おすすめロンデル 『ザハブ』&『銅と銀の交易者』 新旧比較!
毎度!Zxionです。
「ぜっくん」って呼んでね☆
2019年春のゲームマーケットで発売された『銅と銀の交易者』の、リメイク作品がゲームマーケット2024春で発売されました。
2023秋に発売予定だったらしいのですが、製作上の都合により2024春になっちゃった様子。
リメイクされ発売されたのは『ザハブ』。
流石に同人作品と商業作品でクオリティ比較をするのは野暮い所業ですが、「リメイクで豪華になって再登場☆」って感じ。
5年の時を経た作品が、どう生まれ変わったのか。
『ザハブ』の方を主軸に見ていきたいと思います。
1.内容物比較
箱と内容物(コンポーネント)の比較をしていきましょう。
まずは箱から。
全体的に、一回り大きくなっていますね。
プレイ人数などは変わらず、以下の通り。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:20~40分
対象年齢:10歳以上
お次は内容物。
ザハブ
・メインボード:1枚
・ロンデルタイル:8枚
・カード置き場ボード:1枚
・個人ボード:4枚
・プレイヤーコマ:4個
・プレイヤーディスク:12個(3個×4色)
・精霊力ディスク(透明):4個
・宝石トークン:8個
・金トークン:28個
・交易カード:56枚
-初期カード:8枚
-初期選択カード:6枚
-その他:42枚
・サマリーカード:4枚
・ルールブック:1部
銅と銀の交易者
・説明書:1部
・個人ボード:4枚
・サマリカード:4枚
・ロンデルカード:8枚
・交易カード:54枚
-初期カード:8枚
-初期選択カード:6枚
-その他:40枚
・銅キューブ:28個
・銀キューブ:8個
・人型ミープル:4色各1個
・4色キューブ:各4個
ロンデルボードはカードからタイルに。
個人ボードの一部はメインボードに置き換え。
技術力(ザハブでは精霊力)と資源置き場は個人ボードのまま据え置き。
貢献度マーカー置き場はメインボードで全員分管理。
他プレイヤーとの差が一目瞭然となりわかりやすさがアップしています。
銅は金に、銀は宝石に。
クオリティも良き。
カードのイラストは、かなりスマートかつ雰囲気が良くなりました。
2.概要
今よりも昔、広大な砂漠の最果てに黄金に輝く都市が存在した。
溢れんばかりの黄金が産出されるその都市は、多くの商人にとって憧れの地でもあった。
灼熱の砂漠を乗り越え、幸運にもその憧れの地を踏みしめることのできたあなたは、次の事業にこの街を拠点とした一大交易路の完成を目論んだ。
金と宝石を巧みに商い、精霊力を高め、砂漠の有力者たちの信用を勝ち取り、当代一の大商人を目指すのだ!
(ザハブルールブックより)
市民が富を築く…、いつの世もそれは簡単なことではない。
多くの貧しい民が必死にその日暮らしを続けていく中、強運に恵まれた青年が現れた。
どこでそのルートを確保したのか、誰も知り得ない。
しかしながら彼は他の誰もが取り扱えない資源を流通させることによって、要人たちと接触するところまで漕ぎつけた。
彼は近い将来、大変なる財産を獲得するかもしれない。
市民たちはそんな彼をこう呼んだ。
「銅と銀の交易者」と。
(銅と銀の交易者ルールブックより)
フレーバーはどちらも同じような雰囲気です。
概要も同様で、《色々な物品を交易して勝利点を獲得し、ゲーム終了時に最も勝利点が高いプレイヤーが勝利します》という内容が書かれています。
これに加えてザハブのルールブックでは、勝利点には青・赤・黄の3種類がある事や、貢献度についても軽く触れていました。
3.セットアップ
ゲームの準備をします。
まずはザハブから。
3-1.『ザハブ』セットアップ
メインボードの準備
メインボードは全員の手が届く位置に置きます。
ロンデルタイルを無作為の順番でメインボードのくぼみに配置します。
★メインボードの見方
ボード上のアラビア数字(1とか2)の部分にマーカーを置き、動かしていきます。
自分のマーカーが置かれているところが勝利点になります。
ローマ数字は各項目の貢献度となり、貢献度が高ければ高いほど、良い効果を得ることができるようになります。
プレイヤーカラーの選択
プレイヤーは、色を1色選びます。
各プレイヤーは、選んだ色のボードなどを受け取ります。
プレイヤーボード…1枚
プレイヤーコマ…1個
プレイヤーディスク…3個
精霊力ディスク…1個
交易初期カード…2枚
使わない色のコマやディスク、初期交易カードは箱に戻します。
個人的にはプレイヤーディスクは各プレイヤーに渡さず、先にメインボード上に配置してしまっても良いと思います。
★プレイヤーボードの見方
左側が精霊力。
精霊力が高いほどより強い交易カードを使うことができる。
右側は資源置き場。
金トークンと宝石トークンを合計で8個まで持てる。
共通サプライ
金トークンと宝石トークンを全員の手が届くところにまとめて置き、共通サプライとします。
使用するトークンの数はプレイ人数によって変わります。
2人プレイ…宝石トークン4個/金トークン18個
3人プレイ…宝石トークン6個/金トークン23個
4人プレイ…宝石トークン8個/金トークン28個
覚えておくのが大変な個数分布ですが、僕が編み出した覚え方は「2525(ニコニコ)」。
最大個数から宝石2金5減らすことで4→3、さらに同じ数減らすことで3→2人プレイの共通サプライが準備できます。
にっこにっこにー☆
ディスクの配置
メインボード上の青・赤・黄の各勝利点トラックの一番左のマス(封蝋アイコン)にプレイヤーディスクを置きます。
そして、個人ボード上の精霊力トラックの0のマスに精霊力ディスクを配置します。
また、各プレイヤーは、共通サプライから金トークンを2つ受け取り、個人ボードの資源置き場に置きます。
こちらの金トークンは、初期資源を配るときに渡してしまっても良いかもしれません。
交易カードの配布
交易初期選択カード(裏面の宝石が灰色)を全員にランダムで1枚ずつ配ります。
各プレイヤーは交易初期カードと合わせて3枚のカードを手札とし、他プレイヤーに見せないようにして持ちます。
残った交易初期選択カードは、カード置き場ボードの周囲に表向きで並べます。
交易カード置き場の準備
その他42枚全ての交易カードをシャッフルして、山札を作り、カード置き場ボードの中央に置きます。
山札から、《交易カードの配布》で並べた交易初期選択カードと合わせて6枚になるようにカードを引き、表向きにして公開します。
6枚の交易カードは円状になるように並べます。
カード置き場ボードの各辺にカードを並べていくと、ちょうど6枚並べられます。
セットアップ完了
これで『ザハブ』のセットアップは完了です。
3-2.『銅と銀の交易者』セットアップ
ロンデル・共通サプライの準備
ロンデルカード8枚をシャッフルした後、四角形状になるようにランダムで表向きに配置します。
ロンデルの内側に共通サプライとして、銅キューブと銀キューブを置いておきます。
プレイ人数により数が変わります。
2人…銅18/銀4
3人…銅23/銀6
4人…銅28/銀8
プレイヤーカラーの選択
サマリーカード、個人ボード、人型ミープル、ミープルと同じ色の4色キューブを4つずつ各プレイヤーに配ります。
これらの色が、そのプレイヤーを表す色となります。
4色キューブは、個人ボード上部の一番左にある数字が書かれていない緑・赤・青の上に配置します。
そして、右下にある歯車アイコンの「0」の位置にも配置します。
ミープルはまだ手元に置いておきます。
共通サプライから銅キューブ2個ずつを受け取り、各プレイヤーの個人ボード左下の四角形のマス(どこでもよい)に置きます。
交易カードの配布
交易カードの初期カード2種類を各プレイヤーに配ります。
(初期カードは、裏面に赤・青・黄・緑のマークがあり、4人分同じカードが存在する。)
プレイ人数が3人以下の場合、余ったカードは箱に戻します。
交易カードの初期選択カード6種類をランダムに1枚ずつ裏向きで各プレイヤーに配ります。
(初期選択カードは、裏面にグレーのマークがあり、6種類が各1枚存在する。)
プレイヤーは配られたカードを他プレイヤーに見せないように手札として持ちます。
交易カード置き場の準備
初期選択カード6種類のうち、使用しなかったものを表向きに公開し、置き場に並べます。
そして、残りのすべての交易カードをシャッフルし、裏向きで山札にします。
公開した初期選択カードとあわせて6枚になるように、山札からカードを公開し、置き場に並べます。
この6枚のカードは円状になるように並べます。
セットアップ完了
これで『銅と銀の交易者』のセットアップは完了です。
3-3.両方セットアップしてみた感想
セットアップで大きく異なる部分はありませんでした。
メインボードの有無くらいでしょうか。
ちなみに、さらっと出てきた「ロンデル」という単語ですが、「輪切りの」とか、「円状/皿状の」といった意味になります。
ボードゲームでこの語が出てきた場合、アクションマスが書かれたボードとかを一方向にぐるぐる回りつつアレコレすることが多いです。
この「一方向に」っていうのがかなり重要(だと僕は思ってる)かな。
で、ぐるぐる回る都合上、ボドゲではループできる形状になってたりします。
これを総じて「ロンデルする」なんて意味が通ってるんだかいないんだか良くわからないながらついつい言っちゃったりしますね。
なお定義には個々人の意見が多分に盛り込まれることが多いので大体こんなもんって感覚でいていただければこれ幸い。
4. ゲームの流れ
ここからは『ザハブ』の方をメインにしていきます。
まぁ、大体同じなんですけどね。
どちらの作品も3~4人プレイ時と2人プレイ時では進行がやや異なります。
基本的には3~4人プレイ時の流れで進め、2人の時だけ特別な処理をする感じです。
まずは基本となる3~4人プレイの時の流れを見ていきましょう。
スタートプレイヤーの決定
適当な方法でスタートプレイヤーを決定します。
以降、ゲーム終了まで時計回りに手番を回していきます。
スタートプレイヤーマーカーは入っていないので、適当な何かを用意しておくと良いでしょう。
1ターン目の流れ
自分のプレイヤーコマをロンデルタイル上の、他プレイヤーコマが置かれていない好きなマスに置きます。
その後、以下の2つのうち、ひとつを選択して行います。
A.コマを置いたマスの効果に従う
B.共通サプライから金トークンを1つ獲得する
これで手番は終了し、次のプレイヤーに手番が移動します。
2ターン目以降の流れ
2ターン目以降は、3つの行動を順番に処理していきます。
1)移動の決定
自分のプレイヤーコマを何マス進めるか決めます。
同じマスにとどまることはできず、最低1マスは必ず自分のコマを進めなければなりません。
通常1マスしか移動できませんが、金トークンや手札を捨てることで移動できるマス数を追加することができます。
■移動マス数の追加
A.金トークン1つ、または、手札を1枚捨てる:移動力+1(合計2マス移動)
B.金トークン1つと、手札1枚の両方を捨てる:移動力+2(合計3マス移動)
金トークンも手札も、どちらか片方を2つ以上捨てることはできません。
進めるマス数は、最大で3マスまでとなります。
2)ロンデル移動
移動マス数を決定したら、自分のプレイヤーコマを時計回りに移動させます。
《スタートタイル》を除いて、タイル1枚にはマスが2マスあります。
タイル1枚につき1歩ではなく、マスごとに1歩・2歩…と数えて移動しましょう。
他のコマが置かれているマスには、止まることができません。
(スタートタイルを除き、同一タイルの上[≠マスの上]には最大2つのコマが置かれる場合があります)
他のコマが置かれているマスは数えずに、飛ばして進みます。
《スタートタイル》に止まるか通過したプレイヤーは、即座に自分の捨て札を全て手札に戻します。
手札に戻したカードは、そのターン(例えば通過した後に停止した交易アクション時)に即使用することができます。
なお、反時計回り方向に移動することはできません。
3)止まったマスの効果適用or金トークン受け取り
基本的には、自分のプレイヤーコマが止まったマスの効果を適用して、何らかの恩恵を得ることになります。
上記画像のマスに止まった場合、「精霊力+1」レベルまでの交易カードを使用できます。
もし、マスの効果が気に入らない場合や、マスの効果のコストを支払えない場合、効果適用のかわりに共通サプライから金トークンを1つ獲得します。
共通サプライに金トークンが1つもない場合、公開されている交易カードの上に乗っている金トークンを1つ選んで獲得します。
■銅と銀の交易者では…
サプライに銅がない場合は獲得できない。
2人プレイ時のみ、効果適用せずに銅を受け取るなら、交易カードの上にある最も少ない銅が置かれたカードから獲得することができた。
また、交易カードの効果で銅獲得時、サプライに現物がない場合は獲得できないと明記されている。
■ザハブ エキスパートルール
3~4人プレイ時のみ、共通サプライに金トークンがない場合は、常に金トークンを獲得できなくなります。
公開された交易カードの上からも獲得できません。
1つのマスの効果は、1手番につき1回だけ適用されます。
金トークンや宝石などを2倍払って、効果を2回適用するといったようなことはできないので注意しましょう。
4-1.ゲームの流れを比較した感想
ゲームの流れは、ほぼ同じ内容でした。
金トークン獲得ルールについては『銅と銀の交易者』の方が厳しく『ザハブ』の方が優しいですね。
「エキスパートルール」として、厳しい方でも遊べるのは良調整だと思いました。
どちらにも違った良さがあるので、2連戦を視野に入れつつ、両方で遊んで欲しいと思います。
5.マスの効果
自分のコマが止まったマスの効果を適用するか、金トークンを1つ得るかを選択することができます。
ちなみに、よく聞かれるのですが、ロンデルタイル下部の色。
デザインというかフレーバーで、ゲームには1ミリも関係ありません。
青勝利点獲得
スタートタイル
別にここからスタートする必要はないのだけれど、「スタートタイル」という名称になっている。
金トークンを4つ捨て、青勝利点を2点獲得する。
交易アクション
精霊魔術師
(精霊力+魔術師の貢献度)までの交易アクションを行う。
初期値は精霊力0+魔術師の貢献度1なので、1までのカードが使える。
貢献度の最大値が3なので、精霊力を全く上げない場合は高レベルのカードが使えません。
精霊魔術師+2
手札を2枚捨てて、(精霊力+魔術師の貢献度+2)までの交易アクションを行う。
初期値は0+1+2=3。
まず手札を2枚捨てるので、カードのコストでも手札を捨てる必要がある場合、手札の枚数に注意しましょう。
精霊+2
手札を1枚捨てて、(精霊力+2)までの交易アクションを行う。
初期値は0+2=2。
このマスも手札の管理には注意が必要です。
精霊+1
(精霊力+1)までの交易アクションを行う。
初期値は0+1。
精霊力を最大まで上げることでやっと6のカードが使える。
ご利用は計画的に。
カード獲得アクション
後述のカード獲得アクションを行います。
重要なリソースなので序盤は積極的に獲得していきましょう。
追加移動
最大で隠遁者の貢献度までの歩数を追加で進み、止まったマスの効果を適用する。
この効果に対して、金トークンや手札を捨てて追加の移動力を得ることはできない。
金トークン獲得
金トークンを2つ獲得する。
保有上限に注意。
宝石トークン獲得
金トークンを2つ捨て、宝石トークンを1つ獲得する。
こちらも保有上限に注意。
女王貢献度
女王の貢献度に等しい数の金トークンを獲得する。
全勝利点+精霊力獲得
宝石トークンを2つ捨て、赤・青・黄の勝利点を1点ずつ獲得し、精霊力を1上げる。
カード獲得アクション
カード獲得アクションのマスに止まると、手札を増やすことができます。
カードを獲得するためには金トークンを2個以上持っていなければなりません。
所持している金トークンが1個以下の場合は、カード獲得アクションをすることができません。
公開されている6枚の交易カードの中から欲しいカードを1枚選びます。
選んだカードの両隣にあるカードの上に、自分の金トークンを1個ずつ置きます。
その後、選んだカードを自分の手札に加えます。
選択したカードの上に金トークンが乗っている場合は、それらを全て獲得することができます。
(保有上限を超えた場合は共通サプライへ戻す)
金トークンを獲得するのは、カードの入手後になります。
そのため、カードAを獲得するためにカードAの上に置かれている金トークンを使用することはできません。
つまり0~1金トークンしか持ってない時に、金トークンが乗ってるカードを取って、その上にある金トークンを支払いにあてるというのはできません。
このアクションをするためには金トークンを2個以上持っている必要があると理解していれば大丈夫です。
その後、獲得したカードが置かれていた場所へ山札から1枚カードを引いて表向きに公開して置きます。
もし山札が無くなった場合、カードの補充はありません。
交易アクション
交易アクションを行うマスに止まると、手札から交易カードを使用できます。
使用できるのは、マスに書かれている条件を満たすレベルの交易カードです。
条件は、主に精霊力や魔術師の貢献度を参照します。
上記画像では、精霊力は1、魔術師の貢献度は2です。
「精霊力+魔術師の貢献度」の交易アクションマスであれば、3レベルまでの交易アクションカードが使えます。
カード効果によりトークンを獲得し、手持ちトークンが8個を超える場合、8個になるように不要なトークンを選んで共通サプライに戻します。
勝利点が10点を超過する場合は、他の1色に勝利点を割り振ります。
■ザハブ エキスパートルール
獲得した勝利点が10点を越えたとき、他の1色に勝利点を割り振りたい場合、精霊力を1下げなくてはなりません。
精霊力を下げられない場合、または下げたくない場合は他の色へ勝利点を割り振ることはできません。
5-1.マスの効果比較
完全に同じです。
各タイル(カード)のマスの組み合わせも完全に一致。
差異はありませんでした。
6.ゲームの終了
いずれかのプレイヤーが以下の2つのうちどちらかの条件を満たすとゲーム終了の合図になります。
・メインボードの勝利点3色のうち、2色が9点に達している
・メインボードの勝利点3色全てが6点以上になっている
スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまで手番が回ったところでゲームが終了し、得点計算に移ります。
つまり、全員が同じ回数の手番を行えるということですね。
6-1.ゲームの終了比較
終了条件に違いはありません。
条件自体は全く同じなのですが、各色から得られる勝利点の最大値が異なります。
ザハブでは各色最大10点、銅と銀の交易者では各色最大9点となっています。
他の色に割り振れるタイミングが1点分違うので、2色特化プレイをした場合、若干感覚が違う気がしました。
これは僕の気のせいかもしれませんが。
7.得点計算
ゲーム終了後、以下の項目の点数を全て合計して、得点を計算します。
・メインボードの3色それぞれの勝利点
・個人ボードにある未使用の宝石トークン1つにつき1点
・個人ボードにある未使用の金トークン5つにつき1点
例えば画像の状態で得点計算する場合、青6+赤6+黄6+宝石1+金トークン1=20点となります。
これらの勝利点を合計した上で、最も勝利点の高いプレイヤーが勝利となります。
同点プレイヤーが複数いる場合は、以下の色の勝利点の高さで順位を決定します。
赤の勝利点→黄の勝利点→青の勝利点
全ての色を比較しても優劣が付かない場合、「引き分け」となり、勝利を分かち合います。
8.2人プレイの時の特殊処理
2人プレイの時は、以下のルールが追加されます。
2人プレイ1手番目
自分の行動を終えた後、余っているプレイヤーコマを1つ空いている好きなマスに置きます。
後攻のプレイヤーも同様に、残りのコマを空いているマスに配置します。
(自分と相手以外のコマを便宜的にNPCコマとします)
2人プレイ2手番目以降
自分の行動を終えた後、2つあるNPCコマを合計3マス分時計回りに進めます。
片方のNPCコマだけ3マス分動かしたり、2つのNPCコマを交互に1マスずつ動かすこともできます。
NPCコマは必ず合計3マス分動かさなければなりません。
NPCコマの歩数を増やす、減らす、全く動かさない、ということはできません。
NPCコマは、仮想の他プレイヤーとして扱います。
自分や相手プレイヤーと同じマスには止まることができず、移動の際も飛び越えて進みます。
■銅と銀の交易者では…
2人プレイの時のみ、手番でマスの効果を適用せずに銅を受け取ることを選び、かつ、共通サプライに銅トークンがない場合、公開されている交易カードの上にある銅トークンを獲得することができます。
その場合、銅トークンが乗せられている数が最も少ないカードから獲得するという条件が付きます。
僕の感想ですが、2人プレイは面倒くさかったです。
ちょいちょいNPCコマを動かすの忘れる。
あと、他プレイヤーの色をうっかり触ってしまい「それ僕のです」って何度言われたことか。
認知の衰え。
正気度ロール。
まあアブストラクト味は濃いめになるので、そういうのがお好みな方は良いのではないでしょうか。
僕は3人以上で遊びたい。
9.交易カード比較
交易カード全紹介とかとてもじゃないけどやってられないので、『ザハブ』と『銅と銀の交易者』で違うものだけピックアップしてご紹介。
同カードなし
ザハブのみ
No.9
手札を2枚捨て、宝石トークンを1つ獲得
No.12
手札を1枚廃棄し、手札を1枚捨て、金トークンを1つ支払い、好きな組み合わせで3勝利点獲得
No.29
宝石トークンを1つ支払い、手札を1枚捨て、赤の勝利点を2獲得し、精霊力を1上げる
銅と銀の交易者のみ
No.23
手札を3枚捨て、赤の勝利点を2獲得
同効果あり
こちらは効果は同じだけど、支払いコストやカードレベルが異なるカードです。
調整されたのかな?
ザハブNo.22⇔銅と銀No.7
レベル違い
ザハブNo.36⇔銅と銀No.35
コスト違い
ザハブNo.40⇔銅と銀No.43
コスト違い
ザハブルールブックの交易カード効果一覧に書かれているNo.9のカードがエラッタっぽいですね。
公式からエラッタ情報出てないので、説明書とカードのどっちがおかしいのかわかりませんでした。
仮ってことで、カードを正とした場合、以下の通りになります。
誤:金トークンを2つ捨てて
正:手札を2枚捨てて
10.あとがき
と、言うわけで!!
当記事をお読みの皆様には!
ささやかですが!!
このボードゲームのタイトルを思い出すとき『ザバス』が永遠にノイズになる呪いをプレゼントしたいと思います!!
いつもありがとうございます!!(?)
ルール自体はそれほど難しくない、シンプルなロンデルで遊びやすく面白いと思いました。
ゲムマ前の超新作体験会で感じたファーストインプレッションは「普通にめちゃおもろい」でした。
僕的にはかなり評価が高く、積極的に遊びたいやーつです。
何回やっても上手くいくような、いかないような、ちょうどいい塩梅。
プレイ時間がさほどでもなく、ルール部分のインストはそこそこ楽なので重宝しています。
…まあ、アイコンの説明とカード効果の把握は大変なんですけどね。
『ザハブ』の説明書、『銅と銀の交易者』そのままになってる部分が多々あります。
現にエラッタも出されていてそのまま印刷しちゃっちゃったのかなという気持ちが拭えません。
乗ってないエラッタもあるんすけどね。
『銅と銀の交易者』について。
『ザハブ』を遊んだ後の感想なのでこれから吐く暴言をマジで大目に見て欲しいんですけど、よろしくお願いします。
視認性が悪い。
これに尽きる。
ここまで読んでる皆様はルールにほとんど差がないことはお分かりかと思います。
実際、ほんのちょっとした違いはありましたが、面白さは変わりませんでした。
ただ、いかんせん、カードとかアイコンが見にくいというかなんというか。
プレイアビリティの高さって、大事なんだな…って思わされたゼクシオンくんでしたとさ。
…他人事じゃないんだぜ。
はぁい!
今回はここまでッスー。
次の記事も、最後まで読んでくれよな!
よろしくお願いしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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