MOパンダのわくわくレガシー生活

読むだけでレガシーの”いま”がわかる!2023年夏レガシーはオークの炎に包まれた

公開日:MOパンダ

MOパンダ レガシー生活

こんにちは!MOパンダです。

指輪物語が発売し1ヶ月が経とうとしています。
メタゲームの変化を大会結果から感じてると思いますが、そういった変化のまとめと今後のデッキの記事になります。

「指輪物語」本当にすごいんだ!

世界よ、黒に染まれ。

レガシーは4色でしょ?黒って《暗黒の儀式》だけじゃんと言われていたくらい不遇な期間の長かった黒。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》にハンデスが弱いだの言われ続けていました。
それがなんと一種のオークによってひっくり返ることになるなんて。

 

オークの弓使い世界を変えたオーク

 

黒いデッキが大量に増えましたが、その中でも1番世間をお騒がせしている《オークの弓使い》。
《オークの弓使い》によって黒いデッキが増えたため《疫病を仕組むもの》や《思考囲い》も共に復活。
黒いカードをオークが引き連れて戻ってきました。

前回の環境初期の記事でも紹介しましたが

 

 

《オークの弓使い》を《オークの弓使い》で除去することが答えとなり、ありとあらゆるデッキが《オークの弓使い》を採用しています。

《思案》と《渦まく知識》をプレイすることが慎重になりクリーンヒットしてしまうとライフが足らなくなってしまいます。

序盤を捌き、《オークの弓使い》で蓋をする
《オークの弓使い》同士の捌き合いになったときに相手より《オークの弓使い》の枚数で上回る

そんな構築が求められました。
その結果が次になります。

黒の隆盛 暗躍する3種のカード

《オークの弓使い》によってドロー呪文がプレイしにくくなったのがご理解いただけたと思います。

どんな構築が生まれるのかと思っていたらMTGOでいつも素晴らしいデッキを作るOzymandias17謹製のエスパーオークがレガシーチャレンジで優勝しました。

エスパーオーク
Legacy Challenge 32 2023-07-08, 1st Place, 5-1
プレイヤー:Ozymandias17
呪文(25枚)

4《渦まく知識
4《剣を鍬に
3《目くらまし
4《意志の力
4《思案
3《虹色の終焉
3《再活性

サイドボード(15枚)

2《激しい叱責
2《否定の力
2《水流破
2《疫病を仕組むもの
1《虹色の終焉
2《静寂
1《石のような静寂
3《外科的摘出

《悲嘆》と《再活性》により序盤から手札を破壊します。
さらに《神秘の聖域》で《再活性》を使い回すことも可能になっています。
《瞬唱の魔道士》も採用し《再活性》を無理矢理使い回し相手より必ず《オークの弓使い》の枚数で上回ることが可能になっています。

 

カザド=ドゥームのトロール

《オークの弓使い》に目がいきますが、注目は《カザド=ドゥームのトロール》です。

指輪物語の土地サイクリングの沼です。
最初はあまり注目されていませんでしたが、なんと非常に強力なクリーチャーでした。
沼サイクリングなので《沼》だけでなく《Underground Sea》や《湿った墓》をサーチすることが可能です。

 

サイクリングのコストは①。つまり色マナのない手札に色マナを与えることができます。
《不毛の大地》《カザド=ドゥームのトロール》《再活性》でキープすることだって可能です。
3体以上でしかブロックされない効果はほぼブロック不可として機能します。
タフネスは5もあり《激情》で落ちないサイズなことも重要です。
パワーは6ありほぼ3回の攻撃でゲームを決めます。
さらに黒いクリーチャーなため《濁浪の執政》を除去するのに使われる《殺し》の対象にできず見た目により除去しにくいクリーチャーになっています。

 

エスパーカラーは攻撃の手が遅く、《悲嘆》《再活性》で手札を破壊しても攻めきれず普及されるため、いままであまり構築されない色のデッキでした。
それがなんと《カザド=ドゥームのトロール》を《再活性》で場に戻すことで速く攻めることができるようになりデッキの攻める軸が1つ増えました。

 

・《悲嘆》《再活性》による手札破壊
・《カザド=ドゥームのトロール》《再活性》による高速な攻め
・《オークの弓使い》《再活性》による追加の《オークの弓使い》
・解答探しに蓋をする《オークの弓使い》します

 

これら4種のカードが相互に作用します。
これら全てが黒いカード?!
黒いカードがどれだけ強くなったかご理解いただけましたでしょうか。

 

 

 

 

MTGは次のステップへ

次にLegacy Showcase QualifierというMTGOのハイレベルな大会でハビエル・ドミンゲス (Javier Domínguez)が構築した青黒死の影が上位入賞しました。

青黒死の影
Legacy Showcase Qualifier 2023-07-16, 6th Place, 4-1
プレイヤー:Thalai
呪文(28枚)

4《渦まく知識
2《致命的な一押し
1《頑固な否認
4《目くらまし
2《四肢切断
4《意志の力
4《思案
4《再活性
3《思考囲い

先ほど紹介したカードが多数採用されていますが《悲嘆》はなく《再活性》と《カザド=ドゥームのトロール》のみが採用されています。
なにより一番の注目は《不毛の大地》込み土地16枚。

 最初見た時に声がでましたが《カザド=ドゥームのトロール》が実質土地なので見た目より土地が入っている計算になります。

しかも通常のテンポデッキでは色マナ15枚でキープしていたので《カザド=ドゥームのトロール》があれば《不毛の大地》のみでもキープできるようになったので従来のテンポデッキよりキープができるパターンが増えました。

衝撃です。
いままで構築培ってきたものが崩れていく音が聞こえました。

いま土地をサイクリングで切り詰め、《カザド=ドゥームのトロール》を《再活性》する構築が流行りつつあります。

 

ワールドゴージャーコンボデッキ
Legacy League 2023-07-22, 5-0
プレイヤー:Trohck
呪文(4枚)

4《Sheoldred, the Apocalypse

土地(10枚)

4《古えの墳墓
1《叢林
1《冠雪の沼
1《
2《地底海
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

土地10枚+《アガディームの覚醒》4枚+《カザド=ドゥームのトロール》4枚。
《一つの指輪》による無限ドローや《オークの弓使い》による無限ダメージを採用し指輪物語のカードがこれでもか!と採用されています。

 

白黒ブリンクデッキ
Legacy League 2023-07-22, 5-0
プレイヤー:jtl005
土地(29枚)

1《乾燥台地
4《溢れかえる岸辺
3《カラカス
4《湿地の干潟
3《平地
4《虹色の眺望
4《叢林
2《
4《不毛の大地

呪文(18枚)

4《剣を鍬に
4《霊気の薬瓶
3《一つの指輪
4《動く死体
3《死者のダンス

相棒に《空を放浪するもの、ヨーリオン》を使い土地29。
2種のサイクリングで土地を集めつつリアニメイトするデッキです。
《剛毅なるサムワイズ》が《動く死体》を回収できておしゃれ。

さらにその先へ?

ここまで土地を切り詰めることが可能なのを見ると、構築のインスピレーションが湧き続けます。

グリクシスデルバー サンプル
デッキビルド:MOパンダ
土地(14枚)

3《汚染された三角州
3《地底海
4《火山島
4《不毛の大地

サイドボード(15枚)

1《火の中へ投げ捨てる
2《否定の力
1《水流破
1《カラカス
2《溶融
2《無のロッド
1《真髄の針
3《紅蓮破
2《外科的摘出

グリクシスカラーの3種のサイクリングを採用したデルバーデッキです。
土地は驚異の14枚。
土地は絶対に詰まると思われていましたがそんなことはありませんでした。

土地14枚構築は20マッチほど行いましたが1度も極端なマナスクリューはなく、むしろ相手の《不毛の大地》に合わせて土地を供給できるので全くストレスなくゲームをすることができます。

《ロリアンの発見》によりソーサリーが増え昂揚しやすくなっています。
《秘密を掘り下げる者》でアップキープにトップ見て不要ならサイクリングなど細かい技が増えたのもいいですね。
この構築ですが相手の《カザド=ドゥームのトロール》を除去するために《邪悪な熱気》を4枚採用しています。

素晴らしい!最高のデッキ!
土地をたくさん引いても5マナ3ドローから6マナクリーチャー連打だってできます。

本当にデルバーデッキと言えるのはわかりませんが、ポテンシャルは感じられたので今後より強い形で組まれるかもしれません。
今後も調整していきます。

統率者マスターズプレビュー

おまけとして、8月に発売する統率者マスターズの新規カードプレビューをして終わろうと思います。

 

オナッケの誓約守り

オナッケの誓約守り

上の能力は攻撃制限でPWを守ることができます。単体で高パワーのクリーチャーが多いレガシーだとあまり機能しない効果です。
注目は下の能力。6マナで墓地から追放で墓地のPWを場に戻します。
《ライオンの瞳のダイアモンド》2枚から、1ターン目《精霊龍、ウギン》や《解放された者、カーン》のようなプレイが可能。おもしろい。

ヤヤのフェニックス

ヤヤのフェニックス

多々あるフェニックスの中でも非常に場に戻しやすいフェニックスです。
戻す時にマナの支払いもなし。タイミングの指定もなし。
PWの効果をバックアップも可能。
それがなんとPWを唱えるだけ。すごい。
《狩りに出るビビアン》と相性はいいがレガシーだと重すぎか。

孵卵スリヴァー

孵卵スリヴァー

複製をするスリヴァー。
1マナのスリヴァーをマナの数だけ量産することもできる。
《変わり身ののけ者》をマナの数だけ作り《悪性スリヴァー》をたくさん作って毒で攻めるのは楽しそう。

虚空喰らい、ズロドック

虚空喰らい、ズロドック

手札から唱えるコスト7以上の呪文に続唱続唱を付与するクリーチャー。
自身がパワー7なので《この世界にあらず》と相性抜群。

ウギンの支配

ウギンの支配

運命再編のキーワード能力予示が復活。
条件は無色のクリーチャーを唱えるだけ。
お手軽である。《羽ばたき飛行機械》でも誘発する。

パワー合計6以上で攻撃したら1体を表にできる。
エルドラージテーマのデッキなのでそちらに頭がいきがちだが、変異持ちのクリーチャーとも相性良し。

ダークスティールのモノリス

ダークスティールのモノリス

無色呪文のコストを1ターンに1回だけ0にする置物。流石ダークスティール製。丈夫だぜ(破壊不能)
8マナ出せる頃にはなんでも唱えられそうだがアーティファクトなので踏み倒し方法が色々。
無色用の《全知》という見方もできる。

終わり

今回の「読むだけでレガシーの”いま”がわかる!」は以上となります。
最高のデッキが見つかったのですが、残念なことにレガシー神が終わったあと…。1週間早く気が付けば…。残念です。

《カザド=ドゥームのトロール》によって大きく変化しようとしているレガシー環境。
これからも注目していきましょう。

今年の夏はエリア予選を回ろうと思っております。
地方予選など会場にいると思いますので気軽にお声がけ下さい。

読んでいただきありがとうございました!

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