寒さに負けるな! 高校生たちの熱闘『第6回選手権大会』開催
こんにちは、ふうかです。急激な冬日だった11月12日、東京都高等学校ボードゲーム連盟主催『第6回選手権大会』が開催されました。
今年の優勝杯はどの学校が受け取るのか、高校生たちの熱闘をお伝えします。
開催要項
開催日時:2023年11月12日(日)
開催場所:国立オリンピック記念青少年総合センター内センター棟309号室
主催:東京都高等学校ボードゲーム連盟
参加校:
・正則学園高等学校
・中央大学杉並高等学校
・日本学園中学校・高等学校
・一ツ葉高等学校立川キャンパス
・朋優学院高等学校
・武蔵高等学校中学校
・城北埼玉高等学校
・東野高等学校
・神奈川県立横須賀大津高等学校
開会式
前回の交流大会から会場がオリンピックセンターになったことで、かなり広く感じる会場での開催です。
草場先生の開会宣言から始まり、昨年度優勝校中大杉並から優勝杯が返還されました。
続いて各チームの紹介があり、連盟の会長挨拶へと続きます。
会長の生田先生からは、新型コロナウイルス感染症が5類に移行して初めての大会なので、がんばりましょうという激励がありました。
選手宣誓が終われば、各ゲームのルールや順位ポイントなどの大会連絡がありました。
最後に諸注意が終われば、いざ対戦開始です。
競技開始
競技はモノポリー、カタン、カルカソンヌの同時進行です。タイムテーブルに従い、出場する選手はそれぞれのテーブルへと移動します。
カルカソンヌは予選として5戦し、そのポイントを元に順位決定戦を2戦やります。
午前中はまず予選からです。
モノポリーは午前と午後で2戦ずつ合計4戦やり、ポイントを競います。
カタンも同じく午前と午後で2戦ずつ合計4戦やり、ポイントを競います。
タイムテーブルに昼休憩は記載されておらず、各競技の進行でそれぞれ昼食をとります。
会場となるオリンピックセンターは室内での食事は禁止されているので、外で食べることになります。建物にはイートインコーナーが多く儲けられています(後述)。
午後のカルカソンヌは、いよいよ順位決定戦です。予選とは違う緊張感が漂います。
この時ばかりは同校対戦もあるので、目が離せません。
競技の途中で、ボードゲームが繋ぐ不思議な縁に遭遇しました。
中学校は同じでボードゲームで繋がっていたわけでもなく、高校は別々になり交流が絶たれたのに、ボードゲーム連盟の行事で偶然再会したそうです。こういったこともあるのですね。
まさにボードゲームが繋いだ縁。大学生になったら、ぜひ偶然にも同じバイト先で再会するドラマを期待していることは伝えました。特にボードゲームカフェをお薦めしたので、報告を待っています。
彼女たちの未来に幸あれ!
閉会式
閉会式の時間になりましたが、ポイントの集計に手間取り少し遅れてのスタートです。
まずは結果発表と表彰です。
■ゲーム別順位
<カルカソンヌの部>
1位 武蔵A
2位 中大杉並B
3位 中大杉並A
<カタンの部>
1位 武蔵C
2位 武蔵A
3位 武蔵B
<モノポリーの部>
1位 日本学園A
2位 武蔵A
3位 城北埼玉A
■総合順位
1位 武蔵A
2位 武蔵C
3位 中大杉並B
今年は武蔵が圧巻の結果になりました。特にカタンでは1位から3位まですべて獲るという快挙。種目別とはいえ1つの学校が全てというのは初めてかも知れません。
成績発表が終われば、各種目についての講評です。今回の講評はかなり濃い内容でした。
モノポリー担当工藤先生からは、まずお財布の中身を把握しているかの問いかけから始まりました。競技に何の関係がと頭に?マークを浮かべましたが、この把握力がモノポリーでは重要という話に結びつきます。ゲーム内紙幣を金額ではなく色でやりとりすることで、状況の把握が難しくなること。特に$200足りない仮破産が多かったそうです。
カタン担当岡崎先生からは、今回はとにかく接戦が多かった。実力が拮抗していてゲームの成績が良く、素晴らしい。狙いと交渉のタイミングを間違えることにも繋がるので、視野は常に広く持つことで振る舞いにも繋がるというお話でした。
カルカソンヌ担当生田先生からは、どの選手も真剣でルールもしっかり把握しており素晴らしい。各プレイヤーの差は勝つための戦術、そして運。すべての手に意味を持たせているか、2つや3つの意味を持たせているか問いかけがあり、これが課題として残りました。
全体の講評として、モノポリーとカタンは初期戦術、カルカソンヌは時間配分において普段は通るが通らないという状況からも選手権は違うこともある。コンポーネントを丁寧に扱ったか、ダイスの振り方はどうだったか、言葉遣いやチーム内での情報共有なども含めて課題が見つかったなら、それは伸びしろであるというお話で締めくくりました。
最後は本日スタッフとして大会に協力した生徒たちに拍手で感謝を贈りました。
閉会宣言の前に、草場先生からもお話がありました。
他校と一緒に遊べることは他流試合みたいなものです。知らない人と30分話すことは難しいかも知れないけれど、ボードゲームは『手語』でコミュニケーションができる、つまり人付き合いにボードゲームは有効であるというお話でした。
閉会宣言と共に第6回選手権大会が終了です。
外に出るとすっかり暗くなっていて、寒さが一層身に沁みました。半年に一度、連盟の行事で取材していますが、子供たちの成長は本当に早いです。急激な成長にただただ驚くばかりです。来年さらに成長した姿、そして新しい学生が増えることを楽しみにしています。
オリンピックセンター内の売店について
オリンピックセンターは周囲のお店が限られています。お昼時間になれば各食堂やカフェは長蛇の列になります。ちょっと早めに行くのが重要です。でも時間に融通が利かない場合、売店がおすすめです。
売店と聞けば想像するのはこじんまりとしたお店でしょう。ところが違いました。
食べ物・飲み物すべて揃っています。ATMもあり、ここまでちゃんとしているとは想像していなかったので驚きです。UNOやトランプも揃っていました。
イートインスペースがあるので、すぐに飲食できますし、季節が良ければ外での飲食も可能でした。
今回の会場となったセンター棟を出て、ほぼまっすぐ1分程度だったので、知っておくと便利です。
気が向けばどこにでも出現する神出鬼没のブロガー。ほぼ毎日更新のブログでは、ただひたすらボードゲームについて発信中。
ボードゲームを追いかけて、あっという間に18年目。
ふうかのボードゲーム日記 https://fu-ka.livedoor.biz/
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