ボードゲーム遊び方紹介 第8回 チケット・トゥ・ライド(前編)
ボードゲーム遊び方紹介 第7回 ミスボドに行ってきました。はこちらから。
ミスボドに行ってきた話は、しばらく続きます。
今回参加した一番の目的は、「チケット・トゥ・ライド」をやることでした。チケット・トゥ・ライドとは、簡単にいうと、地図上に路線を作っていって、得点の高い人が勝利者となるゲームです。2人から5人まで遊べます。
実は、私は路線図好きであります。都営大江戸線が開通する前までなら、都心部の路線と駅名と所要時間はほとんど頭に入っていました。時刻表を引くのも早いです。最寄り駅を聞けば、私の家からは、あの路線を使って、このくらいの時間がかかると思い浮かびます。当たり前のことだと思っていたら、ほかの人はそうでもないらしいということが、最近になって分かりました。本場の鉄さんには到底かないませんので、そこそこ好き程度といったところでしょうか。
そんなわけで、すごく面白かったからもう一度プレイしてみたいゲームの一つに、チケット・トゥ・ライドがありました。事前に、主催者の秋山真琴さんに「チケット・トゥ・ライドをやりたい」と相談したら、「それなら」と10周年記念版を用意してもらえました。
ルールは簡単です。とにかく路線をたくさんつなぐだけです。
まず、プレイヤーたちは、自分の色の列車コマを45個取ります。盤面の地図には、都市から都市までを結ぶブロックが描かれています。ブロックは、一本線ではありません。例えば、A地点からB地点までは、ピンク色が2個必要というように、色とその個数が指定されています。プレイヤーたちは、列車カードと行き先カード、2種類のカードを用いて、自分の列車コマをブロックに置いていきます。
ゲーム開始前、列車カードが4枚、手札として配られます。列車カードには、青、白、黒、、オレンジ、ピンクなど、地図上のブロックと同じ種類の色が描かれています。先の例ですと、ピンク色の列車カードを2枚持っている場合、自分の手番がきたら、A地点からB地点に自分の路線を引くことができます。特殊カードは、レインボーカード。好きな色を選ぶことができます。例えば、あと一色あればこの地点からこの地点に列車コマを置けるのにといった時には、レインボーカードで色を一つ足すことができます。
それから、行き先カードを3枚引きます。行き先カードには、都市から都市までいくつの列車コマをつなげたら路線が引けるという指示が描かれています。自分の持っている行き先カードどおりに路線が引けなかったら、得点はマイナスになってしまいます。なので、この路線を引くのは難しいかもと思ったら、2枚まで山札に返すことができます。カードは全て、ほかのプレイヤーたちに見せてはいけません。
場に5枚、オープンの列車カードを置き、残りは山札とし、準備ができたらゲームスタート。旅行経験の豊富な人から時計回りに手番がきます。
手番がきたら、3つの行動から1つを選びます。
1つ目は、列車カードを2枚引くこと。山札からランダムに取得しても、オープンカードから自分の欲しい色を選んでも構いません。オープンカードにレインボーカードが2枚あったら、1枚しか取ることはできません。また、列車カードは何枚でも所有することができます。
2つ目は、手持ちの列車カードを出し、列車コマを並べること。またしても先の例ですと、ピンク色の列車カードを2枚持っていたら、カードを出して、その地点に自分の列車コマを並べることができます。自分の引いた線には、指定がないかぎり、ほかの人は引くことができません。例えば、自分の持っている行き先カードがシカゴからデトロイドまでで、途中の道にほかの人が列車コマを置いていて、迂回もできなかったら、行き先カードに沿って自分の路線を引くことができなくなってしまいます。
3つ目は、行き先カードを3枚引くこと。プレイ前と同様に、3枚とも所有することもできますが、2枚まで山札に返すこともできます。
これをくり返して、ゲームは進んでいきます。一筆書きでもっとも長く路線を引いた人にはボーナス加算など、細かい加減はありますが、最初のうちはとにかく自分の路線を引くことに集中したほうがいいでしょう。
実際のプレイの様子は、次回に続きます。
ボードゲーム遊び方紹介 第9回 チケット・トゥ・ライド(後編)
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1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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