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【デッキ解説】ミソの記事のミソ『眩きこと虹霓の如し』vol.12

公開日:ドリルフィールド

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2023年ももう終わりですね、年の瀬のデッキ紹介を仰せつかりました、ドリルフィールドです。よろしくお願いします。

今回のデッキは2023年を締めくくる、2024年を迎えるに相応しい、なんだかおめでたいカードを使ったデッキの紹介です。

それがこの《千六百七十七万工房》。

巷では『ゲーミングゴリラ』なんて呼ばれたり呼ばれなかったりする永続罠カードですが、特異なのはイラストだけではありません。

この一風変わった効果を最大限活かすコンボデッキを組みましたので、楽しんでいってください。

デッキレシピ

眩きこと虹霓の如し
眩きこと虹霓の如し
デッキビルド:ドリルフィールド
モンスター(24枚)

(3)天獄の王
(1)レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
(1)クリアー・バイス・ドラゴン
(1)亡龍の戦慄-デストルドー
(2)魔晶龍ジルドラス
(1)深淵の獣マグナムート
(1)マグナ・スラッシュドラゴン
(3)召喚僧サモンプリースト
(3)ドラゴンメイド・チェイム
(2)ドラグニティ-レガトゥス
(3)ドラグニティ-レムス
(1)セイクリッド・カドケウス
(1)セイクリッド・シェラタン
(1)黒鋼竜

魔法(14枚)

(1)クリアー・ワールド
(3)竜の渓谷
(3)セイクリッドの星痕
(1)星守の騎士団
(3)蟲惑の誘い
(1)システム・ダウン
(1)テラ・フォーミング
(1)死者蘇生

罠(14枚)

(3)風林火山
(3)千六百七十七万工房
(3)Vivid Tail
(3)ドラゴンメイドのお片付け
(1)レッドアイズ・スピリッツ
(1)エクシーズ・リボーン

エクストラデッキ(15枚)

(1)エンシェント・フェアリー・ドラゴン
(1)ドラグニティナイト-ガジャルグ
(2)セイクリッド・トレミスM7
(2)セイクリッド・プレアデス
(2)星騎士 セイクリッド・カドケウス
(1)星守の騎士 プトレマイオス
(1)アーティファクト-デュランダル
(1)御影志士
(2)天球の聖刻印
(1)破壊剣士の守護絆竜
(1)守護竜ピスティ

 

デッキのコンセプト(誕生秘話とか?)

千六百七十七万工房

今回のデッキコンセプトは《千六百七十七万工房》を使う事です。

《千六百七十七万工房》の効果を活かすことができるカードは3種類採用されています。

《クリアー・ワールド》《システム・ダウン》《風林火山》です。

《クリアー・ワールド》は全デメリットを相手に押し付けることができ、《システム・ダウン》は普通に使いながら、相手によってはデッキが崩壊するレベルのメタカードになります。

しかし中でも《風林火山》は、厳しい発動条件に見合ったかなり強力な効果を備えていますので、これを《千六百七十七万工房》の効果で簡単に発動できるようにし、かつ、連打できるようにするのが今回のデッキの狙いです。

しかし、ここまで登場した全てのカードはカテゴリに属さずサーチのしづらいカード達。

なので、デッキの動きを達成するために《クリアー・ワールド》を絡めたあるコンボを採用しました。

それが《天獄の王》の②の効果の即時起動です。

天獄の王
岩石族/効果
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札のこのカードを相手ターン終了時まで公開する。この効果で公開し続けている間、フィールドにセットされたカードは効果では破壊されない。
②:セットされた魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。手札で公開されている状態でこの効果を発動した場合、さらにデッキから魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。そのカードは次のターンのエンドフェイズに除外される。

《天獄の王》②が、公開状態で発動した時の処理「好きな魔法罠をデッキからセットする」は、基本的には①との組み合わせで発動する事が想定されていますが、この効果の発動条件は他のカードの効果でも満たすことができます。

《クリアー・ワールド》が発動中、光属性をコントロールしているプレイヤーは手札を全て公開しなければならないので、この効果を使って《天獄の王》を無理矢理公開状態にし、「いずれか1つ」のタイムラグを埋めていきます。

そしてさらに、この状態でセルフバウンスの要素を掛け合わせると、《天獄の王》をバウンス➡《天獄の王》でセットしたカードを発動➡バウンスした《天獄の王》発動……といった具合に、続けざまに《天獄の王》を使うことができるようになるのです。

光属性のセルフバウンスが行えるモンスターは《セイクリッド・プレアデス》ですね。

セイクリッド・プレアデス

デッキの動き

というわけで、目指す盤面は《セイクリッド・プレアデス》《千六百七十七万工房》《風林火山》《クリアー・ワールド》《天獄の王》になります。

こう書くと「そんなに揃えるの無理だろ」って感じに見えるんですけども、完全に理想の盤面にしなくても、デッキとしては

「《風林火山》が打てる」
「《セイクリッド・プレアデス》が出る」
「《天獄の王》の運用が安定している」

だけでも戦える要素になるので、それぞれを達成させつつ、重なるごとに強くなっていく形で目指します。

デッキとして絶対出したい要素は《千六百七十七万工房》なので、そこだけは全力で目指します。

1:《セイクリッド・プレアデス》の運用

セイクリッド・プレアデスの運用

このデッキにおける最重要モンスターです。

《天獄の王》をバウンスする光属性というだけでなく、継戦も勿論、《天獄の王》でサーチしてきた《千六百七十七万工房》が除外されてしまうのをバウンスで防いだり、《クリアー・ワールド》を破壊から守ったり、《クリアー・ワールド》の闇属性をコントロールしている時の効果「攻撃宣言できない」を解除したりと大忙しです。

召喚素材に縛りがありますが、実は出すこと自体は簡単で、場にレベル4×2体が揃えば準備は完了です。

そのために、継続的に場に出せるレベル4である《ドラゴンメイド・チェイム》&《ドラゴンメイドのお片付け》や《竜の渓谷》&《ドラグニティ-レムス》の組み合わせ、《召喚僧サモンプリースト》等が採用されています。

①:レベル4×2体で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をエクシーズ召喚

②:効果で《セイクリッド・シェラタン》の効果をコピーし《セイクリッド・カドケウス》をサーチ

③:《セイクリッド・カドケウス》を特殊召喚し、効果で《星守の騎士団》をサーチ

④:《星守の騎士団》の効果で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》の上に《セイクリッド・プレアデス》を重ねる

2:《天獄の王》の運用

天獄の王の運用

さて、上述の《セイクリッド・プレアデス》をエクシーズ召喚する動きをすると、最終的に《星騎士 セイクリッド・プレアデス》《セイクリッド・カドケウス》《星守の騎士団》の場になります。

そうなると《セイクリッド・カドケウス》がレベル4モンスターなので、手札が合えば《天獄の王》関連のカードにも繋げることができます。

レベル4×2体で《御影志士》をエクシーズ召喚して《天獄の王》のサーチ。

《竜の渓谷》から《亡龍の戦慄-デストルドー》を墓地へ送り《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をシンクロ召喚して、《クリアー・ワールド》をサーチ。

特に《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》は必ずしも「セイクリッド」の動きから入る必要はなく、《竜の渓谷》+《天獄の王》+「レベル4モンスター」の手札ならば、上記の動きで《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を出し《クリアー・ワールド》をセットしてから発動する事で(エンシェントフェアリーも光属性なので)

「セットしたカードが発動した&処理時に公開状態になった」ということで《天獄の王》の即時起動ができます。

その際《千六百七十七万工房》《風林火山》や、場合によっては《Vivid Tail》等、手札に合わせたカードを持ってきます。

3:《天球の聖刻印》の運用

天球の聖刻印の運用

ここまで《天獄の王》の即時起動について注力して解説してきましたが、勿論普通に効果を使って《千六百七十七万工房》と《風林火山》を揃えるだけでもそれなりの戦力になります。

そこにプラスしてランク4で《セイクリッド・プレアデス》までいったら更に強いし、《クリアー・ワールド》がのったらより強いし……

という感じで、独立していて、かつ運用に必要なパーツが共通している動きを重ね合わせる事で、デッキの動きがドンドン強くなっていくという感じになっています。

しかし、そのどの動きも出来ない時は《天球の聖刻印》でお茶を濁す形です。

①:《黒鋼竜》1体で《守護竜ピスティ》をリンク召喚し、効果で《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》をサーチ

②:《守護竜ピスティ》を除外し《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を特殊召喚

②:効果で《黒鋼竜》を蘇生し、《天球の聖刻印》をリンク召喚、《黒鋼竜》で《レッドアイズ・スピリッツ》をサーチ

もしくは

①:《ドラグニティ-レムス》で《竜の渓谷》をサーチ

②:《竜の渓谷》で《ドラグニティ-レガトゥス》をサーチして特殊召喚

③:《ドラグニティ-レムス》を効果で蘇生して、2体で《ドラグニティナイト-ガジャルグ》をシンクロ召喚

④:《ドラグニティナイト-ガジャルグ》の効果で召喚できるドラゴン族をサーチして召喚

など、ルートこそありますが、デッキ全体を通してなんとなく特殊召喚できるドラゴン族が多めになっているので《天球の聖刻印》の召喚はかなり容易です。

この「なんとなく」が重要で、《天球の聖刻印》もセルフバウンスが可能な効果を持っているので、やはり他のカード同様に、デッキが普通に回ってる時も別の動きに重ねれるんですね。

他にも一見だと運用が分かりにくいカードが色々入っていますが、これ以上書くと長くなってしまうので、気になったらページ下部のデッキ紹介動画も参照してみて下さい!!

デッキを回すときの注意点

まずは《セイクリッド・プレアデス》が重要である事を念頭に置いて下さい。

このデッキはセルフバウンスしたいカードが多すぎるので、《セイクリッド・プレアデス》の効果が何回使えるかが鍵です。さっきは省略しましたが、《セイクリッド・プレアデス》を出す際は《セイクリッド・トレミスM7》を経由したいところ。

また《星騎士 セイクリッド・カドケウス》はエクシーズ召喚時に、墓地の「セイクリッド」「テラナイト」カードを1枚ずつ手札に戻す効果があるので、2体目の《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を出した時に、1体目の《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を含めたカードを回収する動きは積極的に狙いましょう。

決まったルートが無いので、如何に序盤に無駄なく理想盤面に近づけるかがキモです。

自分側のみ注力していると揃うまでに相手に瓦解させられることもあるので、何から先に達成するべきか、バウンスは何にあてるべきか、を考えるのが難しくも、楽しい部分です。

上手く揃うとマジで気持ちいい展開になるのでぜひ作って回してみて下さい!

それでは、2024年もよろしく!

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