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わくわくレガシー生活 「2023年振り返り 今年のレガシー総括」

公開日: / 更新日:MOパンダ

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こんにちは!MOパンダです。
2023年もたくさんMTGをしましたね。今年1年お疲れ様でした!
今回は2023年の振り返り記事になります。

2023年新規エキスパンション

今年も多すぎました。

スタンダードに使用可能なエキスパンションだけでも5つ。さらに統率者デッキもあり、去年同様毎月リリースされていました。

特に「指輪物語:中つ国の伝承」はカードパワーが非常に高く各フォーマットに衝撃を与え、モダンホライゾン3とまで言われていました。

2023年 拡張パック
引用:https://mtg-jp.com/products/

そんな2023年のレガシーフォーマットを振り返っていきましょう。

2023年振り返り

1月ー2月

2月に「ファイレクシア:完全なる統一」が発売。

《偉大なる統一者、アトラクサ》を使用したスニークショーやリアニメイトが増加。

偉大なる統一者、アトラクサ

《表現の反復》を採用したデルバーデッキ一強の時代

3月

表現の反復/Expressive Iteration禁止
白羽山の冒険者/White Plume Adventurer禁止

2枚の禁止によりURデルバーと白単イニシアチブが退場。
デルバーデッキの弱体化によりコンボデッキが隆盛。MTGOではリアニメイトvs8キャストの戦いでした。

5月-6月

「機械兵団の進軍」発売。
イニシアチブデッキが《混沌の洞窟の冒険者》を採用し白単から赤白に移行。
デルバーデッキが消え、苦手としていたコンボデッキが増加。
とくにコンボスピードが最速のリアニメイトや最後の審判がMTGOでは勝っていました。

6月-7月

「指輪物語:中つ国の伝承」が発売。
《オークの弓使い》を得てテンポデッキが復活!

オークの弓使い

《濁浪の執政》《ドラゴンの怒りの媒介者》と共にグリクシステンポデッキが流行。

《オークの弓使い》の潰し合いに強い《再活性》が注目され《死の影》と共に採用が目立ちました。
《進め、エオルの家の子よ!》はイニシアチブ、多色コントロール、ジェスカイテンポなど幅広いデッキで試されました。

MTG史上最強のX点火力と言っていいでしょう。

進め、エオルの家の子よ!

8月

《精神の願望/Mind’s Desire》解禁。

精神の願望

解禁当初は使われましたがいまでは全く使われず。
もう《精神の願望》が解禁されたことを覚えてる人がいない気もします。

《カザド=ドゥームのトロール》+《オークの弓使い》の最強タッグが他の黒いカードとも合体し黒系ミッドレンジが大流行!
《死の影》scamから《死の影》が抜け、よりテンポ重視となった青黒scamが大流行。
ここから青黒想起一強環境に突入しました。

9月-10月

「エルドレインの森」発売。
《豆の木をのぼれ》を採用したコントロールが増え、《豆の木をのぼれ》や《花の絨毯》を苦手とする青黒scamがトップメタから陥落。

豆の木をのぼれ

《表現の反復》の再来とまでいわれた《探索するドルイド》がテンポ系やミッドレンジ系のデッキで試されました。

探索するドルイド

11月-12月

「イクサラン:失われし洞窟」発売。

統率者デッキに収録された《舷側砲の砲撃手》によりストンピィデッキが大幅に強化。
この時代にゴブリンデッキがトップメタになるなんて。

舷側砲の砲撃手

今年は新エキスパンションの度に何かしらのカードが採用されました。
特に「指輪物語」と「エルドレインの森」は凄まじい衝撃でした。

現在のメタゲーム

生き残ったデッキは今年発売されたカードの恩恵を受けたデッキ達です。

  • イニシアチブ《進め、エオルの家の子よ!》
  • 多色コントロール《豆の木をのぼれ》
  • スニークショー《偉大なる統一者、アトラクサ》
  • 黒単《オークの弓使い》
  • ゴブリン《舷側砲の砲撃手》
  • プリズン《舷側砲の砲撃手》
  • RUGデルバー《探索するドルイド》
  • グリクシスデルバー《オークの弓使い》

そしてこれらのデッキでメタゲームが生まれています。
そのメタゲーム相関図がこちら。

レガシー メタゲーム相関図

ではアーキタイプ別に解説していきましょう。

コントロールデッキ

対テンポは大量の除去呪文で脅威に処理し《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《濁浪の執政》で蓋して勝つ展開が多く有利です。《花の絨毯》によりマナコストの大きいカードを連打することでカウンターしにくく、テンポデッキでは太刀打ちできません。

対ストンピィですがマストカウンターを連打してくるため不利です。
《オークの弓使い》が全く機能せず、デッキに無駄なカードが多くどうにもなりません。
イニシアチブを奪う行動も非常にやりにくい。

対コンボですが、除去呪文が無駄になりカウンターも少なく攻めも遅いので不利です。

このアーキタイプ内でもメタゲームがあります。
《豆の木をのぼれ》をめぐるゲームになるコントロールミラーですが、《ウィザーブルームの命令》を採用しているスゥルイタイ豆の木デッキは、相手の《豆の木をのぼれ》と《オークの弓使い》を1枚で処理することができます。

5色コントロールも《力線の束縛》で処理することはできますがアドバンテージ的に損しています。

《豆の木をのぼれ》を処理するという点では《ウィザーブルームの命令》に劣ります。

さらにスゥルタイ豆の木は《不毛の大地》を多く採用し5色コントロールの黒マナをつぶしきることが可能です。

コントロールミラーでゲームを決める《豆の木をのぼれ》。そしてそれを咎める《オークの弓使い》の潰し合いで相手だけ《オークの弓使い》をプレイさせないようにし、自分だけ《オークの弓使い》を維持する展開を作ることが可能です。

よって5色豆の木デッキに有利と言えるでしょう。

ではスゥルタイ豆の木の方がいいのか?!と言われたらそんなことはなく、5色コントロールは相性を覆すマッチアップがあります。
それが対スニークショー戦です。

コンボデッキですがフィニッシュはクリーチャーです。
よって《力線の束縛》でコンボパーツを処理することが可能です。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》だって追放することができます。
《力線の束縛》によってスニークショー戦のみですが、コンボデッキ相手に有利に戦うことができます。

相関図 5色豆の木 スニークショー

テンポデッキ

対コンボは軽量カウンターと軽量クリーチャーにより攻めきることができ有利です。
サイド後は除去呪文が抜けカウンターが増え、メイン戦より戦いやすいマッチになります。

対ストンピィは手数で攻めやすく有利です。
《虚空の杯》にハマらなければ《不毛の大地》で足回りをつぶし《稲妻》+クリーチャーの手数で押せます。

テンポデッキ内のメタゲームですが
RUGデルバーは《オークの弓使い》がないため相手の《オークの弓使い》の処理が難しいデッキです。
ドローソースに合わせられたあと、《オークの弓使い》に除去を吸われ《秘密を掘り下げる者》や《ドラゴンの怒りの媒介者》への除去呪文が足らなくなります。

よってRUGデルバーが不利になります。

コンボ

対コントロールは相手の除去呪文が当たらず、カウンターも少なくコンボを通せるため有利です。

対ストンピィ相手は妨害が少なくコンボを完遂しやすく有利です。

対テンポは軽量クロックにより早く仕掛けることを強いられ、《目くらまし》がカウンターとして機能する盤面を作られ不利です。

《最後の審判》に関しては自らライフを半分にするため《稲妻》と《秘密を掘り下げる者》の攻撃でライフが0になりやすく、カウンターがなくても負けることがあります。

ストンピィ

対コントロールは《魂の洞窟》や《血染めの月》、《進め、エオルの家の子よ!》などマストカウンターを連打させることができるのでコントロールに有利です。
ドローソースがなく《オークの弓使い》が刺さらないことも有利なポイントです。

対テンポは3マナ1アクションが多いのに対して、1マナ1アクションで手数で押し負けることが多く不利になります。

対コンボはカウンターなどの妨害がなく不利です。

ストンピィ内のメタゲームですが、

《〈___ゴブリン〉》からの《上流階級のゴブリン、マクサス》を止める手段が他のデッキでは少なく、展開で負けることがないためゴブリンが他に2種のストンピィに対して有利です。

《ゴブリンの女看守》など役目を終えたカードを発射しやすく《舷側砲の砲撃手》を一番上手く使えるデッキがゴブリンです。
イニシアチブはゴブリンに間に合いませんが、ドラストに対しては《進め、エオルの家の子よ!》によってフラッドを受けることや、《孤独》によって致命的になるクリーチャーを除去することができるため有利になります。

じゃあドラストはストンピィの中では駄目なのか?という話がありますが、これもそんなことはありません。
ストンピィの中では唯一テンポ相手に戦いやすいデッキになります。
《激情》と《舷側砲の砲撃手》で《秘密を掘り下げる者》と《ドラゴンの怒りの媒介者》を除去できます。
そして《紅蓮破》と《死亡+退場》によって《濁浪の執政》負けを減らすことができます。

昔と違い《舷側砲の砲撃手》で《激情》を投げつけることで盤面を更地にすることが可能です。

アーキタイプ じゃんけん

いまのレガシーは「アーキタイプじゃんけん」感があり相性差が覆りにくい印象です。

デルバーが多いと思ってコントロールを持ったら、コンボに当たりぼろぼろに負けるなんてよくあることです。
流行りのデッキを考えて、ポジションの良し悪しで勝ち上がってくるデッキを考えましょう。
デッキ選びも大事ですが、流行りのデッキに対して強いカードを採用する構築力も求められます。

デルバーデッキがコントロールに強くするために《豆の木をのぼれ》に強い《覆いを割く者、ナーセット》を採用したり、

黒が濃いデッキがゴブリンをみて《絶望の力》を採用するなどが考えられます。

カードプールの広いレガシーフォーマットは、流行りのデッキやカードに対して強いカードが必ずあります。そこがこのフォーマットの素晴らしいところです。メタにマッチしたカードを探して構築してみましょう

来年のこと

2024年に向けて

レガシーフォーマットをするプレイヤーは増えていますが、初級者向けの記事が少ない気がします。なので初級者向けのデッキガイドをアーキタイプ別に作ろうと思います。

デッキに興味を持ってもらって組んだが全然勝てないみたいな話は減らしていきたいですし、カバーできるところはしたいと思います。
まずは最近ブームでずっと回していたゴブリンのデッキガイドを執筆中です。

年明けにぜひ。

終わりに

今年のまとめは以上となります。
今年は勝ちきれない悲しい1年でしたが、色々な方に応援され嬉しさを感じる1年でもありました。

大会で回してるデッキを見て引退していたプレイヤーが帰りにカードを全部買って復帰した、という話を耳にして本当にやっててよかったです。

来年も購買意欲を刺激する最高のデッキ作りに励もうと思います。

2023年まとめ

読んでいただきありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!
良いお年を!

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