【デッキ解説】ミソの記事のミソ『星蛟の行進』vol.14
皆さんこんにちは、ドリルフィールドです。
今年もデッキ紹介をガンガンやっていきますので、是非、よろしくお願いします。
今回紹介するデッキは、前回のレギュラーパック「ファントム・ナイトメア」で登場したカードがテーマです。
そのカードとは、正に、新たなるリバースモンスター達の星《マスター・オブ・HAM》。
このモンスターは、融合召喚時にあらゆるリバースモンスターをデッキ・手札からスタンバイする効果、そして、自己蘇生の効果を持っています。
しかし残念ながら、《マスター・オブ・HAM》だけでは、ただリバースモンスターを準備するだけにすぎません。
ですが、ここに《VS 蛟龍》の効果
「②:自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。●炎:フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する。」
を加える事で、《マスター・オブ・HAM》でセットしたモンスターを即時リバースし、強力なリバースモンスター達の効果をガンガン発動できるぜ!というデッキになります。
目次
デッキレシピ
デッキビルド:ドリルフィールド
(2)VS 蛟龍
(1)VS ラゼン
(1)VS Dr.マッドラヴ
(1)禁忌の壺
(1)ティンダングル・ハウンド
(1)神聖なる魔術師
(1)聖なる魔術師
(1)サブテラーの導師
(1)ガード・ドッグ
(1)スケープ・ゴースト
(1)生きる偲びのシルキィ
(1)破械神シュヤーマ
(1)大翼のバフォメット
(3)コーンフィールド コアトル
(2)ミラー ソードナイト
(1)大陰陽師 タオ
(3)幻爪の王ガゼル
(2)幻蝋館の使者
(3)Stake Your Soul!
(3)VS コンティニュー
(3)合成獣融合
(3)サン・アンド・ムーン
(1)簡易融合
(2)三戦の号
(1)三戦の才
(1)貪欲な壺
(1)サブテラーの決戦
(2)早すぎた帰還
(1)ガーディアン・キマイラ
(1)氷獄龍 トリシューラ
(1)幻獣魔王バフォメット
(1)幻獣王キマイラ
(2)マスター・オブ・HAM
(1)深淵の神獣ディス・パテル
(1)飢鰐竜アーケティス
(1)永遠の淑女 ベアトリーチェ
(1)No.61 ヴォルカザウルス
(1)星神器デミウルギア
(1)クロシープ
(1)リンクリボー
(2)闘神の虚像
デッキレシピです。詳しくは後述しますが、見ての通り《マスター・オブ・HAM》の融合召喚には《合成獣融合》を使っていきます。
「VS」関連のカードは目的をブレさせないために、《VS 蛟龍》を出力できるギリギリの枚数です。
デッキのコンセプト
《マスター・オブ・HAM》は「獣族モンスター×2」と、かなり緩い融合素材で召喚でき、自身も獣族の融合モンスターなので《合成獣融合》を活用できます。
《合成獣融合》は速攻魔法なので、相手ターンに《マスター・オブ・HAM》を融合して、そのままリバースモンスターを展開できるのですが、《VS 蛟龍》の表示形式変更効果もまた、相手ターン中に発動できるので、この組み合わせだと、リバースモンスターでのコントロールをも可能になるのです。
また、《VS 蛟龍》の効果の発動には、手札に炎属性モンスターが必要なのですが
《合成獣融合》の関連カードである《幻爪の王ガゼル》は、融合素材になると幻想魔族をサーチする効果を持っており、この効果で《VS 蛟龍》の効果の発動サポートが出来るという点でも相性の良い組み合わせになっています。
デッキの動き
基本的には《マスター・オブ・HAM》と《VS 蛟龍》を並べる盤面を目指すわけなのですが、全部一度に並べようとすると無理な動きになり、デッキとしての強度が失われてしまいます。
今回採用した「キマイラ」「VS」の2テーマは、継続して同じ動きを繰り返すのが得意なテーマ群なので、それぞれの動きをしながら、両テーマが擦り合うのを待つイメージです。
その為に序盤の内にしておくことの動きを幾つか解説します。
1:キマイラ初動
- 《ミラー ソードナイト》《コーンフィールド コアトル》等の効果を活用し、《幻爪の王ガゼル》へアクセス、《幻爪の王ガゼル》の効果でサーチした《合成獣融合》で《幻獣魔王バフォメット》を融合召喚。
- 《幻獣魔王バフォメット》の効果で《破械神シュヤーマ》をデッキから墓地へ送る。
- 《合成獣融合》の効果で《合成獣融合》を墓地から回収し、セット。
- セットした《合成獣融合》を破壊しつつ《破械神シュヤーマ》を自身の効果で蘇生。
- 《破械神シュヤーマ》と《幻獣魔王バフォメット》で《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をエクシーズ召喚。
この後、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の効果でカードをデッキから墓地へ送れるわけなのですが、このデッキで明確に落としておくべきカードは決められていません。
例えば、
手札に《VS コンティニュー》があれば、《VS ラゼン》や《VS 蛟龍》を送ったり
手札に余裕があれば、後で捲りやリバースモンスターの再利用に活用できる《生きる偲びのシルキィ》を送ったり
《マスター・オブ・HAM》の融合召喚の目途がたっていなければ、《大陰陽師 タオ》を墓地へ送って、効果で《幻獣魔王バフォメット》の融合素材としていた《ミラー ソードナイト》を蘇生し、《ミラー ソードナイト》の効果で《幻爪の王ガゼル》や《大翼のバフォメット》を特殊召喚して次の融合召喚の準備をしたりします。
《マスター・オブ・HAM》+《VS 蛟龍》の盤面を作る為に足りないものを臨機応変に埋め合わせする感じです。
そして、この一連の動きをすることには、デッキにとってもう一つ重要な意味があります。
それは先程も話した《幻爪の王ガゼル》の
「②:このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから幻想魔族モンスター1体を手札に加える。」
が使えるからです。
この効果で、守りにも使える手札誘発であり、かつ炎属性の幻想魔族である《幻蝋館の使者》をサーチしておけば、後の「VS」関連カードの取り回しがグッと安定します。
2:《永遠の淑女 ベアトリーチェ》以外の序盤の展開
先は、一番よくやる動きとして《合成獣融合》からのランク6エクシーズについて話しましたが、勿論、手札が揃っていれば、早速《マスター・オブ・HAM》を出していっても大丈夫です。その際に活躍する2枚のカードについて話しておきます。
それは《Stake Your Soul!》と《簡易融合》。
手札に炎属性がいるなら《Stake Your Soul!》を使う事で、《VS ラゼン》を経由して、または直接《VS 蛟龍》をデッキから特殊召喚し、速度がグッと早まります。
《簡易融合》は、《マスター・オブ・HAM》がレベル5の融合モンスターなので、EXデッキから直接特殊召喚でき、融合召喚扱いなので、もちろん効果も発動できます。
《簡易融合》に関しては制限カードですが、これら2枚の、展開を大幅にショートカットできるカードは、どちらも通常魔法なので《三戦の号》を使いサーチが可能で、狙える機会は結構多いです。
先の「キマイラ初動」及び、これらのカードを組み合わせる事で展開を伸ばし、手数を出していきます。
3:リバースモンスターを使った展開
デッキが回り始めると《合成獣融合》の墓地回収効果、《闘神の虚像》の存在により《マスター・オブ・HAM》と《VS 蛟龍》の展開が安定して行えるようになり、両者が会合します。
そこからは状況に合わせたリバースモンスターの効果を使い分けていきます。
今回リバースモンスターは7種類(実質6種類)採用しました。
それぞれ、自分ターンの攻め、相手ターンの守り、の役割があてがわれていますが、特に説明が必要そうなモンスターに関しては解説しておきます。
《ティンダングル・ハウンド》
強力な相手モンスターから攻撃力を奪いつつ無力化したり、《マスター・オブ・HAM》をセット状態にしつつ、高打点のアタッカーとして運用します。
一応、相手ターン中にリバースすれば、疑似《月の書》としても使えます。
《神聖なる魔術師》
強力な魔法が多いデッキなので、回収効果も勿論なのですが、このモンスターは《VS 蛟龍》《マスター・オブ・HAM》と種族・属性が異なる上級モンスターなので、その3体で《星神器デミウルギア》をリンク召喚し、場の全てのカードを破壊する効果が使えます。
《三戦の号》があるので、もう少しこのカードで拾う魔法カードに目を向けても良いですね。
《サブテラーの導師》
自身と場のモンスターを裏側にする効果を持ちますが、自分のモンスターにも相手のモンスターにも使えるため、活用の幅が広いです。また、リバースした時にサーチできる《サブテラーの決戦》の効果で自身の効果の発動タイミングを拡げたり、アタッカーとしても運用ができます。
《スケープ・ゴースト》
複数のトークンを生み出すレベル1チューナーです。《マスター・オブ・HAM》を出す場所をEXゾーンにしておけば、合計4体のレベル1モンスターが並ぶので、《VS 蛟龍》と共にレベル9シンクロをして、《飢鰐竜アーケティス》での4枚ドローが出来ます。
他にも1体を《リンクリボー》に変える事で、トークン+《リンクリボー》+何らかのモンスターで《氷獄龍 トリシューラ》になり《スケープ・ゴースト》+《氷獄龍 トリシューラ》という流れで、コストを準備しながら《深淵の神獣ディス・パテル》をシンクロ召喚できます。
デッキを回すときの注意点
デッキの継戦能力自体は高いのですが、デュエルがどの段階であっても、高打点を出すのに大掛かりな動きや準備が必要なので、相手の耐性持ちの高打点を突破するのに苦労します。
その突破の瞬間を挫かれると一気にきつくなるので、ライフは出来る限り取れる時に取ったり、余裕があってもリソースを無駄使いしない様に、堅実な立ち回りが重要です。
他には、《幻蝋館の使者》の効果を使ってしまうと「VS」の効果の出力が徐々に厳しくなってしまうので、軽いピンチでは使わずになるべく限界まで引っ張りましょう。
もう一つ、《マスター・オブ・HAM》の融合素材となる獣族の採用枚数がかなり少ないのでEXデッキの《ガーディアン・キマイラ》《クロシープ》《幻獣王キマイラ》、そして先に出した《マスター・オブ・HAM》自身を使う場面が多いです。
その瞬間はかなりのリソースを吐く事になるので、邪魔されない様に注意しましょう。
このデッキはリバースモンスターをリバースする動きと、リバースモンスター自体を絡めた動きがあまり密接に絡んでいません。
つまり、リバースモンスター部分は自由に置き換えられるので、もし興味が湧いたり使ってみたいリバースモンスターがいる方は、ぜひアレンジして作ってみてください!!
今回も読んでいただきありがとうございました!!
※現在とは微妙に構築が異なります
YouTubeの遊戯王チャンネル「ミソのデュエルのミソ」に参加しているドリルフィールドという者です!
最高のデュエリストを目指して、デッキだけでなく、遊戯王を楽しむための考え方も日々研鑽しています!
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