読むだけでレガシーの”いま”がわかる!レガシー選手権直前編
こんにちはー。MOパンダです。
今週末にプレイヤーズコンベンション横浜2024が行われます。
たくさんのイベントがありますがレガシーで注目なのはもちろん「日本レガシー選手権・冬」です。
定員226人が30分で受付終了するほど大人気フォーマットになったレガシーです。
私は参加…しません。スタンダードオープンに参加します。
なので今回はもしレガシー選手権に参加する世界線だったらどのデッキを使ったか考えながら記事にしています。
宜しくお願い致します。
レガシーチャレンジから見るメタゲームとデッキ
直近10回行われたレガシーチャレンジTOP32のまとめです。
どの大会も参加者60人~100人前後なので勝ち越したデッキのまとめになります。
入賞順にデッキの話をしていきましょう。
まずは「リアニメイト」です。
リアニメイト
4《悲嘆》
1《狂気の種父》
2《偉大なる統一者、アトラクサ》
3《残虐の執政官》
2《グリセルブランド》
3《ダウスィーの虚空歩き》
3《フェアリーの忌み者》
2《月の大魔術師》
1《黙示録、シェオルドレッド》
1《致命的な一押し》
1《四肢切断》
4《実物提示教育》
最も勝ち越しているデッキはリアニメイトです。
コンボデッキなのでメイン戦は高い勝率を出します。
メインはさっさと強いクリーチャーを出して勝つので割愛です。
昔はサイドボード後の墓地対策が乗り越えられず負けることが多いデッキでしたが、
いまはサイドボード後に軸をずらし《月の大魔術師》、《ダウスィーの虚空歩き》で攻めることができます。
《ダウスィーの虚空歩き》は3/2シャドーと高い打点を持ち墓地対策と相手の呪文を奪ったりと多くの役割を持ちます。例えサイド後に墓地を対策されても《ダウスィーの虚空歩き》から《悲嘆》で相手の手札から強力なクリーチャーを落とし《ダウスィーの虚空歩き》でプレイするといったことが可能です。
《月の大魔術師》は一部のデッキが機能不全になるカードです。
どちらも《意志の力》でカウンターできてもリアニメイト呪文で場に戻すことができます。
墓地対策をケアした《実物提示教育》もこのデッキの強力なサイドボードです。
ストンピィ系どれにも相性が良く、《虚空の力線》などの墓地対策をされても相手の墓地からリアニメイトすることで対策に対応することができます。
青黒想起
最近また流行ってきた青黒想起…ではなく、青黒想起という名の青黒デルバーです。
2《ダウスィーの虚空歩き》
2《致命的な一押し》
2《水流破》
1《シェオルドレッドの勅令》
3《否定の力》
1《虚無の呪文爆弾》
1《無のロッド》
1《火薬樽》
2《覆いを割く者、ナーセット》
《秘密を掘り下げる者》と《鍾乳石の追跡者》の1マナクロックを2種採用し攻撃的になった青黒想起です。
《鍾乳石の追跡者》は《カザド=ドゥームのトロール》や《悲嘆》などで落魄の条件を満たすことができ毎ターンサイズアップをすることができます。
序盤であれば《オークの弓使い》に除去されることなくタフネス2になれるところも評価されたポイントです。
《島》と《沼》を採用でき足回りはほかのテンポデッキと比べ《不毛の大地》にマウントを取られることは少なくなっています。
《悲嘆》と《再活性》によるハンデスとカウンターがあるため「スニークショー」や「リアニメイト」と言ったデッキには有利と言えるでしょう。
ハンデスで落としたクリーチャーを《再活性》で奪うのは最高です。
しかし「RUGデルバー」や「グリクシスデルバー」を相手したときは《悲嘆》パッケージが弱く、《再活性》も自身のライフを詰めてしまうためテンポ系には不利と言えるでしょう。
グリクシスデルバー
年末から使用者の増えてきたグリクシスデルバーです。
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
4《オークの弓使い》
3《濁浪の執政》
構築はほぼ固定になってきていてフリースロットはメインの2枚です。
メインの除去で採用される《溶鉄の崩壊》はミラーマッチの《濁浪の執政》や、ストンピィの《虚空の杯》や《金属モックス》、コントロールの《花の絨毯》などかゆいところに手が届く強力な除去になっています。
プレイの難易度が少し高いのが難点です。
《ミシュラのガラクタ》も含めドローソースが多く相手の《オークの弓使い》を除去できなかった場合悲惨なことになります。
我慢できず相手より先に《オークの弓使い》を出してしまい相手の《オークの弓使い》に除去されマウント取られて負けなんてこともあります。
デルバーデッキの立ち位置ですが、「ストンピィ」が「コントロール」を抑えているため去年と比べいまは「コントロール」が減少傾向になりました。 苦手な「コントロール」を「ストンピィ」や「コンボ」が抑えているため、デルバーデッキの立ち位置がよくなっています。
ゴブリン
MTGOでも現実でも人気のゴブリンです。
2《スカークの探鉱者》
4《雄叫ぶゴブリン》
4《舷側砲の砲撃手》
4《ゴブリンの女看守》
4《ゴブリンの熟練扇動者》
4《猿人の指導霊》
4《___ゴブリン》
4《ゴブリンの首謀者》
4《上流階級のゴブリン、マクサス》
現実では一時期晴れる屋さんのデッキ集計でトップになっていたり大人気となったアーキタイプです。デッキの詳細は年始に書いた記事を見て下さい。
このデッキが流行った結果「コントロール」が減少し、苦手なデルバーデッキが増えてきています。うーんメタゲーム。
デルバーデッキ相手は、3マナのクリーチャーと1マナの除去で交換されテンポ損し、
マナの起点になりやすい《金属モックス》を《溶鉄の崩壊》で破壊されリソースを失い、
大変厳しいマッチアップになります。飛行クリーチャーを止める手段がないのも厳しいポイントです。
ライフを維持できず《古えの墳墓》もマナを出しにくい状況を作られます。
先手で押せ押せできればいいですがなかなか厳しいですね。
(でもマクサスなら不可能を可能にしてくれる)
これらを踏まえて週末使うなら?
去年のまとめで貼ったメタゲーム相関図です。
メタ上位の話のみですが基本は変わりません。
現状の流行りで当てはめるなら
「ストンピィ」の流行により「コントロール」が減少。
「ストンピィ」対「コンボ」だったところにどちらにも有利なデルバーデッキが参戦。
ならコントロール復権かと思いますが「ストンピィ」がどれもきついため増えず。
なのでMOパンダの第一候補は
「RUGデルバー」です。
まずコントロールの減少から《オークの弓使い》があまり必要になりません。
「ストンピィ」にも「コンボ」にも《オークの弓使い》が弱いカードです。
なので今回参加するのであれば下記のリストが候補でした。
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
2《探索するドルイド》
4《濁浪の執政》
グリクシスデルバーと違い《Underground Sea》《Volcanic Island》の順番や枚数を考慮する必要ないのもRUGを選ぶポイントです。
RUGと書いてますが《探索するドルイド》2枚だけなのでほぼURデルバーですけどね。
相手の《オークの弓使い》はなんとかドロソをケアして使って耐えましょう。
(言うてカードが強い)
第二候補は
「黒単リアニメイト」です。
4《悲嘆》
1《黙示録、シェオルドレッド》
4《カザド=ドゥームのトロール》
1《偉大なる統一者、アトラクサ》
2《残虐の執政官》
3《グリセルブランド》
1《沼》
4《ダウスィーの虚空歩き》
4《オークの弓使い》
2《フェアリーの忌み者》
1《黙示録、シェオルドレッド》
1《致命的な一押し》
2《殺し》
サイド後は4枚ずつ採用された《オークの弓使い》と《ダウスィーの虚空歩き》でデルバー相手は攻めることができ墓地対策を潜り抜けることができます。
《オークの弓使い》《ダウスィーの虚空歩き》は除去が減るサイド後で特に有効です。
除去と《オークの弓使い》を減らしている場合《オークの弓使い》にカウンターを使うはめになります。
《ダウスィーの虚空歩き》は《ドラゴンの怒りの媒介者》の昂揚や《濁浪の執政》の探査コストを作らせないことができます。
これらのクリーチャーをリアニメイト呪文で使い回しできるため、クリーチャーを使ったサイドボードが好みです。
《集団的蛮行》ですがメインは自分のディスカード手段兼ハンデスです。
サイド後はビートダウンの補助ができます。
対デルバーはサイドボードの読み合いで勝ちましょう!
実際に大会に出るスケジュールだったら今週はどちらも交互に回して細部を詰めて直前まで悩んでいたでしょう。
終わりに
今回の読むだけでレガシーの”いま”がわかる!「レガシー選手権直前編 」は以上となります。
最近はチャンピオンシップファイナルの予選でスタンダードをプレイしています。
PC横浜はスタンダードオープンに参加します。昔のグランプリみたいで楽しみですね。
読んでくれた方がレガシー選手権で勝利することを願っています。
デッキ構築の参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
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