【TRPGのやり方を動画付きで紹介】初心者でも楽しめるTRPG3つのコツ
現代ではゲームと言えばデジタルゲームが普及していますが、ひっそり高校生や大学生を中心に流行っているアナログゲームがあるのをご存知でしょうか?その名も”TRPG”です。
本記事ではTRPGって何となくは知ってるけど、実際どう遊ぶの?という方や、友人に誘われてTRPGをやることになったから流れが知りたいという方に向け、TRPGのやり方を画像とともに載せています。更にプレイする上で役に立つ情報も。
本記事を読んで、友人あるいはネット上のプレイヤー達と、TRPGでの冒険をぜひ楽しんでください。
目次
1.TRPGって?~様々な世界に飛び込んで遊べるゲーム~
・TRPGは話し合うゲーム
TRPGとは参加者とコミュニケーションを通じて遊ぶアナログゲームです。
【※TRPGは、”(T)テーブルトーク(RPG)ロールプレイングゲーム”の略】
一番の特徴はプレイヤーの行動の自由度が高いことと言われています。(参考:TRPGとは (テーブルトークロールプレイングゲームとは) [単語記事] – ニコニコ大百科)
TRPGを1プレイすることを”セッション”といいます。1セッションで大体4~5時間かかることが多いですね。
ちなみにセッションの方法は、2つ。
①オフラインセッション・・・参加者で特定の場所(会議室などスペース)に集まり対面で遊ぶ。(略称はオフセ。)
②オンラインセッション・・・ネットで集まってウェブ上のオンラインセッション補助ツールを使用して遊ぶ(略称はオンセ。)
といった感じです。
2.TRPGを遊んでみよう
2-1.ゲーム内でよく使う用語紹介
TRPGでは多くの用語があり、英字の略称はオンラインセッションでチャット中によく使います。
次節2-2からはTRPGの大まかな流れを用語を使いながら紹介。ちなみに水色のラインの単語の部分だけでも読めばスムーズに次節から読めるようになっています。
・PC…読み方は”プレイヤーキャラクター”。プレイヤーが作る分身のことで”探索者”とも。この画像では1番上に表示されている名前です。
・PL…読み方は”プレイヤー”で参加者のことを指します。この画像の1番上の名前の下に表示されているもので、通常はハンドルネームなどを使います。
・KP…読み方は”キーパー”。ゲームの司会進行役でシナリオの準備からプレイヤーのわからないことには応えてくれる案内人でもあります。ちなみにGM(ゲームマスター)とも呼ばれます。
・RP…読み方は”ロールプレイ”。シナリオでキャラを演じることを指します。KPからRP重視と言う指示があるならキャラクターになりきることを重視するということになります。
なお上の画像ではKPがPLたちへの導入説明が終わったので、KPはPLたちにRPを投げかけています。(※導入説明については次節2-2.ゲーム準備段階の3ステップで解説しています。)
・卓…ゲームが行われる集まりのことです。特定のメンバーが居る集まりを指す言葉でもあります。例えば”初心者卓”というと”PLが初心者だけで集まっている”という意味になります。
・ハウスルール…卓によって異なるKP独自のルールのことです。セッションの前にKPに確認しましょう。
・システム…TRPGを遊ぶ時のゲームシステムのこと。デジタルゲームで例えるならゲーム機にあたるのがシステム。
(例:クトゥルフ神話TRPG、ログ・ホライズン、ダブルクロス、ネクロニカ、パラノイア、シノビガミ…etc)
・ルルブ…ルールブックの略です。ルールブックはシステムで遊ぶ上のルール等が載っています。KPは必須品ですが、参加者はKPに教えてもらうことが出来るので必須ではありません。ただし円滑なゲーム進行のため、参加者全員が購入し事前にルールを把握しておくことが推奨されます。
・シナリオ…システム内で使えるゲームの台本のことになります。デジタルゲームで例えるならゲームソフトのこと。なのでシステム(ゲーム機)を決めてからシナリオ(ソフト)を探す、という流れになります。
なおKPは事前にシナリオを読んでからゲームに参加しPLたちを導いていきます。PLは基本的に、シナリオを知らない状態で参加します。
・オープンシナリオ…キャラクターが住んでいる町や旅行先で事件に巻き込まれるような、行動に制限のないシナリオのことです。
・クローズドシナリオ…シナリオの導入から、どこかに閉じ込められたりして、行動を制限されるシナリオです。
・サプリメント…TRPGでは、基本システムに追加される形で出される、世界設定、追加ルール、データなどを指します。
なお、本記事に記載されていないTRPG用語もたくさんあるので、もっと知りたい方はこちらも併せて読むのをオススメします。
→TRPG用語集 /【TRPGコラム】番外編 TRPG用語集: オンセンタマゴ
2-2.準備段階の3ステップ
ゲームの大まかな流れは準備段階の3ステップと開始段階の3ステップがあり、計6つのステップで構成されています。
準備段階として①セッションの場所と日時決め②シナリオ選択③キャラ作成が。
開始段階として④導入説明⑤プレイ⑥シナリオクリアがあります。
この章では準備段階の3ステップを解説していきます。
Step1.時間と日時を決める
TRPGは基本的に複数人が集まって遊ぶゲームになっています。だから集まれる場所と時間を事前に決めておくことが必要です。
Step2.システムとシナリオ選択
基本はキーパー(以下KP)がシステムを決めて、シナリオを選び、事前に読み込んでおきます。そしてKPはプレイヤー(以下PL)全員に使用するシステムのルール、シナリオの時代背景や設定等をプレイ前に必要な情報を伝えておくことも不可欠です。
次のステップでPLがキャラクター作成を行うために必要な情報だからです。
Step3.キャラ作成
PLはKPからの事前情報をもとにしてキャラクターを作っていきます。
本記事では例として”ソード・ワールド2.0”というシステムでのキャラクターの作り方についてさっくりと解説。(注意:システムごとにキャラクター作成の手順は異なります。)
①キャラクターシートの用意…ルールブックⅠに付属している、キャラクターシートをコピーします。これから決めていくキャラクターのデータを、シートに書き込んでいきます。(※シートのダウンロードはこちら。→ソード・ワールド2.0のシート類ダウンロード/富士見書房公式)
②キャラクターの種族決め…ルールブックから参照して種族を選びます。(種族の例:人間、エルフ、ドワーフ…etc)
③ダイスを振って生まれ/能力値を決める。…生まれは種族ごとに決まっていますのでサイコロを振った結果で決めます。能力値は足の速さ、筋力、知力等です。
④習得させたい技能を決める。…キャラクターに割り振られたポイントで技能を習得させます。(※1)
※1.ポイントと技能の解説
・ポイント…貰えるポイントは、②③の段階で決まっています。取得可能な技能も決まったポイントがありますので、貰っているポイントから買い物をするように習得させたい技能を決めていくことになります。
・技能…ソーサラー技能やグラップラー技能などがあります。前者の技能は魔法の技能、後者の技能は格闘系の技能になります。
⑤言語を習得させる。…PC同士で話す共通語は習得しています。加えて種族の言語と技能の言語も習得しています。種族の言語はエルフならエルフ語も。技能の言語は魔法使いの技能をもつなら魔法語を習得しているといった感じです。
⑥冒険者レベルの決定。…冒険者レベルは自分が取得している技能のうち、1番レベルの高い技能のレベルを採用します。
⑦装備品の購入。…武器・防具・装飾品・アイテムを購入する。最初に持っているお金は1200Gです。剣士なら剣、弓使いなら弓といった感じで装備品を購入していきましょう。
以上がソード・ワールド2.0でのキャラクターの作成方法になります。他のシステムでのキャラクター作成の手順がまとめてあるサイトもありますので、参考にしてみてくださいね。
・キャラクターシートの作り方参考サイトの一例
クトゥルフ神話TRPG/シノビガミ/パラノイア/ダブルクロス/マギカロギア
2-3.開始の3ステップ
この章では、ゲーム開始段階の3ステップである④導入説明⑤プレイ⑥シナリオクリアについて記載しています。
Step1.導入説明
KPがシナリオのあらすじと目的についてPLに伝えてくれます。ただしシナリオによっては目的を伝えてもらえないこともあります。
Step2.プレイ開始
シナリオを説明してもらったらプレイ開始です。
例えば、シナリオの中でKP(=GM)から”人探しの依頼”が伝えられたとしますね。すると、PLはこのキャラクターだったらどう行動するかなー?と考えてから、KPに行動の提案を伝えます。
そしてKPがPLに行動の結果を(場合によってはダイスで判定を行ってから)伝える。この繰り返しでゲームは進行してゆきます。
Step3.シナリオのクリア
シナリオの目的を達成したらシナリオクリアとなります。シナリオの目的を達成できなかったらシナリオ失敗になることもありますし、場合によってはキャラクターがロスト(=死亡、行方不明など)することもあるでしょう。結末は参加者次第となっています。
TRPGでは以上のステップを経て、セッションが完了します。
ちなみにセッションは1度で終わらないこともあります。例えばプレイ当日シナリオの進行が遅く、集まった日に終わらなければ、別の日に集まり再度続きから行うこともあるからです。
またキャンペーンプレイ用のシナリオも1セッションでは完結しないでしょう。(※キャンペーンプレイとは同じキャラクターで別のシナリオを連続して遊ぶことです。)参加者全員で1つのシナリオが完結してから、その続きの別のシナリオを遊ぶことになります。
(参考:TRPGってどんなゲーム?超初心者が実際にプレイして感じた楽しさと課題 | 戦国らいふ)
遊ぶために必要なダイスとメモ帳
TRPGを行う上でオフラインの場合は紙とペンを用意しメモする。オンラインセッションの場合ならPC内のメモ帳を使うのが一般的です。
ただTRPG用の多面ダイスはお高めなので実際に買うのはお財布にツラい・・・という方もいらっしゃいますよね。
そんな方もご安心を、ダイスはWEB上で回すことが出来るサイトがあります。
TRPGプレイ前にブックマークしておくことをオススメ致します。→ダイスロール!
2-4.初心者必見!ゲームの流れがつかめるリプレイ動画
ここではTRPGを遊ぶ際の流れについて説明されているリプレイ動画を2つ紹介しています。
なおリプレイ動画とはセッションを見やすくかつ楽しめるように再編集した動画で、リプレイは小説です。(参考:TRPGとは(リプレイの項目参照)ニコニコ大百科)
①【あなろぐ部】初心者でもわかるTRPG「15」を実況01
紹介:「15」とは初心者でも簡単に楽しめるクトゥルフ神話の世界を題材にした初心者向けのTRPGです。動画内では初心者向けにTRPGではどう行動するのか?といった説明が丁寧に解説されます。そのあと実際にプレイしている様子を見られる動画になっています。
このゲームではキャラクター作成のステップがないのでTRPGをやってみたいけど、長い時間がとれない!という方はこのTRPGから遊んでみるのも良いかもしれませんね~。
②実はめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG
紹介:投稿者の方が行ったセッションの音声に加え、イラストを付けて見やすく編集した全3話の動画。プレイヤー3人全員が初心者のみで構成されています。
リプレイが読めるサイト紹介
文字起こしされているリプレイが読みたいという方は、こちらのサイトがおすすめです。
紹介:このサイトではTRPGのリプレイの小説が読めます。このサイトの小説はキーワードでシナリオの雰囲気がわかるだけでなく、読了時間も書いてあるので時間がない人にもオススメ。
・TRPGリプレイ集コーナー – SilverSecond –
紹介:このサイトではTRPGのリプレイがキャラクターイラストやシートつきで読めるようになっています。プレイ前に参考にしてみても良いかもしれませんね。
3.TRPG初心者がゲームを楽しむ3つのコツ
TRPGの流れはわかってるけどどうやったら楽しめるんだろう?というTRPG初心者の方も多いでしょう。そこで初心者が楽しめるコツを3つお教えします。
3-1.ゲームを進めることを最優先する
最初に意識して欲しいコツは、シナリオを進める行動を意識することになります。
というのもリプレイ動画を見たりしてキャラの演技(RP)を絶対やらなくてはいけない、と自分に課してしまうとゲームの進行自体が止まってしまうこともあるからです。ゲームが進まなきゃ楽しいもへったくれもありませんよね。
TRPGでは基本的に自分のPCが他PCに話しかけたり、行動の提案をすることでゲームが進行してゆきます。
演技しなきゃ!と気負わず、RPはおまけ要素と捉えて大丈夫です。なぜなら慣れているKPやPLがいる場合、初心者の行動の危険性を予測して、その人が助け船を出してくれるからです。
なのでPCとしてではなくPL目線でもいいので行動の提案をしてみてください。
3-2.世界観が好きなシステムを見つけて、遊ぶ
TRPG初心者が楽しむコツの2つめは自分が好きな世界観のシステムを見つけて、遊ぶことが挙げられます。
これはTRPGの魅力の1つに”様々な世界で冒険ができること”があるからです。特殊能力者、魔法使い、悪魔と契約した人間、国家を運営するリーダー、動く死体となって様々な目的のために奮闘することも可能です。
ついでに、とあるツイッター上のアンケートではこんなデータが。
TRPGの面白さとは??
よかったら回答、RTお願い致します。#TRPGアンケート #TRPG
— 響鼓(さんえこP)叔父貴 (@soundsechoP) May 30, 2016
このように『違う自分になれる、違う世界で探検できることがTRPGの面白さ。』と捉えているTRPGプレイヤーが多いようです。
なのでまずは、色々なシステムに触れて自分のお気に入りを探しましょう。
3-3.仲間がピンチの時は助ける
長々と紹介してきましたが、最後のコツは”参加者をアシストする意識を持つこと”になります。ゲームやアニメや漫画で、仲間を助けるための行動は物語をアツくさせることが多いですよね~。
仲間を助けるための行動でシナリオが面白くなるのは、例えば囚われのお姫様を城の外まで助けたPC1が居ました。PC1は足を負傷していて城の外から逃げる方法がなく困っていました。
そこで、別のPC2はバイクのエンジンをかけたまま置いておいたと呟きました。(PC2はバイクに乗って城まで来ていました。)そして、その情報を聞いた負傷しているPC1はそのバイクになって逃げたと宣言します。
こうして協力し合ったおかげで、お姫様を助けるかっこいいPC1が演出できます。
ざっくりな聞き方をします。 #TRPG を遊ぶ目的は?あなたの考えに近いものをお選びください。その他はリプライ下さい。 #TRPGアンケート #拡散希望
— 山田太郎 (@CofCthulhu) March 21, 2016
ちなみに『TRPGを遊ぶ目的は?』というアンケートで、”参加者と物語を作っていくことを楽しむ”を選ぶ人も多いようです。
TRPGを遊ぶときには、他PLがピンチのときには協力することを意識して参加者たちとの楽しい物語を紡いでみてください。
おさらいしますと、①ゲームを進めることを最優先する、②世界観が好きなシステムを見つけて遊ぶ、③仲間がピンチの時は助けること、がTRPGを楽しむための3つのコツです。
紹介したコツをセッションで意識して、ぜひ遊んでみましょう。
PL目線/KP目線での楽しみ方
TRPGをやればやるほど、どうやったらもっと楽しめるようになるかという悩みは尽きないでしょう。そこでPL目線とKP目線とで楽しみ方の参考になりそうなサイトを2つずつ紹介します。
・PL目線の悩み
①RPができない
→3つの”ロールプレイング”(TRPG考察):すいりうのTRPGブログ! – ブロマガ
②いまいちコツがつかめない
→#お前らのTRPGのPLとしてのテクニック晒せよ #TRPG – Togetter
・KP目線の悩み
①はじめてのKPで何したら良いかよくわからない
→TRPG初心者向け、GM(ゲームマスター)の6つの役割とコツ! | ベッケの好奇心
②KPとしてのスタンスが定まらない
→3つのことを「やらない」キーパリング【クトゥルフ神話TRPG】 – TRPGをやりたい!
4.初心者にオススメのルルブ3選
TRPGの大まかな流れでも紹介しましたが、実際に始めてみると準備段階で結構時間がかかります。どうせ遊ぶなら準備は簡単な方が、ゲームをやる時間が増えて嬉しいですよね?
ここでは準備の簡単な初心者向けの3システムをご紹介します。(※ちなみに紹介するルールブックの価格は2018年11月現在のものとなります。)
①行動の判定ルールがわかりやすい”クトゥルフ神話trpg”
・書籍名:クトゥルフ神話TRPG【基本ルールブック】 (価格:6264円/税込)
・紹介:クトゥルフ神話TRPGをオススメしたいのは、わかりやすい判定ルールだから。10面ダイス2つを振って出た目の値とキャラクターの能力値を照らし合わせ、行動の結果を判定。
なお神話生物が登場するシナリオが多いので、グロテスクな表現やホラー要素もあります。(※苦手な方はご注意ください。)
ルールブックがお高めですが、購入すれば遊びの幅がぐっと広がります。というのも、ウェブ上で配布されているシナリオ、キャラクターの作り方といった遊ぶ上でかゆいところに手が届く系のサイトが多いシステムだからなんです。
個人的には『TRPGを知るきっかけがクトゥルフのリプレイだ』という方が多い印象。実際TRPGのリプレイ動画の中でも、クトゥルフのリプレイは多いです。有名なシステムなので、参加希望者も集めやすいでしょう。
②気軽にファンタジー世界でのRPGが楽しめる”ソードワールド2.0”
・書籍名:ソードワールド2.0 ルールブックⅠ 改訂版 (価格:972円/税込)
・紹介:初心者にソードワールド2.0をオススメしたい理由が文庫版の基本ルールブックが手に入れやすいこと。1000円札があればお釣りが返ってきますし、書店でも購入可能なルルブです。
今作は基本ルールブックがⅠ~Ⅲ巻まで発売されていますが、ルールブックⅠだけあれば遊べるようになっています。
ゲームの特徴は王道の剣と魔法モノのシステムであること。ファンタジー世界での冒険なので、キャラクターメイキングではエルフやドワーフといった種族が多数。更に敵を倒せばレベルアップするRPGでお馴染みの仕組みがあります。
また内容が薄いのかと言うとそうでもなく、やりこみたくなったらサプリメントが多数販売されています。システムにハマったなら、これらを追加購入すればソード・ワールド2.0の世界をどんどん広げていけるでしょう。
③ターン制のTRPG”シノビガミ”
・紹介:シノビガミを初心者にオススメしたいのは、プレイヤーのやるべきことが明確で、ターン制のTRPGだから。サクサクとゲームが進行することが特徴です。
プレイヤーは忍者となって自分の使命を果たすことを目的に動きます。
セッションに参加した感想としては、考えないでキャラ作成をすると致命傷を負ってしまうシステム、という気がしました。
シノビガミでは忍者として行動します。自分ではそんなに大胆な行動でもなかった、と思っていたことがキャラクターのロストにつながってしまったり。使命を果たせなくなってしまったり。最初のうちは踏んだり蹴ったりでした。
ですのでシノビガミはTRPGで慎重に行動することの大切さと、攻めた立ち振舞いの違いを学んでいける。そんなシステムでした。
上記で紹介した3システムは、あくまで初心者向けのわかりやすいシステムです。
TRPGを楽しむ上で一番いいのは自分が興味のあるシステムを始めていくことでしょう。そして、そのシステムを布教していくのもTRPGの楽しみ方の一つだと思います。
(参考:初心者による初心者のためのTRPGシステムレビュー:幽輝のブロマガ – ブロマガ)
5.オンセとオフセの長所と短所
1章でも紹介しましたが、オンセとはオンラインセッションの略称で、オフセとはオフラインセッションの略称になります。それぞれの遊び方のメリットとデメリットをご紹介。
5-1.オンセは遠くの人とも遊べる
オンラインセッションでは基本的には補助ツールを使用してゲームを行っていきます。skypeのようなチャットツールと、”どどんとふ”というオンラインセッション補助ツールを使います。(参考:どどんとふ@えくすとり~む)
オンラインセッションはセッションに時間がかかるが、スケジュール調整して遠くに住む友人と遊ぶことが出来る方法になります。
オンラインセッションの主なメリットは3つ。
①自分が住んでいる場所から遠くに住む人とスケジュール調整すれば遊べる。
②チャットでの会話なのでキャラクターを演じることへの抵抗が薄くなる。
③参考のマップ、アイテム画像等が出しやすく、BGMも使用可能。(どどんとふ使用時)
(↑どどんとふの使い方解説講座の動画になります。ツールの使い方がわかりやすく、実際の画像つきで解説されています。参考にしてみてください。)
主なデメリットとしては2つ。
①チャットでの会話なのでオンラインセッションと違って時間がかかる。
②ルールブックの読み回しができない。
だからオンラインセッションはシナリオの進行に時間がかかるが、遠くに住む友人と遊びやすい方法になります。
BGM立ち絵素材サイト紹介
TRPGをどどんとふで遊ぶなら、立ち絵やBGMといった素材が使いたいということも多いでしょう。以下のサイトで無料で集められますので探してみてはいかがでしょうか?
紹介:こちらは無料でBGMがダウンロードできるサイトになります。雰囲気からBGMを検索することもできますので使ってみてください。
・ニコニ・コモンズ
紹介:BGMもキャラクター、敵、背景画像も探すことが出来るサイトになっています。ちなみにリンク先はTRPGで検索した結果になっています。
紹介:自分でキャラクターの画像を作成することが出来るアプリになっています。用意されたパーツでお好みのキャラクターを作れますので気軽に試してみましょう。
5-2.オフセは進行が速い
オフラインセッションとは対面で行うセッションのこと。会議室のような大人数で話ができるスペースを借りて、遊ぶことになります。
オフラインセッションは時間と場所の約束をするのが難しいけれど、ゲームをサクサクと進められる方法になります。
オフラインでの主なメリットは2つ。
①シナリオの進行が会話で進むので、オンラインセッションに比べて速いこと。
②ルールブックの読み回しが可能なこと。
オフラインでの主なデメリットは2つ。
①同じ場所に集まらないといけないので自分が住んでいる場所から遠くに住む人とはスケジュール調整しづらい。
②RPを対面で行うので恥ずかしい。
③雰囲気を出すためBGMを使用することが難しい。
ですので、オフラインセッションは直接会話で行うのでゲームの進行が速いけど、遠くに住む友人と遊ぶのが大変な方法になります。
オンラインもオフラインも一長一短です。ある程度自由に立ち回ってみたい方は、オフラインで友人と遊んでみましょう。
慣れてきたら友達の友達を誘ってみて参加者全員が楽しくなるように意識してセッションしたり、知らない人とオンラインセッションしていくのもオススメです。
~TRPGカフェという選択肢~
紹介文:TRPGをやる人が集まるカフェになります。TRPGのみに特化したカフェもあれば、様々なボードゲームが遊べるカフェもあります。(例:テーブルトークカフェDaydream)
友人と遊んでみたいけど、ルルブをいきなり買うのは敷居が高いなーという方。または、身近にTRPGをやってみたい人がいないという方。
第三の選択肢としてカフェでの、TRPGデビューを検討してみてはいかがでしょうか?
東京神田のテーブルトークカフェDaydreamは今年で開店16年目! 平日は2,000円でTRPGを体験できます。まずは参加者募集中の卓をチェック!https://t.co/thnS1a9F5W
— テーブルトークカフェDaydream (@tabletalkcafe) June 15, 2018
メリット:TRPGに慣れている人が多くわからないことは教えてもらえたり、卓によってはルルブを読ませてもらえるでしょう。また店舗によって初心者向けの日もあったり、KP向けの講座が行われることもあります。
デメリット:近くにお店がないことが多く、遠征するとなるとどうしてもお金がかかることが挙げられます。
6.まとめ
TRPGとは参加者とコミュニケーションを通じて遊ぶアナログゲームです。1回遊ぶのに必要な時間は大体4~5時間になります。ゲームの大まかな流れは6Step。①セッションの場所と日時決め②シナリオ選択③キャラ作成④導入説明⑤プレイ⑥シナリオクリアになります。
ちなみに遊ぶ方法はオンラインセッションとオフラインセッションの2つがあります。オンラインセッションの魅力はスケジュール調整して遠くに住む友人と遊べること。オフラインセッションの魅力はゲームの進行が速いことです。
世界観が豊富なTRPGですが、初心者にオススメなシステムは3つ。判定ルールがわかりやすいクトゥルフ神話TRPG、ルルブが手に入れやすいソード・ワールド2.0、サクサクと進められるシノビガミ。
TPRGを楽しむ3つのコツは、①ゲームを進めることを最優先する、②世界観が好きなシステムを見つけて遊ぶ、③仲間がピンチの時は助けることになります。
まずはオススメした3システムの中から1つを選んで、楽しむ3つのコツを意識しつつTRPGを遊んでみてはいかがでしょうか。