1分でわかる！遊戯王OCG世界大会で勝ったデッキについて
こんにちは！主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。
最近は【ティアラメンツ】デッキに注目しており、友人と一緒に試行錯誤しています。
本記事は8月5日・6日に開催されたYu-Gi-Oh! World Championship2023のOCG部門の結果の紹介です。日本で使えても海外で禁止されているカードは禁止カード、いずれかの国で未発売のカードは使用不可等、世界大会レギュレーションは使えるカードプールが特殊であり、各選手がどのようなデッキを持ち込むのか、正直想像がつきませんでした。
当日は優勝した【ドラゴンリンク】をはじめ、【六花】、ルール的に強い【VS(ヴァンキッシュ・ソウル)】等が複数分布していたようです。我らが日本代表は【烙印】や【＠イグニスター】を使用していたとのこと。それでは、早速優勝・準優勝者のデッキレシピを見ていきましょう！
目次
優勝 Paulie Aronson選手 【ドラゴンリンク】
日本でも長きに渡り形を変えて活躍を続ける【ドラゴンリンク】デッキが2023年世界大会の頂点に立ちました。デッキ名はテーマ名の組み合わせで表されることがほとんどですが、このデッキはその限りではなく、俗称表現を避ける公式からは【ドラゴン族主体のリンク召喚】デッキ等と呼称されます。長いですね（笑）
デッキの特徴
日本のレギュレーションとの違いは《混沌魔龍 カオス・ルーラー》が禁止カードであること、《ストライカー・ドラゴン》が制限カードであることでしょうか。《増殖するG》が使用できないルールなのは展開系デッキにとって大きな追い風ですね。
《墓穴の指名者》と《抹殺の指名者》がどちらも採用されておらず、手札誘発への耐性にはよほど自身があると見えます。代わりにギミック厚めの安定感重視、1枚でパフォーマンスの高い手札誘発も多く採用されているのも特徴です。光・闇属性の墓地利用を否定する【深淵の獣】モンスターを無理なく取り込めることも、このデッキの強みですね。
サイドデッキはとにかく「丸く」作り込んでいる印象を受けました。特定のデッキにのみ強く深く刺さるカードは多くあれど、分布の予測の付きづらい大会にそのようなカードを持ち込むのはリスクを感じたのでしょう。広く浅くどのデッキにも対応できるカードで固められています。
準優勝 Juan Mateo Augusto Renteria Pastor選手 【天威相剣】
まさかの、という表現が誤解を与えるかもしれませんが、まさかの【天威相剣】の躍進。《相剣大師-赤霄》を起点に、その他《フルール・ド・バロネス》等のシンクロモンスターを軸に戦うデッキです。
デッキの特徴
メインデッキの手札誘発は《灰流うらら》のみで、その他の相手の動きに対抗するようなカードは全て「返し札」に振り切った構成をしています。
《冥王結界波》、《ライトニング・ストーム》に《拮抗勝負》やそれに繋がる《三戦の号》等ピーキーなカード目白押しです。もはや後攻を選択するプランなのかとすら思えてきます。
サイドデッキにも自身の先攻を強烈に後押しする《魔封じの芳香》や、罠カード主体のデッキを拒否する《王宮のお触れ》等が採用され、海外の選手らしい大味なデッキ構築となっております。
大会の総評：万能カードおよび《屋敷わらし》の採用率が高かった
最後に大会全体の総評をします。
Paulie選手のレシピ紹介の項でも触れましたが、色々なデッキを無難に見ることができる手札誘発や、（良い意味で）雑に投げて大きなリターンを得られる返し札の採用が目立ちました。それだけ分布の読みづらい手探りの環境だったということでしょう。
また多くのデッキで《屋敷わらし》の採用が目立っていたように思います。自分がリストを確認した範囲ではありますが、メインサイド合わせて3枚が標準となっていました。
あれだけ返し札に寄った構築をしていたJuan選手でさえ、《屋敷わらし》は3枚採用しています。【ラビュリンス】や【烙印】等、デッキを回す過程を挫かなければならない相手が仮想敵とされていたことが背景でしょう。
ここしばらくのコロナ情勢により久々の開催となった世界大会。他の国からも多くの方が観戦に訪れ、配信も大いに盛り上がりましたね（本音を言えば現地で見たかった…）
そんな盛り上がりを届けてくれた選手の皆さんに、そして結果は振るわずとも精いっぱい戦ってくれた日本代表に最大限の賛辞を送りましょう！
これにて今回は終わりたいと思います。
ぽとふ(@urami_yugi)と申します！
2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も関東地方で活動中です。
セレーネをリンク召喚した回数とチキンレースでドローした回数では誰にも負けません。ドロールが苦手なデッキをよく使います。
よろしくお願いします。
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