【ボードゲームディープ】暑さ寒さも彼岸まで 小春日和は『インディアンサマー』
毎度!
ゼクシオンことぜっくんです。
暑くなったり寒くなったり台風が来たりで体がまるで追いつきません。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕は体温が39度くらいありましたが元気です。(白目)
暦の上ではセプテンバーよろしく。
オクトーバーらいげつ。
そんなわけで、そろそろ『秋!』って感じになってくる頃でしょう。
一足早くボードゲームで秋を感じてまいりましょう。
今回は秋っぽいボードゲームと名高い(?)『インディアンサマー』をご紹介。
コテージガーデンを飛ばしてインディアンサマーを紹介するのは、単純にこっちの方が個人的に好きだからです。
※ローゼンベルクのパズル三部作と言われており、「コテージガーデン」「インディアンサマー」「スプリングメドウ」の三作品がある。
四季テーマなら四部作でも良さそうなものなのに、三部作なんですねー。
コテージガーデンは猫がたくさんいるからそれはそれで好きです。
目次
1.ニューイングランドの秋 『インディアンサマー』
これは大箱サイズと呼んで良い大きさ。 なのにプレイは軽~中量級☆
『インディアンサマー』 |
多分、4人プレイは1時間では終わらない。
ゲームは、各プレイヤーが手番を行なうことで進行していくタイプ。
手番では、メインアクション1回とスペシャルアクションを可能な限り実行することができます。
こうやって書くとサクサク進みそうに感じますが、いやまぁ、速いときは速いんですけども。
慣れているプレイヤー4人が集まったとして、ギリそのくらいといったところでしょうか。
インスト込み初見で1時間30~2時間くらい見ておけば間違いないでしょう。
内容物はボードゲームっぽさ満載。
カードは使用されず、タイルやチップがたくさん入っています。
こういうのいいよね。(チップの入ってる木の箱は100均製)
この手のゲームの宿命で、考え込むプレイヤーが多いと超伸びますし、サクサク系プレイヤーが多ければサクサクと進行します。
1-1.目的/終了条件
冒頭でちょこっとパズル三部作と言ったとおり、パズル系のゲーム。
ほんの少しずつ内容の異なる個人ボードを受け取り、個人ボードのマスを全て埋めることができたプレイヤーが勝利できます。
総数は変わらないが、ちょっとずつ配置が違う。
誰かが単独で勝利条件を達成したならそのプレイヤーの勝利。
同時に複数人が達成した場合は、特定の処理に従い勝者を決定します。
1-2.セットアップ
個人ボード(林床ボード)をすべて良く混ぜ、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
多少の差異はありますが、「あのボードが有利でそのボードが不利」みたいなのはあまり感じませんでした。
どれも絶妙にできています。
そして、リュックサックタイルを1枚受け取り、個人ボードの左下付近におきます。(ボード上ではなくボード外に)
配られなかったボードとリュックサックタイルは使用しないので箱に戻します。
裏面がサマリーになっているので、裏向きにしておいても良いかもしれない。
横長のゲームボード2枚を複数人用の面にして、テーブルの中央付近に並べて置きます。
リスタイルと宝物チップを種類別にわけてゲームボード付近へ。
動物タイルも種類別にわけて、こちらはゲームボード上の指定された位置におきます。
さらに、指定された動物タイルには対応する宝物チップも乗せます。
木の実やキノコは彼らの宝物なのかもしれませんね。 かわいい。
次は「木の葉タイル」と呼ばれる、緑・黄・赤の3色のタイル。
ゲーム中メインで使用することになるタイルです。
緑は3マス、黄は4マス、赤は5マス分のタイルになっている。
これを良く混ぜ、ランダムに5枚(緑2・黄2・赤1枚の割合になるように)引きます。
ランダムとは。
そして、緑→黄→赤の順番になるように、自分のリュックサックタイルの横に並べます。
これは「自分の小道」と呼ばれます。
ややこしいことを言ったがこんな色味になっていればOK。
残りの木の葉タイルは、ゲームボードを囲うようにして、ランダムに配置していきます。
配置枚数も適当でいいです。
このとき、どこかにほんのりと空きスペースを作っておき、その位置に「ベリーの茂み」をおきます。
画面下部のバッテンになっているのがベリーの茂みです。
このタイルの集まりは「みんなの小道(共通の道)」と呼びます。
置ききれない木の葉タイルはどこかによけておきます。
これはこの後使うので、片付けてしまわないように。
適当な袋を準備しておくと楽チン。
最後に、各プレイヤーに「ベリー・木の実・キノコのチップ」を各1枚配ります。
今後、獲得した宝物チップはリュックサックタイルの上部においておくといいでしょう。
所持上限はありません。
スタートプレイヤーは、「最近森の中を散策した人」です。
いなければ適当な方法で決定し、ハイキングシューズを受け取り、ゲームスタートです。
2.『インディアンサマー』ゲームのルール/メインアクション
手番プレイヤーは、メインアクション1回と任意回数のスペシャルアクションを実行することができます。
メインアクションには2種類あり、
・「自分の小道」から好きな木の葉タイルを1枚選び自分の個人ボードに配置する ・共通ストックからリスタイルを1枚取り、自分の個人ボードに配置する |
どちらかを選択して実行することができます。
リスタイルは自分のストックにおくことはできません。
そして、パスをすることはできません。
まぁ、パスするくらいならリスタイルをどっかにおいておいたほうが良いと思います。
個人ボードを埋め尽くす速度が速いほうが強いので、可能な限りボードを埋めておいたほうがいいです。
『リスタイルを取る』は、ほぼ最後の手段か、なにか思惑がある時以外に選択しない手だと思います。
◇タイルの配置ルール◇
木の葉タイルは以下のルールに従い配置する必要があります。
○空きマスに配置できる
○宝物が書かれているマスにも配置できる
○配置前に回転・反転(裏返し)できる
○自分の個人ボードにだけ配置できる
○穴の開いた部分が空きマスの上にくるように配置できる
○穴の部分が宝物が書かれたマスの上にくるように配置できる
○2つ以上のエリアを跨いで配置できる
○自分のメインアクションでのみ配置できる
また、以下の状態で配置することはできません。
×他の全てのタイルに重ねて配置
×リスタイルの上への配置
×個人ボードの一番外側の枠線をはみ出して配置
×メインアクションが終わった後の移動
上部は大丈夫なパターン。 下部はダメなパターン。
2-1.宝物チップの獲得
自分の個人ボードにある宝物マスに、木の葉タイルの穴が空いている部分とぴったり合うように配置できたらその宝物を共通ストックから1枚取ります。
そして、その穴を塞ぐようにして上に置きます。
木の実が書かれているので、木の実を受け取る。もしも、宝物が書かれていない場合は何も起こらない。
穴が開いていない場合や、リスタイル等で塞いでしまった場合も何もありません。
この方法でタイルの上に置かれている宝物チップは即座に獲得することができません。
獲得するためには、「エリア」を完成させる必要があります。
全部で6のエリアがある。
各プレイヤーの持つ個人ボードは、6のエリアで構成されています。
(1エリアは12マス(3×4))
1つのエリアの全てのマスが木の葉タイルやリスタイルで覆われていると完成したものとみなされます。
木の葉タイルの穴が空いている部分も覆われているものとみなします。
木の葉タイルやリスタイルで1つのエリアを完成させることができたら、即座に完成させたエリア内に見える宝物を獲得します。
獲得した宝物は自分のストック(リュックサックタイルの上部あたり)においておきます。
同時に複数のエリアを完成させた場合はその全てのエリア内に見える宝物を獲得します。
当然、完成していないエリアの宝物は獲得できないので、間違えないようにしましょう。
うっかり完成していないエリアの宝物を取ってしまわないように。
2-2.タイル補充 自分の小道/みんなの小道
ゲームを進めていくと割とすぐに「自分の小道にタイルがない」となるでしょう。
自分の小道にタイルが無くなったプレイヤーは、即座に以下のようにしてタイルを補充します。
A.みんなの小道にあるベリーの茂みのすぐ隣(時計回り方向)にある木の葉タイルを取り、リュックサックタイルの右側に置く。 B.みんなの小道にあるベリーの茂みを時計回りに次の木の葉タイルに移動させる。 C.再度ベリーの茂みのすぐ隣にある木の葉タイルを取り、自分の小道に置いたタイルの右側に置く。 D.自分の小道に木の葉タイルがちょうど5枚になるまでB~Cを繰り返す。 |
補充をしている時、木の葉タイルの順番を変えてはいけません。
これは、みんなの小道であっても自分の小道であっても同様です。
自分の小道にまだタイルがある場合でも、「ベリー」のスペシャルアクションを使えば木の葉タイルの補充が可能です。
(詳細は後述の「スペシャルアクション/ベリー」)
上記説明のA~Bが画像の1と2。 Dになったところが3と4って感じです。
タイルの補充をしていくと、今度はみんなの小道からタイルが無くなっていきます。
みんなの小道にある木の葉タイルが6枚以下になったら、木の葉タイルを補充しましょう。
ゲームのセットアップでよけておいたタイルからランダムにみんなの小道の最後のタイルに追加で配置していきます。
タイルの獲得順が変わらなければ正解。
最初のセットアップ同様、ゲームボードを囲むように配置します。
みんなの小道を補充するために使う木の葉タイルがなくなった場合はあるだけ全部補充します。
みんなの小道に木の葉タイルが少なく、自分の小道に木の葉タイルを完全に補充できない場合は、可能な限り補充します。
極稀に、みんなの小道・自分の小道どちらも木の葉タイルが無いにも関わらず、ゲームが終了しない場合もあります。
そうなったら、「宝物/キノコ」を使うか、リスタイルで埋めていくしかありません。
2-3.動物タイル
みんなだいすきどうぶつさん。
動物タイルは全部で7種類あり、それぞれ枚数も異なります。
その内3種類にはゲームの最初に宝物チップが置かれています。
(アライグマ・キツネ・アナグマ)
自分の手番の間ならいつでも、連続して空いている穴の上に動物タイルを1枚配置することができます。
配置する動物タイルの形は、連続した穴の形に対応している必要があります。
これらの穴の下に宝物が書かれていてもいなくてもかまいません。
重要なのは、穴の形と動物タイルが合致するかどうかだけです。
四角い感じで連続した穴がありますね。
この方法で覆われた宝物それぞれについて、その宝物を1枚共通ストックからとり、自分のストックにおきます。
「連続した穴」には空きマスが含まれていてはいけないし、穴の上にまだ宝物チップが残っていてもいけません。
アナグマさんだよ! 下に書かれた宝物とアナグマの持っていた宝物もGET!
ゲーム開始時に宝物を持っている動物タイルいずれかを配置したら、対応する宝物を取って自分のストックにおきます。
加えて、前述の通りに宝物チップを獲得できます。
つまり、動物の中でもアライグマ・キツネ・アナグマは特にいい子です。
上手に呼び込みましょう。
ちなみに、連続した穴があっても完全に覆う必要はありません。
上記のパターンでは、「3マスのL字型動物タイル」を配置することもできます。
まぁ、アナグマがいるならそっち方がいいですけども。
2-4.スペシャルアクション
通常のメインアクション以外に、スペシャルアクションまたは代替メインアクションを実行することができます。
自分のストックにある宝物チップを1枚共通ストックに戻すと、その宝物に対応したアクションを実行可能です。
ベリーと木の実なら(手持ちが続く限り)回数無制限のスペシャルアクションが。
キノコと羽根では代替メインアクションが実行できます。
メインアクションの前後にスペシャルアクションを好きなだけ実行できますが、キノコや羽根には制限があります。
自分の手番では、メインアクションは1回しか行なうことができません。
そのため、通常のメインアクションの変わりにキノコや羽根の「代替メインアクション」を行なうことになります。
ベリーと木の実はあるだけ使えますが、キノコまたは羽根はどちらか1回までとなります。
もちろん、通常のメインアクション終了後にキノコまたは羽根を使うことはできません。
ベリーと木の実は使えます。
◇ベリー
ベリーを1枚共通ストックに戻すと、このスペシャルアクションを実行できます。
『自分の小道に、木の葉タイルが何枚あっても5枚になるまで補充する。』
(補充方法は前述の《2-3.タイル補充》のA.~D.同様)
補充のタイミングを誤魔化して、欲しいタイルを獲得したりできます。
自分の小道にすでに5枚木の葉タイルがあるなら、このスペシャルアクションを行なうことで6枚目の木の葉タイルを取ることができます。
この場合も、補充の手順は前述の《2-3.タイル補充》を参照します。
自分の小道には最大で6枚までしか持つことはできません。
つまり、7枚目となるタイルはスペシャルアクションを使ったとしても獲得できないということです。
◇木の実
木の実を1枚共通ストックに戻すと、このスペシャルアクションを実行できます。
『共通ストックからリスタイルを1枚取り、自分の個人ボードに配置する。』
これで、1つのエリアが完成すれば、即座にそのエリアに置かれていた宝物を獲得し、自分のストックに加えられます。
アナグマの左下に1マスの空きがあったので木の実を使いリスタイルを配置。 キノコもGET☆
◇キノコ
キノコを1枚共通ストックに戻すと、この「代替メインアクション」を実行できます。
『他のプレイヤー2人から、それぞれ1枚目の木の葉タイルを取り、自分の個人ボードに配置する。』
「1枚目の木の葉タイル」は、リュックサックタイルのすぐ右隣にあるタイル。
(相手の個人ボードはよけてあります)
個人ボードへの配置は任意の順番でかまいません。
また、自分の個人ボードにそれらのタイルを配置できない場合は、2枚の内どちらか1枚を取らないことができます。
2人プレイ時においては、相手プレイヤーの1枚目のタイルと、みんなの小道にあるベリーの茂み隣のタイルを1枚取ります。
このアクションによって他のプレイヤーの小道に木の葉タイルがなくなった場合、そのプレイヤーは《2-3.タイル補充》の処理を行ないます。
複数のプレイヤーが同時に補充が必要になった場合、手番順に実行していきます。
◇羽根
羽根を1枚共通ストックに戻すと、この「代替メインアクション」を実行できます。
『自分の小道から木の葉タイルをどれでも2枚、好きな順番で自分の個人ボードに配置する。』
とても強いムーブなだけあり、宝物としての価値は最高。
このアクションを実行するには自分の小道に少なくとも2枚の木の葉タイルが必要です。
◇宝物の交換
自分のストックにある宝物を他の宝物と交換することができます。
宝物にはそれぞれ「価値」が設定されており、『ベリー<木の実<キノコ<羽根』の順になっています。
自分の手番中であればいつでも好きなだけ宝物の交換ができ、
・宝物1枚をより価値の低い宝物1枚と交換する
・宝物2枚を次の価値の宝物1枚と交換する
どちらかの方法で交換ができます。
価値はサマリー以外にも、ゲームボードにも書かれているのでいつでも確認することができます。
リュックサックタイルの裏側、サマリーになってました。
2-5.ゲーム終了
誰かが自分の個人ボードを木の葉タイルやリスタイルで完全に覆うことができたら最終ラウンドになります。
この時、木の葉タイルの穴、配置された動物タイルは無視します。
全プレイヤーの手番数が同じになるように、プレイ中のラウンドをスタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまで実行します。
その後、交換のルールに従って、手持ちの宝物チップを木の実に交換し、それを使用して空きマスにリスタイルを配置していきます。
このときも、エリアを完成させることができれば宝物チップを入手することができ、さらに木の実に交換してと、可能な限り続けます。
リスの枚数に制限は無いので、不足した場合は代用品を使いましょう。
自分の個人ボードを全て埋めることができたプレイヤーの勝利です。
複数のプレイヤーが個人ボードを埋めることができたなら、そのプレイヤーの中で最も多く「木の実」を持っているプレイヤーの勝利です。
その後、他のプレイヤーは個人ボード上の空きマスを数え、空きマスが少ないプレイヤーがより上位となります。
3.あとがきと感想
『インディアンサマー』、キノコのおかげである程度のインタラクション[1]相互作用。二つ以上の存在が互いに影響を及ぼしあうこと。が発生しているのがいいですね。
勝利条件がボード完成+同着の場合木の実差ということのもインタラクションを生み出すのに一役買っているかなと。
レース感出ますからね。
多分あんまり好きじゃない人はとことん好きじゃないと思います。
僕はパズル系大好きマンなのでそこはかとなく好きです。
パズル系でも、記憶力を使わなくていいところも僕的には評価ポイント。
まったり楽しむのに最適。
風さえそんなに強くなければ外でもできちゃう☆
すてきー☆
…はぁい!!
今回はー、体調不良によるー、不具合がー、あるかもしれませーん。
本当に…、申し訳ないと思ってます。
まさか一週間もダウンすることになるとは思わなかった…。
まだ本調子じゃないですがそろそろ稼動しないと色々やばいので、ええ。
みなさんも体調には気をつけてくださいねー。
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
脚注
↑1 | 相互作用。二つ以上の存在が互いに影響を及ぼしあうこと。 |
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ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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