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学生たちの熱い戦い『第7回選手権大会』開催!

公開日: / 更新日:ふうか

ヘッダー画像。ボードゲームをする高校生たちの写真。

こんにちは、ふうかです。木々の葉が落ちて寒さを感じる11月10日に、東京都高等学校ボードゲーム連盟主催『第7回選手権大会』が開催されました。

当日は本当に寒かったけれど、高校生たちの熱気溢れる会場は過ごしやすい気温でした。
ということで、今回は『第7回選手権大会』の報告をお届けします。

開催要項

オリンピックセンター中央棟の写真。

開催日時:2024年11月10日(日)
開催時間:9:30~17:30
開催場所:国立オリンピック記念青少年総合センター内センター棟501号室
主催:東京都高等学校ボードゲーム連盟
https://boardgametokyo.wordpress.com/

参加校:

開会式

優勝杯返還の場面。

草場先生の開会の宣言と共に、今年も選手権大会が開幕です。
昨年優勝の武蔵Aチームより優勝杯の返還、そしてチーム紹介へと進みます。

各校紹介の場面。

学生たちは毎年入れ替わりますが、それとは別に新たな加盟校も参加しており、それぞれの紹介を拍手と共に聞きます。

そして、連盟の会長である生田先生からの挨拶へと続きます。

交流大会は異文化交流だけれど、選手権大会は他流試合。それぞれの成長を願うという言葉がありました。確かに交流大会の開会式と比べ、学生たちの纏う空気が違います。

選手宣誓の場面。

選手宣誓を終えれば大会連絡です。ここで各ルールについての細かな点が伝えられます。試合において、ルールを守ることはプレイヤーの義務です。

最後にゴミやプレイエリアへの飲食物などの諸注意が伝えられ、いざ試合開始です。

いざ勝負!

選手権大会開始の場面。

それぞれの種目に出場する選手たちが席に着きます。
試合開始前にスコアシートやプレイテーブルの細かいセッティングなどを行い、各種目ごとに一斉スタートです。

競う種目は3種類で、カタン、モノポリー、カルカソンヌです。

カタン・モノポリーが午前午後共に2試合ずつ、カルカソンヌは午前中に予選を3回、午後に予選2回と順位決定戦2回のタイムテーブルになっています。

試合の模様は画像でお届けします。

まずはカタン部門。
こちらはテーブルによって3人と4人になっていました。

モノポリー部門。
今大会ではスタッフによる銀行役を置かず、プレイしている生徒たちで管理していたようです。実際にお金のやりとりをすることで学ぶ、リスク等についての重要さを工藤先生からお聞きました。

最後にカルカソンヌ部門。
1対1で進行するこちらは、試合中とても静かでした。

1点が運命の分かれ道だった順位決定戦。

1位と2位を決めるテーブル、そして3位と4位を決めるテーブルにおいて1点差という僅差の展開になりました。しかも全員が100点を超えていて、思わず「そんな高得点なんてあるの!?」と聞いてしまいました。

1点に笑い、1点に泣く。まさに雌雄を決したのは1点でした。

試合が終わった後はチーム内で対策を相談していた学校も多くありました。

大会進行中、それぞれの試合終了後にポイントが出れば、貼り出されているボードを生徒たちが常にチェックしていました。自分のチームがどの位置にいるのか把握することは大切です。

次の試合に向けてどうするか、チーム戦ならではの光景ですね。

途中、各自お昼休憩をとりながらスムーズな進行で試合は進み、気付けば外は暗くなっていました。

結果発表と閉会式

すべての試合が終了すれば、いよいよ成績発表です。

まずは部門別の順位発表と表彰です。

<モノポリー部門>

モノポリー部門表彰状授与の様子。

1位 中大杉並C
2位 武蔵A
3位 中大杉並A

<カタン部門>

カタン部門表彰状授与の様子。

1位 中大杉並B
2位 中大杉並C
3位 武蔵A

<カルカソンヌ部門>

カルカソンヌ部門表彰状授与の様子。

1位 開成D
2位 武蔵A
3位 武蔵B

<総合順位>

優勝杯授与の様子。

1位 武蔵A(76pt)
2位 中大杉並C(75pt)
3位 中大杉並B(70pt)

武蔵Aチームは二年連続の総合優勝となりました。おめでとうございます!
今回の結果は、近年まれに見る僅差だったということです。

以下は先生方による各種目の講評です。

工藤先生によるモノポリーの講評として、基本ルール間違いが減ったこと、他大会へ出場することでプレイがより正確になっている、今後もいろんな人に聞いて見分を広げて欲しいということでした。

岡崎先生によるカタンの講評として、拮抗していておもしろいゲームが多かった、プレイが少ないプレイヤーの質問に対し、同卓内で答えることができていること、そして一緒に戦術を考えていきましょうとのことでした。

生田先生によるカルカソンヌの講評として、自分の順位がチーム順位に直結していることで成績だけでなく所作などのレベルが上がってきていること、僅差になるほどの熱い戦いをしていたこと、そして課題があるチームが見えたということでした。

そして、今この場にいる戦闘民族100名、来年度に向けて期待できるという希望で講評は終わりました。

閉会宣言の場面。

最後に、草場先生から夏のグランプリが台風により中止になったこと、そして今日の素晴らしい舞台を準備した先生方やスタッフへの感謝をこめて、無事に開会されたことを噛みしめようという言葉と共に閉会が宣言されました。

おわりに

会場で着席している高校生たちの様子。

今年はモノポリー20チーム、カタン26チーム、カルカソンヌ21チーム+ワイルド1という参加チームが過去最大でした。

その中で、今大会から新たに参加していた開成学園の生徒に少しお話を伺うことができました。

同好会には40名以上が登録していて、アクティブに活動しているのは20名以上。そして今回の大会への出場は9月頃に決めたそうで、出たい生徒が出ることで決まったそうです。今回は勝てたらうれしいけれど、他校の戦い方を見て学びたいと言っていました。そんな中、カルカソンヌで1位になったことは喜びも一入だったことでしょう。

毎年入れ替わる学生たちにおいて、貪欲に勝利を目指しつつ、得られるものは得ようとする向上心は変わりません。ゲームに負け、なぜ負けたのか、どうやったら勝てるのかを試合後すぐに相談していたりする情熱をいつまでも持ち続けてください。

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