LCGタイプの対戦型カードゲーム 『PERSONA VS / ペルソナバーサス』
毎度!Zxionです。
「ぜっくん」って呼んでね。
オロバスオロバス。
今回はちょっと前に発売済み(発売日2021年12月17日)だったペルソナのカードゲーム(ボードゲーム)をやっと遊べたのでご紹介したいと思います。
その昔、女神転生トレーディングカードゲームとかありましたねぇ。(遠い目)
ペルソナVSは、トレーディングカードゲーム風味の対戦型カードゲーム。
カードゲームではありますが、遊戯王やデュエマ、MtGのようにブースターパックで追加のカードを買って…とかいうことはしなくて大丈夫。
ボードゲームの良いところですね!
最初から「構築済みのデッキ」が3種類入っていて、それを使ってゲームをプレイするLCG(=LIVING CARD GAME)タイプとなっております。
構築済みデッキはあくまでゲームになれるための導入みたいなものなので、慣れてきたら自由にカードを入れ替えて遊んでもOK。
「ぼくのかんがえたさいきょうのぺるそな」を楽しむことができます。
ファンにはうれしい仕様です。
ペルソナVSにピックアップされたタイトルは、ペルソナ3・4・5。
いずれかの作品をプレイしたことがある人は、お気に入りのタイトルのデッキを使うとゲームがより楽しめます。
ATLUSによるRPGジャンルのゲーム「ペルソナシリーズ」。
女神転生より派生した学園伝奇ジュブナイルゲームで、同社のゲームソフト『真・女神転生』の外伝的位置付けにあたる。(引用元:ピクシブ百科事典)
目次
1. 『ペルソナVS』 概要
「こちら、ベルベットスタジアムでございます」
エレベーターガールを思わせる女性エリザベスが、そう切り出した。
その隣に立つ、大人びた雰囲気の女性マーガレットも続く。
「人間の世界はお祭りムードなのだとか。それにあやかって、私たちも採点の舞台を用意してみたの」
エリザベスとマーガレットに似た服装の双子の少女…そのうちの1人、右目に眼帯をしたカロリーヌが得意げに言った。
「思う存分楽しむがいい! その際テントは、ずばり力比べだ!」
左目に眼帯をしたジュスティーヌも口を開く。
「…本来の約針とは異なりますが、私たちも参加させていただきます。ともにこの祭典を、彩ろうではありませんか」
かくして、『祭典』が幕を開けたのだった。
(ルールブックより)
『ペルソナVS』
プレイ人数:2人
対象年齢:15歳以上
プレイ時間:15分~
内容物
プレイヤーカード:3枚
ゲームサマリー:4枚(2種2枚)
ルールブック11冊
◇デッキ
ペルソナ3デッキ:40枚
ペルソナ4デッキ:40枚
ペルソナ5デッキ:40枚
(ペルソナカード・サポートカード・リアクトカードの3種類で構成)
※自分の(必要なら相手の分も)HPを記録しておくためのメモや電卓アプリ、カウンターなどが必要です。内容物として入っていないので事前に準備しておきましょう。
2.ゲームの目的
自分のHPまたは山札がなくなる前に、相手のHPまたは山札を無くすことが目的です。
相手のHPまたは山札を無くすことができれば、ゲームの勝者となります。
3.カードの見方
「プレイヤーカード」
右上部:登場作品ロゴ
右下部:特殊能力
※どのプレイヤーカードも「自分のHPが10以下の時」に発動できる特殊能力を持っている。
「ペルソナカード」
カード上部:コスト、カード名、WEAK(弱点属性)
アビリティ・スキルの左上:WEAK(弱点属性)
カード下部:アビリティ、スキル
(一部カードのみ)カード最下部右下:Vsアイコン(初期ペルソナ判別・使用可能作品判別)
アビリティは白地に黒文字
スキルは属性アイコン+黒字に白文字
属性は全部で5種類
「サポートカード」
カード上部:カード名
カード下部:効果・能力
「リアクトカード」
カード上部:カード名
カード下部:使用可能タイミング・効果・能力
カード最下部右下:Vsアイコン(使用可能作品判別)
4.ゲームの準備(セットアップ)
お互いに向かい合って座り、お互い同じように準備を進めます。
①プレイヤーカードを配置します。
②初期ペルソナカードをプレイヤーカードの手前に配置します。
③ひとまとめのカード(デッキ)を良く混ぜ、山札を作り裏向きで置きます。
④山札から、手札として5枚のカードを引きます。
⑤別途用意したメモなどにHP(初期HP30)を書き込みます。
⑥必要ならサマリーを手元に用意し、ランダムな方法で先攻・後攻を決定します。
5.ゲームの進行 各ステップの詳細
「ペルソナVS」はターン制の対戦型ゲームです。
どちらかのプレイヤーが勝利条件を満たすまで。交互に自分の手番を実行します。
手番は、3つのステップから構成され、以下の流れで進めていきます。
1.作戦ステップ
↓
2.スキルステップ
↓
3.ドローステップ
↓
相手の手番(1.作戦ステップから進めていく)
どのタイミングであっても、以下の条件が満たされたらゲームが終了します。
・どちらかのHPが0になる(HPが0になったプレイヤーは敗北)
・山札にカードが無く、《3.ドローステップ》でカードを引くことができない(カードを引くことができなかったプレイヤーは敗北)
「1.作戦ステップ」
作戦ステップでは以下の4種類のアクションを自由な回数、自由な順番で行うことができます。
A.ペルソナの召喚
手札から「ペルソナカード」を選び、場のプレイヤーカードに装備させます。
装備させるときは、召喚コストとして、カード左上に書かれているコストと同じ数の手札を捨て札にします。
手札を捨てる代わりに、既に場にいるペルソナを手札1枚分とみなして捨てることもできます。
つまり、手札と場にいるペルソナを自由に組み合わせてコストにすることが可能です。
※例
コスト2のペルソナを召喚する場合のコスト支払い方法
・手札から2枚のカードを捨てる
・手札から1枚カードを捨てて、場にいるペルソナ1枚を捨て札にする
・場にいるペルソナ2枚を捨て札にする
上記いずれかの方法でコストを支払うことで、コスト2のペルソナが召喚できます。
プレイヤーが装備できるペルソナの数は、メインペルソナ1体と、サブペルソナ2体の最大3体です。
ペルソナの持つ「アビリティ」はメイン・サブ関係なく場にいる限り、(条件が満たされているなら)いつでも発動できます。
ただし「スキル」に関しては、基本的にメインペルソナのスキルしか使用できません。
また、攻撃を受けたときの弱点も、メインペルソナの弱点を参照します。
召喚したペルソナは、メインペルソナかサブペルソナか相手にわかりやすいように並べましょう。
ルールブック的にはプレイヤーカードの手前にメインペルソナを配置し、その両サイドにサブペルソナを配置することが推奨されています。
召喚時の注意点としては、同じ名前のペルソナは自分の場には1枚しか存在できないということです。
B.ペルソナ合体
手札からペルソナカードを選び、場にいるペルソナに合体させることができます。
合体の場合も、召喚と同様の方法でコストを支払う必要があります。
ペルソナを合体させる場合、既に場にいるペルソナの上に重ねるようにしておきます。
合体したペルソナは、「元々場にあったペルソナのアビリティ+スキル」と、「上に重ねたペルソナのアビリティ+スキル」をすべて使うことができます。
アビリティやスキルを把握しやすいように、カードを重ねるときは下のカードの情報が見えるようにずらして配置しましょう。
1体のペルソナに対して、何度でも合体をすることができますが、合体したペルソナは何枚重ねられていたとしても「1枚のカード(1体のペルソナ)」として扱います。
弱点などを参照する際は、一番上に置かれているペルソナの情報が参照されます。
同じ名前のペルソナ同士で合体させることはできません。
オセにオセを合体!させたいけど同名ペルソナなので合体不可
ルール上はペルソナ「A」の上に「A」を置くことはできませんとなっていますので、以下のように同名カードでも、その間に違うカードが挟まっていれば合体は可能です。
合間に別名のペルソナが挟まっているので、合成可能
C.ペルソナチェンジ
メインペルソナとサブペルソナを入れ替えることができます。
ペルソナチェンジにコストなどは必要ありません。
相手の弱点を付けるペルソナに変えたり、逆に弱点を突かれないペルソナにしたり作戦に応じてペルソナチェンジを行いましょう。
相手のペルソナは初期ペルソナ「オルフェウス」に合体した「マザーハーロット」。
相手の攻撃スキルは氷結か無属性で、弱点は疾風属性。
自分のペルソナはこの3体。
相手ペルソナのアビリティを考えると微妙なペルソナたちですが、弱点を突かれるよりは良いので、以下のようにサブペルソナにいたノルンをメインペルソナに入れ替えました。
D.サポートカード使用
手札からサポートカードを使用できます。
サポートカードは手札から場に出したら即座にカードに書かれている効果を適用します。
効果適用後は、捨て札となります。
「2.スキルステップ」
作戦ステップが終了したら、スキルステップに移ります。
自分のメインペルソナが持つ「スキル」を1つだけ選択して使用します。
スキルステップでは、相手プレイヤーは「リアクトカード」を使用することができます。
(手番プレイヤーは使うことができません)
「リアクトカード」
リアクトカードは、相手のスキルに対してカウンターとして使われるカードです。
使用するときは、手札から場に出して使用し、能力を処理します。
慣れるまでは、ターン中効果が持続するカードもあるので、即座に捨て札にせずスキルステップ終了まで場に出しておくことをおすすめします。
効果の処理漏れが少し減ります。
「スキルステップ」の流れは以下の通りです。
スキル使用宣言
使用したいスキルの名称を宣言
↓
相手プレイヤーは《スキル使用宣言後》と書かれているリアクトカードを1枚だけ使用できる
↓
スキル効果処理
=スキルの効果を処理する
相手の弱点属性もチェックして弱点属性のスキルを使っていたなら1MORE※発生
↓
相手プレイヤーは《スキル効果処理後》と書かれているリアクトカードを1枚だけ使用できる
↓
3.ドローステップへ
1MORE
相手のメインペルソナの弱点属性で攻撃していた場合、《スキル効果処理後》のタイミングで1度だけ「1MORE」が発生します。
「1MORE」が発生するともう1度スキルステップを行うことができます。
1MOREによる追加のスキルステップでは、メインペルソナのスキルだけではなく、サブペルソナのスキルも使用可能になります。
明記されていませんが、最初のスキルステップで使ったスキルを1MOREで再度使っても大丈夫だと思います。
また、相手プレイヤーは望むなら追加のスキルステップでもリアクトカードの使用ができると思います。
「3.ドローステップ」
手札が5枚になるように山札からカードを引きます。
(手札が5枚になるようにカードを引かなければならない強制処理です)
このステップで、山札からカードが必要な枚数引けなかった場合、ゲームに敗北します。
忘れがちな処理ですが、カードを引く前に手札の不要だと思うカードを任意枚数捨て札にすることができます。
これによりカードが多く引けるようになりますが、山札の減りも早くなるので注意しなければなりません。
手札が5枚以上ある場合は、カードを引くことはできません。
ただし、何らかの効果によって手札の上限が増える場合もあるので、その場合はその効果に従います。
ここまでの処理が終了したら、相手の手番となります。
相手プレイヤーも「1.作戦ステップ」から「3.ドローステップ」までを行い、勝敗が決まるまでお互いの手番を繰り返していきます。
6.あとがき
はぁい!
僕はこのなかで5だけ未プレイです。
ところでものすごくどうでもよい話なんですが、すべての作品でナビゲーター役に回る女の子が大体好みのタイプなんですよ。
なので、僕はナビ役になる子をすぐに看破できるという大変にいらない能力を持っています。
一番好きなのは、りせちーです。
ぶっちゃけTCGに慣れている人には少し物足りないかもしれません。
単調というか、淡々と、若干もっさり気味にゲームが進行していきます。
(プレイヤーがお互い構築済みデッキ使用時の感想です)
逆に「TCG?」みたいな人には、難しすぎず簡単すぎずで、程よい感じになっているのではないかと思います。
難しい効果や難解なテキストはないので、この点は安心できます。
システム上、相手を倒したい(HP0にしたい)ので、スキルステップで普通は攻撃スキルを使用することになります。
ただ、このスキルが5属性もあるので意外と弱点が付けない…というか弱点属性もってるカードがなかなか引けなかったりする。
無属性が弱点のペルソナはいないけれど…
大概、2点か4点与えて次のプレイヤー、相手も同様に…って感じで進行していきます。
引き次第では1MOREされまくってあっさり終わりとか、強めのカードバシバシ並べられてジリ貧とか、悲しい展開になることもあります。
この辺はザ・カードゲームって感じ。
難点は、(状況によりますが)管理する効果が多くなりがちな点。
ペルソナを合体していくとペルソナが持つアビリティがどんどん増えていきます。
このアビリティって、追加ルール・特殊処理みたいなものなので、増えていくと「うっかり」が起きがち。
テンポよく進めるためにはプレイヤーに多少の慣れが必要ですね。
HP10以下の状態で、サキミタマを合体させて相手の弱点属性で攻撃したら…??
とりあえず最初は構築デッキそのままでプレイした方が良いのは間違いないです。
その後で、「完全に理解した」って言えるようになったら、「ルール上作品縛りのカード以外を全シャッフル→ドラフトや2pickでデッキ構築」とかすると楽しいかも。
ペルソナ(メガテン)好きが2人いて、暇を持て余しているならこれでしばらく遊んでられます。
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今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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