老舗の雀荘からボードゲームカフェへ。遊べるボードゲームは900種以上、カジュアルに麻雀も楽しめる『上野上さま』へ行こう!
こんにちは、ふうかです。
東京都には数多くのボードゲームカフェが存在しており、ボードゲームカフェの激戦区と言われています。これまでにも激戦区東京のボードゲームカフェを紹介してきましたが、今回は上野にあるボードゲームカフェを紹介します。
気分で遊びを選ぶスタイル、はじめてみませんか?
周囲は静かなオフィス街
夕刻ともなれば、仕事を終えて帰宅する人たちや車で賑やかな都道437号線中央通り。並行する都道452号線とのちょうど中間、静かなオフィス街の一角。夕方になると外看板に灯りが点き、独特の喧噪がある中にオープンするお店です。
階段を上がり左手を見ると、淡いブルー系の扉が訪問を待っていてくれました。
重厚感がある扉を開けようとするも、ノックをすべきか迷います。悩んだ挙げ句、そのまま勢い良く扉を開けて入店です。
※後から聞いてみましたが、特にノックは必要ないそうです。
来るたび何かが違う店内
若干薄暗く感じる廊下に比べて店内はかなり広くて明るく、遊ぶためのテーブルやイスが多数設置されています。店内中央の一部には仕切り壁があり、左右が分かれている形に見えます。
入口側には正方形のテーブルが並びます。これが全自動雀卓です。麻雀が遊びたくなったらスタッフに一言かけるだけで、すぐに遊び始めることができます。
店内奥側には、溢れるほどのボードゲームが並びます。ボードゲームだけを純粋に楽しむならこちらで。場所を取るような大きなボードゲームから、軽く遊べるものまでバリエーション豊かなボードゲームが並びます。
ボードゲーム&麻雀という触れ込みですが、どう見てもボードゲームカフェです。
上野といえば有名なのは上野動物園のパンダ。こちらのお店では、ボードゲームと一緒にパンダがお客さんを出迎え、そして遊んでいる姿を見つめています。
ドリンクとお菓子はお好みで
ソフトドリンクからアルコールまで完備。さらにソフトドリンクはフリードリンクがお得です。値段を見てあまりの破格に驚きました。また、写真には写っていませんが、カップラーメンやスナック類も揃っているので、小腹が空いた時にも安心です。
店主にインタビュー
店主の松岡さんにお話を聞くことができました。
Q.このお店をオープンしたきっかけがあれば教えてください。
前職がコンサルティングの仕事をしていて、よく麻雀に行っていました。麻雀は4人必要なので、そこで麻雀を介して仕事を一緒にしていない人とでも仲良くなり、麻雀はビジネスに役立つと確証をもっていました。そんな折に取引先の方が冗談で「雀荘売っているから買ったら?」と言われ、ちょうど機材倉庫が欲しかったのもあり、倉庫にしてもいいかという思いではじめました。最初は友達と麻雀をやるための場所だったんです。
Q.なぜボードゲームカフェにしたんですか?
みんなで集まる場所、ですね。
麻雀をやっていたのと並行で、人狼やボードゲームなども遊んでいました。私は人狼も麻雀もボードゲームも、すべてが人と人を繋ぐものとして優れていると考えています。大人になってから仲間が増えるという素晴らしさをみんなに広めたい、知らない人がいるなら教えたい。そして私の性分として、素晴らしいものはみんなにシェアしたくなるんです。そうだ、シェアしよう! と。楽しいも幸せもシェアして、みんなで分かち合うのが良いと考えているので、みんなが幸せになることに協力できる場所をつくろう、という流れです。
Q. 現在も麻雀のお客さんのほうが多いですか?
35年続いた老舗の雀荘でした。当初は以前からの常連さんもいらっしゃっていたんですが、私がやるようになって完全禁煙にしたんです。すると昔からのお客さんがいらしても禁煙だから他店へ行くというのが増えていき、麻雀のみというお客さんは少しずつ減っていきました。現在は1、2割ですね。今はどちらかに偏るというより、ボードゲームも麻雀も両方遊ぶというお客さんが多いです。カジュアルに麻雀を楽しんでいただいています。
Q.開店したことをどうやって周知しましたか?
最初は広く大きくは宣伝していませんでした。実は、ここをはじめた当初、土日は開けていなかったんです。私は人狼も麻雀も、ボードゲームに限らないチャンネルを持っていたので、特定のゲームを遊ぶためだけにこの場所を使っている感じでした。
周りはビジネス街で、さらに秋葉原と上野の谷なので、土日は他の店も開いていないんです。とても静かな街です。
Q.平日のみ!? それがどうして今の形になったんですか?
最初の話に戻りますが、とにかく人の繋がりは最高だと思っているので、お店のスタンスは相席推奨なんです。そして常連さんも相席希望の方が多かったんです。そういった事情もあって、少しずつ相席した人たちでコミュニティが形成されていき、人が人を繋いでお客さんをご紹介いただきと、お客さんが増えていきました。お客さんが増えると必然的に週末のみというお客さんもいらっしゃるようになったので、週末も開けるようになりました。
Q.ところで来るたびに何かが違うお店ですが、今回はスタッフがいて驚きました。
金・土にいることが多めのスタッフ、なおたろさん ※上野上さま提供
そうなんです。平日に多くいる子と金・土曜日に多くいる子など、何人かスタッフがいます。顎髭の店主だけがいるより、店内が華やかになって良いですね。
Q.将来的な展望を教えてください。
続けられる・続いていく環境にしていきたいと思っています。私がいなくても続いていくような、そんな環境がつくれるといいなと考えています。
お忙しいところ、ありがとうございました。
上野上さまは、来るたびに店内が変わっていることに驚かされるお店です。個人的にお邪魔したことがあったんですが、今回も入店と同時に刷新された店内に気付くことができました。溢れるボードゲームを収納するため、どこに棚がつくれそうか検討していた松岡さん。次回伺う時には、また違った上野上さまを見せてくれるのかも知れません。
相席&おひとり様歓迎のボードゲームカフェ『上野上さま』
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気が向けばどこにでも出現する神出鬼没のブロガー。ほぼ毎日更新のブログでは、ただひたすらボードゲームについて発信中。
ボードゲームを追いかけて、あっという間に18年目。
ふうかのボードゲーム日記 https://fu-ka.livedoor.biz/
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