【買取実績】フジフイルム インスタントカメラFP-1 プロフェッショナル
たいむましんでは懐かしいおもちゃやカード、雑誌などのほかにも、レトロ家電なども買取させていただいております。今回はフジフイルムが1987年に発売したインスタントカメラ「FP-1プロフェッショナル」をお譲りいただいたので、ご紹介したいと思います。
かつてフィルムカメラしかなかった時代、当然背面のモニタで撮影した画像を確認することなんてできるはずもなく、撮影時の露光調節は露出計とカメラマンの経験が頼りでした。
なんせ撮影した写真は、少なくともフィルム一本まるまる使い切って、そのあと暗室作業などを経て現像しなければ確認することができなかったわけですから。インスタントカメラ(最初に商品化したメーカー名であるポラロイドカメラとも呼ばれます)はカメラ内に簡易的な現像機能を内蔵し、その場で撮影結果をシミュレートすることが可能でした。
FP-1プロフェッショナルは、高性能な105mm F5.6フジノンレンズを備え、フルマニュアルでシャッタースピードはBから1-1/500秒、F5.6~64と、非常に広範囲な露光調節が可能です。また、シンクロ接点を備え、光源を選択できるのも魅力でしょう。
使用フィルムは高画質な画像が得られるプロ向けのピールアパート方式。ピールアパート方式はカメラの中にネガフィルムのロールとポジ印画紙のロールが組み込まれており、撮影後にボディからロールを引き出す時にフィルムと印画紙がローラーで圧着され、薬液がしみだして画像を定着させます。
取り出した後にしばらく放置し、さらにシートをはがすなどの手間がかかる構造でした。もともとのインスタントカメラはこの方式で、画質にも優れ文字通り写真のプロフェッショナルたちに愛用されました。
ピールアパート方式の説明をきいて「うっ……」と思った方も多いと思いますが、その印象通り取り扱いが難しく、一般向けにはより簡単なシートフィルム方式が普及しています。チェキなどもシートフィルム方式ですね。フジフィルムはフィルムメーカーですので、FP-1のようなプロ向けからチェキのようなライトユーザー向けの様々なインスタントカメラの開発・展開が可能でした。
また、FP-1はコンパクトサイズに収納でき、さらに、堅牢な構造も人気の理由でした。様々な現場で撮影する必要のあるカメラマンだけでなく、高画質で現場の記録写真を残す必要のある建築関係者にも愛用されたようです。お譲りいただいた個体もファインダーにヒビが確認できましたが使用するには支障はなく、また、このような衝撃を受けても本体に異常がないことが堅牢さの証明ともいえるでしょう。
現在では手軽さではスマホに軍配があがりますが、それでもFP-1のレンズを含めた高画質は高い人気があります。問題はふつうのフィルムと同様、ピールアパートフィルムが年々入手が困難になっていっていることですね。
たいむましんでは懐かし家電、レトロ、アンティークなカメラや各種ツールを買取しております。実家の押し入れなどに眠っている古道具もぜひご相談ください。
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