りょをた

『あの頃好きだったカードをもう一度』名フレーバー、『サイバー・J・イレブン』ver2019 デッキレシピ紹介

公開日: / 更新日:りょをた

こんにちは!りょをたと申します。この度たいむましん様よりご依頼いただいて、デュエル・マスターズのデッキ紹介記事を書かせて頂くことになりました。
初めての寄稿です。
拙筆ではありますが、この記事が皆様のご興味を誘うことを祈っています。よろしくお願いします。

 

 

■デュエマの魅力、フレーバーテキスト

普段デュエル・マスターズは、どちらかといえば競技プレイヤーではなく、カジュアル層としてプレイしています。
子供の頃一緒に戦った思い入れのあるクリーチャーや、気に入ったイラストやフレーバーテキストのカードを中心にデッキを組むタイプです。

そう、フレーバーテキスト。

それは、デュエル・マスターズの魅力を語る上で外せない要素の一つです。
ゲームの勝敗やカードの強さには直接結びつかないものの、デュエル・マスターズカードの小さなイラスト枠でだけ私たちに姿を見せてくれるクリーチャー達が、
彼らの世界、私たちの知らないところで、一体どんな運命を歩んでいるのかを伝えてくれます。

世界観を味わうものとしてのデュエル・マスターズの魅力は、イラストや、このフレーバーテキストが支えているのです。

皆さんにもありませんか?

正直、効果が特別強いわけでもない。
けれどイラストやフレーバーテキストがなんとなく好きで、子供の頃、お気に入りだった1枚のカード。
それをデッキの1番手前に飾ってよく見えるようにしていたような、そんな経験が。

そういうカードは、何年経っても、他にどんな強力なカードが登場しても、忘れられないものです。

 

私にとっては、《サイバー・J・イレブン》がその1枚でした。

Jイレブン

「みんなと戦えてよかった。  ——サイバー・J・イレブン」

このフレーバーテキストに惚れ込んだという人は少なくないのでしょうか。

2010年発売のエキスパンション覚醒編(サイキック・ショック) 第3弾 「超竜VS悪魔」(エンジェリック・ウォーズ)で登場した《サイバー・J・イレブン》は水文明のクリーチャー11体を揃えることで特殊勝利するという効果を持っています。
まさに、このクリーチャーがゲームのフィナーレを飾ることを象徴しています。
この効果を発揮するために揃った11体の仲間たち、またそこへたどり着くために力を貸してくれた仲間たち。その全てに思わず感謝したくなる。そんな、ドラマを感じさせる、デュエル・マスターズ随一の名フレーバーテキストだと思っています。

さて、今回はそんな《サイバー・J・イレブン》を主力に置いたデッキをご紹介したいと思います。

 

 

■「サイバー・J・イレブン」を使うためのデッキ構築 ver2019

《サイバー・J・イレブン》のデッキを構築する上での課題は主に2つ。

  • 水のクリーチャーを11体もどうやって並べるか?
  • 11マナという重いコストをどうまかなうか?

の2点です。

 

2010年当時なら頭を抱えるこの2つの課題。
しかし2020年になろうという現在、これを一気に解決してくれるクリーチャーが存在しました。

ラトリエロブション

それがこちらの、《ラトリエ・ロブション》です。

2017年のエキスパンション「気分J・O・E×2(ジョージョー) メラ冒険(ベンチャー)!!」(商品名のテンションに差がありすぎて目眩がします)で登場したこのクリーチャーは、ターンの終了時、墓地にマナコストの違うクリーチャーが8種類以上存在すれば、それらを全てバトルゾーンに復活させる規格外の効果を持っています。

これを使えばクリーチャーを大量に召喚でき、さらにその中に《サイバー・J・イレブン》を含めることで11マナという重い召喚コストを無視することができるというわけです。

 

さて、そんな《サイバー・J・イレブン》《ラトリエ・ロブション》を主軸に据えたデッキが、こちらです。

ラトリエ・ロブション ×4
戒王の封 ×4
ボーンおどり・チャージャー ×4
サイバー・J・イレブン(11マナ)×3
水面護り ハコフ/蓄積された魔力の縛り(1マナ) ×1
戦略のD・H アツト(2マナ) ×4
【問2】ノロン↑(2マナ) ×4
貝獣 アホヤ(3マナ) ×1
叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト(4マナ) ×3
T・ビウオ(5マナ) ×1
アクア・サーファー(6マナ) ×1
怒りの赤髭 ゴセントラス/目覚めし鋼牙のブレイン(7マナ) ×2
松苔ラックス(8マナ) ×1
エイエイオー(9マナ) ×1
深海の伝道師アトランティス(10マナ) ×1
キング・アトランティス(12マナ) ×1
魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル(14マナ) ×1
戦武帝 ジャッキーBEAT(20マナ) ×1
伝説の正体 ギュウジン丸(71マナ) ×1
超法無敵宇宙合金武闘鼓笛魔槍絶頂百仙閻魔神拳銃極太陽友情暴剣R・M・G・チーム・エグザイル〜カツドンと仲間たち〜(∞マナ) ×1

 

1枚積みのカードが多い、ハイランダー的なデッキ構築にしています。
これは、《ラトリエ・ロブション》で墓地のクリーチャーのマナコストの種類数を参照するにあたり、「被り」をなくすことを意識したからです。

こうしてみると、デュエル・マスターズの長い歴史の中で、色々なマナコストのクリーチャーが登場したものですね。71マナや∞マナなど・・・。
こういったクリーチャーは基本は特別な効果を利用してバトルゾーンに出すのですが、このデッキにおいては、そのマナコスト自体に意味があるのが嬉しいところです。

またデッキの性質上、マナコストの重いカードもある程度このデッキには必要です。普通ならばデッキの動きが重くなってしまうところを、ツインパクトクリーチャーが和らげてくれています。

 

クリーチャーとしてはただの高コストクリーチャーであっても、呪文面が軽量で序盤の潤滑剤に使えたり、「S・トリガー」で相手の攻め手を削いでくれたりするようなカードをこのデッキでは採用しています。
唱えて墓地に行けばクリーチャーでもあるため、このデッキとは好相性なギミックがツインパクトです。

このデッキの基本戦術は、このツインパクトカードの使用や《戦略のD・Hアツト》《【問2】ノロン↑》などで墓地に《サイバー・J・イレブン》《ラトリエ・ロブション》を含む、できるだけ多くの種類のマナコストのクリーチャーを貯めるところから始まります。

 

そして、墓地の闇クリーチャーを蘇生できる《戒王の封》《ラトリエ・ロブション》を蘇生し、可能な限りそのターンの終わりに《サイバー・J・イレブン》の効果を成功させて勝利するのが、このデッキの勝利プランです。

 

 

■各カード解説

それでは、各カードの解説に参りましょう。

 
《サイバー・J・イレブン》
×3
《ラトリエ・ロブション》×4

このデッキのキーカードです。
この2枚を含む色々なクリーチャーを墓地に揃え、後述する《戒王の封》へ繋げるのがこのデッキのベストプランです。

《サイバー・J・イレブン》に関しては枚数をやや抑えていますが、これは、

  1. 水文明の強力なドロー力のあるデッキなので、3枚くらいまでなら減らしても引けるだろう、という予測
  2. デッキの性質上、入れる必要のある高コストクリーチャーが多く、何か他のカードの枚数を減らす必要があったこと。そして減らすなら、デッキを回すエンジンになるような軽量カードではなく、1枚あれば足りるようなフィニッシュカードからにするべきだろう、という判断

によるものです。

 

《戒王の封》×4

6マナの呪文です。墓地の8マナ以下の闇文明クリーチャーをバトルゾーンに出す効果を持っています。
《ラトリエ・ロブション》も8マナと決して軽くはないため、できればこれを経由して召喚したいところです。
また、ラスト1枚のシールドからトリガーすれば追加効果「スーパー・S・トリガー」が発揮します。
このカードでは、クリーチャーの蘇生に加え、さらに相手のクリーチャーを2体破壊することができます。
このデッキの高速化と防御の強化に貢献しているカードですので、4枚採用です。

 

《ボーンおどり・チャージャー》×4

墓地を2枚増やしてくれ、更に使った後にマナゾーンに置かれてくれる呪文です。《戒王の封》をプレイするのを1ターン早めてくれ、さらに《ラトリエ・ロブション》の効果発揮の助けにもなります。

 

 
《戦略のD・H アツト》(2マナ)×4
《【問2】ノロン↑》(2マナ)×4
《貝獣 アホヤ》(3マナ)×1

どれも、召喚すると2枚ドローして手札を2枚捨てる効果を持っています。最序盤はこれらを使って墓地にクリーチャーを送り込んで行きます。

 

《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》(4マナ)×3

20代半ばのプレイヤーにとっては《エナジー・ライト》は馴染み深いカードなのではないでしょうか。3マナで2枚ドローの、デュエル・マスターズのドロー呪文の基礎とも呼べるカードです。現在ではそれがツインパクトカードにリメイクされています。
《アツト》《ノロン》は2枚引きながら2枚捨てるため、手札の総数自体は増やせないカードです。すると中盤以降のプレイに不自由な感触があったため、単純に2枚引くこのカードを採用しました。
クリーチャー面の《スクアーロ》が4マナクリーチャーであるのもおいしいです。

 

 
《T・ビウオ》
(5マナ)×1
《アクア・サーファー》(6マナ)×1

召喚時に相手クリーチャーを手札に戻してくれる「S・トリガー」クリーチャーです。攻め手の強いデッキへのお守りとして1枚ずつ採用しています。

 

《怒りの赤髭 ゴセントラス/目覚めし鋼牙のブレイン》(7マナ)×2

クリーチャー面の《ゴセントラス》はこのデッキではただの7マナクリーチャーですが、呪文面の《目覚めし鋼牙のブレイン》は5マナでありながら、5枚ドロー3枚破棄という強力な手札交換効果を持っています。

 

《松苔ラックス》(8マナ)×1

召喚すると相手クリーチャーのアタックを封じることができます。ブロッカーでもあるので、都合2体のクリーチャーを止められることになります。

 

《エイエイオー》(9マナ)×1

これも「S・トリガー」クリーチャー。召喚するとデッキを1枚めくり、8マナ以下のカードであれば召喚できます。水文明の9マナクリーチャーだとこれが1番仕事をしてくれそうだったためチョイスしています。

 

 
《深海の伝道師 アトランティス》
(10マナ)×1
《キング・アトランティス》(12マナ)×1

どちらも、召喚時に敵味方のクリーチャーを大量に手札に戻す効果を持っています。《深海の伝道師 アトランティス》「S・トリガー」なので、敵の攻撃に合わせて召喚できると非常に強力です。

 

《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》(14マナ)×1

デュエル・マスターズ唯一の14マナクリーチャーです。《ハーミット・サークル》「S・トリガー」呪文で、相手クリーチャー1体のアンタップを封じる効果があります。光文明なのでこのデッキだと能動的には使えませんが、トリガーに期待しましょう。

 

 
《戦武帝 ジャッキーBEAT》
(20マナ)×1

《伝説の正体 ギュウジン丸》(71マナ)×1
《超法無敵宇宙合金武闘鼓笛魔槍絶頂百仙閻魔神拳銃極太陽友情暴剣R・M・G・チーム・エグザイル〜カツドンと仲間たち〜》(∞マナ)×1

デュエル・マスターズのカードプールにおいて特徴的なマナコストを持つ水クリーチャー達。それだけで意味があります。
厳密に言うと数学的には∞は数ではないそうなのですが、デュエル・マスターズのルール裁定では∞という数として扱うため、《ラトリエ・ロブション》で参照可能です。

 

 

■デッキ解説

さて、このデッキレシピですが、コンボパーツとドロー系カードの他はできるだけ「S・トリガー」が多くなるようにしてあります。
そのため防御力が高く、速攻デッキに対しても延命が期待できます。
また、コンボの始動は《戒王の封》による《ラトリエ・ロブション》の蘇生もしくは8マナ支払っての《ラトリエ・ロブション》の素出しの2パターンです。

どちらも、コンボ自体の始動は1枚のカードからなのです。
つまり、闇文明の手札破壊などをされても、コンボに必要などちらか1枚を引きさえすればひっくり返せるのです。
コンボデッキにおいていわゆる「今引き」が強いというのは見逃せない利点と言えるでしょう。
対して苦手なカードは、《ポクチンちん》《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》のような、墓地をデッキに戻すカードです。こういったカードを採用しているデッキが増えているのは向かい風です。

 
1枚使われるだけで墓地をリセットされ非常に出遅れてしまいます。現在のデッキレシピは、「コンボパーツ確保」「防御」を念頭に置いていますので、特定のデッキやカードに対しての対策は特に講じていません。

対策としては、《サイバー・K・ウォズレック》などが挙げられます。

文面《ウォズレックの審問》は、2マナという低コストで、相手の手札を見た上で3マナ以下のカードを捨てさせることができます。
《ポクチンちん》《お清めシャラップ》ともに3マナのため、《ウォズレックの審問》を先んじてプレイすることで防ぐことができます。

クリーチャー面が6マナの水のクリーチャーなのも嬉しいところです。採用する場合は同コストの《アクア・サーファー》など、「S・トリガー」クリーチャーを減らすことになるでしょう。
防御は薄くなりますが、敵への妨害ができるようになるため、それが結果的にコンボ完成に貢献するとも言えます。

つまるところ、水のクリーチャーが多種入ってさえいればいいデッキのため、
「どんなデッキと対戦することを意識するか」で柔軟に構築を変えることのできるデッキです。
攻めっ気のあるデッキに勝ちたければ、防御カードを多めに。
コンボを妨害してくるデッキに勝ちたければ、先に相手を妨害するカードを多めに。
自分の周りの対戦環境に合わせて調整できる、拡張性の高いデッキです。

 

 

■終わりに

さて、いかがだったでしょうか。

いまだ根強い人気を誇る《サイバー・J・イレブン》。今回はその魅力に触れつつ、カードパワーの高まった現代ならではのデッキレシピをご紹介させて頂きました。

勝った経験というものは大事ですが、自分の好きなカードで工夫を凝らして勝った経験というのはさらに、何者にも代えがたいものです。
皆様もこれを機に、あの頃好きだった1枚のカード、そんな相棒にもう一度息を吹き込んでみてはいかがでしょうか。

それでは、りょをたでした。またお会いしましょう!

 

■出典
デュエル・マスターズ カード検索

https://dm.takaratomy.co.jp/library/card/search/
 
 

りょをた

演劇など舞台芸術の仕事に携わりつつもデュエマを愛するプレイヤー。ロートルではあるものの長らく愛用しているボルコンが、デュエル・マスターズプレイズでは環境の一角を担っていることを知りウキウキしている。
Twitter ID:@JaC0001iVa

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