【ボードゲームディープ】ダイスゲームは最高だぜ! ~運ゲーと呼ばないで~ 【前編】
毎度!Zxionことぜっくんです。
今回は僕の大好きなダイスゲームについて書かせていただきます。
ダイスだけに。
目次
1.ダイスゲームって?
ダイスゲームというのは、文字通りダイスを使って遊ぶゲームの総称です。
ダイスゲームで使われるダイスは振るだけでなく、積み上げたり弾いたりと多様な使われ方をします。ちなみにダイス=サイコロです。
こういう記事とかを書く側としては表記揺れが発生しやすいので注意したい部分。
これをお読みの方の大半には全く関係無いことかと思いますが。
ダイスゲームというとわかりにくいかもしれませんが、日本的に馴染みが深そうなダイスゲームといえば「すごろく」です。
ゲームの方面に明るい人でしたら「いたスト」とか、「モノポリー」とかを想像していただければと思います。
さて今回前編でご紹介したいのはすごろくというよりも、どちらかというとポーカーや麻雀のように「役」を作って得点を獲得していくことが目的となるゲームです。
完成させるのが難しい役ほど得点が高いのはどのゲームでも共通しています。
これからご紹介するゲームもやはり同じで、基本的には難しい役の方が得点が高くなっています。
そして得点を獲得していくタイプのゲーム全般に言える事なのですが、紙とペンなどの筆記用具などがないと点数の管理が非常に大変です。
得点ボードやチップなどが無い場合は筆記用具などを準備しておくとゲームが円滑に進むので、ご用意いただくことを推奨いたします。
2.ひとりでできるもん!ボッチでもできるダイスゲー「ヤッツィー」
ヤッツィーは通常の6面ダイスを使い、特定の出目の組み合わせで「役」を作っていくゲームです。
役を作ることで得られる得点を最終的に誰よりも多く得ることができたプレイヤーが勝者となる非常に分かりやすいルール。
点数の算出方法が少し特徴的なので、1回目はお試しプレイのつもりで、2回目からが本番といったところでしょうか。
そういって1回目の方が良い成績だったなんていうのは良くある話。
なんだかんだ言ってもあいつらのごきげん次第ですね。
ヤッツィーで使われる役はポーカーに似ていて、そちらを遊んだことがある人ならすんなりプレイすることができるかと思われます。
2-1.ヤッツィーの役
ヤッツィーには13種類の役があります。
1の目 | 1の目の合計値が得点 (例:1が4つ出ていた4点) |
2の目 | 2の目の合計値が得点 (例:2が2つ出ていた4点) |
3の目 | 3の目の合計値が得点 (例:3が4つ出ていた12点) |
4の目 | 4の目の合計値が得点 (例:4が1つ出ていた4点) |
5の目 | 5の目の合計値が得点 (例:5が3つ出ていた15点) |
6の目 | 6の目の合計値が得点 (例:6が4つ出ていた24点) |
【なお、上記のように合計得点が63点以上の場合、ボーナスとしてさらに35点が加算される。】
3カード | 同じ出目が3つ以上ですべての出目の合計値が得点 (例:出目が5.5.5.2.1なら18点) |
4カード | 同じ出目が4つ以上ですべての出目の合計値が得点 (例:出目が3.3.3.3.2なら14点) |
フルハウス | 同じ目3つと同じ出目2つを揃える (例:6.6.6.2.2)(出目に関係なく25点) |
ミニ ストレート |
4つ以上出目が連続している (例:2.3.3.4.5<2~5の4つが連続している>) (出目に関係なく30点) |
ストレート | 5つの出目が連続している (例:1.2.3.4.5)(出目に関係なく40点) |
ヤッツィー | 5つの出目がすべて同じ (出目に関係なく50点) |
チャンス | どんな出目でも役として扱う (すべての出目の合計値が得点) |
2-2.ヤッツィーの遊び方
まず、プレイヤーはダイスを5個振ります。
出目が気に入らなければ好きなものを選んで2回まで振りなおすことができます。
どのタイミングでも振りなおしするダイスは好きなものを好きな個数選択することができます。
もちろん振りなおしをしないという選択することもできます。
そして役をつくり、得点を稼いでいきます。
ただし、各役は1度しか作ることができず、役を作ることができなかったらペナルティーとしていずれかの役を0点として使用(作ったことに)しなければなりません。
最終的に最も点数が高かったプレイヤーが勝利します。
複数人でプレイしている時は、他のプレイヤーの動向や自分の運次第で動きは少し変わると思いますが、戦略性はそれほど強くありません。
どちらかといえば自分の運をどこまで信じられるかが大きなポイントとなっています。
序盤のうちに難しい役をどれだけ完成させられるかによって得点が大きく変わるので、手堅くいくより強気にいくほうが良いのではないかと僕は考えています。
3.ミリオンダイス系!マイフェイバリットダイスゲーム「$GREED」
「ミリオンダイス[1] … Continue reading」というダイスゲームがあります。
ヤッツィーの様に役を作っていくのですが、役を完成させるのが目的というより、誰よりも早く目標点数を達成するタイプのゲームです。
「ミリオンダイス」では通常の6面ダイスを使いますが、派生系(便宜的にこう記載します)のゲームでは専用のダイスが用いられることが多い気がします。
流れとしては、自分の手番に、手持ちのダイスを振り、
・どの役も作れない場合(バースト)、点数は獲得できず手番終了
・振ったダイスの中で役が完成していたら、任意の役をキープできる
・キープしていないダイスが残っている場合、この手番にキープした役の合計点を獲得して手番を終了するか、残りのダイスを再度振る
・全てのダイスをキープできた場合、得点は持ち越し(獲得ではない)、再度全てのダイスを振りなおせる
上記を各プレイヤーが順番に行い、誰かの総獲得点数が事前に取り決めた点数以上になったら、他のプレイヤーは最後に1回ずつ自分の番を行なえます。
そして、最終的な総獲得点数が最も高かった人が勝利する、というのがミリオンダイスの基本的なルールです。
これらのルールをベースに様々な味付けがなされた派生系の中でも僕が一番好きな「$GREED」というゲームをご紹介します。
3-1.グリード($GREED)
ボードゲームに明るい人にはおなじみ(?)のダイスゲーム、「グリード($GREED)」。
欲張りすぎると得点が入らない、手堅すぎると得点が伸びにくい。
行くか止めるか「欲(GREED)」のせいで判断を誤ってしまわないようにダイスを振って誰よりも多く、そして早く基準点を超えることが目的のゲームです。
3-2.グリードの役
グリードには10種類の役があります。
$GREED (Eは黒と緑1個ずつ) |
1000点【グリード】 |
$$$ | 600点【シルバー】 |
GGG | 500点【ゴールド】 |
RRR | 400点【ルビー】 |
EEE(黒) | 300点【エボニー】 |
EEE(緑) | 300点【エメラルド】 |
DDDD | 1000点【ダイヤモンド】 |
SIX OF A KIND | 5000点 【シックスオブアカインド】 |
D(1個) | 100点 |
G(1個) | 50点 |
3-3.グリードの遊び方
プレイヤーは専用ダイスを6個受け取り、それを振ります。
ダイスを振った結果、役を1つも完成させることができなかった場合バーストとなり、その時点で手番が終了します。
役が完成していた場合、完成した役を1つ以上選択して、選択した役を構成しているダイスを全て取り除きます。
残ったダイスがあればそれをさらに振りなおしても良い。
もしも残りのダイスを振りなおした結果、役を完成させることができなかったなら、やはりバーストとなる。
その手番内に完成させた役は無効となり、手番が終了となる。
得点を得る為には、ダイスを振りなおさずに完成した役の得点を獲得して、手番を自分の意思で終了させる必要がある。
ただし、自身の獲得した得点が0点だった場合(1度も点数を獲得していない場合)は、少なくとも500点以上の役(複数役の合算可)を完成させてからでないと、得点を得ることができない。
1度獲得した得点(バーストせずに手番を自発的に終了させて獲得した得点)は今後失われることはありません。
ダイスを全て取り除くことができた場合(役になった場合)、そこまでの得点を持ち越して、再度全てのダイスを振りなおす。
もちろんそこでバーストした場合は、持ち越した得点は0となり、手番が終了する。
上記を繰り返し、誰かが合計で5000点以上を獲得したら、そのプレイヤー以外は最後の手番を1回ずつ行い、ゲーム終了。
最終的に最も獲得した得点が多かったプレイヤーの勝利となります。
体感では手堅いプレイをしているプレイヤーの勝率が高いゲームだと思います。
残念ながら僕はダイスをたくさん振りたくなってしまう性格をしているので、勝率はお察し状態。
あーだこーだ言い合いながらワイワイプレイすることができるので、このゲームはかなり気に入っています。
難点は筆記用具か得点表示用のチップとかが必要だというところでしょうか。
それらがなければ携帯やスマホのメモ機能とかでも良いかもしれません。
4.ダウンタイム緩和システム搭載!?「ウーロン」
ギャルのパンティーおくれー!![2]ドラゴンボールの登場キャラクターウーロンの名言。ピラフが神龍を呼び出した際にとっさにこのセリフを叫んで世界を救った。
年齢がバレますかね。
例のブタさんとはなんの関係もありませんがウーロンです。
ミリオンダイスをベースにしつつ、ベット(賭け)の要素を追加したダイスゲームです。
ここまで紹介したダイスゲームは他のプレイヤーがプレイしている間は待ち時間(ダウンタイム)があります。
ウーロンではその部分が(多少)緩和されているので、ダウンタイムがーって思っている方にオススメしたいです。
4-1.ウーロンの役
ウーロンの役は24通りあります。
ダイスが特殊で、1と2の出目はありません。
その代わりに龍と虎の目が追加されて6面となります。
龍の目 | 1個:1000点 2個:2000点 3個:10000点 4個:50000点 5個:五龍(JACKPOTと記載されているが、即座に勝利する) |
虎の目 | 1個:500点 2個:1000点 3個:2500点 4個:10000点 5個:20000点 |
3の目 | 3個:3000点 4個:15000点 5個:30000点 |
4の目 | 3個:4000点 4個:20000点 5個:40000点 |
5の目 | 3個:5000点 4個:25000点 5個:50000点 |
6の目 | 3個:6000点 4個:30000点 5個:60000点 |
虎ストレート (虎.3.4.5.6) |
5個:5000点 |
龍ストレート (龍.3.4.5.6) |
5個:10000点 |
4-2.ウーロンの遊び方
プレイヤーは専用ダイスを5個とダイスカップを受け取り、ダイスカップに入れて他のプレイヤーに見えないように出目を決定します。
各プレイヤーは「ダイスロール」「賭け(ベット)」「ダイスの公開」3つのフェイズを繰り返し行なうことでゲームを進行させます。
手番プレイヤーが自らの意思で手番を終了させて得点を獲得するか、バーストしてしまうまで上記3フェイズを繰り返します。
ダイスロールフェイズでは、手番プレイヤーはダイスカップにダイスを入れて振り、他のプレイヤーに出目が見えないようにします。
賭け(ベット)フェイズでは、手番プレイヤー以外のプレイヤーは親がどれくらいの得点を獲得できるか予想し、ベットするかパスをします。
ベットにはベットカードが用意されており、成功難易度が低い(手番プレイヤーが高得点を得る)ほど、配当が高くなりますが、複数のベットカードを使うことはできません。
手番プレイヤー以外のベットが終わったらダイスの公開をします。
ダイスの公開フェイズになったら手番プレイヤーはダイスを公開し、重なったダイスがあった場合は出目を変えないようにそっとおろします。
この時、公開したダイスで役を作ることができなかった場合、手番プレイヤーはバーストとなり、得点を獲得することなく手番終了です。
役を作ることができた場合、手番プレイヤーは自主的に手番を終了して得点を獲得するか、再度ダイスロールフェイズへと進み残りのダイスを振りなおすか選択します。
自主的に手番を終了したら、手番プレイヤーは完成した役に応じた得点を獲得します。
それ以外のプレイヤーは、手番プレイヤーが獲得した得点に対応したベットカードにベットしていた場合、そのプレイヤーはカードに書かれた配当金を得ます。
ダイスロールフェイズへと進むことを選択した場合、ダイスロールフェイズ→賭けフェイズ→ダイスの公開フェイズを繰り返し、プレイを進めていきます。
ベットを外したプレイヤーが使用していたチップは「金庫」カードへ移されます。
金庫カード。プレイ人数により金庫が閉まる上限が異なる
(2人なら10000、4人なら20000)
金庫に一定額(プレイ人数により異なる)が貯まったら金庫が閉じられ、新しい金庫が開放されます。
最後の金庫が閉じられるか、誰かが60000以上の得点(チップ)を獲得するか、最強の役『五龍(ウーロン)』が出た場合にゲームが終了します。
『五龍』が出た場合、手番プレイヤーは即座にゲームに勝利します。
それ以外の場合は、獲得した得点(チップ)が最も多いプレイヤーの勝利となります。
基本的なプレイ感はミリオンダイスの流れですが、賭けのフェイズがあることによってダウンタイムが軽減されています。
そして、一発逆転の目がある「五龍」。
これは嫌いな人は嫌いそうなシステムですが、どんなに負け込んでいても最後まで腐ることなくプレイすることができるので僕は良いシステムだと思います。
一緒にプレイするメンバーの人となりを判断してベットするのがゲームのポイントでしょうか。
他人の思惑を読む必要があるのでなかなか難しいですね。
5.宣伝
というわけで、今回はダイスゲーについて書かせていただいております。
後編もあるのでお楽しみに!
ついでに今度のゲームマーケットで販売させていただく自作ゲームの宣伝をしても良いとのありがたいお言葉をいただいたので宣伝しちゃいます。
前回の記事ではブース番号が出ていなかったのですが、番号が確定しました。
F-15、F15です。
「ゲームマーケット2018秋」2日目(11/25)、F15「たぬきつね工務店」をよろしくお願いします。
初出展で2作品出すのですが、なんと両方ダイスゲーです!
ダイスゲー大好き!ダイスだけに。(2回目)
「ノスタルジック」【予価2500円】
「ジェムストーンマイン」【予価1500円】
上記2作品を持ち込みます。
「ノスタルジック」はダイスプレイスメント+セットコレクション。
「ジェムストーンマイン」は超絶運ゲーに協力と状況判断をスパイスにした仕上がりです。
「ノスタルジック」は50個くらい、「ジェムストーンマイン」は30個くらいです。
売り切れたらうれしいので是非買いに来てね!
試遊卓もあるので、お試しだけでも歓迎です。
皆様のお越しをおまちしていまぁす☆
<開催概要> 「ゲームマーケット2018秋」 開催日:2018年11月24日(土) 10時~17時 2018年11月25日(日) 10時~17時 会場:東京ビッグサイト 西3、4ホール ゲームマーケット公式サイト |
6.あとがき
前編、いかがでしたでしょうか?
ダイスゲーの楽しさが少しでも伝わればいいなと思います。
おそらく僕のダイスゲーが大好きなのは伝わったかと思います。
ダイスだけに。
次回、後編は僕のプチ自慢とともに2つのダイスゲームをご紹介したいと思います。
後編では1つは通常の6面ダイス、もう1つは専用の特殊ダイスを使用したゲームをご紹介します。
乞うご期待!
脚注
↑1 | 日本で考案されたダイスゲームの一種で,6個のダイスを使う。https://kotobank.jp/word/%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B9-139878 出典:コトバンク |
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↑2 | ドラゴンボールの登場キャラクターウーロンの名言。ピラフが神龍を呼び出した際にとっさにこのセリフを叫んで世界を救った。 |
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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