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【デッキ解説】ミソの記事のミソ『特異点』vol.9

公開日:ミソ

ミソ 遊戯王

残暑厳しい中ご視聴ありがとうございます、ミソです。

今月もデッキ紹介をさせていただきます。

9月1日に「デッキビルドパック ヴァリアント・スマッシャーズ」が発売されましたね、皆さん買いましたでしょうか。

今回はそのデッキビルドパックに収録された3テーマのうちの1つ、【ヴァルモニカ】を使用したデッキを紹介いたします。

【ヴァルモニカ】はX(旧Twitter)でも研究している人が多いですが、皆して、これだ!という構築には至っていないという印象です。

かくいう私もそのうちの1人なのですが、とりあえずはレシピを作り上げて、(サンダー カード&ホビーチャンネルの方だけど)対戦動画も撮ったので、一旦完成ということでここはひとつ紹介するかという気持ちです。

まだまだ研究が進んでいないこのテーマ、皆さんの構築の一助になれば幸いです。

デッキレシピ

ヴァルモニカ デッキレシピ
ヴァルモニカ
プレイヤー:ミソ
メインデッキ(47枚)
  • 天使の聲 2枚
  • 悪魔の聲 2枚
  • DD魔導賢者ケプラー 3枚
  • DDネクロ・スライム 1枚
  • DD魔導賢者コペルニクス 1枚
  • DDグリフォン 3枚
  • DDDD超次元統皇ゼロ・パラドックス 1枚
  • 竜剣士マジェスティP 2枚
  • 竜剣士イグニスP 1枚
  • 竜魔王ベクターP 1枚
  • 竜魔王レクターP 1枚
  • 焔聖騎士-リナルド 1枚
  • 焔聖騎士-ローラン 2枚
  • アストログラフ-マジシャン 1枚
  • BF-精鋭のゼピュロス 1枚
  • Emトリック・クラウン 1枚
  • 魔界劇団カーテン・ライザー 1枚
  • 異次元の古戦場-サルガッソ 2枚
  • 天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』 3枚
  • 地獄門の契約書 3枚
  • 竜呼相打つ 3枚
  • 巨大化 1枚
  • ダグラの剣 1枚
  • テラ・フォーミング 1枚
  • EXP 3枚
  • ヴァルモニカ・シェルタ 3枚
  • 旋律のヴァルモニカ 1枚
エクストラデッキ(15枚)
  • ァルモニカの神異-ゼブフェーラ 2枚
  • 軌跡の魔術師 1枚
  • ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 1枚
  • 奇跡の魔導剣士 1枚
  • トロイメア・グリフォン 1枚
  • 世海龍ジーランティス 1枚
  • 召命の神弓-アポロウーサ 1枚
  • BK キング・デンプシー 1枚
  • No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ 1枚
  • ダイガスタ・エメラル 1枚
  • 旋壊のヴェスペネイト 1枚
  • FA-ダーク・ナイト・ランサー 1枚
  • DDD神託王ダルク 1枚

デッキレシピです。

シンプルに組み上げました。っていうかシンプルに組むしか出来なかった、というのが正解かもしれません。そのあたりの話は後述します。

デッキのコンセプト

【ヴァルモニカ】のテーマ的な説明は一旦置いておいて、まずはエースモンスター達を紹介します。

ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ

ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ

効果モンスター1体
このカードのL召喚は自分のPゾーンの悪魔族モンスターカードの響鳴カウンターが3つ以上の場合にしか行えず、自分は「ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分のPゾーンの響鳴カウンターを3つ取り除く事ができる。
②:相手ターンに1度、自分の墓地・除外状態の「ヴァルモニカ」通常魔法・通常罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カード発動時の効果を適用する。
ヴァルモニカの異神-ジュラルメ

ヴァルモニカの異神-ジュラルメ

効果モンスター1体
このカードのL召喚は自分のPゾーンの天使族モンスターカードの響鳴カウンターが3つ以上の場合にしか行えず、自分は「ヴァルモニカの異神-ジュラルメ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードがL召喚した場合、自分のPゾーンの響鳴カウンターの数まで、相手フィールドのモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
②:自分のPゾーンの響鳴カウンターを3つ取り除いて発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。

【ヴァルモニカ】の面白さはこの2体のエースに濃縮されているので、この2体を使うべく、今回はデッキを組んでみました。

《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》の面白さは破壊代替効果、《ヴァルモニカの異神-ジュラルメ》の面白さは連続攻撃にあると思うので、それを活かす構築にしてみました。

《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》と組み合わせたカードは《DDDD超次元統皇ゼロ・パラドックス》です。

DDDD超次元統皇ゼロ・パラドックス

DDDD超次元統皇ゼロ・パラドックス

このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分がモンスターをP召喚した時、自分のPゾーンのPスケールの合計がP召喚したモンスターのレベルの合計を超えていれば発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、フィールドの他のカードを全て破壊する。その後、このカードを自分のPゾーンに置く事ができる。
②:1ターンに1度、自分フィールドの他の表側表示の「DDD」モンスターが魔法カードの効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードの攻撃力は6000になる。

P召喚をするだけで全体破壊をする化け物カードです。プレミアムパックでこっそり出てました。

この全体破壊効果を処理する際、《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》の破壊代替効果で自分のカードを守ると、相手のカードだけ全破壊することになる鬼畜コンボです。

【DDD】は《DDD神託王ダルク》を入れる関係で必要だったので、ここもシナジーが取れています。

《ヴァルモニカの異神-ジュラルメ》と合わせるカードはこちらです。

ダグラの剣

ダグラの剣

天使族のみ装備可能。装備モンスター1体の攻撃力は500ポイントアップする。装備モンスターが戦闘によって相手プレイヤーにダメージを与えた時、その数値分、自分のライフポイントを回復する。

攻撃力を上げての3回攻撃ができ、しかも回復効果持ちなので、(相手が死ななければ)また「響鳴カウンター」を載せることも出来ます。

破壊耐性があって攻撃力が高いモンスターがいると困るので、サブプランで《巨大化》も入れてあります。

これらのコンボまでたどり着くためのデッキ構築にしていますので、それらの動きや採用カードの説明を次のチャプターでしていきたいと思います。

デッキの動き

基本ギミック解説

1:基本ギミック

デッキの動きを解説しますが、出たばかりのテーマなので、少しだけ【ヴァルモニカ】の基本的な説明を織り交ぜつつ解説していきます。

ヴァルモニカを使うデッキは、テーマの性質上「ライフを回復する」「ライフに効果ダメージを受ける」のどちらかを組み込まなければなりません。

天使の聲

天使の聲≪アンジェロ・ヴァルモニカ≫

このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:もう片方の自分のPゾーンに悪魔族モンスターカードが存在する限り、自分のLPが回復する度に、このカードに響鳴カウンターを1つ置く。
②:1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。「ヴァルモニカ」Lモンスター1体のL召喚を行う。
悪魔の聲

悪魔の聲≪デモーネ・ヴァルモニカ≫

このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:もう片方の自分のPゾーンに天使族モンスターカードが存在する限り、自分が効果ダメージを受ける度に、このカードに響鳴カウンターを1つ置く。
②:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドの響鳴カウンターの数×100ダウンする。

このカード達で載せる「響鳴カウンター」を溜めてからテーマの動きが始まるので、【ヴァルモニカ】の真価を発揮するのに必要な作業ということですね。

正直テーマ内のカードだけでは賄いきれるものではなく、ある程度取捨選択をしていかないと効率よく「響鳴カウンター」を溜めきれません。

そこが【ヴァルモニカ】の楽しさであり、テーマとしてまだまだ強くなる余地が残されているとも言えます。

しかし回復と効果ダメージどちらもモリモリに入れてしまうと、デッキが動かなくなる恐れがあったので、一枚が何度も回復、もしくはダメージを受けるカードの採用が望ましいと考えました。

そこで選んだのが《異次元の古戦場-サルガッソ》です。

異次元の古戦場-サルガッソ

異次元の古戦場-サルガッソ

エクシーズ召喚に成功する度に、そのプレイヤーは500ポイントダメージを受ける。また、エクシーズモンスターをコントロールしているプレイヤーは、それぞれ自分のエンドフェイズ毎に500ポイントダメージを受ける。

エクシーズ召喚するだけでダメージを受けられるカードで、ターン1の制約がありません、お得!?

そして回復ですが、前述したとおり回復のために何枚もカードを入れるとデッキが膨れ上がってしまうので、この《異次元の古戦場-サルガッソ》を使って回復ギミックも賄ってしまおうと考えました。

そして採用したカードがこちら。

DDD神託王ダルク

DDD神託王ダルク

「DD」モンスター×2
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分にダメージを与える効果は、自分のLPを回復する効果になる。

回復カードを数枚入れて、そのサーチを入れて…とやるより、《異次元の古戦場-サルガッソ》を基軸として、その効果を反転させるために《DDD神託王ダルク》と《DDネクロ・スライム》を入れるだけで枚数を削減しながら回復ギミックを取り入れることが出来ました。

この《異次元の古戦場-サルガッソ》《DDD神託王ダルク》を軸として、デッキを動かしていきます。

2:P召喚からエクシーズへの展開

P召喚からエクシーズへの展開

【ヴァルモニカ】はレベル4のみP召喚可能なテーマなので、基本的にはレベル4のPモンスターを軸にコンボパーツを揃えていきます。

まず初ターンに目指すべき盤面として、

①Pゾーンにヴァルモニカが2枚
②《異次元の古戦場-サルガッソ》を貼る
③手札に装備魔法を加える
④《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》のリンク召喚
⑤墓地に《DDネクロ・スライム》と融合素材のDDを用意

が挙げられます。結構大変ですね。

解説①

まず①の《天使の聲》か《悪魔の聲》のどちらかを手札に加える手段ですが、これは場魔法の《天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』》か、素引きか、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》に任せています。

速度を考えるとやはり初ターンには確保したいですね。

(ヴァルモニカは妨害にめちゃくちゃ弱いので、早めに場に貼っておきたい)

《天使の聲》《悪魔の聲》を確保するための《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を考えて、Pモンスターを多めに採用しています。

《軌跡の魔術師》じゃダメなところが難しいですね。

正直《Live☆Twin トラブルサン》のような万能サーチがもう一種類新規で来ると予想しています。

解説②

②の《異次元の古戦場-サルガッソ》を貼る手段は《竜剣士マジェスティP》が担っています。

今は《竜呼相打つ》が制限解除されているので、比較的P召喚をしやすいです。

《竜剣士マジェスティP》の問題点として、手札を消費してしまいますが、そこは《DDネクロ・スライム》や《焔聖騎士-ローラン》を捨てることで損失を軽減します。

《天使の聲》《悪魔の聲》をサーチするための《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》でも《竜剣士マジェスティP》はサーチ可能ですので、足りない方を確保する、という流れです。

解説③

③の手札に装備魔法を加える手段は、《BK キング・デンプシー》からの《焔聖騎士-ローラン》です。

その流れを説明する為には、初動の流れを全て説明する必要があるので、少し書き連ねます。

  1. 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を出す
  2. ペンデュラム召喚でPモンスター2体出す
  3. 《奇跡の魔導剣士》を出す
  4. 《奇跡の魔導剣士》で墓地か手札からPモンスターを出す
  5. 《BK キング・デンプシー》をX召喚
  6. 《BK キング・デンプシー》で《焔聖騎士-ローラン》を加える

大体この流れでも1体余るので、隣にリンク4を立てます。

《BK キング・デンプシー》⇨《旋壊のヴェスペネイト》⇨《FA-ダーク・ナイト・ランサー》という流れで《異次元の古戦場-サルガッソ》のバーンダメージを受けます。

(《世海龍ジーランティス》で《旋壊のヴェスペネイト》を除外して、X召喚したターンという情報を消してからX召喚します。)

《焔聖騎士-ローラン》はリンク4の《トロイメア・グリフォン》で捨てるか、《FA-ダーク・ナイト・ランサー》の効果を起動するための装備カードにするかの2択です。

単純に【ヴァルモニカ】Lモンスターの打点アップに使ってもいいです。

解説④

④の《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》のリンク召喚に関しては、③で《BK キング・デンプシー》をX召喚する前に《異次元の古戦場-サルガッソ》を貼るだけで「響鳴カウンター」が3つ溜まるので③の手順をこなしていけばいけます。

解説⑤

⑤の墓地に《DDネクロ・スライム》と融合素材のDDを用意は、【DD】をサーチする際に余ったらサーチするか、《奇跡の魔導剣士》の蘇生効果で《DDグリフォン》を蘇生してサーチ⇨捨てるという流れです。

なので③で説明した《BK キング・デンプシー》のX召喚には《DDグリフォン》を使うのが理想です。その後《奇跡の魔導剣士》で蘇生すると《DDネクロ・スライム》をサーチできます。その後《トロイメア・グリフォン》で捨てると。

《DDグリフォン》は《DD魔導賢者ケプラー》と合わせて、召喚権だけで《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を作れるので便利です。

そんな感じで初ターンは準備を進めていきます。

3:勝負を決する

最終局面

ここまでやったら後は勝負を決めるだけです。

デッキコンセプトのチャプタ―で説明した通り、《ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ》《ヴァルモニカの異神-ジュラルメ》にそれぞれコンボパーツを合わせて勝ちます。

もし相手ターンで「響鳴カウンター」を使用しているのであれば、《ダイガスタ・エメラル》から再度《異次元の古戦場-サルガッソ》でカウンターを溜めていきます。

その際、《ヴァルモニカの異神-ジュラルメ》を出したいのであれば、《DDネクロ・スライム》から《DDD神託王ダルク》を融合召喚し、回復ギミックに切り替えていきます。

デッキを回すときの注意点

P召喚をメインに据えているデッキ全般に言えることですが、とにかく妨害に弱いです。

こればっかりはもうP召喚を軸にしないか、物量で超えるしかないので、弱点克服のためにはデッキ全体を考え直す必要があります。

今回はコンボデッキなので、ひとまずはこれでいいとして、今後はこれを課題点として、どうにかリソースが稼げる形にしたいものです。それか【ヴァルモニカ】をサブギミックにしてしまうか、ですね。

【ヴァルモニカ】は【センチュリオン】などと違い、まだまだ研究が進んでいないテーマなので、みなさんも研究してみて下さい。

以上、ありがとうございました。

brgグレーディング
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