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【デッキ解説】ミソの記事のミソ『王の鏡』vol.7

公開日:ミソ

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非常に暑いですね…。

まだ7月中旬だというのにこの暑さ、8月に入ったらどうなってしまうんでしょうか。
と、思って調べてみたら、8月の気象予報だと梅雨前線に似た低気圧予想らしいので、幾分か涼しくなる可能性がありますね。なんなら冷夏かもしれない。そうなるといいですね。

夏になると思い出す苦い記憶があります。

小学生のころ、夏休みになると大体暇になるので「なにか生き物を捕まえて飼おう」となんとも横暴な理由で昆虫等を飼育していたんですが、ある夏にトカゲを捕まえて飼育していたところ、日光に当たる場所に飼育ゲージを放置してしまったせいで干からびて死なせてしまったことがあるんですよね。

今考えると軽率すぎる行動ですね…あれ以来トカゲは飼っていないのですが、その教訓を活かして他の生き物を買う際は気を付けていたのを覚えています。

さて、そんな中今回紹介する遊戯王トカゲモンスターズといえばこのカード、《永の王 オルムガンド》。

《永の王 オルムガンド》は【王(ジェネレイド)】のエースモンスターであり、《影の王 レイヴァーテイン》の登場により各段に強くなった(使いやすくなった)カードです。

今回はそんな【王(ジェネレイド)】のギミックを使用したカジュアル向けデッキ『王の鏡』を紹介させていただきます。

デッキを作ってからも長く、安定して強いデッキですが、細かいギミックが多いデッキなので、参考になる部分があれば幸いです。

デッキレシピ

『王の鏡』デッキレシピ

デッキレシピです。
レシピだけ見ると「ほんとに勝てるのかこれ」って思わざるを得ないですね(笑)(苦笑)(暗黒微笑)

では、レシピについて解説していきます(冷静)

デッキのコンセプト(または誕生秘話とか?)

『王の鏡』のコンセプトを説明します。

まず言いたいのは、最初から【王(ジェネレイド)】を使用したい!と思って組んだデッキではありません。
この『王の鏡』を組む際に一番最初に使いたいとなったカードは《ディメンション・リフレクター》です。

 

ディメンション・リフレクター

①:自分フィールドのモンスター2体を除外し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。このカードは発動後、対象のモンスターの攻撃力と同じ数値の攻撃力・守備力を持つ効果モンスター(魔法使い族・闇・星4・攻/守?)となり、モンスターゾーンに攻撃表示で特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。

②:このカードの効果でこのカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このカードの攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

《ディメンション・リフレクター》は、発動さえ出来るのであればフリーチェーンで発動できる《魔法の筒》です。強い。

このカードを使おう!となった時に、いつでも場に2体以上のモンスターを用意できるカードを組み合わせる必要がありました。

そこで白羽の矢が立ったのが《王の舞台》です。

 

王の舞台

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:1ターンに1度、相手がデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。デッキから「ジェネレイド」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

②:相手ターンに、自分が「ジェネレイド」モンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドに「ジェネレイドトークン」(天使族・光・星4・攻/守1500)を可能な限り攻撃表示で特殊召喚する。このトークンはエンドフェイズに破壊される。           

 

《王の舞台》はトークンをいっぱい出してくれるため、このカードを基軸に、サーチの難しい《ディメンション・リフレクター》を引いたらいつでも使える、という状態にしました。

なので【王(ジェネレイド)】の採用を決め、【王(ジェネレイド)】のテーマ性からデッキの中身を決めていきます。

細かい話は置いといて、このデッキの基本的なコンセプトは「デッキ→フィールド→墓地→除外→デッキ」のループがメインです。

カジュアルデッキの作り方のパターンの1つとして、「テーマの弱点を補い合う」というのがあると思うんですが、今回はそれです。

【王(ジェネレイド)】の弱点として、「リソースの確保が難しい」「手札事故を起こしやすい」というところがあります。

それを解消しつつ、【王(ジェネレイド)】のテーマとしての強みや面白さも残しつつ、ということですね。

 

【王(ジェネレイド)】は種族も属性も効果もバラバラであるが故、状況に応じて適切なモンスターを選べば柔軟な戦い方が出来ます。

しかしながら《王の舞台》は手札からは出せないため、デッキの中に眠っていて貰うことが理想となります。というかデッキにいないと困るわけです。(デッキを作っていた段階では《王の呪 ヴァラ》の登場前だったので、手札にジェネレイドが溜まるとマジでキツかった)

なので、使用した後にデッキに戻ってもらうことで、デッキのジェネレイドを絞れるし、事故率を減らしながら多様な動きが出来ると考えました(なぜ貪欲な壺などの墓地から戻すカードではないのかは後述)。

また、メインデッキで採用しているジェネレイドは《王の影 ロプトル》《光の王 マルデル》《虚の王 ウートガルザ》《王の呪 ヴァラ》の4種類です。

 

「ジェネレイドで戦おう」から始まったデッキではなく、あくまで《ディメンション・リフレクター》から始まったため、《轟の王 ハール》のような制圧能力に長けたジェネレイドは入れていません。

《轟の王 ハール》の制圧で《ディメンション・リフレクター》で攻撃力をコピーするモンスターが相手の場にでなかったら意味ないですからね。

轟の王 ハール

 

ここからは基本コンセプトの「デッキ→フィールド→墓地→除外→デッキ」のループの説明と細かいギミックを説明していきます。

デッキの動き

『王の鏡』

デッキの動きを解説します。

まず簡単に「デッキ→フィールド→墓地→除外→デッキ」のループの説明をします。

「デッキ→フィールド」は前述した《王の舞台》ですね。

「フィールド→墓地」は各種素材になったり、戦いの中で墓地へいくことを指します。

「墓地→除外」これはEXデッキの《ブラッド・ローズ・ドラゴン》がその役割を担います。S召喚の手順などは後で解説します。

「除外→デッキ」は《ネクロフェイス》の効果です。

これで「デッキ→フィールド→墓地→除外→デッキ」の流れが組めます。

この流れを軸にギミックを組み立てていきます。

1:《ブラッド・ローズ・ドラゴン》への道

ブラッド・ローズ・ドラゴン

先ほど説明した「墓地→除外」の役割をこなす《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の説明です。

《ブラッド・ローズ・ドラゴン》はレベル10でシンクロ召喚することもありますが、基本的には《クロスローズ・ドラゴン》を経由してS召喚扱いで特殊召喚します。

《クロスローズ・ドラゴン》はインチキシンクロ召喚を行えるカードですね。

 

クロスローズ・ドラゴン

種族が異なるモンスター2体

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分・相手のメインフェイズに、このカードと自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。EXデッキから「ローズ」Sモンスターまたは植物族Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドのモンスターが効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地から「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

なぜ《クロスローズ・ドラゴン》を選択したのか、4点理由があります。

  1. 植物族の供給が《王の舞台》により安定している
  2. 相手ターンに出すことにより妨害札になる(除外もだが、そもそも《ブラック・ローズ・ドラゴン》を出す選択肢もあるため)
  3. ジェネレイドは種族がバラバラな為出しやすい
  4. 《和魂》《荒魂》《幸魂》で消費を少なく出せる

 

一番大きいのはやはり《光の王 マルデル》を《王の舞台》により用意しやすいのがいい点ですね。

 

光の王 マルデル

《光の王 マルデル》は他のジェネレイドと異なり、基本的には出たら仕事が終了するタイプのモンスターなので、その後も有効活用できると美味しいです。

 

《クロスローズ・ドラゴン》を経由せずとも、《光の王 マルデル》で《スポーア》をサーチしておけば、素で《ブラッド・ローズ・ドラゴン》にもいけます。

 

ここは《相剣大公-承影》にもいけて、《スポーア》の効果で《相剣大公-承影》の効果が誘発しつつランク10に繋がるので、そちらとどちらを取るかはデュエルの流れで判断します。

 

ブラック・ローズ・ドラゴン

もちろん《ブラック・ローズ・ドラゴン》に行ってもいいです。《ブラッド・ローズ・ドラゴン》はみんなが見慣れていないために奇襲性がありますが、後続の《王の舞台》や《王の襲来》を持っていれば《ブラック・ローズ・ドラゴン》でアドバンテージを広げにいくの行動も大事です(タイミングを逃すことだけ注意)。

 

《クロスローズ・ドラゴン》の素材は「違う種族2体」なので、種族がばらけているジェネレイドは出しやすいのもポイントです。

また、このデッキで《クロスローズ・ドラゴン》を作成する役割は基本的には《荒魂》に任せました。

ただ《クロスローズ・ドラゴン》を作るだけなら他のカードの方が安定するのでは、という疑問が沸くと思いますが、スピリットの採用理由は長くなるので次の章で。

2:スピリットの採用

王の鏡

このデッキにおいてスピリットの採用理由ですが、こちらも4つあります。

  1. 《クロスローズ・ドラゴン》が作りやすい
  2. ランク4が作りやすい
  3. 天使族と悪魔族が揃えやすい
  4. 場を圧迫しない

まず、前述した通り、《クロスローズ・ドラゴン》を作成する役割は基本的には《荒魂》に任せました。

《幸魂》登場前だったのですが、《木花咲弥》の登場により、《荒魂》→《木花咲弥》で即《クロスローズ・ドラゴン》になれる点、《和魂》を持っていれば《和魂》→《荒魂》→《転生炎獣アルミラージ》→《和魂》でワンドロー→《クロスローズ・ドラゴン》と繋がるので、消費が少ないことをメリットとして採用しています。

今は《幸魂》が《木花咲弥》のイスを奪っています。ランク4にもいきやすいし。

 

2点目の理由として、ランク4の存在を挙げていますが、ランク4の選択肢は《御影志士》《クロノダイバー・リダン》の2枚です。

これらはどちらも《ディメンション・リフレクター》を意識しての採用です。

《御影志士》は《ディメンション・リフレクター》をサーチできる《天獄の王》へのアクセス手段としてです。※《天獄の王》の役割に関しては次の章で言及します。

《クロノダイバー・リダン》に関しては、《ディメンション・リフレクター》《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》を意識しての採用です。ここは正直他のカードでもいいかもしれませんが、《クロノダイバー・リダン》以外思いつかなかったのでそのまま採用してます。実際強い。

また、《荒魂》《和魂》《幸魂》の採用理由として《聖邪のステンドグラス》の存在があります。

 

聖邪のステンドグラス

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの効果モンスターの種族によって以下の効果をそれぞれ適用できる。

  • 天使族:自分はデッキから3枚ドローする。その後、手札を2枚選んで好きな順番でデッキの一番下に戻す。
  • 悪魔族:相手はデッキから1枚ドローする。その後、手札をランダムに1枚選んで捨てる。さらに相手は手札がある場合には1枚選んで捨てる。

 

枚数を必要最低限に抑えているといってもジェネレイドに手札事故はつきものなので、《聖邪のステンドグラス》はかなりいい働きをします。
相手ターン中に発動する場合は《王の影 ロプトル》が天使族なので、手札入れ替え効果だけは使えますが、ハンデス効果に関しては《荒魂》に一任しています。

《荒魂》→《幸魂》によって、どちらの効果も使えるのはかなりの強みなので《聖邪のステンドグラス》は積極的に活用したい一枚です。

そしてスピリットは共通効果によって手札に戻ってくれるので、【王(ジェネレイド)】デッキにとって、《王の舞台》からのトークンのジャマをしないのも良いことです。

3:罠カードと《天獄の王》の採用理由

王の鏡

《天獄の王》が採用されていることからわかると思いますが、このデッキにおいて罠カードは非常に重要な役割を担っています。

採用している罠カードは7種類です。

  1. 《王の襲来》
  2. 《聖邪のステンドグラス》
  3. 《ハイレート・ドロー》
  4. 《ディメンション・リフレクター》
  5. 《ダブルマジックアームバインド》
  6. 《絶対不可侵領域》
  7. 《トラップトリック》

王の襲来

《王の襲来》は単純に《王の舞台》のためですね。説明不要かと思います。

 

聖邪のステンドグラス

《聖邪のステンドグラス》については先ほど説明したため割愛。

 

ハイレート・ドロー

《ハイレート・ドロー》は自分のモンスターを破壊してドローするカードですが、《王の舞台》によってトークンが毎ターン出てくるのでドローソースとして活用しやすいです。
また、《エフェクト・ヴェーラー》などの妨害カードから回避する手段としても有用です。

 

ディメンション・リフレクター

《ディメンション・リフレクター》についても説明したため割愛。

 

ダブルマジックアームバインド

①:自分フィールドのモンスター2体をリリースし、相手フィールドの表側表示モンスター2体を対象として発動できる。その表側表示モンスター2体のコントロールを自分エンドフェイズまで得る。

 

《ダブルマジックアームバインド》はシンプルながら非常に強力なカードです。

《王の舞台》でコストのモンスターは供給できるので、《ハイレート・ドロー》の妨害版みたいな使い方を想定しています。《精神操作》などと違い、自分のエンドフェイズまでコントロールを奪い続けるのが強みです。

採用しているリンク2のモンスターが《クロスローズ・ドラゴン》《I:Pマスカレーナ》なので、奪ったモンスターで作れれば美味しいですし、アドバンス召喚に使っても良いです。

先に《I:Pマスカレーナ》を出しておけば《破械雙王神ライゴウ》の素材になりますし、《ダブルマジックアームバインド》→《天獄の王》→《ダブルマジックアームバインド》とやれば4体除去を行える点も強みです。

このデッキの除去はEXデッキを除けば《虚の王 ウートガルザ》と《ダブルマジックアームバインド》に委ねているので、使いどころは重要です。

 

絶対不可侵領域

 

自分のスタンバイフェイズに発動する事ができる。手札からカードを1枚捨てる。相手は次の相手ターンに通常召喚・特殊召喚ができない。

 

 

 

《絶対不可侵領域》は《天獄の王》が登場した時に採用したカードです。
最近だとラビュリンスが台頭したときに話題になりましたね。

発動さえしてしまえば完全封殺できるカードです。

本来はセットしてから効果が発揮されるまでにライムラグがあるために許された強力な効果ですが、《天獄の王》であれば相手のエンドフェイズにセットすることも可能な為、運用可能という形で、デュエルの終盤に発動し、相手の息の根を止める役割です。

 

トラップトリック

《トラップトリック》は1枚だけ補助的に入れています。
《ハイレート・ドロー》《聖邪のステンドグラス》《ダブルマジックアームバインド》の3択ですが、まず《天獄の王》で《トラップトリック》をセットすることで、その先を状況に応じて選ぶことが多いです。

また、《天獄の王》自体は岩石族でレベル10なので、《虚の王 ウートガルザ》のコストになり、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》になる役割もあります。

ジェネレイドは自分のターンに展開が弱いため、自分のターンに《聖邪のステンドグラス》などを使用して《天獄の王》を特殊召喚してアタッカーとして活用することもあります。

デッキを回すときの注意点

『王の鏡』はかなりゆっくりとした展開をするデッキです。

《ディメンション・リフレクター》を最終目的としているのもあり、カウンターやリソース差で勝っていくイメージです。

基本的には《王の舞台》1枚あれば戦線維持が出来るので、他のカードの出しどころが重要です。

一気に吐き出すのか、じわじわと戦うのか、その辺りはデュエルの中で見極めて下さい。

単純な強さを上げたい場合は《轟の王 ハール》や《王の呪 ヴァラ》の採用枚数を調整してみてください。

以上、『王の鏡』の解説でした。

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