【デッキ解説】ミソの記事のミソ『ナイトメアヴァレット』vol.11
今月もデッキを紹介させていただきます、ミソのデュエルのミソのミソです。
急激に寒くなってまいりました。これには参りました、負けでいいです。
今回は『ナイトメアヴァレット』というデッキを紹介させていただきます。
《幻惑の魔術師》を主体としたデッキで、12期から登場した「幻想魔族」という新しい種族のカードです。
①:このカードがモンスターと戦闘を行う場合、その2体はその戦闘では破壊されない。
②:このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。 その相手モンスターのコントロールを得る。
③:1ターンに1度、このカード以外のモンスターが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。フィールドのカード1枚を破壊する。
非常に強力ではあるものの、あまり注目をしている人が少ない印象だったので、このカードを活かしたデッキを組みました。
「幻想魔族」に触れたことがない方や、《幻惑の魔術師》に興味が1ミリでもある方、是非参考にして下さい。
デッキレシピ
デッキビルド:ミソ
(1枚)地縛神 Ccapac Apu
(1枚)地縛神 Cusillu
(2枚)ヴァレット・シンクロン
(1枚)ヴァレット・トレーサー
(1枚)ヴァレット・リチャージャー
(1枚)マグナヴァレット・ドラゴン
(1枚)アブソルーター・ドラゴン
(1枚)幻蝋館の使者
(3枚)ミラー ソードナイト
(3枚)幻爪の王ガゼル
(1枚)大翼のバフォメット
(2枚)幻惑の魔術師
(3枚)エッジインプ・チェーン
(3枚)ドラグニティ-レムス
(1枚)覇王眷竜ダークヴルム
(1枚)覇王門零
(3枚)クイック・リボルブ
(2枚)リボルブート・セクター
(3枚)竜の渓谷
(1枚)テラ・フォーミング
(2枚)デュエリスト・ジェネシス
(2枚)シンクロ・ディレンマ
(2枚)合成獣融合
(2枚)魔玩具補綴
(1枚)融合
(1枚)異界共鳴-シンクロ・フュージョン
(1枚)幻惑の眼
(1枚)タクティカル・エクスチェンバー
(1枚)フェアーウェルカム・ラビュリンス
(1枚)悪魔の技
(1枚)地縛解放
(3枚)ストライカー・ドラゴン
(1枚)魔界特派員デスキャスター
(1枚)幻獣魔王バフォメット
(1枚)幻獣王キマイラ
(1枚)捕食植物ドラゴスタペリア
(2枚)マグナム・ザ・リリーバー
(1枚)ヴァレルロード・F・ドラゴン
(1枚)ガーディアン・キマイラ
(1枚)真血公ヴァンパイア
(1枚)ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン
(1枚)地縛戒隷 ジオグリフォン
(1枚)魔王龍 ベエルゼ
デッキのコンセプト(または誕生秘話とか?)
前述した通り、デッキコンセプトは「《幻惑の魔術師》を活かすデッキ」です。
とはいえ、登場したばかりの「幻想魔族」のサポートカードは驚くほど少ないので、例えばドラゴン族の《復活の福音》のように「とりあえず場に出す」ということすら難しいです。
なので、まずは場に出すことを最優先で考えてデッキを組まなければなりません。
というか《幻惑の魔術師》自体が1体で完結してるモンスターなので、ほとんどが「場に出す」ことに注力してます。
言い換えると、《幻惑の魔術師》を何回も出して戦うデッキ、ということですね。
しかしながら、《幻惑の魔術師》は強力なモンスターとはいえ、それ1体で勝てることはありません(たまにあるけど)。なので、他にもモンスターを用意しつつ、そしてその動きの中で《幻惑の魔術師》を場に出すことが出来るギミックを組み込みました。
《幻惑の魔術師》を出すギミックを諸々採用しているので、出せる条件が合う他のモンスターを採用しています。
それが【地縛神】です。
後述しますが、ギミックの中で《幻惑の魔術師》を出せる条件として「闇属性」であることが望ましく、なおかつ「墓地へ送りやすい」が前提にあるので、ちょうど場魔法を採用していることもあり、【地縛神】の採用なりました。
そしてそれらを繋いでいるのが【ヴァレット】であり、【キマイラ】です。
レシピだけ見るとちょっとごちゃついてるかもしれませんが、かなりシンプルです。
何故なら《幻惑の魔術師》で攻撃しているだけで勝てますから。
デッキの動き
デッキの動きを解説します。
というわけで、このデッキの各ギミックをこの後のチャプターで詳細を説明します。
全てのギミックが《幻惑の魔術師》に繋がっています。
1:【キマイラ】ギミック
【キマイラ】ギミックは、テーマ内の動きで《幻惑の魔術師》にアクセスできるため、非常に便利です。
- 《幻爪の王ガゼル》を召喚し、《合成獣融合》を手札に加える
- 《合成獣融合》で《幻爪の王ガゼル》と手札の悪魔族で《幻獣王キマイラ》を融合召喚
- 《幻爪の王ガゼル》の効果で《幻惑の魔術師》を手札に加える
- 《合成獣融合》の墓地効果で手札に加える
- 《合成獣融合》で《幻獣王キマイラ》と《幻惑の魔術師》を融合して《マグナム・ザ・リリーバー》を融合召喚
- 《マグナム・ザ・リリーバー》の効果で《合成獣融合》をデッキに戻して1ドロー
これにより《幻獣王キマイラ》で相手ターン中に《幻惑の魔術師》を特殊召喚できます。
《幻惑の魔術師》を蘇生できる算段が整っているのであれば、《幻獣魔王バフォメット》【地縛神】を墓地へ送ることも出来ます。
《幻惑の魔術師》の効果の都合上、バトルフェイズ中に出すのが最も強いです。
【キマイラ】ギミックを採用することで、《ガーディアン・キマイラ》を無理なく使用でき、事故回避と妨害が高いレベルで出来るのも良い点です。
最近では《幻蝋館の使者》が出たことによって、《幻惑の魔術師》の準備が終了した後に守りカードをサーチ出来るようになりました。
《エッジインプ・チェーン》や《魔玩具補綴》を採用することで、アドバンテージを確保しながら《幻惑の魔術師》までの動きに繋げることも出来ます。
《マグナム・ザ・リリーバー》で《融合》を戻すことで《魔玩具補綴》の効果を複数回使用することが可能です。
2:【ヴァレット】ギミック
【ヴァレット】を採用している理由としては主に4つあります。
- 【地縛神】のためのフィールド魔法を確保できる
- 《幻惑の魔術師》のための《ヴァレット・リチャージャー》の活用
- 《シンクロ・ディレンマ》のための「シンクロン」を確保できる
- 《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》のための素材確保
1.のフィールド魔法と2.の《ヴァレット・リチャージャー》について。
【ヴァレット】の動きでこのデッキが採用している動きとして、《リボルブート・セクター》を確保でき、《ストライカー・ドラゴン》と《ヴァレット・リチャージャー》のコンボで墓地の闇属性をなんでも蘇生できる点です。
先の【キマイラ】の動きで《幻惑の魔術師》を墓地へ送り込むことは容易なので、《ストライカー・ドラゴン》が尽きない限りは《幻惑の魔術師》を出すことが可能です。
また、《ストライカー・ドラゴン》の効果で《リボルブート・セクター》も確保できているので、【地縛神】も蘇生できます。
【地縛神】は《地縛神 Cusillu》《地縛神 Ccapac Apu》を採用しており、この2体は《幻獣魔王バフォメット》で送ることが可能です。
3.の《シンクロ・ディレンマ》と4.の《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》について。
《シンクロ・ディレンマ》は、手札か場の「シンクロン」を墓地へ送ることで手札の好きなモンスターを特殊召喚出来るカードです。
《リボルブート・セクター》で墓地から《ヴァレット・シンクロン》を何度も出せる【ヴァレット】と絡めることで、《幻惑の魔術師》や【地縛神】を特殊召喚するカードとしてかなり有用です。
《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》は《ヴァレット・シンクロン》から《アブソルーター・ドラゴン》をつり上げ発動します。
《地縛戒隷 ジオグリフォン》と《ヴァレルロード・F・ドラゴン》を出すことが出来るフィニッシュカードとしての採用です。
また、この2枚は《デュエリスト・ジェネシス》でサーチ可能です。
《竜の渓谷》をサーチする為の《ドラグニティ-レムス》がチューナーであり、《ヴァレット・トレーサー》や《ヴァレット・シンクロン》とデュエルの流れの中で自然と墓地へチューナーが送りやすい構築のため、無理なく採用可能です。
《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》をサーチすることで生まれるメリットとして、余った《シンクロ・ディレンマ》でサーチした《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》を《マグナム・ザ・リリーバー》の1ドローの為に使用出来る点です。
例えば《竜の渓谷》のコストとしても気軽に捨てられる点が良いですね。
細々した動き
今回は《幻惑の魔術師》を活かす為のデッキなので、《幻惑の魔術師》の効果の先は特段考えていなかったのですが、1個だけ小技があります。
《幻惑の魔術師》のコントロール奪取で、《真血公ヴァンパイア》がエクシーズ召喚しやすいです。(奪ったモンスターのレベルを8として扱えるため)
《真血公ヴァンパイア》は《幻惑の魔術師》や【地縛神】が出たらバリューが高いので積極的に出しましょう。
もう1点、《覇王眷竜ダークヴルム》を採用している理由です。
《覇王眷竜ダークヴルム》は初動で《竜の渓谷》を発動できる場合、コストにして自身の効果で墓地から特殊召喚すると、手札に《覇王門零》がある状態で《ストライカー・ドラゴン》になれるので、《融合》または《合成獣融合》で《マグナム・ザ・リリーバー》を出すという動きが可能です。
この動きの中で、墓地に送られている《覇王門零》は、《幻獣王キマイラ》や《ヴァレット・リチャージャー》で蘇生でき、《ヴァレット・シンクロン》とシンクロすることで《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》になることが出来ます。
そして、この《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》は、効果で破壊された場合、デッキから【地縛神】をサーチすることができます。
《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》の墓地コピー効果で《ヴァレット・トレーサー》の効果を得ることで、自身を破壊してデッキから《ヴァレット・シンクロン》を特殊召喚すれば、手札に【地縛神】、場に《ヴァレット・シンクロン》となるので、先に挙げた《シンクロ・ディレンマ》で【地縛神】を特殊召喚出来るというコンボもあります。
まぁこれはかなり線が薄いのでうっすら頭の中に入れておけばOK、って感じです。
デッキを回すときの注意点
とにかく細かいアドバンテージを稼ぐことが勝敗を分けるので、少しずつ確実に稼ぎ、《幻惑の魔術師》で突き放すイメージで戦うのを意識しています。
《幻惑の魔術師》に相手はリソースを使ってくるので、妨害が無くなった辺りで【地縛神】や《異界共鳴 -シンクロ・フュージョン-》で勝負を決めましょう。
少し前までは、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》がデッキに入っていたので、《ミラー ソードナイト》へのアクセスが簡単だったので、初動に困ることはなかったのですが、禁止になってからは少し《幻爪の王ガゼル》へ行きづらくなった印象があります。
《コーンフィールド コアトル》を入れれば単純にアクセス枚数は増えると思うので、足りなければそれで補ってください。
そんな感じの《幻惑の魔術師》デッキでした。
以上、読んでくれてありがとう。