りょをた

表向きのシールド、カード名を言えるかな!?十王篇「絶対八百長アルメリック」

公開日: / 更新日:りょをた

■「十王篇」始動!

ご無沙汰しております。
りょをたです。

新型コロナウイルス犇く2020年の春でございますね。
街中での自粛ムードはもちろんのこと、各カードショップでも、大会やイベント等が中止・延期となり、店内の感染防止に腐心するなど、なかなか一筋縄ではいきませんね。

みなさまも、うがい・手洗い・マスクの着用など、マンツーマンで楽しむTCGプレイヤーだからこそなおのことしなければいけないケアを欠かさず、楽しくプレイして日々の活力を保っていきたいものです。

さて、そんな中ではありますがデュエル・マスターズの新エキスパンション「十王篇」第1章「切札×鬼札キングウォーズ!!!」が発売となりました。

新エキスパンション「十王篇」では、各クリーチャーがそれぞれ文明ごとに10個のチームに分かれしのぎを削ります。
それぞれに固有のキーワード能力を持ち、リーダーとなる新レアリティカード「キングマスターレア」を引っ提げる様は非常にワクワクします!
火/光、水/自然、闇/自然のように、敵対色の組み合わせのカードが通常エキスパンションでフィーチャーされることはあまり前例がなく、これまでなかった風景を見せてくれる弾になりそうですね。

 

■注目カード「絶対の楯騎士」

さて、そんな「十王篇」でまず私が注目したカードがこちら!

絶対の楯騎士

固有能力「ギャラクシールド」を操る「チーム銀河」のスーパーレア、《絶対の楯騎士》です。

ずっしりとしたデザインで、あぐらをかいている?ようなその容貌は、デュエル・マスターズ黎明期に登場した種族《メカサンダー》を彷彿とさせます。
デュエマの光文明といえば、どちらかといえばヒロイックな、流線型のデザインが最近は目立っていました。しかしこういったデザインもまた、デュエマの光文明特有の、単純に清廉潔白ではなく、「ちょっとヤバそうな正義感」が現れているような感じで趣がありますね。

さて、このカードの魅力を語るためにはまず新能力「ギャラクシールド」の解説からいたしましょう。

 

 

■「ギャラクシールド」とは?

まず、「ギャラクシールドとは?」というところからご説明しましょう。

<ギャラクシールド>[X](このカードを使うコストの代わりに、[X]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)

自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。

 

ギャラクシールドは、大きく2つの効果に分かれています。

1つは、クリーチャーとしての召喚マナコストとは別に指定されたコスト(X)を支払うことで表向きにシールドゾーンに置く効果。
もう一つは、ターンの最初に表向きでシールドゾーンにあった場合、コストを支払った扱いでタダで召喚できる効果です。

クリーチャーとしてのマナコストが重くても、別にギャラクシールドのコストを払えばプレイすることができます。
単純にシールドが1枚増えるため防御にもなるのと、次ターンには自身のコストを踏み倒して場に現れるため、小回りが利いて非常に強力です。

さて、ここで《絶対の楯騎士》ですが、このカードは8マナと重量級ながら、6マナを支払えばギャラクシールドを発揮できます。
そして、シールドに置かれた時、場に出た時、そして攻撃する時という3つのタイミングでデッキトップを2枚確認し、1枚を表向きでシールド、もう1枚を手札に加えることができます。

シールドに置くのは表向きですので、そこでギャラクシールド効果を持つカードを置くことができればさらなる展開に繋がります。
さらに手札補充。これが誘発するタイミングが3回もあるのですから強力です。
これからのシーズン、チーム銀河を太く支えていくカードとなるでしょう。

 

 

■《絶対の楯騎士》を使ったおもしろデッキ

この《絶対の楯騎士》ですが、普通にチーム銀河デッキの主軸に置いてももちろん強力です。
しかし、私はとあるポイントに注目しました。

「アタックするとデッキの上から、ある程度好きなカードをシールドに仕込める」
というところです。

この部分と相性のいいカードといえば、これです。

アルメリック

DM36弾「覚醒編(サイキック・ショック) 第1章」で登場した《神託の精霊アルメリック》です。

テキストが長くわかりづらいのですが、噛み砕くと「自軍のクリーチャーがアタックする時、シールド1枚の中身を言い当てることができれば、そのシールドをブレイクし、さらにデッキの上から2枚をシールドにする」です。

これを《絶対の楯騎士》のような、アタック時にシールドを確認しながら仕込むようなカードと組み合わせると、仕込んだカードを言い当てるという八百長プレイが可能なのです。
特に《絶対の楯騎士》は3回も誘発タイミングがあり、しかも表向きでシールドを増やすので《アルメリック》とは非常に好相性。

さらに、《アルメリック》の効果によるブレイクではそのS・トリガーを使用することができます。

 

つまりこのような、「S・トリガーでアンタップするカード」を仕込めると、

《絶対の楯騎士》がアタック、アンタップトリガーを仕込む
《アルメリック》で言い当てる
《絶対の楯騎士》がアンタップする

というコンボが可能です。

 

実はこのコンボを利用したデッキを、私は何年も前から使っていました。

その時のキーカードは《極太陽 シャイニング・キンジ》でした。

今回は、《絶対の楯騎士》《アルメリック》が両方ともブロッカーであることから《ヘブンズ・ゲート》を使えるのは大きいと考え、デッキを作ってみました!

ヘブンズゲート

 

 

■デッキ内容

デッキレシピ

絶対の楯騎士 ×4
神託の精霊アルメリック ×4
清浄の精霊ウル ×4
ジョバート・デ・ルーノ ×4
蒼龍の大地 ×4
ヘブンズ・ゲート ×4
チキチキ・JET・サーキット ×4
オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」 ×4
未来設計図 ×3
勇愛の天秤 ×4
怒流牙 サイゾウミスト ×1

 

基本的には先述したとおり、《絶対の楯騎士》《アルメリック》を揃えて、アンタップトリガーによる連続パンチを狙います。
動き始めるのに最低6マナは貯めなければいけないことから自然文明を、《絶対の楯騎士》がアタック時効果を使うのに召喚酔いでタイムラグが生まれてしまうのを防ぐために《チキチキ・JET・サーキット》、つまり火文明が取り入れられ、リースカラーのデッキになっています。

チキチキ・JET・サーキット

 

理想的な流れとしては

  • 3マナ目まで→マナ加速、パーツ集め
  • 5マナ目《チキチキ・JET・サーキット》展開
  • 6マナ目《ヘブンズ・ゲート》《絶対の楯騎士》《アルメリック》を出してコンボ始動!

です。もちろん、このように綺麗にいかないこともままあると思います。

その場合《シャイニング・キンジ》型だと、《シャイニング・キンジ》《アルメリックをどちらか召喚して相手にターンを返し、次にもう片方を召喚する、という流れになってしまい、相手の除去などを受けて2体が揃えづらいことが多かったのですが、

ギャラクシールドを絡めることで、「一度シールドに絶対の楯騎士を保存」→「次のターン、アルメリックと合わせて同時に出す」ということができるため、コンボの難易度が下がっています。

 

 

■各カード解説

《絶対の楯騎士》 ×4
《神託の精霊アルメリック》 ×4

コンボに使う、コンセプトカード。

《ヘブンズ・ゲート》から同時出しするもよし、ギャラクシールドで1ターン待機させて次ターンに揃えるもよしです。
デッキを減らしながら行うコンボなので、デッキ切れには注意!
もしシールドを増やしすぎたくない場合は、《アルメリック》の効果をミスりましょう。
そんなとき私がよく宣言するカード名は《超神龍アブゾ・ドルバ》です。

表向きのシールドがあるのに!(笑)

 

《清浄の精霊ウル》 ×4
《ジョバート・デ・ルーノ》 ×4

場に出すとクリーチャーをタップまたはアンタップできるS・トリガーです。
これで《絶対の楯騎士》をアンタップさせて連続アタックを狙います。
両方とも普通に、出すと相手のクリーチャーを止めてくれる防御カードでもあるので、コンボを揃えるまでの時間稼ぎとしても機能します。

《ウル》は光のブロッカーでもあるため、《アルメリック》で言い当てたカードが《ヘブンズ・ゲート》だった場合手札から出すことができます。そうして間接的にアンタップ効果を使用できるのは注目すべきテクニックです。

 


《蒼龍の大地》 ×4

マナゾーンからクリーチャーを呼び出せるS・トリガー呪文です。
このデッキでは手札にある《ウル》《ジョバート・デ・ルーノ》は基本的にマナに置きます。
ですから、《アルメリック》でこのカードをトリガーさせるとそれらを呼び出すことができます。これもまた、間接的なアンタップカードというわけですね。
色も優秀で、マナゾーンに置くと序盤のマナ基盤にもなります。

 


《ヘブンズ・ゲート》 ×4

デュエマの光文明を長いこと支え続けるこのカードに、再びスポットライトが当たりました。
《絶対の楯騎士》《アルメリック》を同時出ししてコンボスタートするのはもちろん、アタック中に《アルメリック》でヒットさせてまた《絶対の楯騎士》などを出すのも、連続アタックは止まりますがそれはそれで強力です。

 


《チキチキ・JET・サーキット》 ×4

自分の全クリーチャーをスピードアタッカーにするD2フィールド。
アタック時効果により戦略を作っていくデッキのため、召喚酔い対策で採用。
このカードのため、火文明が入ることになりました。

 


《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》 ×4

序盤のマナ加速カード。
《ヘブンズ・ゲート》から動くにしろ《絶対の楯騎士》のギャラクシールドから動くにしろ少なくとも6マナは必要なデッキのため、こういったカードも必要そうです。
《オブラディ・ホーネット》は、《ヘブンズ・ゲート》などを妨害してくる《異端流し オニカマス》をはじめとするメタクリーチャー・システムクリーチャーの処理にも利用できて便利です。

 

《未来設計図》 ×3
《勇愛の天秤》 ×4

2マナと軽く打てる手札補充カード。
序盤に間違いなくマナ加速をしたり、肝心なタイミングにキーパーツがない!という事態を防いだりするために枚数を多めにしています。

 


《怒流牙 サイゾウミスト》 ×1

召喚すると墓地を全てデッキに戻し、シールドを1枚増やします。
ニンジャ・ストライクによる単純な防御としても使うことはありますが、このデッキでのメインの役割はむしろデッキ回復の方です。
このデッキのメイン戦略では《絶対の楯騎士》のアタック時効果で2枚、《アルメリック》の効果でさらに2枚、アタックするたびにデッキが減っていきます。
ともするとデッキ切れを起こす恐れがあり、1枚採用が必要だと判断しました。1度動き出すと回転率の高いデッキなので、いずれはアプローチできる領域に出てきてくれるはずです。
マナゾーンに置いておき《蒼龍の大地》で出すのが理想的でしょう。

 

■終わりに

「十王篇」のカードは今見るに、デザイナーズデッキ(開発側がそのデッキを組むことを想定して作られたデッキ、カード)用のパーツというだけでなく、かなり汎用性の高いカードが多いという印象です。
《絶対の楯騎士》も、チーム銀河デッキ、メタリカデッキでわかりやすく組んでももちろん強力です。
しかし今回ご紹介したように、実は色々なコンボや、過去弾のカードとの隠れた噛み合いを発見しうる、非常に面白いカードです。
「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」のカードは、他のも実はそういったカードが多く隠れています。
ぜひ、皆さんもそんなカードを探してみてください!

 

(画像出典:タカラトミー公式HP デュエル・マスターズ

 

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