【カルカソンヌ マニアックス】 他のボードゲームとの違いについて考察してみる
世界3大ボードゲームと呼ばれる有名かつ奥が深いボードゲームがあり、その1つがフランス、ローマ時代にある城塞都市をモチーフにした『カルカソンヌ』です。
今回はボードゲームで長年親しまれているカルカソンヌが、他のボードゲームにはない魅力を考察していきます。
カルカソンヌとは
カルカソンヌはタイル配置型のボードゲームです。
個人的な感想で恐縮ですが、タイル配置系ボードゲームの象徴と言っても過言ではないのでは? と、思うくらいメジャーなタイトルだと思います。
その証左に日本のBGG(※)ことボドゲーマで『タイル・カード配置』を条件に設定してみると、2226個もボードゲームがあるにも関わらず、一番最初に表示されるのです。
ボードゲーム愛好者のためのオンラインフォーラムと、ユーロゲームやウォー・シミュレーションゲーム、カードゲームを含む、84,000種類を超える様々なボードゲームのデータベースからなるインターネットサイトである。
Wikipediaより抜粋
実際、ボードゲームをたしなんでいるボードゲーマーの皆様におかれましては、プレイしたことがあるか、プレイしているのを見たことがある、少なくとも名前くらいは聞いたことがあるかと思います。
カルカソンヌの他のボードゲームとの違い……それは、タイル配置型というジャンルにおいて確固たる地位を確立していることであると言えます。
◇タイル配置型ゲームについて
タイル配置型ゲームと一口に言っても様々な種類があります。
何らかのリソースを得るためにタイルを配置したり、配置したタイルの最終形を指定された形にしたり、パズルのようにタイルを並べたり……。
はたまたタイル配置の他にもなんらかの要素が加えられ、そのゲーム独自のシステムを作り上げているもの等々。
例を挙げ出したらキリがありません。
ちなみに今回紹介しているカルカソンヌは、タイル配置+エリアマジョリティ(陣取り)で構成されています。
◇カルカソンヌ 類似ゲーム
よほど似ていない限り、普段は「類似したボードゲーム」というのを気にすることがないので、ちょっと難しいですが類似のゲームを探してみることにしました。
1.コーンウォール
プレイ人数2人~4人
プレイ時間30分前後
対象年齢8歳~
最初にプレイした時「あっ……!(察し)」となったボードゲーム『コーンウォール』。
もちろん異なる部分は多々あれど、自分を含めた同卓メンバーが満場一致で「カルカソンヌっぽい」との評価をしたゲーム。
「っぽい」けどなんか違う、不思議な感じのゲームでした。
2.羊と花畑
プレイ人数1人~4人
プレイ時間15分~30分
対象年齢8歳~
カルカソンヌの基本的なルールを知っている人になら、個人目標があるカルカソンヌと伝えれば大体ピンとくる。
エリアマジョリティの要素は薄いですが、カルカソンヌ要素が強いのでエントリー。
ソロプレイも可能なカルカソンヌより軽くプレイすることができる国産同人ゲーム。
3.ビッグシティ
プレイ人数2人~4人
プレイ時間45分~60分
対象年齢13歳~
ずっしり本格派ボードゲーム『ビッグシティ』。
タイルというよりミニチュア(20周年記念版ではもはや模型サイズ)の建物を配置していき得点を得ていく。
エリアマジョリティより、駆け引きの要素が強いが、配置のために必要となるカードは山札から引く点など、おおらかな気持ちで見れば似てる部分がないわけではないと言えなくもない。
4.ムラーノ島
プレイ人数2人~4人
プレイ時間60分~75分
対象年齢10歳~
タイル配置+エリアマジョリティ+ワーカープレイスメントの中量級ゲーム『ムラーノ島』。
このゲームはアクションを決定するときに使用するゴンドラの動きが面白く、そこが言及されることが多いです。
カルカソンヌの原型は無いようにも見えますが、島内のマジョリティ争いがカルカソンヌでいう都市のマジョリティ争いを彷彿とさせます。
◇おわりに
少し怪しい部分もありますが、タイル配置型の類似ゲームがいくつかあることがうかがえます。
しかし、タイルを用いて、道や都市・草原などを戦略的に利用し、得点を獲得しつつ、お互いが競いながらもプレイヤー全員で一つの大きな街を作っていくというのはカルカソンヌ独自の魅力となっています。
(画像出典:ボドゲーマ)