【遊戯王デッキ解説】ミソの記事のミソ vol.4 『ピットボス』
皆さんお久しぶりです。「ミソのデュエルのミソ」のドリルフィールドです。
新年度、いかがお過ごしでしょうか? 遊戯王もシーズンを跨いだことによって、新しい表記テキストのカード情報や、「征竜」の首輪がまた一つ外れる等、早速大きな変化を見せていますね。
さて、今回紹介させていただくデッキは、そんな激動の中にあって尚、常に変わらない強さを発揮し続ける「ランク4」の動きに特化したデッキです。入ってるカードこそ最新の物ではないですが、安定した動きと、差し替え可能な自由度がウリです。今回の記事を読んでみて、ぜひ自分なりにアレンジしてみて下さい。
目次
デッキレシピ
プレイヤー:ドリルフィールド
3 紋章獣レオ
3 紋章獣アンフィスバエナ
3 紋章獣ツインヘッド・イーグ
1 エクシーズ・スライドルフィン
1 十二獣ヴァイパー
1 サイバー・ダーク・エッジ
1 サイバー・ダーク・ホーン
1 サイバー・ダーク・カノン
3 サイバー・ダーク・クロー
3 希望皇アストラル・ホープ
1 ZS-昇華賢者
3 高等紋章術
3 サイバーダーク・ワールド
3 ゼアル・コンストラクション
1 ゼアル・フィールド
3 ジェネレーション・フォース
1 HRUM-ユートピア・フォース
1 ダブル・アップ・チャンス
1 ハーピィの羽根帚
1 増援
3 エクシーズ・インポート
1 十二獣の会局
1 サイバーダーク・インヴェイジョン
3 エクシーズ・リボーン
1 SNo.39 希望皇ホープONE
1 No.99 希望皇ホープドラグナー
1 No.39 希望皇ホープ・ダブル
1 No.39 希望皇ホープ
1 ZS-希望賢者
1 No.7 ラッキー・ストライプ
1 No.41 泥睡魔獣バグースカ
1 No.18 紋章祖プレイン・コート
1 No.75 惑乱のゴシップ・シャドー
1 クロノダイバー・リダン
1 電光千鳥
1 十二獣ワイルドボウ
1 無限起動要塞メガトンゲイル
1 照耀の光霊使いライナ
1 ブルートエンフォーサー
デッキのコンセプト(または誕生秘話とか?)
今回のデッキは《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果を主軸に置いて、《No.7 ラッキー・ストライプ》を召喚した後、各種蘇生カードや《エクシーズ・スライドルフィン》《紋章獣ツインヘッド・イーグル》《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》といったカードの効果を駆使してエクシーズ素材をひたすらに補充し、サイコロを振りまくって気持ち良くなりながらデュエルに勝利しよう!というデッキになります。
つまり、ギャンブルデッキです。
このデッキのキモは、私の様にどれだけ運が無い人でも《No.7 ラッキー・ストライプ》の効果で「7」を出せる位にサイコロを振りまくれる点、そして、豪運の持ち主なら同カードによって史上最高のアドバンテージがエースによってもたらされる点です。
冗談のように感じるかもしれませんが、「紋章獣」「サイバー・ダーク」テーマを中心に据える事で、意外にも安定した展開力があり、そして《No.99 希望皇ホープドラグナー》の存在で守りもしっかり考えられており、攻守バランスがとれたデッキになっています。
それでは実際に、どの様な展開でデッキが回るかを説明していきます。
デッキの動き
今回のデッキ解説では主に、以下の項目のカードについて解説します。
①:《No.99 希望皇ホープドラグナー》を出すためのカード
②:「紋章獣」「サイバー・ダーク」テーマについて
③:《希望皇アストラル・ホープ》について
①は主にランクアップマジックですね。《No.99 希望皇ホープドラグナー》の召喚条件は「レベル12モンスター3体以上」という、正規で召喚するには「《花札衛-桐-》に《地獄の暴走召喚》をあてる」等のかなり特殊な方法でしかクリアできないモンスターになっていますが、公式から非合法で出すための方法が幾つか用意されているので、そちらを利用していきます。
②は①のランクアップマジックをあてる対象になる、ランク4を作るためのレベル4モンスター達です。その前後の展開をスムーズにするためのカードが選ばれています。
③はこのデッキの攻めと守りの要であるサーチカード《希望皇アストラル・ホープ》とそれに付随するカードについて。
残りのカードは、エクシーズモンスターや②のカードと相性の良いカードや、守りのカードで構成されています。
それではいってみましょう
①《No.99 希望皇ホープドラグナー》を出すためのカード
何はともあれ《No.7 ラッキー・ストライプ》を正規召喚するために《No.99 希望皇ホープドラグナー》の①の効果を発動させる必要があります。
《No.99 希望皇ホープドラグナー》を召喚する為のカードは以下の2種類のどちらかです。
《No.39 希望皇ホープ・ダブル》
《HRUM-ユートピア・フォース》
《No.39 希望皇ホープ・ダブル》は自身の効果によって《No.99 希望皇ホープドラグナー》にエクシーズチェンジする事が出来ます。縛り無しのランク4モンスターなので、レベル4モンスターを2体出すだけで良い、お手軽さがウリです。
一方《HRUM-ユートピア・フォース》は《No.39 希望皇ホープ》を《No.99 希望皇ホープドラグナー》にエクシーズチェンジさせる魔法カードです。
どちらもランク4からエクシーズチェンジしますが、《HRUM-ユートピア・フォース》は余分に1枚消費するだけあって、リターンがあります。
それは墓地効果によって《No.7 ラッキー・ストライプ》のエクシーズ素材が1つ増える点です。
大抵のエクシーズモンスターが1ターン内にエクシーズ素材を吐ききれない中で、《No.7 ラッキー・ストライプ》の起動効果には1ターンの発動制限がありません。なのでサイコロを振るチャンスが1回増えます、幸せな事ですね。
それ以外にも《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果を使うのは一度きりではないので、一回墓地に送っておくとデュエル全体のアドバンテージ量が増えます。
②「紋章獣」「サイバーダーク」について
というわけで、《No.99 希望皇ホープドラグナー》を出すためにランク4を組んでいく必要があります。
ここで採用されたカード達は、この後の展開がスムーズになるようなメリットを持つカードになります。
まず、もっとも重要になる「紋章獣」テーマについて。
「紋章獣」というテーマを今回採用した理由は《紋章獣ツインヘッド・イーグル》の存在にあります。
墓地のこのカードをゲームから除外し、自分フィールド上のエクシーズ素材の無いエクシーズモンスター1体と、自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。選択した墓地のモンスターを、選択したエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。「紋章獣ツインヘッド・イーグル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
先ほど説明した通り《No.7 ラッキー・ストライプ》は素材が多ければ多い程フィーバーできる可能性が高まるので、この効果でガンガン素材を補充していきます。
勿論、「紋章獣」テーマは《紋章獣レオ》《紋章獣アンフィスバエナ》《高等紋章術》の存在により、ランク4を作るのに秀でた能力を持っていますので、《No.99 希望皇ホープドラグナー》やその後のエクシーズ召喚の展開にも貢献します。
次に「サイバー・ダーク」モンスター達について。
「サイバー・ダーク」モンスターは《サイバーダーク・ワールド》の存在により、1ターンに一度、追加で召喚する事が出来るモンスターです。
カテゴリ内にはレベル4のモンスターが多く含まれるので、ランク4の召喚に貢献するだけでなく、単体での戦闘性能や、《サイバー・ダーク・カノン》の効果で戦闘を行った際に、デッキからモンスターを墓地に送る効果も使えますので、上手くランク4を組めない時や、組める際にも一度バトルフェイズを経由する事で、アドバンテージを得る事が出来ます。
その際には《紋章獣レオ》で「紋章獣」展開に繋いだり、《エクシーズ・スライドルフィン》を墓地に送っておくことで、将来的にサイコロを振る回数を増やしましょう。
③《希望皇アストラル・ホープ》について。
次に解説するのは《希望皇アストラル・ホープ》です。
《希望皇アストラル・ホープ》はこのデッキに置いて、攻めと守りのカードをサーチする、重要な役割を持っています。
《希望皇アストラル・ホープ》は、起動効果により(このデッキでは)「エクシーズ」または「ゼアル」と名のついた魔法・罠カードをサーチする事が出来ます。
属するカードは《ZS-昇華賢者》《ゼアル・コンストラクション》《エクシーズ・インポート》《ゼアル・フィールド》《エクシーズ・リボーン》の5種類。
そして《ZS-昇華賢者》《ゼアル・コンストラクション》から《HRUM-ユートピア・フォース》をサーチする事が出来るので、実質ランクアップマジックのサーチでもあります。
しかし、サーチする際に、手札、または場のカードをコストにする必要があるので、《紋章獣レオ》を墓地へ送ったり、「サイバー・ダーク」モンスターに装備された《サイバー・ダーク・カノン》等をコストにする事で、アドバンテージに変換できると美味しいですね。
サーチできるカードの中で、ランクアップマジックと同じくらい重要なのが《ゼアル・フィールド》になります。
《ゼアル・フィールド》はエクシーズモンスターの特殊召喚成功時に、EXデッキか、墓地のエクシーズモンスターを、その特殊召喚したモンスターのエクシーズ素材に加える事が出来る能力を持っています。そう、サイコロを振る回数が都度1回増えるわけですね。
また、《No.99 希望皇ホープドラグナー》は、効果の発動のためにエクシーズ素材を2つ消費するので、この効果で素材が4つになる事に大きなメリットがあります。
《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果は相手ターンにも発動できるので、2回分の素材がある価値も大きいのです。
自分ターンでは《No.7 ラッキー・ストライプ》を出すとして、相手ターンでは《No.41 泥睡魔獣バグースカ》や《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》を出す事が出来れば、《No.99 希望皇ホープドラグナー》の②の効果も相まって、安全にターンが返ってくると思います。
さて《ゼアル・フィールド》の価値はまだまだそれだけではありません。この効果でエクシーズ素材にするカードを《No.18 紋章祖プレイン・コート》にする事で、以下の効果を使う事が出来るのです。
これによって高速で《紋章獣ツインヘッド・イーグル》を墓地へ送る事が出来たり、《紋章獣レオ》のサーチ効果で継戦能力が増幅します。
《希望皇アストラル・ホープ》でサーチできるカードで守りの要になるのが《エクシーズ・インポート》《エクシーズ・リボーン》の2枚です。
《エクシーズ・インポート》は打点が高くなりがちな《No.7 ラッキー・ストライプ》を対象にする事で、相手を妨害しながらエクシーズ素材を補充できるだけでなく《ゼアル・フィールド》の①の効果で相手にチェーンを出来なくし、強力な除去カードに変貌します。
《エクシーズ・リボーン》は単体では蘇生するだけのカードなのですが、手隙の際に《クロノダイバー・リダン》を経由してリンク召喚等を行っておくことで、《クロノダイバー・リダン》が、罠カードを素材にしている時に使える強力な除去を引き出す事が出来て、防御力が上がります。
デッキを回すときの注意点
このデッキを回す上で重要なのは「召喚権」と「サーチ先」をどこに使うかです。
どういうことかというと、例えば《希望皇アストラル・ホープ》でサーチできる《ZS-昇華賢者》は、場にモンスターがいなければ、手札から特殊召喚できる効果を持っています。しかし、一方で《希望皇アストラル・ホープ》は場にエクシーズモンスターがいれば手札から特殊召喚できる効果を持っていて、その《ZS-昇華賢者》も、ランク4モンスターである《ZS-希望賢者》の効果でデッキから特殊召喚することができます。
《希望皇アストラル・ホープ》のコストを「サイバーダーク」にするならメイン2になるかもしれないし、《紋章獣レオ》にするならメイン1の展開が伸びるかもしれない。
それだけじゃなく、《エクシーズ・スライドルフィン》はエクシーズモンスターが「特殊召喚された」際に、手札から特殊召喚できる効果を持っていたり、他にも展開に寄与するカードがあります。
と、この様に各種サーチカードのサーチ先が非常にかぶっていて、かつ、特殊召喚できる状況が噛み合っていない部分がありますので、手札を見て《HRUM-ユートピア・フォース》《ゼアル・フィールド》の優先度を高く設定した後、どういう順序でカードを出せば一番高いリターンを得られるかを考える必要があります。
特に1ターン目が重要です。良い感じの場が形成できれば、後は墓地ソースで戦っていけます。
以上「ピットボス」というデッキの紹介でした。「ピットボス」というのは、簡単に言うとカジノのフロアマスターの様なお偉いさんを指す言葉です。ラッキーストライプのギャンブル効果で、蘇生、ドロー、除去を繰り返し、フィールドという名のテーブルを支配しましょう。
このデッキは《No.7 ラッキー・ストライプ》に合わせて構築されましたが、《No.99 希望皇龍ホープドラグーン》から出すモンスターを変えるだけで、《紋章獣ツインヘッド・イーグル》を除く全ての要素は流用可能です。
《紋章獣ツインヘッド・イーグル》も、《No.18 紋章祖プレイン・コート》を正規召喚するようにさえ意識すれば、《No.18 紋章祖プレイン・コート》を蘇生する事が出来る《紋章獣ユニコーン》に差し替えるだけで問題ありません。(その場合強力なリンクモンスターである《無限起動要塞メガトンゲイル》を出し易くなる様な利点も!)
もし気になった方は是非アレンジして、オリジナルデッキにしてみて下さい!
それではまた次回!!
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