ミステリー作家 千澤のり子のボードゲーム奮闘記

ボードゲーム遊び方紹介 “スピンオフ” リアル謎解きゲーム(後編)

公開日: / 更新日:千澤(ちざわ)のり子

ボードゲーム遊び方紹介 “スピンオフ” リアル謎解きゲーム(前編)はこちらから。

 

 今回は、会場型リアル謎解きゲームを紹介します。
 移動型と同様、会場型も、小さな謎を解き、解けたら次のミッションを渡され、それをくり返して最終的に大きな謎を解くというスタイルです。大きな違いは、時間制限があることです。だいたい1時間半くらいかけて謎を解き、最後の30分は答え合わせになります。
 初めて参加したのは、リアル脱出ゲーム✕アニメ逆転裁判 「霊媒村殺人事件」でした。「逆転裁判」を知らない人でも、まったく問題ありません。世界観は冒頭で上映されるアニメで確認できました。殺人事件が起き、容疑者が絞られ、ゲームスタートです。
 実は、このあとにどんな問題が出たか、どんなふうに解いたか、真相はどうだったのか、を明かせないのが、参加型脱出ゲームの特色です。ネタバレについては厳禁なのです。
6人1組のチームで、各問題は分担して解きましたが、私はひたすら「異議あり!」と決め台詞を叫んで、スタッフのもとを訪れるだけで終わってしまいました。
その後、西澤保彦さんの小説を想起させる「アイドルは100万回死ぬ」、亡くなった幼馴染から手紙が届くオリジナル青春アニメ「君は明日と消えていった」、テレビや本で大活躍の方が司会をされていた「逆転のリドル」、名探偵コナンとのコラボ「ロンドン警視庁からの脱出」に行ってきました。小説でいう叙述トリックのような仕掛けがあるゲームもありました。

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これまで成功できたのは、「アイドル」のみ。まったく知らない大ベテランっぽい方々と同じチームになり、その方々が活躍したから解けちゃったという便乗勝利でした。つまり、まだ敗北続きなのです。
「いつかはゴールしたいなあ」と、作家先輩でお友達でもある村崎友さんにリアル謎解きゲームの話をしたら、DVD『人狼村からの脱出』をお勧めされました。

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ハサミや筆記用具を用意するだけで、雰囲気は会場に出向くのとほとんど変わりません。時間制限はありますが、一時停止して考えることもできます。
ストーリーは、村人に扮した人狼が夜な夜な襲ってくる村で、隠された謎を解き、村から脱出するという内容です。イベントで行われ、大人気だった作品です。書籍化もされています。
さっそく一家でやってみたら、なんと、息子がほとんど一人で解いてしまいました。しかも、所要時間の半分もかかっていません。ですが、それだけで安心してしまい、クリアはできませんでした。
たくさんの暗号やパズルを複数人で分けて解いていくのに、一人でもできるものなのかなあと、つい最近再チャレンジしてみました。
詳細を書きたいところですが、リアル謎解きゲームは、ネタバレに特に厳しいので、曖昧にしか表せません。まったく情報を得ないで参加する、それも楽しみの一つであります。
1回体験したら終了です。なので、何度も同じゲームを楽しめないという特色もあります。
私は内容をすっかり忘れてから再挑戦したはずですが、ツールや映像を観ていたら記憶が蘇ってきました。……それでも真実にはたどり着けませんでした。
暗号が苦手なら、犯人当てはどうでしょう。
次は、参加型犯人当てゲームに参加した話に続きます。

ボードゲーム遊び方紹介 “スピンオフ” ミステリー・ザ・サード体験記 その1へ続く。

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