世界的人気ゲーム「カタン」の作者『クラウス・トイバー』氏を偲んで
こんにちは、ふうかです。
4月5日、クラウス・トイバー(Klaus Teuber)氏の訃報が全世界に流れました。数々の名作を世に送り出し、中でも『カタン』は1995年の発売から長く愛されているボードゲームです。その販売数は世界で4000万部以上売り上げていると言われています。
ドイツ大使館をはじめドイツ国内のみならず、さまざまなニュースサイトで取り上げられたことで、改めて認知度の高さを実感しました。
ドイツ発のボードゲーム「カタンの開拓者たち」の作者クラウス・トイバー氏が亡くなられました。
1995年の発売以来、41カ国語に翻訳され、日本を含む70カ国で、4000万個以上を売り上げた、大人気ボードゲームです。
ここに謹んでお悔やみ申し上げます。 pic.twitter.com/22Ni9lSTAu— ドイツ大使館🇩🇪 (@GermanyinJapan) April 5, 2023
アメリカのニューヨークタイムズでも取り上げられていました。
Breaking News: Klaus Teuber, who 28 years ago created The Settlers of Catan, the enduringly popular board game, has died at 70. https://t.co/08dOAKLNUO pic.twitter.com/peJbsoy8Hk
— The New York Times (@nytimes) April 5, 2023
ドイツで開催されている『エッセンシュピール』でも毎年ブースに立っていたトイバー氏。
今回は彼を偲びながら、主にカタンを中心に振り返ってみたいと思います。
クラウス・トイバーとドイツ年間ゲーム大賞
トイバー氏といえばカタンですが、実はドイツ年間ゲーム大賞を4回受賞しています。
1995年に受賞した『カタンの開拓者たち』が世界的な有名人として押し上げたといっても過言ではないでしょう。無人島を開拓していくテーマに沿って、六角形のボードに自分のコマを実際に配置して道を繋ぎ、目に見えて育てていくのはとても新鮮だったのを思い出します。またカタンシリーズは、2人用から各地の限定版、海や商人など、テーマを変えてあらゆる版で発売されています。
※発売当時の名称、現在は『カタン』で統一されています
クラウス・トイバーとカタン
ボードゲームを覚えてすぐに出会えるのは『カタンの開拓者たち』でしょう。家電量販店をはじめ、生活圏内で見つけることができるほど有名なボードゲームです。そして、世界的にもとても有名なボードゲームなのです。カタンといえばトイバーの代名詞としてその名を世界に広めたゲームであり、1995年の発売から現在までたくさんの人に愛されています。
日本版として最初に発売されたトライソフト版、次にカプコン版を経て、現在はGP(ジーピー)社がシリーズを一手に担っています。世界大会に向けた日本大会の開催もGPが主催しています。
2015年にはカタン発売20周年を記念して、1000人が同時に遊ぶイベントがエッセンシュピール内で開催されました。
トイバー氏も参加した、ただただ壮大なイベントでした。
長い歴史の中で、たくさんのカタン(カタン亜種も含む)が発売されました。
3Dカタンはその名の通り土地が立体的で、見た目にも華やかさがあります。遊ぶ前に写真撮影会になってしまうのは仕方がないことですよね。こちらは最初に発売された版。持ち運びに適さない大きな木箱には重厚なコマや地形が詰まっていました。
カプコン版の時には、ロックマンとのコラボ『ロックマンエクゼカタン』もありました。
宗教テーマのカタンもありました。これはそのひとつ『ザラヘムラの開拓者たち』。宗教は関係なく良作です。
原始時代の人類移住をテーマにした『アドベンチャー人類』やアメリカに鉄道網をつくる『アメリカの開拓者たち』を筆頭に、とにかく種類が多いのです。
ご当地カタンとも言うべき『バーデン=ヴュルテンブルクカタン』や『ウィーンカタン』など名をあげればきりがありません。
毎年開催されている高校生たちの大会でも種目としてカタンが使われています。
ドイツ在住の彼とは会うことのない私でも、年に一度開催される『エッセンシュピール』では彼の姿を見ることができました。
会場にはカタンブースがあり、毎年新しい拡張マップやデジタル版の紹介、トイバー自らがサイン会を開催するのも名物でした。
常にたくさんの人が押し寄せていたカタンブース。新型コロナ感染症で渡欧できないうちに、彼の姿を見ることができなくなったことは残念です。
クラウス・トイバーと私
実は私はカタンが大好きです。正直に言えば、トイバーといえばカタンと紐付いているので、遊んでから「この作品もトイバーだった!」ということが多々あります。今回改めて彼の作品一覧を見ると遊んだことのあるゲームが数多く存在し、逆に驚いたくらいです。この機会に、改めて遊んでみるのも楽しいかも知れません。遊んだことのないカタンも多いですし、どこまで遊べるか考えるだけでも楽しみです。
熱く宣言するなら良く知った仲で遊ぶカタンは最高です。最初の配置で2と12をとるのはお約束になっていて、それが許される仲間と遊ぶ時間は至高とも言えます。
そんな私ですが、一番好きなカタンは『カタンの宇宙船』です。
2人用宇宙テーマのカタンです。4人まで遊べる『宇宙カタン』とは別なのでご注意ください。
最後になりましたが、クラウス・トイバー氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そしてトイバー氏の名言「対戦相手が『また明日あなたと遊びたい』と思うようなプレイをしよう」をいつまでも忘れずに、これからもボードゲームを楽しんでいきましょう。
気が向けばどこにでも出現する神出鬼没のブロガー。ほぼ毎日更新のブログでは、ただひたすらボードゲームについて発信中。
ボードゲームを追いかけて、あっという間に18年目。
ふうかのボードゲーム日記 https://fu-ka.livedoor.biz/
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