【デッキ解説】ミソの記事のミソ vol.3『Ready Perfectly』
どうもミソです。今回で3回目のデッキ紹介記事となります。今回のデッキは3年程前から使用しているデッキで、改良を続けて使用しているデッキで、テクニカルかつ安定感があるので個人的にお気に入りのものです。
最近、現代のデュエルシーンに合わせて改良したので、変更点についても説明しながら紹介していきます。まずはデッキレシピをご覧ください。
デッキレシピ
プレイヤー:ミソ
1 聖夜に煌めく竜
3 ホーリーナイツ・レイエル
3 ホーリーナイツ・オルビタエル
1 ホーリーナイツ・アステル
1 ホーリーナイツ・フラムエル
3 魔界発現世行きデスガイド
1 彼岸の悪鬼 グラバースニッチ
1 彼岸の悪鬼 ガトルホッグ
1 彼岸の悪鬼 スカラマリオン
1 ニッジインプ・シザー
1 電脳堺姫-娘々
1 ライトロード・スピリット シャイア
1 ライトロード・エンジェル ケルビム
3 賢瑞官カルダーン
1 ZW-阿修羅副腕
1 倶利伽羅天童
3 聖なる篝火
2 煌めく聖夜
2 バーシアスの神域
1 ゴーストトリック・ショット
3 RUM-アストラル・フォース
3 時を裂く魔瞳
1 聖夜の降臨
3 碑像の天使-アズルーン
1 失われた聖域
1 赤酢の踏切
1 神罰
1 彼岸の黒天使 ケルビーニ
1 天空神騎士ロードパーシアス
1 双穹の騎士アストラム
1 彼岸の旅人 ダンテ
1 虚空海竜リヴァイエール
2 ゴーストリック・アルカード
1 ゴーストリックの堕天使
1 フェアリー・チア・ガール
1 星守の騎士 プトレマイオス
1 ライトロード・セイント・ミネルバ
1 獣装合体 ライオ・ホープレイ
1 セイクリッド・プレアデス
1 永遠の淑女 ベアトリーチェ
1 彼岸の巡礼者 ダンテ
デッキのコンセプト
デッキレシピを見てもなにがなんやらと言ったところですが、このデッキは《パーシアスの神域》のデッキです。《パーシアスの神域》には3つの効果があり、今回基軸として使用している効果は、
③:1ターンに1度、自分の墓地の天使族モンスター及びカウンター罠カードの中から、合計3枚を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。そのカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
こちらの効果です。墓地からデッキトップに戻す効果で、しかも複数枚戻せると言うのは唯一無二感ありますね。
そしてこの効果に合わせることにしたのは、というか最初に思いついたのは《ライトロード・セイント ミネルバ》とのコンボです。
《ライトロード・セイント ミネルバ》はデッキトップから3枚カードを墓地へ送る効果を持っており、送られたライトロードの種類の数までドローできる効果を持っています。
例えばこれで天使族のライトロードである《ライトロード・エンジェル ケルビム》《ライトロード・スピリット シャイア》と《神罰》を戻し、《エッジインプ・シザー》でさらに手札1枚を戻した場合、《ライトロード・セイント ミネルバ》の効果は2ドロー効果になり、その中に最強のカウンター罠である《神罰》がある形になります。
現実的には《ライトロード・エンジェル ケルビム》《ライトロード・スピリット シャイア》が墓地にいるのはデュエル終盤になるので、基本的には他のカードで戦うことになりますが、最終的にアドバンテージ差を開き、勝利に近づけさせるコンボです。
他にコンボさせるカードは《ゴーストリックの駄天使》《獣装合体 ライオ・ホープレイ》《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》等々…
《天空神騎士ロードパーシアス》を積極的に出すことが可能であれば《パーシアスの神域》と天使族自体は集めやすいので、コンボ用のパーツは「リンク3で天使族モンスター2体以上」をクリアすれば良しです。
また、コンボをするためにデッキ全体でクリアするべき課題と理由は下記です。
・《天空神騎士ロードパーシアス》を出す
→上で言った通り
・継続的にランク4を出す
→ランク4がドローソース兼デッキを回す役(RUMと合わせて)
・ランク3を出す
→ランク4と《天空神騎士ロードパーシアス》を出す手助けのため
この後のセクションではなぜこれらがコンボに繋がるのか、コンボの仕方を説明します
デッキの動き
1:《天空神騎士ロードパーシアス》を出す
《天空神騎士ロードパーシアス》は「リンク3で天使族2体以上」という召喚条件です。
デッキ内のコンボのため、《エッジインプ・シザー》を絡めながら《天空神騎士ロードパーシアス》を出すのが理想です。
後述しますが、《エッジインプ・シザー》と《電脳堺姫-娘々》で毎ターンランク3を出す動きを目指すので、レベル3を墓地に送れる《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を出すことがまず第一の目標です。
《彼岸の黒天使 ケルビーニ》は天使族のため、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の横に天使族を用意しつつ、最終的に《電脳堺姫-娘々》を送る手段を確保します。
それらを解決するカードとして、このデッキでは《魔界発現世行きデスガイド》を採用しています。
《天空神騎士ロードパーシアス》を出すルートは下記の通りです。
①《魔界発現世行きデスガイド》を召喚→《彼岸の悪鬼 グラバースニッチ》を特殊召喚
②《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をリンク召喚
③《彼岸の悪鬼 グラバースニッチ》で《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》を特殊召喚
④《彼岸の黒天使 ケルビーニ》で《エッジインプ・シザー》を墓地へ
⑤《エッジインプ・シザー》を自身の効果で特殊召喚
⑥《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》と《エッジインプ・シザー》で《ゴーストリック・アルカード》をエクシーズ召喚
⑦《ゴーストリック・アルカード》を素材に《ゴーストリックの駄天使》をエクシーズ召喚
⑧《ゴーストリックの駄天使》の効果で《ゴーストリック・ショット》をサーチ
⑨《ゴーストリックの駄天使》と《彼岸の黒天使 ケルビーニ》で《天空神騎士ロードパーシアス》をリンク召喚
⑩《ゴーストリック・アルカード》で《ゴーストリックの駄天使》を回収
⑪エンドフェイズに《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》で《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》をサーチ
この流れで《天空神騎士ロードパーシアス》を出した後はもちろん《パーシアスの神域》をサーチしますが、《パーシアスの神域》を持っているのであればコンボに対応するカードを持ってきます。なんなら《神罰》でもいいです(強い)
《ゴーストリック・ショット》を使えばもう一度《ゴーストリックの駄天使》をエクシーズ召喚できるので、《双穹の騎士アストラム》をリンク召喚できます。
この動きでこのデッキ的に獲得できる「良いこと」としては、
・《エッジインプ・シザー》が墓地にいる
・《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》で蘇生できる状況
→デッキの《電脳堺姫-娘々》を墓地へ送りやすくなる
(《ライトロード・スピリット シャイア》も候補)
・《ゴーストリック・ショット》で《ゴーストリックの駄天使》を蘇生できる
→天使族をいつでも供給できる
→《天空神騎士ロードパーシアス》が出しやすくなる
が挙げられます。
例えば《創造の代行者 ヴィーナス》で《天空神騎士ロードパーシアス》を出すより消費は激しいですが、後々に得られる戦いやすさが変わってきますので、気に入っている初動です。
2:継続的にランク4を出す
ランク4を出すことはこのデッキにおいて重要です。
それは冒頭でも説明した通り《ライトロード・セイント ミネルバ》のコンボに使用したり、デッキを回すために《フェアリー・チア・ガール》を出したり…(本当はもっと多彩なランク4を入れたい)
最終的には《星守の騎士 プトレマイオス》に行く役割もありますが、少し重いのでここは考え中です。
ランク4のこのデッキにおいて重要な役割の一つとして、《RUM-アストラル・フォース》から《永遠の淑女 ベアトリーチェ》になることがあります。
《魔界発現世行きデスガイド》が手札にない場合の初動として、《フェアリー・チア・ガール》から《RUM-アストラル・フォース》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》と繋ぐことで、《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》を墓地に送ることができます。
《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》で《魔界発現世行きデスガイド》をサーチすることで、1ターン跨ぎますが、セクション1で説明した《天空神騎士ロードパーシアス》への動きに繋がります。
《ライトロード・セイント ミネルバ》、《フェアリー・チア・ガール》、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》、そして《永遠の淑女 ベアトリーチェ》から出てくる《彼岸の巡礼者 ダンテ》は全て天使族のため、《パーシアスの神域》でEXデッキに戻せる上、攻撃力上昇効果も受けられます。
ランク4を出すためのカード群として選んだのは【ホーリーナイツ】です。
ホーリーナイツは天使族であり、これは後述しますが、ランク3との相性が良いので入れてみたところ、感触が良かったので採用しました。
やはり天使族というところが大きく、《天空神騎士ロードパーシアス》の効果でサーチすることが可能なので、このデッキにおいてはランク4に繋ぎやすいテーマということですね。
他のレベル4としては《賢瑞官カルダーン》と《碑像の天使-アズルーン》がいます。
展開(天使族のため)と相手の妨害札、除去を兼ねられる《碑像の天使-アズルーン》、そしてそれを活かすための《賢瑞官カルダーン》のコンビです。
《賢瑞官カルダーン》に関しては、このデッキの重要なカードである《失われた聖域》《聖夜の降臨》を再利用できるため、使い勝手の良いカードです。
以前までは《守護天霊ロガエス》を入れていたのですが、その枠を《賢瑞官カルダーン》にしました。
それは《時を裂く魔瞳》の登場に起因しています。
《時を裂く魔瞳》を投入するまでは、このデッキはカジュアルといえどカードパワーの上昇についていけなかったのですが、《時を裂く魔瞳》を入れること、また、それにより構築を変化させることで再び戦うことが出来ています。
《時を裂く魔瞳》との相性については、下記の通りです。
・【ホーリーナイツ】のサーチしやすさと展開力を活かせる
・【彼岸】に召喚権を使える(自壊させて効果を使える)
・《パーシアスの神域》により戻したカードを2枚ドローできる
・《賢瑞官カルダーン》に召喚権を使える
・《ライトロード・エンジェル ケルビム》の召喚が現実的になる
代わりに《オネスト》などの手札で発動できるカードを抜くことになりましたが、《碑像の天使-アズルーン》などの代替カードでもパワーは補えています。
《時を裂く魔瞳》の話にズレましたが、《賢瑞官カルダーン》はランク4に繋がるし、永続罠の再利用もできるいいカードです。欲を言えばやはりランク4のラインナップが貧弱なので、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のような単体で強力なモンスターも入れたいところです(枠がない…)
ショックルーラー…俺だけ使えるようにならないかな。
3:ランク3を出す
初動の動きとして《エッジインプ・シザー》を墓地へ送り、そして《電脳堺姫-娘々》も追加で送ろうとしているわけですが、これは当然ランク3を作りたいからです。
ランク3は《ゴーストリック・アルカード》《虚空海竜リヴァイエール》《彼岸の旅人 ダンテ》の3種類です。
《ゴーストリック・アルカード》は初動で使用するのと、セット除去、《ゴーストリックの駄天使》は《パーシアスの神域》と《ゴーストリック・アルカード》の効果でEXに戻せるので、《ゴーストリックの駄天使》と合わせて天使族モンスターの供給に使用します。
《虚空海竜リヴァイエール》は【ホーリーナイツ】と非常に相性がいいです。
まぁ【ホーリーナイツ】というより《ホーリーナイツ・レイエル》ですね。
《ホーリーナイツ・レイエル》の墓地効果でホーリーナイツを蘇生し、《虚空海竜リヴァイエール》で《ホーリーナイツ・レイエル》を除外から特殊召喚すればランク4に到達できます。《エッジインプ・シザー》と《電脳堺姫-娘々》で召喚権を使わず《虚空海竜リヴァイエール》は作れるので、召喚権を合わせればレベル4×3も可能です。
ランク4の天使族はEXデッキに戻せるので、EXデッキに《虚空海竜リヴァイエール》を入れておけばその数だけランク4を作れる算段です。しかし、EXデッキに枠がないので今は1枚の採用に留まっています。
《彼岸の旅人 ダンテ》の役割は基本的に《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》と合わせたループです。《彼岸の旅人 ダンテ》は《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》を回収し、《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》は《彼岸の旅人 ダンテ》を蘇生するやつですね。
《彼岸の旅人 ダンテ》は自身のステータスというよりは「光属性・戦士」という点で重宝します。
前述した《RUM-アストラル・フォース》に関連しますが、《RUM-アストラル・フォース》の役割として、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を出すだけではなく、フィニッシャーである《獣装合体 ライオ・ホープレイ》、妨害カードである《セイクリッド・プレアデス》へ繋ぐことも出来ます。
そこに繋ぐのが《彼岸の旅人 ダンテ》というわけですね。
ランク4からラックアップ候補はさほど良いのがいなかったのでランク5に集中していますが、《RUM-アストラル・フォース》は3枚投入するに値する十分な働きを見せてくれます。
ランク4の増強という意味では、《No.39 希望皇ホープ》《No.39 希望皇ホープ・ダブル》《ダブル・アップ・チャンス》とかも採用してもいいかもですね。
本来は《虚空海竜リヴァイエール》は3枚入れたいカードではあります。
それぐらい《ホーリーナイツ・レイエル》と《虚空海竜リヴァイエール》のコンボは展開力と持久力があるので、EXをもう少し精査して投入したいと思います(アルカードとか1枚でいいかもしれないし)
デッキを回すときの注意点
1つ注意する点としては《失われた聖域》の無効効果をおいそれと使えない点です。
墓地の天使族は戦う上でのリソースとして使用します。特に《パーシアスの神域》で戻す3枚は確保したいので、様子を見つつ戦ってください。
また、《聖夜に煌めく竜》の存在も無視できません。
《聖夜に煌めく竜》は《聖夜の降臨》と合わせると非常に強力であるため、余裕があれば《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で《聖夜の降臨》を墓地に送り、《賢瑞官カルダーン》で回収するなど、無理やり揃えることも時には必要です。
初動は決まっていますが、戦うべきモンスターがピーキーなため、相手のデッキにどれが刺さるのか見極め、そのモンスターにたどり着くルートを予め描いて戦わなければなりません。
《双穹の騎士アストラム》《聖夜に煌めく竜》《獣装合体 ライオ・ホープレイ》《セイクリッド・プレアデス》の4体をどのタイミングで出すのかをうまく見極めながら戦いましょう。
以上、「Ready Perfectly」というデッキの紹介でした。デッキ名の由来は想像に任せます。
▼現在の形の「Ready Perfectly」のプレイ動画
▼デッキを改造する前のやつ