龍虎巨人ゴーカイザー アラフィフのための昭和マイナー玩具コレクション 第1回 

公開日:Tg

 こんにちは、たいむましんスタッフのTgです。今年で50です。ロボット系を中心におもちゃやプラモを集めています。とはいえ超合金やトランスフォーマーといった金額や物量が膨大なシリーズには手が出るわけもなく、テレビや映画、OVAなどが製作されなかった玩具オリジナル系をメインに、たまにマスコミものをという集めかたです。
 それこそ20歳~30歳台はがむしゃらに集めていたのですが、ここ10年はフトコロ事情諸々と置き場所がなくなってきたことで、さすがに集めるスピードも鈍化してました。ですがそのおかげか自分のコレクションを振り返る余裕ができたと感じています。

「令和」という年号にもやっと慣れてきたかどうかのこの頃ですが、時代にそぐわず寄り添わず。昭和や平成に置き忘れてきたややマイナーなアイテムを掘り出して、ご紹介していきたいと思います。どうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

 

 さて、第1回目のテーマは、リアルタイムで購入して思い入れもある『龍虎巨人ゴーカイザー』をご紹介していきたいと思います。当時ミニ合金3体セットを買ってもらい、それで十分満足していました。しかし社会人になってからの玩具探しの道中、ふと入ったお店でミニ合金単体や合金版を発見して購入。そのままデラックスセットやソフビ版など、不足した分をショップやオークションで購入してそろえました。

 1990年代は『なんでも鑑定団』のおかげで絶版玩具にもスポットが当たり始めていましたが、それでもこうした玩具オリジナルものはなかなか記録に残りにくい状況でした。当時はいわば「保護」して残さなければ、ましてやリアルタイムで「縁」のあったゴーカイザー! というある種の使命感に突き動かされたわけです。

 

 

第1章:ロボットがフォームチェンジ!? ゴーカイザーとは?

 

『龍虎巨人ゴーカイザー』は、1979年から1980にかけて小学館の雑誌「てれびくん」に連載された、巨大ロボットコミックです。パッケージや広告などではセル画が多く使用されていますがアニメ化はされておらず、メーカー独自の玩具オリジナル作品となります。

 

1-1:コミック版あらすじーーセクト星人から地球を守れ! 

20XX年、地球は昆虫メカを操るセクト星人に狙われていた! 人類を奴隷化していくセクト星人に対し、瞬く間に侵略を開始し人類を奴隷化していってしまう。家族を頼って惑星探査研究所に逃げ込んだ少年たちは、その地下に横たわる巨大ロボット・ゴーカイザーを発見! ゴーカイジャイアントからゴーカイドラゴン、ゴーカイタイガーへと変身するゴーカイザーを操り、セクト星人への反撃を開始するのだった。


▲ゴーカイジャイアントとゴーカイタイガーのソフビ版パッケージにプリントされたセクト星人。ゴーカイザーのパイロットなどに関する設定は、玩具からは読み取ることができません。

 

1-2:コミック版の豪華執筆陣ーー元タツノコ脚本部×コミカライズの雄

 本コミックの原作を担当した陶山智氏が所属する「鳥プロ」は、脚本家の鳥海尽三氏が主催するアニメの企画制作スタジオです。鳥海氏と陶山氏、そして酒井あきよし氏の3人はもともとタツノコプロで多くの作品のシナリオを手掛けていました。タツノコ時代も「サクール・バーン」や「響わたる」のペンネームを使い、映画『宇宙円盤大戦争』(1975)の原案や「テレビマガジン」の『ミクロマン(作画:森藤よしひろ氏)』(1976~)の原作を担当しています。その後タツノコプロを独立して鳥プロを設立。1978年に『宇宙魔神ダイケンゴー』を制作しますが、タカトクトイスから発売された玩具はかなり好評だったようです。いわゆるDXトイにあたる「ビルドプラン」は中古市場でも80~90年代の頃から人気および価格の高いアイテムでした。ビルドプランの具体的な生産数は知るすべもありませんが、78年暮れの業界誌「トイジャーナル」の表紙を飾っていますので、結構な数が出ていたのではないでしょうか。

 作画を担当したのは漫画家の今道英治氏。望月三起也氏のアシスタントを経て70年代から80年代にかけて、児童誌上で多くのアニメ・特撮作品のコミカライズを手がけています。また、それと並行してアオシマ文化教材社の「合体マシン」シリーズでは、メカデザインに加えてプラモデルオリジナルストーリーのコミカライズ(アオシマコミックスシリーズ)やイラスト執筆も担当しました。本作ではミリタリー畑出身ならではの緻密なメカニック描写を行いつつ、少年を主人公としたジュブナイル風な味付けで陰惨さを抑えています。

 といいつつ実はコミック版は全10回のうち第8話しか読んでいません(当時はテレビマガジン派でした)。しかしすでにその時にはアオシマの合体シリーズでなじみのあった、今道英治先生の筆致の魅力がありました。さすがに鳥プロがどんな団体だったかは思い至っていませんでしたね。


▲『ゴーカイザー』にビビッときた世代の方にはこちらも懐かしいのでは? 今道英治先生のアオシマコミックスシリーズは、現在も電子書籍で読むことができます。先日アオシマから新企画として発表され話題になったアトランジャーも、『スペースキャリア レッドホーク』『レッドホークヤマトII』にボーナスコミックとして収録されています。

 

1-3:ゴーカイザーの可能性ーー本当にコミック展開のみだったのか? 

 『龍虎巨人ゴーカイザー』は宣材カットなどがセル画処理で描かれるなど、アニメ化を意識していた可能性が散見できます。実際のところテレビCMも製作されており、「ゴーゴーゴーカイターイガ~♪」というCMソングのメロディを今でも覚えています。また、CMは変身する3体のロボットにあわせて少なくとも3種制作されたようです。当時も今もテレビアニメや特撮は製作費がかさむため、コミックや雑誌広告のみのプロモーションとなるケースは珍しくありません。それでもTVCMが流れるというのは、先述のタカラの『ミクロマン』のような、大手メーカーでないと珍しかったはずです。このことからもタカトクトイスおよび鳥プロが相当に本作に力を入れていたように思えます。

 タイミング的にも『ダイケンゴー』の後番組としてアニメを作る計画もあったのかもしれないのですが、このへんは判然としません。当時セル画調のパッケージのほうが見映えが良いといったマーケティング戦略があったのかもしれませんし、仮にアニメを検討されていたとしても、準備期間の問題からキャンセルになるのも早い段階だったと思われます。


▲セル画で描かれた合金版ゴーカイジャイアントのパッケージ裏面。やはりアニメがあるのでは?とワクワクしてしまいます。実際には試作が間に合っていなかったためのようで、タイガーやドラゴンは玩具写真となっています。

 

 

第2章:ゴーカイザーオモチャ事情

 

 本作のPR展開は基本はてれびくん誌上でのコミック展開と雑誌広告、そしてテレビCMの放送(おそらくタカトクトイスの提供枠)が行われました。また、そのほかに今回発見が間に合わなかったのですが玩具店店頭に掲出するPOPがありました。この時期に同様の規模で展開したのはタカラの『ミクロマン』『マシンザウラー』『ダイアクロン』でしょうか。タカラは前年の『宇宙海賊キャプテンハーロック』の売り上げは今ひとつだったようで、玩具オリジナル路線に舵をきったようです。ただしこれはタカラが同時期の『スター・ウォーズ(第一作映画)』を主軸に据えた影響もあったとされています。ちなみにタカトクトイスは『ダイケンゴー』とほぼ平行して『ハーロック』もスポンサードしています。

 

2-1:’79~’80のロボットもの事情

 ゴーカイザーで注目すべきなのは、同一の機体が3種に「変身」することでしょう。この「変身」のコンセプトは「てれびくん」連載開始前(79年11月号)の予告でも強調されており、「合体ロボットの時代は終わった。ついに変身ロボット誕生!」と、やや挑戦的なコピーが添えられていました。
 しかし同作が連載中の1979年末から1980年夏にかけては、ロボットアニメだけでも『ゼンダマン』『未来ロボ ダルタニアス』『機動戦士ガンダム』『闘士ゴーディアン』『オタスケマン』『無敵ロボ トライダーG7』『宇宙大帝ゴッドシグマ』『伝説巨神イデオン』『宇宙戦士バルディオス』とそうそうたる作品が放映されています。また、玩具オリジナル作品でも『ミクロマン』や『ダイアクロン』などが展開されていました。


▲合金版に封入されていたタカトクトイスのカタログ。同社内だけでもこれだけのライバルが存在していました。

 

2-2:ゴーカイザーのセールスは?

 このようなロボットトイ濫立の状況下で、ギミックとしては非変形・非合体のゴーカイザーは、子供たちの目を惹くには弱かったのかもしれません。『ゴーカイザー』の売り上げについて具体的な数字を知ることはできませんが、80年代半ばまで店頭で頻繁に見かけた実情を見ると、セールス的には苦戦したのではないかと推測されます。ゴーカイドラゴンのソフビももしかしたらこれらを受けてキャンセルになったのかもしれません。

 

 

第3章:玩具紹介/全てが主役ロボ!これがゴーカイザーシリーズだ!! 

 それではゴーカイザーのアイテムそれぞれに目を向けてみましょう。現状確認できている商品は10種類。フォームチェンジということでいわば3形態全てが主役ロボであり同一ロボ。そのため合金版2種では3体とも単品販売されていますが、セット版の組み合わせには若干の偏りがあります。どうしてもゴーカイジャイアント贔屓になる傾向はしかたないですよね。なお、ソフビ版のゴーカイドラゴンは現状未確認ですが、文献などで未発売が確認されたわけではないので、お見かけした方はご一報ください。


▲ソフビ版ゴーカイタイガーパッケージの蓋部分。なるべく商品に合わせてセンターとなるキャラクターを変えていたようです(※例外も結構あります)。

 

3-1:タカトクトイス『龍虎巨人ゴーカイザー』商品リスト

※①②③……のナンバーは便宜上付けたもので、発売順や公式のものではありません。

Zキャラクター合金
(合金版)
ゴーカイジャイアント当時価格
1850円
Zキャラクター合金ゴーカイタイガー1850円
Zキャラクター合金ゴーカイドラゴン1850円
Zキャラクター ミニ合金
(ミニ合金版)
ゴーカイジャイアント調査中
Zキャラクター ミニ合金ゴーカイタイガー調査中
Zキャラクター ミニ合金ゴーカイドラゴン調査中
ゴーカイザー
デラックスセット
①⑤⑥にソフビ製の敵マシン
「クワガタンダー」のセット
調査中
ミニ合金
ゴーカイザーミニ3
④⑤⑥のセット調査中
ソフビ(ソフビ版)ゴーカイジャイアント調査中
ソフビゴーカイタイガー調査中

 

ゴーカイザーシリーズ共通スペック
エンジン……光子力エンジン
速力……光速飛行可能
大きさ……全長30メートル
機能……変身ジェネレータ 変身チューブ等を装備、メカ変身によりそれぞれの武器や機能を変える事が出来る。

 

3-2:可動とスタイルを突き詰めた、ゴーカイザートイの可能性

 ゴーカイザーの玩具そのものを改めて検証すると、大小2種の合金トイ版には、当時の合金フィギュアとしては多めの可動箇所や可能な限りのギミックを盛り込んでいます。


▲当時としてはまだ珍しい、両肩のボールジョイント。

 

 例えば合金の大サイズ版(合金版)は首の回転のほか両肘・両膝の可動、足の前後スイング、そして両肩はボールジョイントを採用。また、小型の合金版(ミニ合金版)も両腕の回転に加え、両足が左右に開きます。この可動は当時のロボットトイとしてはかなり多めといえるでしょう。正直当時は足は固定、腕も肘が可動するか肩が回転するかのどちらかというロボットはざらでした。

 


▲左から合金版、ソフビ版、ミニ合金版のゴーカイジャイアント。ミニ合金版はメリハリのあるシルエットな上に部が左右に開くため、小ぶりながら立ちポーズが決まっています。

 

 また、プロポーションのバランスもまとまっており、高い完成度といえるのではないでしょうか。合金版については当時の非変形・非合体ロボットの可動域を突き詰めているといえるでしょう。また、ミニ合金の股関節も、限られたパーツ数でも動かすメーカーの意地を感じます。というかソフビ版と合金版のがっしりしたプロポーションに対し、ミニ合金版はメリハリを感じるかっこよさがありますね。もしかしたらゴーカイザーのコンセプトじたい、こうした可動やプロポーションによって、変形・合体ロボットに真っ向から勝負を挑むというものだったのかもしれません。

 


▲合金版の試作写真


▲ミニ合金版の試作写真

 2種のサイズが展開した合金シリーズは、どちらも元デザインやパッケージの試作写真との差異があります。ただしこれは当時の玩具としては珍しいことではありませんでした。もっと昔のアイテムではサイズも素材も異なる別製品の写真をパッケージに使用しているケースもあります。デジタル主流の現在とは異なり、試作や製品の金型製作やパッケージの印刷などについての工程が桁違いに多く、必要な期間も膨大なものでした。そのため例えばパッケージは発売の何か月も前の時点で存在するサンプルを使うしかない、でも製品はそこから金型や塗装が最終調整されている……などの事象が多々起こっていたであろうことが想像できます。そうでなくともついこの間(20世紀くらい)まで、印刷物など用に写真を撮りなおすだけでも結構な費用がかかるものでした……(遠い目)。

 


▲ソフビ版2体の頭部。設定デザインの再現度は最も高くなっています。

 

 ただしソフビ版ではコミック版やイラストなどにかなり近い造形となっています。残念ながら発売時期の特定には至らなかったのですが、カタログ未掲載なことなどから、合金シリーズより後に展開されたのではないかと推測しています。

 

3-3:キャラクター&ギミック解説

 

合金版共通ギミック
 ・首回転、肘、足の付け根、膝が可動。両肩にボールジョイントを採用。
 ・右拳射出ギミック、左拳は回転ギミックを内蔵。
 ・胸部からは左右2発のミサイルを発射。
 ・足先からツメなどがせりだすギミック付き。
 ・背面にはプレーン発射ギミック付き。(コミック版や商品説明ではどんな設定なのかは語られず)

 

▲これが左手の回転ギミックだ!(ゴーカイタイガー)

 

ミニ合金版共通ギミック
 ・武器1点(ミニ合金版では名称なし)とミサイル発射装置が付属。
 ・ミサイル発射装置は背中に取り付けるのがデフォルトの模様。
 ・腕が回転、足は横に開く。腕は取り外し可能。
 ・単体版は発売元はマークの表記あり。

 

ソフビ版共通ギミック
 ・両腕が回転。
 ・両胸にミサイル発射装置を持つ。

 

3-4:バランス型の叡智の巨人、ゴーカイジャイアントが征く!

ゴーカイジャイアント公式設定
 陸・海・空はもちろんのこと、水中戦闘もできるロボット。ジャイアントフェンサーが武器。

解説
 基本スタイルとなる巨人型のモード。コミック版でもこの状態で主人公たちに発見されています。ジャイアントということで巨人すなわちヒューマノイド型ですが、頭部の装飾は鳥をモチーフにしています。この羽飾りの生え方がコミック版、パッケージセル画、合金版、ミニ合金版、ソフビ版でそれぞれ微妙に解釈が異なっています。コミック版の羽飾りはほぼ後方に向いており、これはソフビ版でも再現されています。それに対し、セル画や合金版では正面から見た時の見映えを意識したのか、斜め後方を向いています。ミニ合金や透視図では完全に横を向いていますが、ミニ合金版はパーツ数の制限や強度の問題もあったと思われます。透視図はあるいは玩具の試作などを参考にした可能性があり、合金版のパッケージの試作も横向きだったりします。
現状、ゴーカイザーのメカニックデザイナーは判明していませんが、この羽の向きについては何らかのこだわりがあったのかもしれません。

 

①ゴーカイジャイアント 合金版

 武装:ジャイアントフェンサー、ジャイアント剣、ミサイル
 背面にジャイアント・プレーンを装着
 右手の発射レバーを引くとジャイアントハンマーが飛び出す。
 足横のレバーをスライドさせるとジャイアント・クラッシャーが出現。
 パッケージ右側面のイラストがジャイアントのみ通常の版権イラスト。他の2体は内部透視図。

 

④ゴーカイジャイアント ミニ合金版


 両耳の羽飾りが着脱可能。パッケージなどでは三日月型の両鎌槍を持つのですが、製品ではゴーカイタイガーの片手剣が付属しています。メインメカなのでジャイアントの武器をスマートな印象の片手剣に変更したのか、槍のほうがタイガーのタイガーフェンサーに近い形状だと判断されたのか、真相は謎です。

 

⑨ゴーカイジャイアント ソフビ版


 両腕が回転。先述の通り頭部の羽飾りを含めイラストやコミックに忠実な造形となっています。
 胸部ミサイルギミックの名称は「ジャイアント砲」。
 パッケージの上ふたを開くと内側のベロにクワガタンダーとセクト星人がプリントされており、切り抜くとジャイアント砲のマトとして遊ぶことができます。また、上ふたに描かれた正面向きのゴーカイジャイアントは、この商品のこの場所でしか見ることができません。

 

3-5:剛力の野獣よ走れ! ゴーカイタイガー

ゴーカイタイガー公式設定
 陸上戦闘用でタイガーミサイルを発射し、タイガー・クロウの偉力が物凄い。

解説
 陸上戦闘用という要素を、コミック版ではパワータイプへと翻案して活躍しました。敵の罠にからめとられたところをタイガーに変身してタイガークローと怪力で破るなどの描写があります。ただし変身回数が1回と少なく、もう1回は同様に力業で流砂を抜け出そうとするも、強力な磁気によって変身を封じられてしまいました。強すぎると活躍が減る作劇的なジレンマも垣間見えますね。

 

②ゴーカイタイガー 合金版

武装:タイガーフェンサー、タイガー剣、ミサイル
背面にタイガー・プレーンを装着
右手の発射レバーを引くとタイガー・パンチが飛び出す
足横のレバーをスライドさせるとタイガー・クラッシャーが出現

 

⑤ゴーカイタイガー ミニ合金版

 武器の入れ替えについてはジャイアントのミニ合金版の欄を参照。両肩のカッター型のパーツは取り外しが可能。リアルタイムではこのカッターを手に持たせてタイガーフェンサー替わりにしていました。

 

⑩ゴーカイタイガー ソフビ版


 本体パーツは完全新造形で、ジャイアントとの共用はタイガー砲発射装置周りだけとなります。そのためかジャイアント同様イラストやコミックに忠実な造形を実現しています。やや長めな印象の両腕は拳ではなくツメのある手先を伸ばした状態で、獣っぽさとパワフルさを演出しているようにも見えます。
 全高はジャイアントより若干大きいのですが、パッケージはジャイアントの前後幅のほうが厚くなっています。
 胸部ミサイルギミックの名称は「タイガー砲」。
 ジャイアントのソフビ版と同様、上ふたを開けたベロ部にクワガタンダーとセクト星人のマトが描かれています。

 

3-6:スピードの神獣が飛翔する! ゴーカイドラゴン

ゴーカイドラゴン公式設定
 空中戦等用で口から火を吹き、全身を回転させる事により竜巻を起こす事が出来る。また空中を飛びながら爆弾を投下する。

解説
 モチーフがドラゴンということで、天変地異を起こす能力まで備えています。コミック版ではスピードに特化したタイプという設定。相手の周りを回転するドラゴンタイフーンで敵の動きを封じるほか、口から炎を吐くドラゴンファイヤーや、体当たりをして背びれで相手を切り裂くドラゴンカッターなどの必殺技を使用します。球形の武器ドラゴン・ショット(合金版名称)は、コミック版では如意棒爆弾(如意珠爆弾)という名称で主に投擲兵器として使用されました。

 既述通りソフビ版の存在は確認できていないのですが、ジャイアント、タイガーの完成度の高さからドラゴンのソフビも見てみたかったととても惜しい気持ちです。ただ、もしかしたら東洋龍故の複雑な造形や尻尾の存在から、製品化が見送られてしまったのかもしれません。

 

③ゴーカイドラゴン 合金版

武装:ドラゴンフェンサー、ドラゴン・ショット、ミサイル
背面にドラゴン・プレーンを装着
右手の発射レバーを引くとドラゴン・パンチが飛び出す
足横のレバーをスライドさせるとドラゴン・クラッシャーが出現

 

⑥ゴーカイドラゴン ミニ合金版

 説明書などではしっぽを装着する説明があり、実際に臀部にほかの2体にない穴が開いているのですが、ミニ合金単体、ミニ3、デラックスセットのいずれにもしっぽのパーツは入っていません。ミニ3のパッケージでは取り付け説明カットが残っているので、かなりギリギリまで尻尾案は存在していたと思われます。また、武器はパッケージの仕様より2まわりほど小型化されています。


▲ミニ3背面の説明カット。説明文はないもののドラゴンの尻尾があったことが確認できます。

 

3-7:リーズナブルに3体が揃う! ゴーカイザー ミニ3

⑦ゴーカイザー ミニ3

 ミニ合金版3体セット。本体の仕様は基本的に単体版と変わりませんが、各メカを描いた3枚のブロマイドが付属します。また、単体版にあった「発売元:マーク」の表示がないため、タカトクの他の商品と同じ販路でリリースされたと思われます。

 ブロマイドは現状紛失してしまっているのですが、合金版のふたに印刷された「シルバーカード」と同じ絵柄でした。

 

3-8:異サイズ3体と唯一の敵メカがセットになったデラックスセット

⑧ゴーカイザー デラックスセット

 合金版ゴーカイジャイアントとミニ合金版ゴーカイタイガー、ゴーカイドラゴンの3体に、この商品のみ付属の敵メカ・クワガタンダーのセット。ゴーカイザーシリーズ各商品の仕様は単体版と変わりません。また、ゴーカイジャイアントの遊び方説明はパッケージの下面にカラーでプリントされています。
 合金版のパッケージ側面で唯一描かれていなかったゴーカイジャイアントの内部透視図は、本商品の側面とソフビ版のパッケージで確認することができます。

▲デラックスセット付属のクワガタンダー。2000年前後だとソフビ「のみ」を集めるコレクターさんにとってもある種の鬼門だったようです。

 

終章:21世紀に遺された!? 『龍虎巨人ゴーカイザー7つの謎』

 

 最後に龍虎巨人ゴーカイザーの謎を列挙しておきたいと思います。もし真相をご存知の方はぜひともツイッターアカウント(@Time_Machine_Go)など宛にご連絡ください。

1:メカデザイナーは?

2:合金版のプレーンの設定

3:ソフビ版ゴーカイドラゴンの有無

4:ミニ合金版の武器の入れ替えの真相

5:デラックスセットは本当にあの組み合わせで正しかったのか?

6:未発見のテレビCM映像は残っているのか?

7:すいません検討中です。やはり謎といったら7つでしょう。

 

 

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 最後に、参考とさせていただきました同人誌「龍虎巨人ゴーカイザー小全集」(令和元年発行)および発行元の不惑堂さまに心より感謝と御礼申し上げます。(Tg)

たいむましんスタッフ。コレクター歴40年ほどで、いっぱいおもちゃやプラモデルを持っている系の人。どちらかというと人が見向きもしない、貴重でもなんでもないおもちゃが好きで探し回っていました。近年はさすがにペースダウンしたものの、おもちゃの置き場所がなくなってきており、玩具保存のベストアンサーを探求しています。

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