【遊戯王デッキ解説】ミソの記事のミソ『天空のユニコール』vol.1
みなさん、こんにちは。YouTubeで遊戯王チャンネル「ミソのデュエルのミソ」を運営しているミソと申します。今月より連載企画として、私のチャンネルで使用したデッキを紹介します。
「ミソのデュエルのミソ」では、大会環境とは異なり、コンボ中心のカジュアルデッキを使用しています。今回紹介するデッキは「天空のユニコール」という《魔轟神獣ユニコール》《蘇りし天空神》を中心としたコントロールデッキです。
デッキレシピ
1 オシリスの天空竜
3 レスキューキャット
1 魔轟神獣キャシー
3 魔轟神獣ケルベラル
1 魔轟神獣ノズチ
1 魔轟神獣アバンク
1 メルフィー・ワラビィ
1 メルフィー・キャシィ
1 メルフィー・パピィ
1 メルフィー・ポニィ
1 メルフィー・ラッシィ
3 素早いビーバー
1 不屈の獣僕
1 ドラゴン・アイス
2 幻想の見習い魔導師
1 花騎士団の白馬
3 天獄の王
3 魔獣の懐柔
1 死者蘇生
3 のどかな埋葬
2 蘇りし天空神
3 闇の増産工場
3 トラップトリック
3 弑逆の魔轟神
1 死なばもろとも
1 メルフィータイム
1 うさうさメルフィーズ
1 水晶機巧-クオンダム
2 魔轟神獣ユニコール
1 混沌魔龍 カオス・ルーラー
1 クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
1 アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン
1 スターダスト・ドラゴン
1 星風狼ウォルフライエ
1 魔轟神レヴュアタン
1 森のメルフィーズ
1 わくわくメルフィーズ
1 No.64 古狸三太夫
1 鉄獣戦線 徒花のフェリジット
1 鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
デッキのコンセプト
主軸となるカードは《魔轟神獣ユニコール》《蘇りし天空神》の2枚。《魔轟神獣ユニコール》はお互いの手札枚数が同じであれば相手のカードを無効にし、破壊できるシンクロモンスターです。《蘇りし天空神》はお互いの手札を6枚にし、《オシリスの天空竜》を蘇生する罠カードです。
今回はこの2枚の必殺コンボを使用するデッキです。《蘇りし天空神》というカードはかなり強力なパワーを持っているのですが、同時に相手にもアドバンテージを与えてしまうカードです。与えてしまったアドバンテージを自分にも意義のあるものに出来ないか考えた末に《魔轟神獣ユニコール》と合わせることにしました。
《蘇りし天空神》で蘇生した《オシリスの天空竜》は攻撃力が6000になりますが、特段耐性を持っているわけではないので、その点においても《魔轟神獣ユニコール》がカバー出来るかなと思い、構築に至りました。
デッキの動き
デッキ内のカードは大きく4つに役割が分かれています。
それぞれが他の役割を補完することでデッキとしてのまとまりを作っています。例えば③の「手札を増やす」役割を「メルフィー」達は行ってくれますが、同時に①の《魔轟神獣ユニコール》を作る役割と④「手札を減らす」役割も行ってくれます。
他のデッキでもそうですが、1枚のカードに複数の役割を持たせることで事故率の軽減と柔軟性を獲得しています。
1:《魔轟神獣ユニコール》を作る
まずは《魔轟神獣ユニコール》を作ります。基本的には《魔獣の懐柔》か《レスキューキャット》を使用しますが、ランク2を作れれば《森のメルフィーズ》から《メルフィー・ワラビィ》に繋がりますので、最終的に《魔轟神獣ユニコール》を作れます。
例えば《メルフィー・ワラビィ》から《メルフィー・キャシィ》と《メルフィー・ポニィ》を出せば、前者で《魔轟神獣ケルベラル》、後者で《魔轟神獣アバンク》を特殊召喚できます。そうすれば次のターンには場に《魔轟神獣ケルベラル》と《魔轟神獣アバンク》が召喚権を使わず並びますので、レベル2のモンスターを召喚するか余った「メルフィー」を召喚すれば《魔轟神獣ユニコール》を作れます。
デッキコンセプトとして《魔轟神獣ユニコール》を出した後に《蘇りし天空神》を発動する、という話をしましたが、そもそも《蘇りし天空神》は手札が6枚になるというとんでもアドバンテージを生み出すので、その手札を使い《魔轟神獣ユニコール》を作成しても良いです。
2:手札をコントロールする
《魔轟神獣ユニコール》は自分の手札枚数をコントロールすることで真価を発揮します。前述した③と④の役割を持つカード達ですね。言わずもがなですが、相手ターン中にも手札枚数をコントロールする必要があります。最終的には《蘇りし天空神》がその役割も満たしますが、それは最後の最後なので他のカードも使用します。
ひと昔前の《魔轟神獣ユニコール》デッキは手札を減らすことを考えることが大事でしたが、今の遊戯王は相手も手札リソースを回復する手段を持っているので、手札を増やす、減らす両方の面を考えなければなりません。
メインは「メルフィー」が担当します。「メルフィー」はその効果の性質上、基本的には手札を増やしますが、《メルフィー・ラッシィ》の登場により減らすことも可能となりました。《メルフィー・ラッシィ》は相手ターン中に手札の「メルフィー」とシンクロできるので、自由に減らすことが出来ます。場にも還元できるのがいいですね。
《闇の増産工場》は場のモンスターを1ドローに変換できるので、不要なモンスターはもちろん、《不屈の獣僕》自身や《メルフィー・ポニィ》で出てきたモンスターをコストとすることで手札を増やすことができます。変わったところで言えば、《メルフィータイム》を使用して相手の手札を増やすことも狙えます。しかも《森のメルフィーズ》でサーチ可能です。
《天獄の王》は発動する条件が整いさえすればいつでも手札を減らすカードとしても機能します。《蘇りし天空神》《のどかな埋葬》をサーチする重要な役割も担っていますが、手札枚数のコントロール、ビートダウンの役割もこなせるカードです。相手が特殊召喚をすれば《ドラゴン・アイス》で手札を捨てることも可能です。
手札枚数を同じにするだけの目的で《死なばもろとも》も投入されています。
3:《蘇りし天空神》を発動する
《蘇りし天空神》を発動する=勝利、を目指して盤面を作り上げます。「攻撃力6000のモンスターが出て、相手の効果を全て無効にできるんだから流石に勝てますよね?」という算段です。
条件は《オシリスの天空竜》を墓地に送っておくことですが、それは《のどかな埋葬》が担当します。手札に来てしまったら《闇の増産工場》や《ドラゴン・アイス》で捨てたり。
《蘇りし天空神》と《のどかな埋葬》は共に通常罠なので、基本的には《天獄の王》《トラップトリック》がサーチしてくれます。
デッキを回すときの注意点
やはり手札の枚数をコントロールすることが難しい点です。また、エクストラデッキの都合上偶数のシンクロモンスターのみ投入しているので、《メルフィー・ラッシィ》の効果を使用する際は手札を偶数枚しか減らせません。
いつ、どのタイミングで自分の手札を減らしていくのか、というのは相手の使用するデッキへの想像力が大事なので、ある程度有名なテーマの動きは押さえておくことが大事かもしれません。
コントロールデッキというのは性質上「相手を抑制する」戦い方をしますが、それに囚われすぎると自分の稼いだアドバンテージを無為に捨てることに繋がるので、デュエル中には《魔轟神獣ユニコール》を捨てる事も大事です(シンクロ素材にしたり)。
例えば今回は採用していないカードですが、《禁じられた一滴》は一見自由に手札を減らせるように見えます。しかし相手のモンスター数と捨てたい手札枚数が異なる場合、《魔轟神獣ユニコール》に囚われて無理に発動して、《禁じられた一滴》のような強力なカードの打ちどころを間違えることがあります。
※とはいえ《禁じられた一滴》は最強なので入れてもいいと思います
最終的にはライフを削り取らなければならないので、《魔轟神獣ユニコール》だけではなくデッキ全体を意識してモンスターを展開、強いてはデュエル全体をコントロールしていきたいものです。