カードゲーム遊び方紹介 第21回 ナインタイルとフラッシュワード
先日、ミステリつながりで同じ年の友達と、神保町にあるアソビCaféさんに行ってきました。
プレイ人数2人からのいろいろなボードゲームで遊んできましたが、今回は、時間制限を設けたスピード系のボードゲーム2種類を紹介します。
まずは、「NINE TILES」(ナインタイル)です。
プレイヤーはそれぞれ、9枚のゲームタイルを手元に取ります。タイルの表と裏には、6種類のいろいろな色や形の柄が描かれています。
このタイルを、山札から1枚めくったお題カードのとおりに並べるゲームです。
カードは縦に3つ、横に3つ、合計9種類。タイルに描かれた柄と同じ柄が、いろいろな組み合わせで描かれています。
一番早く並べ終えた人がそのカードを手に入れ、次のお題カードに移ります。それを繰り返し、もっともたくさんカードをもらった人が勝ちになります。
カードは同じ模様が並んでいる時もあります。また、タイルには裏表に柄が描かれているので、自分のタイルをめくって柄を確認しないとならない場合もあります。
ここがナインタイルのちょっと難しいところです。一回詰まると、なかなか揃えられなくなってきます。
反射神経が鍵になるゲームです。プレイ年齢は6歳からなので、小さい子供と大人が一緒になって楽しめるでしょう。
もうひとつは、「FLASH WORD」(フラッシュワード)です。
使用するカードは、ひらがな+数字の書かれた44枚。カードの表面には、「あ」から「わ」まで、ひらがなの一文字が書かれています。裏面は、2から7までの数字が書いてあります。
このカードをよくシャッフルし、数字の書かれた裏面を上にして、中央に置き、山札とします。
まず、山札を1枚めくって、ひらがなの面を上にし、山札の横に置きます。プレイヤーは、そのカードに書かれたひらがなから始まり、次の山札に書かれた数字の単語をすばやく言います。
例えば、山札をめくって出てきたひらがなが「あ」、次の山札の数字が「4」の場合、「アリバイ」、「匕首(あいくち)」、「足跡」などの単語が正解となります。
勝敗方法は2種類です。
ひとつは、順番に手番が回ってくる「タイムアタック」です。制限時間内に答えられ、単語も正解したプレイヤーは、そのまま何もなく、次の手番まで待ちます。時間内に答えられなかったり、異なる単語を言ってしまったりしたプレイヤーは、罰則として、その時点で終了している、すべてのカードを回収します。この繰り返しで、最終的に回収したカードの少ない人が勝ちという遊び方です。
もうひとつの遊び方は、全員で一斉に発言する「ファストアタック」です。最初に正解を言ったプレイヤーは、報酬としてそのカードをもらえます。山札がなくなった時に、一番たくさんカードを回収した人が勝ちとなります。
今回は、「ファストアタック」でどんどんゲームを進ませていきました。2人ともミステリ好きという共通点があるので、ミステリ用語で縛りをかけてもよかったかもしれません。
遊べる時間があと数分。もっといろいろな種類のゲームをしたいという人に、とてもお勧めの2種です。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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