リアルタイムループゲーム「アイドルは100万回死ぬ2」に行ってきました!
夏休みに、リアルタイムループゲーム「アイドルは100万回死ぬ2」に行ってきました。
場所はリアル脱出ゲームが常設されている「アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル」です。 前作がとても面白かったので、今回の続編にはかなり期待していました。企画原案と監修は、「Ever17 -the out of infinity-」のシナリオと構成を担当された打越鋼太郎さんです。「何かあるかも」と予見される方もいらっしゃるでしょう。 今シリーズは通常のリアル脱出ゲームとは異なります。制限時間というよりも、制限回数が設けられているリアルリープゲームです。
プレイヤーは、10回の制限回数で、アイドルの命を助けないとなりません。9回失敗しても、最後の1回でアイドルが死ななかったら成功です。
参加メンバーは10人1組です。前回はさすらいのミステリ好き夫婦とその仲間たちの5人で挑みました(私は仲間の1人です)。ほかの5人は、陽気な大学生っぽい男性3人とOLさんっぽい若い女の子2人組で、まったく見ず知らずの方々でした。その5人がかなり場慣れしていて、私たちが遠慮している間にサクサク解いてしまいました。
若い者には負けないぞ! と、今回はあちこちに声をかけて10人集めました。全員が顔見知りではありません。友達の友達で……という方もいらっしゃいました。でも、ほぼ全員ネット経由なので、どこかでつながっています。ミステリ作家は合計3人いました。
ミステリつながりなので、初めての方には、「西澤保彦『七回死んだ男』みたいな雰囲気をリアルに経験できる」と説明すると、なんとなく空気は伝わっていただけます。
まず、ナゾビルに着いたら、カラオケボックスのように受付を済ませます。案内時間までは、渡された設定資料を読んだり、作戦を練ったりします。時間になったらスタッフの指示に従い、ゲームを行う部屋へ行きます。履物を備え付けのサンダルに履き替え、トイレを済ませたら出陣。室内では手荷物はすべて棚に置きます。持ち物はもらった資料のみ。メモはホワイトボードが用意されているのでご安心あれ。
時間になったら寸劇が始まります。アイドルが死んでしまって、1回目が終了。時間が巻き戻って、どうしたら阻止できるか行動に移します。
やることはかなりたくさんあり、1人ではとても全部こなせません。
司令塔2人、書記2人、行動者3人、安楽椅子探偵2人、観察者1人、と役割を分担すれば、スムーズに流れます。
1回お試しリープを入れ、1回時間切れ(時間制限はありませんが、アイドルが死んでしまう場合もあります)、ラスト10回目の終了間際になって、正解にたどり着けましたが、間に合いませんでした。
無念の敗北ですが、謎が解けたのでよしとします。
最後にスタッフから答え合わせがありました。次に挑む際は2回で終了してしまいますので、リベンジはありません。
前作はちょっとの期間だけ再演するそうです。ご興味ある方はぜひ!
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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