ボードゲーマーはみんな大好き? タイル配置でネコあつめ 『キャリコ』
毎度!Zxionです。
「ぜっくん」って呼んでね☆
ボードゲーマーみんな大好きといえば、そう!
「ネコ」ですね。(クソデカ主語)
なぜかボードゲームにはネコテーマだったりネコが登場するゲームが多い気がします。
・キャットインザボックス
・酔いどれネコのブルース
・ねことねずみの大レース
・袋の中の猫フィロー
・アイルオブキャッツ
などなど。
僕が以前紹介した『よくばりパグ※』のように、メインテーマがネコじゃなくてもチラっと出てくる作品を含めると、もっとたくさんありますね。
※ネコはフリーのマストフォロー トリックテイキング『よくばりパグ』
今回紹介する『キャリコ』は、ネコがテーマ…かどうかは正直ちょっと微妙ですが、タイトルも箱絵もネコなので、まあ、ね。
僕の周りにはネコ好きがたくさんいるようで、このゲームの所持率が結構高い気がします。
猫は正義。
目次
1. キャリコ
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~45分
対象年齢:10歳以上
内容物
・クッションボード(個人ボード):4枚
・パッチワーク(タイル):108枚(6色×6パターン×3セット)
・目標タイル:24枚(6種各4枚)
・パターンタイル:6枚
・ネコ得点タイル:5枚(両面仕様)
・ネコトークン:80個
-ミリー:12
-カリー:10
-チビ:10
-ルミ:8
-ココナッツ:8
-テコローテ:8
-シーラ:6
-アーモンド:6
-ジェニヴェール:6
-レオ:6
・布袋:1枚
・得点記録メモ帳:1冊
・ボタン:52個
-水・緑・桃・紫・紺・黄:各8
-虹:4
・ボタン得点タイル:1枚
・キルト名人勲章:1枚
・ルールブック:1冊
2. キャリコ 概要
『キャリコ』では、プレイヤーは様々な色やパターン(模様)のパッチワークを縫い合わせて、ネコたちに最も居心地がよく、美しいキルト地のクッションを作ることを目指します。
各プレイヤーは、自分のクッションに3枚の目標タイルを設定し、その目標をどれだけ達成して美しいクッションを作れたかに応じて得点を獲得することができます。
同時にプレイヤーは、ネコたちが喜ぶ色やパターンの組み合わせをクッションに織り込んでネコたちをそこへ招き寄せたり、ボタンを縫い付けてクッションをよりゴージャスにします。
ゲーム終了時に、目標タイルの達成の度合い、招き寄せたネコやクッションに縫い付けたボタンの数によって、最も多くの得点(VP)を獲得したプレイヤーが勝利します。
(ルールブックより)
個人ボード上にタイルを配置していき、勝利点を獲得していきます。勝利点獲得方法は、ネコによる得点、目標タイルの達成得点、ボタンの得点、の3種類しかありません。この3要素からどれだけ上手く得点を獲得できるかがこのゲームのポイントとなります。
各ゲームにおいて、すべてのタイルが出てくるわけではありません。ワンチャンのロマンに賭けるか、手堅く組み立てていくのか、常に取捨選択しながら最良の結果となるようにゲームを進めていく必要があります。
どちらかというと運の要素が大きめのゲームです。ガチガチのロジック系パズルを想像していると肩透かしを食らってしまうので、プレイの際はご注意ください。
3. キャリコ セットアップ
『キャリコ』には、2種類のセットアップがあります。
1つが「初心者ゲーム用セットアップ」、もう1つが「標準用ゲーム用セットアップ」です。
ここでは「初心者用セットアップ」の方で進めていきたいと思います。
1.ネコ得点タイルの準備
ネコ得点タイルから「ミリー」「チビ」「ココナッツ」を選びだし、見やすい位置に配置します。
また、対応するネコトークンを手の届くところに用意します。
上記以外のネコ得点タイル、ネコトークンは使用しないので箱の中に戻します。
2.パターンタイルの準備
ネコ得点タイルの下部にあるくぼみに、パターンタイルをランダムに配置していきます。
ネコ得点タイル1枚につき、2枚のパターンタイルが配置されます。
3.パッチワークタイルの準備
108枚のパッチワークを全てテーブル上に伏せてシャッフルし、伏せたままランダムに積み上げていくつかの山を作ります。
または、すべてのパッチワークを布袋の中に入れます。
布袋の中に入れる方がセットアップ的には楽ですが、布袋だとプレイ中に若干邪魔だなと感じることもあります。
一長一短ですので、好みの方法で準備しましょう。
僕のおすすめは、布袋の使用です。
4.ボタン得点タイルの準備
ボタン各種を種類ごとに分けてテーブル上の手の届きやすいところに配置し、その付近にボタン得点タイルを配置します。
5.個人ボードの準備
各プレイヤーにクッションボードを1枚ずつ配ります。
クッションボードには、6角形のマスがいくつも書かれており、そのうち3カ所にはネコアイコンが描かれています。
各プレイヤーは受け取ったクッションボードのネコアイコンの色を確認し、同色のネコアイコンが描いてある目標タイルを受け取ります。
目標タイルはプレイヤー1人に対して、6枚ずつあります。
6.目標タイルの準備
各プレイヤーは、「≠」「AA-BB-CC」「AAA-BBB」と書かれている目標タイルを、上画像の通りに配置します。
残りの目標タイルは使用しないので、箱の中に戻します。
7.手札の準備
各プレイヤーは、パッチワークの山または布袋からパッチワークを2枚引き、手札として手元に置きます。
これが各プレイヤーの初期手札となります。
プレイヤーは、手札の内容を他のプレイヤーに見せてはいけません。
8.市場の準備
パッチワークの山または布袋からパッチワークを3枚引き、表向きでテーブルの中央に置きます。
公開されたパッチワークは「市場」と呼ばれます。
これで「初心者用セットアップ」の準備ができました。
最も最近、ネコを撫でたプレイヤーが最初の手番プレイヤーとなり、ゲームを開始します。
4. キャリコ ゲームの流れ
◇大まかな流れ
『キャリコ』では、各プレイヤーがそれぞれ22回の手番を実行したらゲーム終了です。
22回の手番が終了するとクッションボードのマスが全て埋まるので、視覚的にも終了タイミングがわかりやすくなっています。
手番では、パッチワークをクッションボードに1枚だけ配置します。
「配置しない」や「2枚以上配置する」ことは絶対にありません。
クッションボードのマスがすべて埋まったらゲーム終了となり、得点計算です。
各プレイヤーごとに獲得(達成)した、目標タイル、ネコトークン、ボタントークンそれぞれの勝利点(VP)を合計します。
最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーがゲームの勝者です。
◇手番の内容
手番プレイヤーは、以下のA、Bを順番に実行する必要があります。
逆順処理は認められていません。
夢中になっていると、うっかりやってしまうことがあるので注意しましょう。
A)配置
手札のパッチワーク2枚のうち、1枚を自分のクッションボードの空いているマスに配置します。
配置ルールなどは無く、自由に配置することができます。
パッチワーク配置後、一定の条件を満たしている場合、ネコトークンやボタントークンを獲得することができます。
(「4-1.得点の獲得」にて後述)
トークンを獲得したタイミングで配置したパッチワークの上に、それぞれ配置しておくとわかりやすいです。
B)手札補充
市場にある(表向きで公開されている)3枚のパッチワークから1枚選んで手札に加えます。
この時、パッチワークの山または布袋から直接手札に加えることはできません。
市場からパッチワークを1枚取った後、パッチワークの山または布袋から1枚引いて、市場のパッチワークを補充します。
市場には、常に3枚のパッチワークが並びます。
A→Bの順で手番を実行したら、次プレイヤーの手番になります。
これを22回繰り返していき、より多く勝利点を獲得することを目指します。
手番の処理、注意していてもB→Aの順でやってしまいがちです。
特に、カードドロー→メインフェイズの流れがほとんどであるTCGプレイヤーはそこそこの確率でやりがちです。
染みついたクセはそうそう抜けるものではないので、「プレイ→ドロー、プレイ→ドロー」と心の中で時折唱えておきましょう。
4-1.得点の獲得
■ゲーム中に獲得する勝利点
以下の2つは、ゲーム中達成したタイミングで獲得できる得点です。
忘れないように処理しましょう。
◇ボタン
クッションボードに配置した《同じ色のパッチワークが3枚以上つながったとき》に「ボタン」を獲得することができます。
つながりの形状はどんな形でもOKです。
同色3枚のつながりができたとき、対応する色のボタントークンを完成したつながりを構成するいずれかのパッチワーク上に配置します。
ゲーム終了時に、このボタンは1個3VPとなります。
同色3個のつながりができたかチェックする際、クッションボードのふちに描かれているパッチワークもそこに存在するかのように数えることができます。
6色全てのボタンを各1個以上クッションボードに配置することができた場合、ボーナスとして虹色のボタンを受け取ることができます。
虹色のボタンも他のボタンと同様に、ゲーム終了時に1個で3VP得ることができます。
※注意点
ひとつのつながりに対して、ボタンを2個以上獲得することはできません。
例えば、既に同色3枚のつながりにボタンが1個置かれていた場合、同色4枚や同色6枚のつながりになったとしても、2個目のボタンを得ることはできません。
同じ色のボタンを複数獲得したい場合、ボタン1個ごとに隣接していない新しい別のつながりを作り出さなければなりません。
異なる色だった場合はつながっていても構いません。
ちょっと珍しいパターンとして、離れた位置で同じ色のボタンを配置したつながりが後々つながってしまい、1つの大きなつながりになってしまったという場合。
このとき、既に配置されているボタンが取り除かれるなどのデメリットは一切ありません。
既に配置されているボタンはゲーム終了時までそのまま残り続けます。
◇ネコトークン
クッションボードに配置した特定のパターン(模様・柄)の形状や数によって、ネコトークンを獲得できます。
各ゲーム毎に3種類のネコ得点タイルを利用します。
どのネコにも好きなパターンが2種類と好きな形状が1種類あります。
クッションボードに配置されたパッチワークがネコの好きな形状や数になると、対応するネコトークンを1個獲得することができます。
ネコの好きな形状は、ネコ得点タイルの中央付近にアイコンで描かれています。
上下反転したり90度回転していても構いません。
上画像のネコ得点タイルだった場合、下の画像のようにネコの好きなパターンで並べることができればネコトークンを獲得できます。
ネコトークンもボタントークン同様、完成した時にその形状を構成するいずれかのパッチワーク上に配置します。
また、やはり同じように、クッションボードのふちに描かれているパッチワークもそこに存在するかのように数えることができます。
注意点も同様で、切り離された同形状ならトークン獲得、形状の隣接不可、形状合体時のデメリット無し、となります。
■ゲーム終了時に獲得する勝利点
ゲーム中に達成しても、配置したり獲得するトークンなどは無いので、ゲーム終了時に計算します。
◇目標タイル
各プレイヤーは、自分のクッションボード上に置かれた目標タイルに描かれている条件をゲーム終了までに達成することで勝利点を獲得できます。
目標タイルには、周囲6マスに配置するべき「色」及び「パターン」の内容が示されています。
勝利点が獲得できるかどうか、色とパターンの両方で判定を行います。
色が正しく配置されている、またはパターンが正しく配置されている場合、青色の丸内に書かれている数字分の勝利点を獲得します。
この両方が正しく配置できていた場合は、黄色の丸内に書かれている数字分の勝利点を獲得します。
例)色が正しく配置されている
例)パターンが正しく配置されている
例)両方が正しく配置されている
5. キャリコ 得点計算
全てのプレイヤーのクッションボードがパッチワークで埋め尽くされた(全員が22回手番を実行した)とき、ゲームが終了します。
同梱されている得点記録メモを使うか、スマホの電卓機能、その他の方法で勝利点を記録していきます。
「目標タイル」「ネコトークン」「ボタン」それぞれで獲得した勝利点を合計し、最も多く勝利点を獲得したプレイヤーがゲームの勝者です。
6. おすすめヴァリアントルール
2人(またはソロプレイ)で遊ぶときは、ルールブックに書かれている「ランダム性低減ルール」の採用をおすすめします。
このヴァリアントは、パッチワークを1セット(6色各1種=36枚)取り除き、箱にしまいます。
このルールを導入することでランダム性が低減しますが、「全てのパッチワークを引き切らない」というのは変わりません。
あくまで「低減」ということですね。
7. キャリコ ソロプレイ
『キャリコ』のプレイ人数は1~4人。
そう、ソロプレイが可能なんですね。
基本的には通常のプレイと同じようにセットアップして、通常通りにプレイしていきます。
市場の補充(手札の補充)については基本ルールとは異なります。
わかる人向けに書くと、「センチュリー:スパイスロード」方式です。
山(布袋)から横一列にタイルを並べ、クッションボードにタイルを配置した後、1枚市場から取り、山(布袋)から一番遠いタイルを取り除きます。
そして、残った1枚のタイルを山(布袋)から一番遠くにスライドさせます。
市場が3枚になるように、遠い方から1枚ずつ補充したら、また配置をして…といった感じで手番を進めます。
ソロプレイにも「6.おすすめヴァリアントルール」で紹介したランダム性低減ルールを採用できるので、取り入れて良いと思います。
また、ソロプレイにはシナリオモードが用意されています。
決められた目標タイルとネコ得点タイルを利用し、そのうえでシナリオクリアの為に達成しなければならない条件が2~5種類指定されています。
・ソロプレイ感想
シナリオ1の時点でなかなか手ごたえがあり、手なりでプレイしているとクリアできない感じです。
3回くらいやって、やっとこさクリアできました。
シナリオ1は虹ボタンの獲得が出来なかったり、虹ボタンを獲得したはいいけど得点が足りなかったりで思ってるより要求値が高い。
むずぅい!
こんな感じでなかなかクリアできません。
虹ボタン取るとスコアが伸びず、スコア伸ばすと虹ボタンが間に合わず…。
むずぅい!!
シナリオ1をクリアした後、物は試しということでシナリオ10もプレイしてみましたが、こちらはかなり厳しい。
途中で「あ、詰んだわ(どうやってもクリアできない)」となってギブアップ。
もちろん、まだクリアできていません。
しょんぼり。
8. あとがき
ネコが出てくるボードゲーム『キャリコ』の紹介でした。
ルールはシンプル。
手番では手元のタイルを1枚置くだけ()で、得点関係も難しいことはなく、遊びやすいゲームだと思います。
パズル的な難しさはありますが、そこが楽しい部分ですね。
パズル系の定めか、ソロプレイ感はやや強め。
一応、後手番の人が狙っていそうなタイルをカットしてみたり、逆に前手番の人とは方向性がかぶらないようにするなど、他の人を見た方が良い部分はあります。
後手番カットはともかく、前手番の人と方向性がかぶらないようにするのは大事です。
相手にその気が無くても自動的にカットされてしまうことになるので注意しましょう。
というわけで、久しぶりな気がするボードゲーム紹介記事でしたとさ。
パズル好き、ネコ好きにおすすめしたいゲームです。
僕はどっちも好みなので、とても好きなゲーム。
少なくとも、ソロシナリオ全部クリアするまでは手放せないですね。
はぁい!
今回はここまでッスー。
次の記事も、最後まで読んでくれよな!
よろしくお願いしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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