おいでイスタンブール♪ 『イスタンブールBIGBOX』 コンポーネント比較と基本ルール解説
毎度!Zxionことぜっくんです。
ガンダーラガンダーラ。
ある程度以上の年代の方でダジャレがお好きな方はタイトルのフレーズが脳裏をよぎると思います。
光る砂漠で(ダイス)ロール☆
そんなわけで、7月中旬(7/15頃)に『イスタンブールBIGBOX』がホビージャパンより発売されました。
イスタンブールを持っていなかった僕はバッチリ予約して購入しました。
以前、キングオブトーキョーの比較記事「キングオブトーキョーシリーズ徹底比較!? 中身の違いを比べてみたよ!」を書かせていただいたんですが、今回もそんな感じでコンポーネントの比較とかをしてみようかと思います。
イスタンブールを紹介するのは初めてなので、ルールもさらっと解説していきます。
目次
1.イスタンブールBIGBOX コンポーネント比較??
結論から書きます。
ほとんど差がありませんでした!
企画倒れェ!!
…で終わるとお話にならないので、多少の差異があった点の比較を交えつつ、苦し紛れのコンポーネント紹介をしていきたいと思います。
気を取り直して、開封していきましょう。
箱を開けるとルールブックがお目見えです。
その下にはタイルっぽいのが入ってますね。
タイルを黙々と抜く作業が好きなんですけどわかってくれる人いるかしら。
ルールブック、どかしてみましょう。
ルールブックをどかすとシールが入っていました。
このシールはプレイヤーコマとかに貼るやつです。
シール貼りはあまり好きじゃないんですけどわかってくれる人いますかね。
シールは一旦避けておいて、タイルを全部出して見ましょう。
タイルがついてる台紙は全部で12枚。
イスタンブールBIGBOXには拡張2種が最初から入っているので、その分も込み込み。
抜き甲斐があるぜぇ(歓喜)
タイル台紙の下にはダイスやトークン類が入っています。
収納スペースは4つありますが、タイルを抜いて収納しようとすると割とギリギリでした。
さて、NFMなシール貼りからやっていきましょう。
各シール2枚ずつ付いてます。
おそらく両面分なのだとは思いますが、基本的に片面しか見ないのでどちらかに1枚貼れば十分ではないかと思います。
…予備かな??
これが…
こうじゃ!!
次は大好物のタイル抜きですひゃっほう。
このタイルは、プレイヤーボードとなる「手押し車タイル」です。
画像では大きい方のタイルには穴が開いていますね?
その部分から小さい方のタイルを抜くんですが、これはゲームで使う大事なものなので捨てないようにしましょう。
イラストが描いてあるから大丈夫だとは思いますが、たしか以前に別のゲームで「うっかり使う部分を捨てちゃった☆(テヘペロ☆)」っていう話を聞いたので…。
その時はもう少し紛らわしかったタイルだった気もしますが、ノリで捨てちゃうと困りますからねー。
僕は貧乏性なので「抜いた後のタイル(実質ゴミ)も箱の中にしまっておく」派なのでそういう心配は無用です。
ささっと全部抜いてしまいましょう。
たまにタイルがめちゃくちゃ抜きにくいゲームがあるんですが、「イスタンブールBIGBOX」のタイルは結構抜きやすかったです。
1-1.ここが違うよ コンポーネント
旧版とBIGBOXのルールブックに書かれたコンポーネント内訳です。
上が旧版、下がBIGBOX版になります。
一段目の左から二番目にある「手押し車タイル(プレイヤーボード)」がBIGBOX版は1枚多い6枚になっていますね。
イスタンブールは、2~5人プレイのゲームなので6枚同時に使うことはないはず…。
…予備かな??
二段目の左から三番目にある「需要タイル」の合計が10枚から12枚になって、各1枚(計2枚)多くなってます。
これは純粋に追加されているもののようです。
三段目の左から三番目にある「総督駒(紫)/密輸商人駒(黒)」と、同じく三段目の四番目にある「ルビー」の数が異なっています。
総督駒/密輸商人駒の部分はおそらく「各1個」の意味で表記されていたのが、「合計2個」に修正された表記のゆれだと思います。
ルビーは32個から42個と10個ほど数が違いますが、これは拡張分のルビーも併せて表記されているので余分に入っているわけではないです。
それでは、コンポーネントの旧版と違う部分をピックアップしてみます。
需要タイル
BIGBOX版の需要タイルの枚数が2枚多いですね。
追加されているタイルは以下の2枚です。
旧版のテイストで遊びたい場合は、この2枚を抜いてプレイすると良いでしょう。
サマリー
個人サマリーは拡張分も追加されているので結構違いますね。
右のBIGBOX版の方はボーナスカードの詳細が端折られていて、その代わりに拡張のルールについて書かれています。
ちなみにですが、両面同じことが書いてあります。
場所タイル(上が旧版、下がBIGBOX版)
場所タイルの左上に書かれている数字が旧版では合計3つ書かれていますが、BIGBOXの方には1つしかありません。
この数字はゲームのセットアップ時に、タイル配置位置を示す場合などに参照するものです。
旧版はタイルを見れば3パターンの推奨配置で並べることができますが、BIGBOXの方は事前に覚えておくかルールブックを確認するなどしないと推奨の配置で並べるのが難しくなっています。
前のデザインは評判が良くなかったのでしょうか?
拡張の方の場所タイルは言語以外、特に違いはありませんでした。
基本セットの場所タイル《6)隊商宿》はデザインが拡張準拠の物になっています。
BIGBOX版で拡張を使用せずにプレイする場合は、一番上のアイコン(コーヒー)を無視します。
これはちょっとわかりにくく、ややこしいですね。
ボーナスカード
一部デザインが旧版とBIGBOX版で異なっていますが、効果に違いはありません。
左側が旧版、右側がBIGBOX版です。
【追加要素】隊商タイル
最後に、BIGBOX版で追加されたタイル「隊商タイル」があります。
好みで採用したりしなかったりできる、《選択ルール》を用いる場合にこのタイルを使用します。
2.『イスタンブールBIGBOX』基本ルール解説
ざっくりとコンポーネントの紹介が終わったので、ここからは基本ルールの解説をしていきたいと思います。
2-1.セットアップ
まずはお約束のセットアップ。
4人プレイという設定でセットアップしていきます。
まずは場所タイルを4×4になるように配置し、これをゲームボードとします。
画像ではおすすめセットアップの”長い小道”になっています。
長い小道は左上から
16・ 2・ 8・11
15・ 7・ 6・ 4
3・ 5・12・ 1
10・ 9・14・13
この順に並べます。
次はモスクタイルを《14)小モスク / 15)大モスク》に配置します。
それぞれの場所タイルには置くべきタイルが商品シンボルとして描かれているので、その通りに配置しましょう。
モスクタイル上部に書かれている商品シンボルと場所タイルに描かれている商品シンボルが同じになるように配置します。
配置する際は、モスクタイルに書かれている商品シンボルの数が上から下に行くにつれて多くなるように重ねます。(画像参照)
そして、プレイヤー1人につきルビー1個を配置します。(4人プレイなら4個)
《1)荷車製造所》(右上)にプレイヤー1人につきルビー1個と3枚の手押し車拡張タイルを配置します。(4個と12枚)
そして、《13)スルタンの宮殿》(右下)と《16)宝石商》(左上)の四角い枠右上から、プレイ人数に対応した場所までルビーを置いていき、残りのスペースは何も置かずに空けておきます。
《5)郵便局》(左下)の商品シンボルなどが書かれたスペースの上に郵便局マーカーを配置します。
そして、黒っぽい色の需要タイルをよく混ぜ、表向きで《10)大市場》(左上)に置き、白っぽい色のタイルを同様に《11)小市場》(右下)に置きます。
黒(密輸商人)と紫(総督)の円柱型コマの配置場所を決めます。
それぞれに対してダイスを2個振って、出目の合計値が配置場所になります。
例えば紫の総督コマに対してダイスをふり、出目の合計値が5だった場合、総督コマは《5)郵便局》へ置かれます。
その後、各プレイヤーは色を1色選び、選んだ色の木製コマをすべて受け取ります。
同時に、手押し車ボードと、必要であれば個人サマリーを受け取ります。
シールの貼られていない円形ディスクコマ(助手ディスク)をシールの貼られているコマ(商人ディスク)に4つ重ねて、《7)噴水》に配置します。
助手ディスクは1枚余るので、手押し車ボードの横あたりに置いておきます。
そして、やや大きい円柱型のコマ(親族コマ)を《12)警察署》へ配置します。
四角いコマ(商品マーカー)を手押し車ボード一番左の灰色のスペースに配置します。
スタートプレイヤーをランダムに決定し、そのプレイヤーは2リラ(お金の単位)とスタートプレイヤーマーカーを受け取ります。
時計回りの順番で、次のプレイヤーは前のプレイヤーよりも1リラ多く受け取ります。
(スタートプレイヤーから順に2リラ、3リラ、4リラ…とお金を受け取る。)
そして、ボーナスカードをよく混ぜてボーナスカードの山札を作り、各プレイヤーは山札から1枚ずつカードを受け取ります。
これでセットアップ完了です。
セットアップ完了
2-2.ゲームの目的(終了条件)
誰かがルビーを5個獲得したらゲームの終了フラグです。
現在プレイ中のラウンドを最後までプレイをして、その後、各プレイヤーは商品やお金を得ることができるボーナスカードを使用する機会が与えられます。
ボーナスカードの処理が完了した時点で、最も多くルビーを集めていたプレイヤーが勝者となります。
ルビーの数が同数の場合、勝者の判定を以下の順で行います。
(より多く保有しているプレイヤーが勝利します)
・残りのリラ(お金)
・手押し車に残っている商品
・残っている(未使用の)ボーナスカード
それでも勝者が決まらない場合、その全員が勝者となります。
2-3.ゲームの流れ
プレイヤーは、ゲームの終了条件が満たされるまで時計回りに順番に手番をプレイしていきます。
手番で行えるフェイズは4つありますが、多くの場合その内2つしか実行されずに手番が終わります。
また、獲得したモスクタイルの効果や、手持ちのボーナスカードを可能であれば使えるだけ使うことができます。
プレイヤーは手番を実行する際、以下の順番で実行していかなければなりません。
プレイヤーは自分の商人とその下にあるすべての助手(商人の山)を場所タイル1~2箇所分移動させることができます。
↓
ただし、斜め移動はできず、移動を開始した場所へすぐさま戻ることはできません。
(7→6→7のような動きはできない)
プレイヤーは商人を移動させた場合、以下のA1~3の3パターンのどれかを実行することになります。
↓
移動先の場所タイルに自分の助手がない場合、移動後に商人の山の下にある助手を1枚とって、横に置きます。
次の移動フェイズの際、前の移動フェイズで横に置いた(離脱した)助手は、その場所に残ります。
↓
次の移動フェイズの際には、この助手も商人の山の一部として一緒に移動します。
上記のどちらもできない場合(助手の離脱も回収もできないまたはしたくない場合)、プレイヤーの手番は即座に終了します。
↓
移動先の場所タイルに他プレイヤーの商人がある場合、そのすべてのプレイヤーに2リラずつ支払わなければなりません。
(他プレイヤー2人の商人があった場合、2リラ+2リラ=合計4リラ支払うことになる)
支払えない場合、または支払いたくない場合、プレイヤーの手番は即座に終了します。
助手の離脱をしたか回収をしたかにかかわらず、移動先の場所タイルに対応したアクションを実行することができます。
アクションを実行できない、またはしたくない場合は次の「D.遭遇フェイズ」に進みます。
プレイヤーは、以下のコマ(D1~3)があった場合、任意の順番で各コマに対応する効果を解決することができます。
↓
↓
移動先に他のプレイヤーの親族コマがある場合、手番プレイヤーは他のプレイヤー全員の親族コマを捕まえて《12)警察署》に送らなければなりません。(既に《12)警察署》にある場合は除く)
他プレイヤーの親族コマを《12)警察署》へ送った場合、褒美として送ったコマ1個につきボーナスカードを1枚引くか、ストックから3リラ受け取ることができます。
複数のコマを送った場合、コマごとに異なる褒美を受け取ることも、同一の褒美を受け取ることも自由に選択できます。
プレイヤーは裏向きのボーナスカードの山札からカードを1枚引き、手札に加えることができます。
↓
カードを手札に加える場合、2リラをストックに支払うか、手札のボーナスカードを1枚捨て札にしなければなりません。
プレイヤーは任意の商品を1つ得ることができます。
そうした場合、プレイヤーは2リラか任意の商品を1つ支払わなければなりません。
↓
総督コマか密輸商人コマに遭遇した場合、プレイヤーはダイスを2個振り、出目の合計と同じ数字が書かれた場所タイルにそのコマを移動させます。
例えばダイスの合計値が9だった場合、《9)茶屋》に移動させます。
2つのコマと同時に遭遇した場合、コマそれぞれについてダイスを2個振ります。(つまり、ダイスを2回振る必要があるということです)
各プレイヤーは手番を繰り返していき、誰かが5個のルビーを獲得したらゲームは最終局面です。
現在プレイ中のラウンド(スタートプレイヤーマーカーを持っているプレイヤーの手前まで)を最後までプレイします。
その後、各プレイヤーは商品やお金を得るためにボーナスカードをプレイできます。
これらは、ルビーの数が同じ(引き分け)だった場合の判定に用いられますので積極的に使用した方が良いでしょう。
最終的に最も多くルビーを持っているか、引き分けの判定で勝者とみなされたプレイヤーの勝利でゲームが終了します。
3.あとがき
はぁい!
若干タイトル詐欺感を自分で感じていますが、旧版とBIGBOX版との違いは伝わったでしょうか?
まとめると、移動してリソースを集めて勝つために必要なもの(ルビー)に交換していくという感じのゲームです。
いわゆる「勝利点」が無いのはちょっと珍しい感じがします。
いや、ルビーを勝利点とするならあれなんですけど…。
実は初めてプレイしました。
個人的にはかなり好みのタイプだったので大満足です。
たーのしー☆
買ってよかった!!
まだ未プレイの人はこの機会に是非。
多分まだ買える!(執筆時2020年7月末現在)
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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