜巻の動きが大きく、且つテクニカルになります。
イメージとしてはミニ四駆のコースみたいな感じ?…え?これ伝わる?
4.まず、1段目の竜巻を組み立てます。
竜巻ボードの竜巻のイラストの中心に黒い木製トークンを置き、その上に表面を下向きにしたカードを1枚乗せます。
乗せるカードは適当で大丈夫です。
ちなみにカードの裏表は白枠の方が表面で黒枠の方が裏面です。
さて、実は僕は説明を読み間違えてガイド柱の上で竜巻を作っていました。
動かすとくるくる回るもんだから「おお!竜巻っぽいぜ!」とか言って疑いもしませんでした。
そりゃ無理だぜなぁみんな!!(土下座)
5.カードをよく混ぜ、表面を下にして(裏向きにしたまま)各プレイヤーに手札として4枚ずつカードを配ります。
残りのカードは邪魔にならない場所に山札として置いておきます。
さらに、各プレイヤーは納屋・木・牛を各3個、合計9個のトークンを受け取ります。
このトークンが「自分の農場」となります。
余ったトークンがある場合は予備として脇の方に置いておきます。
最後に、プレイヤー同士の間隔(位置)が同じくらいになるようにプレイする場所を決めます。
自分自身が動いたりテーブルそのものを動かしたりして均等になるようにしてください。
3.ゲームの流れ
どっちのシステムがメインか微妙ですが、アクションゲーム系なだけあってルールは簡単。
2.竜巻ボードを次のプレイヤーの位置まで慎重に動かす
基本的なゲームの流れはこれだけです。
「おや?」と思った方、いい所に目をつけましたね。
実はカードをプレイしても、この時点では竜巻を大きくする必要はありません。
竜巻が大きくなる条件はまたあとで。
ゲームの終了条件は以下の2パターンです。
2.誰かが竜巻の被害を実行できなかった場合
上記どちらかが発生した場合、ゲーム終了→得点計算という流れです。
ゲームの終了条件については後述の《3-2.竜巻の被害》にて説明します。
3-1.手札のカードをプレイする
一番最初にカードをプレイするプレイヤーは、好きなカードを手札から1枚出すだけでOKです。
それ以降は、プレイされたカードに応じて以下のどちらかのルールに従って手札をプレイする必要があります。
ルールA
同じ種類の動物が描かれているカード
同じ種類の動物なら何頭でもOK。
ルールB
違う種類の動物で直前にプレイされたカードよりも動物の数が多いカード
違う種類の動物の場合は前のカードよりも多くなければならない。
また、カードの中には特別な効果を持つカードが3種類あります。
これらのカードを使うときは、直前にプレイされたカードに描かれている動物と同じ種類の動物が描かれている必要があります。
文字にするとややこしいので画像で見てましょう。
すべてのカードが「ルールA」に合致している。
このように、直前に出されたカードと同じ動物が描かれていれば以下の特別な効果を持つカードをプレイすることができます。
雲:このカードがプレイされた場合、進行方向の反転・リバース効果が発生します。
時計回りに手番を進めていた場合は、次にもう一度「雲カード」がプレイされない限りは反時計回りでゲームが進行します。
風向きが変わります。
雷:このカードをプレイした場合、そのプレイヤーは次の手番プレイヤーの位置まで竜巻ボードを動かす必要がありません。
上手くやれば、竜巻ボードを自分で動かす必要が無くなる…かも。
どういうことかというと、通常ならゲームの流れの通り「2.竜巻ボードを次のプレイヤーの位置まで慎重に動かす」必要があります。
しかし、これを次のプレイヤーに押し付けることができるのです。
やったぜ!
つまり、次の手番プレイヤーが自身が自分の位置まで竜巻ボードを動かさなければならないということです。
ただし、次の手番プレイヤーも手札に「雷カード」があれば、竜巻を動かす前にプレイすることができます。
(この場合、どんな種類の動物が描かれていても雷カードをプレイすることができます。)
そうした場合は、さらに次のプレイヤーが自分の位置まで竜巻ボードを動かさなければなりません。
尚、雷カードが出され続け、最初に雷カードを出したプレイヤーまで手番が戻ってきてしまった場合、もはや雷カードをプレイすることはできません。
次のカードをプレイする前に竜巻ボードを1周させてから改めて自分の手番をプレイします。
和訳されているルールの中には書かれていなかったのですが、竜巻ボードを移動させる場合、近いからと言って手番の周りと逆の方向に動かさない方が良いと思います。
しっかりと他プレイヤーの前を通過させて自分の元へ竜巻ボードを動かしてきましょう。
1人ぼっち:嵐の中、一人ぼっちになってしまいました。
手札から動物が1匹しか描かれていないカードをプレイした場合、なぜか特別な効果があります。
嵐の中で1人ぼっち…仲間はどこに?
まず、通常通りに次の手番プレイヤー前まで竜巻ボードを移動させます。
そして手番プレイヤーとなったプレイヤーは、手札から条件に合ったカードを1枚プレイします。
その後、山札の1番上のカードを公開し、そのカードを即座にプレイしなければなりません。
公開したカードをプレイする条件が満たされていればそのカードをプレイし、次のプレイヤーの前に竜巻ボードを移動させてこのプレイヤーの手番は終了します。
しかし、公開したカードをプレイする条件が満たされなかった場合、このプレイヤーは竜巻の被害を受けてしまいます。
ややこしいですね。
実際の流れは以下のようになります。
プレイヤーAの手番で「1人ぼっち」をプレイ。
プレイヤーAはプレイヤーBの前まで竜巻ボードを移動させる。
プレイヤーBは手札からルールに従ってカードを1枚プレイする。
プレイヤーBは山札の1番上のカードを1枚公開し、プレイ可能であればプレイする。
無事プレイすることができた場合、プレイヤーBはプレイヤーCの前に竜巻ボードを移動させる。
そもそも手札からカードをプレイできない場合or山札から公開したカードがプレイできない場合、プレイヤーBは次項の「竜巻の被害」を受ける。
3-2.竜巻の被害
自分の手番になったらカードを1枚プレイし、(雷カードを使わなければ)竜巻ボードを次のプレイヤーの前まで動かします。
しかし、条件にあったカードをプレイできない、またはプレイはできるがプレイしたくないという場合に「竜巻の被害」を受けなければなりません。
ぉおおお!初手から何も出せねぇ!! クソ手札じゃねぇか!!(暴言)
時折配られた手札から何も出せない時があります。
上の画像ではプレイしなければならないカードは「鳥のカードか動物の数が6匹以上いるカード」。
手札を見ると…一致するカードはなにもありませんね。クソい。(暴言)
こういう場合は上記の通り「竜巻の被害」を受けることになります。
竜巻の被害は、「竜巻の被害を受けることになった時の山札の一番上のカード」を参照します。
画像の通り、山札の一番上のカードに描かれているのは「納屋と牛」でした。
この場合、竜巻の被害を受けるプレイヤーは「納屋と牛」を好きな順番で竜巻の上に積み上げていきます。
まず任意のトークン(今回の例で言うと納屋か牛)を竜巻の上に乗せ、山札のカードを1枚その上に乗せます。
その後、まだ乗せていないトークンを1つ乗せ、山札のカードを1枚その上に乗せます。
もし、この処理の《途中で》積み上げるべきトークンがなくなった場合、ゲーム終了、得点計算です。
ちょうど無くなっただけならば、ゲームは終了しません。
「積み上げなければならないものを積み上げられなかったとき」にゲーム終了となります。
いずれかのプレイヤーが竜巻の被害を受けた後、すべてのプレイヤーは手札が4枚になるように山札からカードを補充します。
ちなみに、このタイミング以外で手札を補充することはありません。
つまり、手札がない状態で自分の手番が回ってきてしまうと、確実に竜巻の被害を受けることになります。
ここでの処理で山札がなくなった場合も、ゲーム終了です。
全プレイヤーの手札がちょうど4枚補充されたとしても、山札が1枚もない場合はゲーム終了、得点計算に移ります。
竜巻の被害を受けたプレイヤーは、プレイ済みの竜巻ボード上のカードをすべて取り除き、(捨て札としてボード外によけてから)次ラウンドのスタートプレイヤーとなります。
竜巻の被害の処理を進めていくとこんな感じでどんどん積み上がっていきます。
スタートプレイヤーとなったプレイヤーは、手札にある任意のカード1枚をプレイします。
そうしてから、次の手番プレイヤーの前まで竜巻ボードを動かし、ゲームが続行していきます。
4.竜巻の崩壊/竜巻損害保険
竜巻が大きくなる、それすなわち遅かれ早かれ竜巻の崩壊が起こるということ。
前述の《3-2.竜巻の被害》で被害を受ければ受けるほど竜巻は大きくなり次のプレイヤーの元へ竜巻ボードを動かす際に崩壊させてしまう危険性が増して行きます。
もし竜巻ボードを次プレイヤーの元に移動させる時に竜巻(もしくはその一部)が崩壊してしまった場合、崩壊させたプレイヤーは《3-2.竜巻の被害》の処理を行なう必要があります。
そして、それ以外のプレイヤーは「竜巻損害保険」の申請をすることが可能です。
まず、崩壊した竜巻から全てのカードを取り除きます。
そして、トークンはストックに移します。
この場合(竜巻を壊した場合)には、壊したプレイヤー以外のプレイヤーが今までに失ったトークンのいずれかを竜巻損害保険としてストックから受け取ることができます。
こんな風に美しく崩壊することはありません。 解りやすく並べました。
この処理で受け取れるトークンを○×で画像に表しています。
壊したプレイヤーは保険を受けることはできません。
それ以外のプレイヤーは条件に従って保険を受けることができます。
注意点として、「竜巻の被害」によって被害を受けていないプレイヤーは保険を受け取ることができません。
また、特別な状況として、木トークンだけを失っていたプレイヤーが保険を受けようとしたが、ストックに納屋と牛しか無い場合があったとします。
同じ種類のトークンは3個まで(4個目を受け取れない)なので、損害自体はあるのですがこの場合は何も受け取ることができません。
そして、壊してしまったプレイヤーは《3-2.竜巻の被害》の処理を行ないます。
山札の一番上を参照し、そこに描かれたトークンを使い、竜巻を積み上げていきます。
もし、竜巻の崩壊が中途半端だった場合(一部残った場合)、その竜巻の上に引き続き積み上げていきます。
5.ゲーム終了
ゲームはどちらかの場合に終了します。
2.誰かが竜巻の被害を実行できなくなった場合
山札がなくなった場合や、誰かが竜巻の被害を支払えなくなった瞬間にゲーム終了です。
そして、「竜巻の被害」で積み上げるべきトークンを持っていなかったプレイヤーはこの時点で敗北します。
最後の得点計算に参加することはできません。
それ以外のプレイヤーは手持ちに残っているトークンを確認します。
トークンそれぞれを1個=1点として計算し、同じトークンを3個持っているならさらにボーナスの2点を獲得します。
(例えば木を3個持っていた場合、木3個3点+ボーナス2点=合計5点となります。)
牛が2点、納屋が1点、木が3点+ボーナスの2点が入り、合計8点でフィニィーーッシュ!!
最も多くの点数を持っていたプレイヤーが勝者となります。
もしも同点のプレイヤーが複数人いた場合、そのプレイヤー同士が竜巻ボードを動かすことなく順番にトークンとカードを積み上げていくサドンデスを行います。
崩す直前にトークンとカードを積んだプレイヤーが勝者となります。
6.あとがき
久しぶりにアクション系のゲームでした。
…久しぶりだよね…?
最初、ルール間違えてやった時は「これそんな高く積めなくね?(クソゲーでは?)」という感想だったんですけど、ちゃんとやってみたらそこそこ積めました。
(なお、崩壊させた模様。)
ゲーム開始時点ではLALALALOVESONGとキムタクのモノマネをできる程度には余裕の難易度なのに、ゲームが進んでくると徐々に難しくなり無言になってきます。
キャプテンリノよりも積み上げる難易度が高い+カードのプレイに条件があるので小さなお子様には難しいです。
キャプテンリノでは少々物足りないが、類似のアクションゲームを求める少し年齢が上がった子や軽く遊びたい大人の皆様にオススメしたい。
キワモノ感はありますが全然そんなことなく、十分楽しめました。
ものすごく頭を使った後とかの箸休めやウエルカムゲームなんかにいいかも。
うぇいうぇい。
…はぁい!
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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