遊戯王ライター鳩鷺の第6回「カジュアルデッキクリニック」《ドラゴンメイド》
遊戯王ライターの鳩鷺(はとさぎ)です。新発売となった「SELECTION 5(セレクション ファイブ)」に、「ドラゴンメイド」の新規カードが収録されました。
今回は、【ドラゴンメイド】デッキのレシピ紹介とともに、デッキの回し方や、相性の良いカードを解説しました。【ドラゴンメイド】を作ろうとしている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
目次
デッキレシピ
遊戯王ライター鳩鷺が考案した【ドラゴンメイド】のサンプルデッキレシピを紹介します。
《ドラゴンメイド・チェイム》3
《ドラゴンメイド・パルラ》3
《ドラゴンメイド・ナサリー》1
《ドラゴンメイド・ルフト》2
《深淵の獣ルベリオン》3
《深淵の獣マグナムート》3
《深淵の獣サロニール》2
《深淵の獣ドルイドヴルム》1
《深淵の獣バルドレイク》2
《嵐征竜-テンペスト》1
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》1
《ドラゴンメイドのお心づくし》2
《ドラゴンメイドのお召し替え》2
《ドラゴンメイドのお出迎え》1
《復烙印》1
《金満で謙虚な壺》2
《墓穴の指名者》2
《ドラゴンメイドのお片付け》3
《ドラゴンメイド・リラクゼーション》1
《烙印の獣》1
《無限泡影》3
《ドラゴンメイド・シュトラール》2
《ドラゴンメイド・ハスキー》2
《死祖の隷竜ウォロー》1
《聖刻龍王-アトゥムス》1
《天霆號アーゼウス》1
《ストライカー・ドラゴン》1
《天球の聖刻印》3
《暗影の闇霊使いダルク》1
【ドラゴンメイド】モンスターの解説
まずは本デッキのキーカードとなる下級「ドラゴンメイド」モンスター2体を詳しく見ていきましょう。
《ドラゴンメイド・チェイム》
《ドラゴンメイド・チェイム》
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 500/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラゴンメイド」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7以上の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・チェイム》は、召喚・特殊召喚に成功した場合に「ドラゴンメイド」魔法・罠カード1枚をサーチする効果を持ちます。
実質的にノーコスト蘇生が可能な《ドラゴンメイドのお心づくし》や妨害札として機能する《ドラゴンメイドのお片付け》がサーチ先として有力です。
また、下級「ドラゴンメイド」特有の手札・墓地からの最上級「ドラゴンメイド」モンスターの特殊召喚する効果も適応範囲が広く、すべてのモンスターに変換可能です。
逆を言えば、レベルの関係上お互いに特殊召喚しあえる変換先が存在しませんが、それでも安定した初動を供給できるサーチ要因として優秀なので3積みです。
《ドラゴンメイド・パルラ》
《ドラゴンメイド・パルラ》
効果モンスター
星3/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラゴンメイド・パルラ」以外の「ドラゴンメイド」カード1枚を墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
《ドラゴンメイド・パルラ》は、召喚・特殊召喚に成功した場合に「ドラゴンメイド」カードを墓地に送る効果を持ちます。
「ドラゴンメイド」全般を種類問わずに墓地に送れる強みがあり、互いを特殊召喚し合える《ドラゴンメイド・ルフト》以外にも、「ドラゴンメイド」魔法・罠カードまで問題なく送れます。
《ドラゴンメイド・パルラ》を《守護竜ピスティ》に変換して《ドラゴンメイドのお片付け》を墓地送り蘇生効果から《天球の聖刻印》の強力なバウンス妨害につなげられます。
このほかにも《ドラゴンメイドのお出迎え》のサルベージ対象を確保したり、《ドラゴンメイドのお召し替え》を墓地に送って《ドラゴンメイド・パルラ》自身をバウンスしてサルベージすることで疑似サーチにもなります。
「ドラゴンメイド」が目指す最優先は《ドラゴンメイド・シュトラール》を融合召喚し、カード発動無効できる盤面を構えることにあるので、こちらではレベル5以上のドラゴン族モンスターが手札にある状態からの《ドラゴンメイド・パルラ》を絡めた展開を紹介します。
◆《ドラゴンメイド・パルラ》+レベル5以上のドラゴン族モンスター2枚からの展開例
①:《ドラゴンメイド・パルラ》通常召喚→デッキから《ドラゴンメイドのお召し替え》を墓地に送る
②:《ドラゴンメイドのお召し替え》墓地効果で、《ドラゴンメイド・パルラ》とともに手札に戻す
③:《ドラゴンメイドのお召し替え》効果で手札の《ドラゴンメイド・パルラ》とレベル5以上のドラゴン族モンスターとで《ドラゴンメイド・シュトラール》を融合召喚
このように融合召喚に必要なカード3枚のうち1枚で2枚分を補うことが可能です。
コスパよく妨害効果と高打点を確保して優位に立っていきましょう。
「ビーステッド」を活用
今回、好相性なテーマとして「ビーステッド」モンスターを多数採用したことで妨害力が向上しています。
「ビーステッド」は、自分か相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を除外することで手札から特殊召喚する共通効果を持ちます。
相手ターンにも使用できる手札誘発として機能するので、自己特殊召喚効果を持った《D.D.クロウ》のような使い方ができます。
昨今では「ティアラメンツ」対策として注目を浴びていますが、「ドラゴンメイド」自体にも闇属性は豊富なので、デュエル後半でのスタミナ不足を解消できるよう、容易に特殊召喚できる点を考慮しての採用です。
通常召喚可能なモンスターは全てレベル6・闇属性・攻2500・守2000で統一されているため、《ドラゴンメイド・シュトラール》の融合素材の上級以上枠としても活用できる強みがあります。
《深淵の獣ルベリオン》
《深淵の獣ルベリオン》
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
このカードは通常召喚できない。「深淵の獣ルベリオン」は1ターンに1度、自分フィールドのレベル6以上のドラゴン族・闇属性モンスター1体をリリースした場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。デッキから「深淵の獣ルベリオン」以外の「ビーステッド」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を選んで自分フィールドに表側表示で置く。
《深淵の獣ルベリオン》は、自身を手札コストに同名以外の「ビーステッド」モンスターをサーチする効果を持ちます。
自己蘇生が可能なので、召喚コストとして他の「ビーステッド」を用意したり、自身を除外してサーチした「ビーステッド」を特殊召喚するのに役立てることもできます。
また、メインフェイズに「烙印」永続魔法・永続罠カードをデッキから表側表示で置く効果を持ちます。
コスト消費もなくデッキから置く効果なので、《灰流うらら》に妨害されることもなく永続罠カードの発動タイミングの遅さもカバーできる良さがあります。
《烙印の獣》で毎ターン除去効果をフリーチェーンで行い、弾数が減ったら《復烙印》で補うといった流れも構築できます。
【ドラゴンメイド】デッキの回し方
【ドラゴンメイド】のデッキレシピの回し方を解説していきます。【ドラゴンメイド】を実際にどのように動かしていくのかチェックして、デュエルの参考にしてください。
【ドラゴンメイド】は、下級モンスターの効果でキーカードを確保しつつエクストラモンスターの特殊召喚を目指します。
他テーマとして出張して使われるほど必要最小限で妨害&高打点のモンスターが特殊召喚できるテーマになっています。
最終的には、「ドラゴンメイド」融合モンスターによる妨害と高打点からの戦闘ダメージで勝利を掴みます。
次に【ドラゴンメイド】で押さえておくポイントを、細かく紹介します。
既存カードを介した展開例
こちらでは《ドラゴンメイド・チェイム》とレベル5以上のドラゴン族モンスター、計2枚からの展開例を紹介します。
◆《ドラゴンメイド・チェイム》とレベル5以上のドラゴン族モンスター、計2からの融合展開例
①:《ドラゴンメイド・チェイム》通常召喚時効果で《ドラゴンメイドのお召し替え》サーチ
②:《ドラゴンメイドのお召し替え》で《ドラゴンメイド・チェイム》と手札のレベル5以上のドラゴン族モンスターを素材に《ドラゴンメイド・シュトラール》を融合召喚
③:相手スタンバイフェイズに《ドラゴンメイド・シュトラール》効果で《ドラゴンメイド・チェイム》を蘇生→《ドラゴンメイド・チェイム》効果で《ドラゴンメイド・リラクゼーション》をサーチ
(※相手の魔法・罠・モンスターの効果発動時)《ドラゴンメイド・シュトラール》効果で発動無効破壊した後、エクストラデッキから《ドラゴンメイド・ハスキー》を特殊召喚。
このように、《ドラゴンメイド・シュトラール》の妨害効果に加え、次ターンに《ドラゴンメイド・リラクゼーション》をセットすることで、《ドラゴンメイド・チェイム》と相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで手札バウンスしつつ《ドラゴンメイド・ハスキー》効果につなげ相手フィールドのモンスター1体を除去することができます。
エクシーズモンスターで妨害・展開
墓地除外しつつ特殊召喚した「ビーステッド」で確保したエクシーズ素材で、ランク6のエクシーズモンスターを特殊召喚しましょう。
今回は更なる墓地妨害札として機能する《死祖の隷竜ウォロー》のほか、上から重ねてエクシーズでは欠かせない《天霆號アーゼウス》も採用しています。
《聖刻龍王-アトゥムス》
《聖刻龍王-アトゥムス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2100
ドラゴン族レベル6モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
《聖刻龍王-アトゥムス》は、エクシーズ素材を取り除くことで、ドラゴン族モンスターをリクルートする効果を持ちます。
攻・守0と弱体化は避けられませんが、種族以外の縛りがなく、幅広くリクルートすることが可能です。
効果も無効化されないので、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》で「ドラゴンメイド」を蘇生したりと、展開に大きく貢献するでしょう
まとめ
【ドラゴンメイド】のカード効果、デッキレシピ、回し方をまとめて解説しました。
新弾の登場によりレアリティを抑えつつ、よりテーマデッキとして組みやすくなりました。
妨害効果を併せつつ、融合素材にもなりえる「ビーステッド」とも好相性です。
気になった方は、ぜひ新しい「ドラゴンメイド」デッキを組んでみてください。
以上、遊戯王ライターの「鳩鷺(はとさぎ)」でした。
遊戯王担当ライターとして記事を書かせていただくことになりました、鳩鷺(はとさぎ)と申します。初購入したパックは「Vol.1」で、お年玉をためて買ったボックスでブラック・マジシャンを自引きした時から始めて遊戯王歴は20年以上!好きなテーマは鳥つながりで【炎王】で鳥から進化前でも自壊が楽しい【恐竜】デッキを愛用。SR魂喰いオヴィラプター UR究極伝導恐獣、遊戯王関連の記事を5年以上執筆。歴の長さと、日々の記事更新で培ってきたノウハウを活かして、新弾のカードを使ったデッキを独自の視点と偏見で解説していきます。
Twitterの方でも、鳩のアイコンを目印に遊戯王の小ネタを細々とつぶやいておりますので、併せてよろしくお願いいたします。(@hato_sagi)
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