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何が違う? 宝石の煌き&宝石の煌き:デュエル コンポーネント比較とルール紹介

公開日:Zxion

宝石の煌き デュエル

毎度!Zxionです。
「ぜっくん」って呼んでね☆

…こないだ諸事情で東名高速を走ってたんスけど、石跳ねでフロントガラスがお亡くなりになりまして。
車両保険入ってたのでお財布への直接ダメージは無く、僕も無事だったので大事ないんスけど、保険料が上がるスリップダメージが入ることになりました。
(お財布が)ツラミンゴ。

閑話休題。
今回は、日本語版が11月に発売されたばかりの『宝石の煌き:デュエル』をご紹介。
通常の『宝石の煌き』と、どこが違うのか、また、何が変わったのかを比較していきたいと思います。

 

 

1.『宝石の煌き:デュエル』

『宝石の煌き』がホビージャパンから発売されて約7年。
2人プレイ専用の『宝石の煌き:デュエル』となって帰ってきました。

『宝石の煌き』らしさはそのままに、2人プレイ専用らしいチューニングが施され、一味違う仕上がりとなっています。

箱

『宝石の煌き:デュエル / Splendor Duel』
プレイ人数:2人
プレイ時間:30分
対象年齢:10歳~

 

 

■内容物
 勝利条件タイル 1枚
 宝石カード 67枚(68.5×44mm※公式表記)
 王侯カード 4枚(68.5×44mm※公式表記)
 特権の巻物 3個
 宝石トークン 25個
 ボード 1枚
 ルールブック

 

 

箱裏

推奨スリーブが箱裏に描かれているが、非常にわかりにくく、理解したとしても探しにくい。
このアイコン(?)の意味は、『GAMEGENIC』の「PRIME BOARD GAME SLEEVES」というスリーブの、「SLEEVE SIZE」→「RUBY:MiniEuropean(46×71)」を、2パック買えということらしい。
あくまで《推奨》なので、その辺で売っている「ミニユーロ(サイズ)」のスリーブでも問題はない。

 

 

 

2.『宝石の煌き』超ざっくりルールのおさらい

 

宝石の煌き

ボードゲームを嗜んでいる諸氏には今更感がすごいので、本当にちょっとだけ、軽く触れておきましょう。

ゲームの目的は、ゲーム終了フラグが切られたラウンドの終了時に、最も多くの威信ポイントと呼ばれる勝利点を保有していることです。
終了フラグは誰かが15威信ポイントを獲得した時点で切られ、そのラウンドの最後のプレイヤーまで手番を行い、勝者の判定をします。

プレイヤーは、自分の手番になったら、以下の4つのアクションから1つを選択して実行します。

・異なる色の宝石トークンを3枚取る
・同じ色の宝石トークンを2枚取る
・発展カードを1枚確保し、黄金トークンを1枚取る
・場、または確保した発展カードを1枚購入する

 

各プレイヤーは、手番ごとにいずれかのアクションを実行して、宝石や黄金のトークンを獲得し、そのトークンを使って発展カードを購入し、威信ポイントの獲得を目指します。
購入した発展カードからは、勝利点となる威信ポイントのほかに、発展カードを購入しやすくなるボーナスを受け取ることもできます。
また、ボーナスをうまく集めることで、威信ポイントを持った貴族が訪問してくることもあるでしょう。

宝石の煌き

ボーナスを効果的に利用することで、安価に発展カードを獲得し、誰よりも早く、より多くの威信ポイント獲得を目指しましょう。
誰かが既定の威信ポイントに到達したら、そのラウンドの終了時に最も威信ポイントの高いプレイヤーが勝者となります。

細かく書くともう少しありますが、ざっくり説明するならこのくらいで十分でしょう。
(やり過ぎたせいで)もうお腹一杯という人もいる反面、ルールはシンプルなので遊びやすく、根強い人気もある作品だと思っています。
僕としては、いまでもたまに引っ張り出して遊びたくなるタイトルです。
なかなか勝てないんですけどね…。

 

 

 

3.『宝石の煌き』・『宝石の煌き:デュエル』 コンポーネント比較

 

宝石の煌き箱オープン

それでは『宝石の煌き』と『宝石の煌き:デュエル』の比較をしていきましょう。
以降、『宝石の煌き』は宝石の煌き、『宝石の煌き:デュエル』はデュエルと呼称します。

 

 

 

3-1.箱

 

箱比較1

箱の大きさは宝石の煌きの方が大きいですね。
デュエルは2人専用ということもあり、ややコンパクトなサイズ。
宝石の煌きの箱の中にデュエルが2個入ってしまうくらいのサイズ感です。

箱比較2

箱の実測サイズは、宝石の煌きが大体縦27.5×横21.5×高6.5(cm)くらい。
デュエルが大体縦18×横13×高5(cm)くらい。
誤差は勘弁な!!

 

 

 

3-2.ボード

 

ボード裏面

ボード表面

宝石の煌きにはボードはありません。
デュエルの方には宝石トークンを並べておくゲームボードが入っています。

デュエルでは宝石の獲得ルールに従い、ゲームボード上の宝石トークンを獲得していきます。
宝石の煌きだと宝石トークンは(ある程度)自由に獲得できましたが、デュエルでは宝石の煌きよりもやや強めの制限があります。
詳細は後述。(4.『宝石の煌き:デュエル』ルールのポイント

 

 

 

3-3.カード

 

カード比較1

役割はほとんど同じですが、名称が変わっていますね。
宝石の煌きでは「発展カード」(画像左側)。
デュエルでは「宝石カード」(画像右側)と呼ばれます。

 

カード比較2

カードサイズも当然というべきか、宝石の煌きの方が大きいサイズでした。
重ねて見ると一目瞭然!
宝石の煌きのカードサイズは87mm×63mmの、いわゆるポーカーサイズ。
デュエルの方は68.5×44mm(※公式表記)の、ミニユーロと呼ばれるサイズです。

ポーカーサイズのカードスリーブは入手しやすいですが、ミニユーロはTCGでは使われないちょっと珍しいサイズなのでネットで探して購入するのが吉。

ゲーム的な話をちょっとすると、デュエルの宝石カードには、宝石の煌きの時にはなかった特殊効果を持つカードが追加されました。
こちらも詳細は後述。(4.『宝石の煌き:デュエル』ルールのポイント)

 

 

 

3-4.チップ(宝石トークン)

 

宝石トークン比較1

宝石の煌きでは40枚(5色各7枚+黄金5枚)だったのが、デュエルでは25枚(5色各4枚+真珠2枚+黄金3枚)となっています。
お約束のサイズですが、やはり宝石の煌きの方が大きく、デュエルの方が小さい。

 

宝石トークン真珠

そして、デュエルには新しい宝石トークンとして「真珠」が追加されました。
お約束ですが、詳細は後述。(4.『宝石の煌き:デュエル』ルールのポイント)

 

 

 

3-5.タイル

 

タイル比較1

宝石の煌きには「貴族タイル」(画像上)がありましたが、デュエルにはありません。
貴族タイルは「王侯カード」(画像下)として生まれ変わりました。
コスト削減かな?

その代わり、デュエルには勝利条件が書かれているタイルが1枚入っています。

勝利条件タイル

 

 

 

3-6.その他

 

その他

他にも、デュエルにのみ入っているコンポーネントがあります。
 ・特権の巻物
 ・袋
もちろん詳細は後述。(4.『宝石の煌き:デュエル』ルールのポイント)

 

 

それぞれのコンポーネントはこんな感じ。

宝石の煌きコンポーネント

『宝石の煌き』

 

宝石の煌き:デュエルコンポーネント

『宝石の煌き:デュエル』

 

 

 

4.『宝石の煌き:デュエル』ルールのポイント

コンポーネント比較の後は、ルールのポイントを確認してみましょう。
大枠としてやってることは同じなのですが、宝石の煌きと比較してデュエルの方はちょっとだけややこしい部分があります。
とはいえ、宝石の煌きを遊んだことがあれば、ほんの少し追加された部分を把握するだけでプレイ可能です。
ほんの少し…、かなぁ…?

 

 

■セットアップ変更点

場に並べるカードの枚数

並べる枚数宝石の煌き

並べる枚数デュエル

発展カード≒宝石カードと考えて、宝石カードを並べる枚数が異なります。
宝石の煌きではカードのレベルに関係なく4枚ずつ並べていましたが、デュエルではピラミッド状に並べます。
(レベル1=5枚・レベル2=4枚・レベル3=3枚)

傾斜

特権

デュエルでは、勝利条件を達成した場合、達成した時点で即座にゲームが終了します。
そのため、後手プレイヤーには「特権の巻物」が1個渡されます。

王侯カード

王侯カード

貴族タイルの代わり(?)として王侯カードが使われます。
貴族タイルとは異なり、常に4種類のカード全てを使用します。
王侯カードには獲得時に即時効果の1回使い切り特殊能力+2威信ポイントを持つものと、特殊能力なしの3威信ポイントを持つものがあります。

ちなみに、「プレイ!ホビージャパン」キャンペーンで貰えるプロモの「オルタナティブ王侯カード」を使えば王侯全部おっさんで遊べます。

王侯カードプロモ1
 これを…

王侯カードプロモ混ぜ
 こうじゃ!

このプロモは既存のカードと能力差などはなく、ルールの追加もない、純粋にイラストが違うだけという「真のプロモーションカード」です。
プロモーションカードは同じ能力のカードと差し替えて使用します。

ゲームボードに宝石トークンを並べる

ゲームボード

デュエルでは、ゲームボードに宝石トークンを並べ、そこから宝石トークンを獲得します。
宝石トークンは一旦袋の中に入れてよく混ぜ、ゲームボード上に書かれた矢印に沿ってランダムに25個並べていきます。

 

 

■ゲーム中の変更点

 
▽任意アクションの追加

以下2つの任意アクションが追加されています。
任意アクションは、1.「特権の巻物を使う」→ 2.「ゲームボードへ宝石トークンの補充」の順番で行う必要があります。

巻物使用
1.「特権の巻物を使う」
任意の数の特権の巻物を戻すことで、戻した巻物の数分、ボード上にある黄金以外の任意の宝石トークンを獲得できます。

 

ゲームボード拡大
2.「ゲームボードへ宝石トークンの補充」
袋の中にある宝石トークンをよく混ぜて、袋が空になるまでボードの空いているスペースに(矢印に従って)中央から1個ずつ置いていきます。

ゲームボード

袋の中身が無くなったらそこで補充は終了します。

▽手番アクション

手番でできるアクションが3種類になっています。

・宝石トークンを3個まで取る
・黄金トークンを1個取り、宝石カードを1枚確保する
・宝石カードを1枚購入する

 

宝石トークンとりかた
・宝石トークンを3個まで取る
宝石トークンは最大3個まで取れますが、取ろうとしているトークンがボード上で縦横斜の一直線に途切れずつながっていなければなりません。
つながっていて、かつ、途切れていなければ1個または2個だけ取ることも可能です。
そして、この時に黄金トークンを取ることはできません。
宝石を取るときに「同じ色3個」か「真珠2個」を取った場合、相手プレイヤーは「特権の巻物」を1個受け取ります。

宝石トークン取り方

ごちゃごちゃするなぁ…。
赤い線で囲まれたところみたいな取り方はできなくて、青い線で囲まれているような取り方はOK。

宝石の煌きとは宝石トークンの獲得方法がかなり違いますね。
1アクションとしては強めの動きをした場合、相手プレイヤーに「特権の巻物」を渡さなければならないのも良い調整になっています。

 

カードの確保
・黄金トークンを1個取り、宝石カードを1枚確保する
宝石の煌きでもあったアクションですが、デュエルでは「黄金が獲得できない場合(ボード上にない場合)このアクションはできません」と書かれています。
つまり上の画像のような状態だと宝石カードの確保はできません。
うっかりやってしまわないように注意しましょう。

 

カードの購入
・宝石カードを1枚購入する
宝石の煌きでもあったアクションで、大きな変更はありません。
支払った宝石トークンは袋に戻す、黄金は新しい種類の宝石「真珠」の代わりにもなる、カードを購入した時の特殊効果は即時発動、という点に注意すればOKです。

 
真珠

宝石トークン真珠

新しい種類の宝石である「真珠」は、通常の宝石同様に宝石カードの購入コストに使用します。
「真珠」をコストとして要求する宝石カードは67枚中29枚あり、約半数の宝石カードが「真珠」を要求してきます。

 
▽特殊能力

特殊能力

デュエルでは、宝石カードを獲得した時、カードに特殊能力が付いていればそれを即座に使用することができます。
特殊能力は全部で5種類あります。

上の画像のカード上段左から
 「追加の手番を実行できる」
 「自分が既に獲得した宝石カードのボーナスを増やせる」
 「このカードの色と同じ宝石トークンをボード上から取る」
 「特権の巻物を1個取る(場にない場合は相手から1個奪う)」
 「相手から黄金以外の宝石トークンを1個奪う」

これらの能力は一部の王侯カードも持っています。
どの特殊能力も基本的には強力なので、使えそうなチャンスがあったら積極的に使っていきましょう。

▽王冠アイコン

王冠

宝石カードの一部にこのアイコンが描かれているカードがあります。
規定数の王冠アイコンが描かれている宝石カードを購入したら、王侯カードを獲得することができます。

3個目・6個目の王冠アイコンを獲得したら、場に残っている王侯カードの中から好きな物を1枚選び、獲得します。
ゲームを通して、どちらのプレイヤーも最大2枚の王侯カードを獲得することができます。
王侯カード獲得はアクションではないので、条件を達成したらすぐに獲得できます。
宝石の煌きの貴族タイル獲得と同じような扱いですね。

▽勝利条件

勝利条件タイル

デュエルでは、3種類ある勝利条件のうち、いずれか1つを満たした瞬間にゲーム終了となります。

・威信ポイント20点以上獲得
・王冠アイコン10個以上獲得
・同色の宝石カードだけで威信ポイント10点以上獲得

 

宝石の煌きだと、「そのラウンドの最後までプレイしてゲーム終了」でしたが、デュエルだと即座に終了します。
つまり、終了条件を満たしたプレイヤーの勝利でゲームが終わるということです。
いわゆる「まくり」がないので、勝利条件達成までの素早さが求められます。

▽それ以外は…?

カードの購入方法とか、ボーナスとか、手番終了時の宝石上限10個とかは変更なしです。
手番終了時10個上限はちょっと見落としがちな部分かもしれないですね。
手番中は10個越えていても大丈夫ということです。

手番中は10個越えていいって言われても「超えてもいいけど上限値まで戻すだけでしょ」と思いましたが、デュエルではとある任意アクションが追加されています。
そう「特権の巻物を使う」ですね。
例えば、「手番開始時トークン9個+特権の巻物2個」の状態でボード上に宝石トークンが残っていて、特権の巻物を2個使うと一瞬上限値超えるんですよね。
同手番中に宝石カードの購入をしてトークンの数を上限値以下にすればトークンを捨てる必要はなくなります。
デュエルの宝石トークンは絶対数が少ないクセに、宝石カード購入に要求される宝石トークンの数がエグイので、デュエル特有のこの仕様は覚えておきましょう。

 

 

 

5.比較雑感

ベースというか、根幹部分はそのままですが、2人専用にするにあたって調整していった結果、変更点が結構増えちゃった的な印象です。
それなのに、ちゃんと宝石の煌きになっている、なんとも不思議な感じ。
『宝石の煌き』を遊んだことがあれば、スムーズにプレイできると思います。

個人的には、通常の『宝石の煌き』や『マーベル=スプレンダー』よりもバランスが良くなっている気がするなぁと思いました。
気になる点は宝石カードの揺らぎが大きめにあるっていうところですね。

『宝石の煌き』には「同じようなコスト・ボーナス・威信ポイント」のカードが1:1で入っています。
多少の色シナジーはありましたが、そこまでガチガチにやっていない僕には気にならないレベル。
しかし『宝石の煌き:デュエル』では、「多めに要求される色・ボーナス追加効果・威信ポイント差」がレベル毎になかなか異なるのでめくり運以外に構成をそれなりに把握する必要があると思いました。

 

レベル3のカード

レベル3のカードだけで考えると素のVPなら白。
特殊効果付きで同色10点目標なら赤。
王冠狙いなら黒の宝石が8欲しいというのがわかります。
まぁ、めくれてないとダメなんですけど。
青と緑で8個要求する宝石カードはありません。

どのプランで行くか方向性をある程度決定して宝石カードを集めていきたいですね。
他の2つを見ると遠そうに見えますが、基本的には20点を目指していくプレイが安定しそうです。

 

約半数のカードで真珠を要求されるのはまあまあエグイですね。
2個しかないんやぞ…!?
数回しかプレイしていないですが、毎回盤面に真珠要求カードが居座ってなかなか進まないって状況になりました。
お互い同じような色をガメてるから…。
でもこれが無かったらサクサク進み過ぎて物足りなく感じるのかな?

 

そんなわけで、トータルの感想としては良くも悪くも2人専用。
同じ相手ないしは同じくらいの実力の相手と遊ぶのが一番白熱しますね。

ゲーム会とかではなかなか立卓しにくいのかツイッターでもあまり見かけない気がします。
見かけるのはカフェとか、プレイホビージャパンのキャンペーンぽいやつ。
2人でしか遊べませんが、一番好きかも。

 

 

 

6.あとがき

はぁい!

『宝石の煌き:デュエル』の紹介と比較をしてみました!
知りたかった情報は収集できましたか?
良くても良くなくても、拡散してね!!

いつもあとがきで書くようなことも雑感で書いちゃったから書くことねぇわ!
したらな!!

 

今回はここまで!
読んでくれてサンキューな!

次の記事も、よろしくおねがいしまぁす☆

 

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