バルタン星人哀歌(エレジー)【昭和編】~バルタン星人、何人分かるかな~
2020年です。昨年3月に突然始まった当連載ですが一応毎月続けている訳で、今年もベクトルがあっち行ったりこっち来たりのフリーダムさ満載で行わせて頂きたいと思います。
連載の第1回はウルトラ怪獣から始まったので、令和二年度に初心に返る意味で今回はウルトラ怪獣、それも「ウルトラマン」を始めとしたウルトラシリーズで最も有名で人気のある敵怪獣宇宙人にしたいと思います。一番の人気敵怪獣宇宙人と言えば、もうこれは火を見るより明らかと言うかぐうの音も出ない結果だと思いますが、「宇宙忍者バルタン星人」なので、今回はバルタン星人の話です。(文中敬称略)
2019年12月開催「TSUBUCOM」展示、バルタン星人1/1頭部モデル
threezero『threezero×大山竜 バルタン星人』原型:大山竜
2019年12月開催「円谷ワンダーフェスティバル」展示アクションフィギュア
そも「ウルトラシリーズで最も有名で人気のある敵怪獣宇宙人」の根拠ですが、これは具体的な結果として近年示せるものとしては、毎号様々なカルチャーを扱っているCCCメディアハウス発行『Pen』誌の2011年09/01号は「円谷プロ大研究!」で、この特集での怪獣人気投票1位はバルタン星人でした。現在も新怪獣が続々ラインナップされているバンダイのソフビ人形「ウルトラ怪獣シリーズ」のNo.1は初代バルタン星人です(過去コラム「平成時代で変化したウルトラ怪獣シリーズ」もご参照ください)。This is侵略宇宙人と言う異貌の風体は正にウルトラ兄弟のライバルに相応しいものです。
しかし、その知名度ゆえに意外と知られていない事があるのでは?と言う事で改めてバルタン星人について(いつも通り経験と記憶をベースに)語ってみようと思います。
『Pen 2011年09/01号』CCCメディアハウス「円谷プロ大研究!」
『Pen 2011年09/01号』CCCメディアハウス「円谷プロ大研究!」時代を超えて愛される、人気怪獣50 一位
まず初代バルタン星人は、『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」が初登場です。故郷のバルタン星が発狂した科学者の行った核実験で壊滅したため、宇宙船で旅行中だったバルタン星人は難民となり、身体をバクテリア大にまで縮小して放浪の旅を続けたその数20億3千万人。宇宙船を修理するため来訪したM240星=地球を気に入り、地球侵略を開始します。この際に交渉に当たったイデ隊員の宇宙語が判りにくいと、事前に拉致したアラシ隊員に憑依し会話しています。その前に多重分身のシーンでハヤタ・イデを翻弄し、ハヤタとの会話の中で「『生命』‥‥。わからない。『生命』とは何か。」と生命の概念がバルタン星人には理解出来ないものである事が示され、ホラー要素を感じさせるその話運びは『ウルトラQ』以来の怪奇モノの側面もあり、数々の合成も合わせ「侵略宇宙人」を印象付けるに十分な話になっています。
バルタン星人の造形は、頭部は『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」に登場したセミ人間を改造したものであることはよく知られていますが、スーツ部分はケムール人の改造で、脚部のギザギザ模様にその名残を見ることが出来ます。2013年の『ギンガ』で「ウルトラ怪獣500」にリニューアルされるまでのソフビ『ウルトラ怪獣シリーズ』では、バルタン星人にそのギザギザ模様まで再現されていました。千円以内でこの再現度は今の時代でも十分通用するクオリティです。尚、このソフビは青色がベースですが、時期によっては黒色ベースのソフビも流通していました。
ウルトラ怪獣シリーズ バルタン星人
2012年ごろまではコチラが発売されてました
ウルトラ怪獣500 バルタン星人
現在流通しているのはコチラ
現在では、BANDAI SPIRITSから展開されているハイクオリティのアクションフィギュア「S.H.Figuarts」シリーズにて初代ウルトラマンとほぼ同時に発売され、ウェブ限定で「分身体セット」も発売されました。「侵略者を撃て」内での分身シーンを再現した三体セットです
S.H.Figuartsバルタン星人分身体セット
「AKIBA魂ショールーム」展示
その初代マン第16話「科特隊宇宙へ」に登場したのがバルタン星人二代目。第2話でウルトラマンに倒されなかった生き残りで、R惑星という星に移住し、地球人とウルトラマンへの復讐を目論んでいたという事で、有人金星探検を行った毛利博士の金星探査ロケット「おおとり」号に侵入、毛利博士に乗り移った上で科特隊をおびき寄せ、別部隊が地球侵攻を開始する二面作戦を実施します。毛利博士に乗り移ったバルタン星人もR惑星にて巨大化しウルトラマンと対峙、胸部に「スペルゲン反射鏡」を備え、スペシウム光線を反射しウルトラマンを苦しめます。
しかし地球侵攻部隊は科特隊のイデ隊員の新兵器「マルス133」にて多数が撃墜、R惑星でのバルタン星人も新必殺技「八つ裂き光輪」にて真っ二つにされ、しかもウルトラマンがR惑星から地球にテレポーテーションで瞬間移動、地球侵攻部隊も合体して巨大化、光波バリヤーにより一度は八つ裂き光輪を防ぐものの、目からの光線ウルトラアイスポットで光波バリヤーを無効化し、再びの八つ裂き光輪でウルトラマンの勝利に終わったのでした。
脚本は「侵略者を撃て」共々千束北男ですが、「千束北男」は監督・飯島敏宏の脚本執筆時のペンネームなので、初代・二代目の監督を担当した飯島敏宏がバルタン星人の産みの親と言われる所以です。
バンダイ「The 特撮Collection バルタン星人」
プラモデルで発売されたバルタン星人(2代目)
初代との差異は明らかに細身になったその身体で、体色も青がベースだった初代に比べ茶色一色。デザインした成田亨の原案に近いほうはこの2代目です。
その為かマニアックな造形や商品化にはこの二代目の方がチョイスされる傾向にあり、80年代に発売されたプラモデル「The 特撮Collection」のラインナップに入ったのはこの2代目バルタン星人で、21世紀以降もワンコイントレーディングフィギュア「究極大怪獣(アルティメットモンスターズ)」や前述の「S.H.Figuarts」シリーズ前に展開されていたウルトラ系アクションフィギュアシリーズ「ULTRA-ACT」でも2代目バルタン星人のみがラインナップされており、マニアックな層への人気は二代目の方が高い印象です。
「究極大怪獣(アルティメットモンスターズ) バルタン星人二代目」
胸部のスペルゲン反射鏡展開パーツも付属
三代目バルタン星人は、初代マン第33話「禁じられた言葉」にメフィラス星人の配下として丸の内のビル街に出現。同時にメフィラス星人の配下としてザラブ星人、ケムール人も登場しましたが、その後にフジ隊員がメフィラス星人の手により巨大化して登場したので話的なインパクトはこっちの方が大きく、本当にチラ見せ程度になっていまいました。それでもこの時点で「三代目」だったので、ザラブ星人、ケムール人と比べても抜きんでた存在感を持っていたことが伺えます。着ぐるみは二代目と共通ですが、体色が黒色にリニューアルされているのが特徴です。
「マン」の後の『ウルトラセブン』、『マイティジャック』、『怪奇大作戦』と円谷特撮シリーズが放送された後の空白期に放送された帯放送のアトラク番組『ウルトラファイト』にも「宇宙忍者バルタン」として登場します。「星人」が付きません。全体がディフォルメされたような造型で丸々したハサミが特徴。しかし、そのハサミが無く角材を手に持ち、エレキング、キーラー、イカルス、ウー共々セブンを袋叩きにする回もあったりします(第195話「激闘!三里の浜」)。
まぁ『ウルトラファイト』自体がアトラク番組と言うかシュールな作風を内包した即興怪獣プロレスな五分番組なので色々ツッコむのは野暮と言うもの。それでも小ズルい・卑怯な印象が植え付けられるのはさすがバルタンと言う所でしょうか。
なお、ガチャポンHGシリーズにて『ウルトラファイト』が商品化された際に、上記の「ハサミがなく手に角材を持ったバルタン」がレアで商品化されたのには「…流石!」と唸らされましたね。
ウルトラ怪獣シリーズEX ウルトラファイト版バルタン
2003年頃に発売されたウルトラ怪獣シリーズ「EX」
『帰ってきたウルトラマン』第41話「バルタン星人Jrの復讐」に登場したのがバルタン星人Jr、四代目に当たります。小さいハサミと全体的に太く短い造型が特徴です。初代バルタン星人の息子を自認し、建設中のビルを巨大ロボット・ビルガモに改造して新マンに戦いを挑みます。ビルガモがやられた後に登場し、「まだ勝負は一回の表だ!」と地球文化にずいぶん親しんだ捨て台詞を吐いたことでも有名です。もっともその捨て台詞を吐いた後に飛び去り、背後から新マンのスペシウム光線を浴びせられて消滅するのでその台詞だけか…!的な印象がぬぐえません。
しかしこのビルガモと言い第24話「戦慄!マンション怪獣誕生」のキングストロンと言い、帰マンの時代はマンション等をホラーハウスか何かの亜種と考えていたのかと思ってしまいます。
ウルトラ怪獣シリーズEX バルタン星人Jr.
2003年頃に発売されたウルトラ怪獣シリーズ「EX」
アニメ版のウルトラマン『ザ☆ウルトラマン』でも第8話「ヒカリ隊員の秘密が盗まれた!?」にてバルタン星人が登場します。人間に変身する能力を持ち、ウルトラマンジョーニアス=ヒカリ超一郎を人間の状態で殺そうと実に正統派な地球侵略作戦を企てます。作戦が失敗するや否や巨大化してジョーニアスと戦うのですが、人間体から巨大化して戦った宇宙人はシリーズ初だったりします。
1979年公開の映画『ウルトラマン 怪獣大決戦』は、『マン』の娯楽色の高いエピソードをツギハギして作られた映画ですが、本編の空中戦の途中に東京・聖徳記念絵画館前でマンとバルタン星人の格闘シーンが新撮で収録されてます。やたら鼻の大きい豚鼻なのが特徴のバルタン星人で、ウルトラマンのスーツもCタイプに近い胸板が厚いタイプで、本編部と新撮部のギャップがどうしても大きく、初見の際は子供心に何か違うと思ったものでした。嫌な子供だ。
『ウルトラセブン怪獣事典』宇宙船文庫/朝日ソノラマ 収録「二代目怪獣事典」より
『宇宙家族カールビンソン SC完全版 (11)』あさりよしとお/講談社より
とここまで書いてきましたが、現在正式に「〇代目」とカウントされているのはJrの四代目までなんです。ところが、この頃の主に児童向け書籍の一部でウルトラファイトのバルタンをカウントしたり、アニメ版ザ☆ウルのバルタン星人も加えたりとかなり無法地帯な状態になっていました。当時読んだ本で凄かったのが、二代目バルタン星人の「R星で戦った方(八つ裂き光輪で真っ二つにされた奴)」と「空港で戦った方(バリアで八つ裂き光輪を防いだ奴)」を別々にカウントした上にファイトのバルタン、アニメ版ザ☆ウルのバルタン星人を加え、『怪獣大決戦』新撮のバルタン星人を「9代目」として呼称していたという本を見た覚えがあります。記憶頼りなので物証などはないのですが、昭和真っただ中の公式公認と言う概念が薄い時代の事と考えるとあってもおかしくないよなぁと思っています。
事実今回参考にしている朝日ソノラマ刊宇宙船文庫『ウルトラセブン怪獣事典』では、ファイトのバルタンを4代目に、『怪獣大決戦』新撮のバルタン星人を6代目に紹介しています。先述の「The 特撮Collection」のバルタン星人二代目のプラモにも、この宇宙船文庫に準じて外箱側面の写真にファイト版バルタンを4代目、『怪獣大決戦』版の豚鼻バルタンを6代目と表記してます。
『ウルトラセブン怪獣事典』宇宙船文庫/朝日ソノラマ
「二代目怪獣事典」も収録されています
バンダイ「The 特撮Collection バルタン星人」パッケ横
その最大カウントで言うと10代目、正式には五代目のバルタン星人は『ウルトラマン80』第37話「恐れていたバルタン星人の動物園作戦」に登場、前述の『怪獣大決戦』新撮のバルタン星人の着ぐるみを流用しているので豚鼻が特徴です。この『80』に登場するバルタン星人はサブタイトルで全てが物語られていると言うか、「動物園作戦」と言う意味不明なパワーワード、これはバルタン星の動物園の見世物に下等生物としてウルトラマンを捕獲するという作戦で、その為80の正体である矢的猛の所属するUGMへ潜入するために、子ども記者の取材で訪問する少年に化けると言う、えぇーっ…と思いたくなる話です。
巨大宇宙母船と共に地球に来訪し、巨大化して80との対決はジャイアントスイングで投げられたバルタン星人五代目が巨大宇宙母船に激突して爆発と言う決着でしたが、このシーンは後に劇場版『ウルトラマン物語(ストーリー)』に使われてます。
ウルトラ怪獣シリーズEX バルタン星人五代目
2003年頃に発売されたウルトラ怪獣シリーズ「EX」
同じ『80』から、第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」に登場したバルタン星人六代目は、バルタン星人の顔を模した一人乗り円盤に乗り登場、初代と先代(五代目)の恨みを晴らすべく地球侵略を掲げますが、その手段は「子供たちに諍いの芽を埋め、子供と子供、家と家、国と国との喧嘩に発展させる」「その為フリスビーでニセのUFO写真を撮らせる」と言う迂遠と言うかトンチキな作戦で、しかもだいぶ地球の世俗に染まっており、
「殴れ!いがみ合え!人間皆敵!一日一悪!」
「これが喧嘩の元とはお釈迦様でもご存知あるめぇ!」
「ウヒャヒャヒャヒャ!子供と子供が喧嘩する!男と女が喧嘩する!家と家とが喧嘩する!そしておしまいには国と国とが喧嘩する!ミサイル発射!手裏剣シュシュ!日本は滅びる!地球は滅びる!」
とハイテンションな台詞を一人乗り円盤の上で叫びます。この「お釈迦様でもご存知あるめえ!」はこの六代目を象徴する名(迷)台詞で、担当声優は『パトレイバー』の松井刑事も演じている西村知道です(過去コラム「虚影の街をあるくもの ~「機動警察パトレイバー」脇役中の脇役の話~」もご参照ください)。
80と対決する際には巨大化するのですが、すると「フォッフォッフォッ」としか言わなくなるのが不思議です。そして六代目の着ぐるみは『怪獣大決戦』版の流用で五代目と同じく豚鼻ですが、写真などで見る最大の特徴は左ハサミに持った白い袋、サンタよろしく持たれたその袋の中には前述のフリスビーでUFOの写真を撮り喧嘩を始めた少年たちが人質として入っています。そして80との対決に入るのですが、スピーディなカメラワークに加えて瞬間移動や発破もあると言う、これまでに蓄積された昭和TV特撮感満載で実に良いです。最後は初代マンVS二代目のカットが一瞬入った後、ナレーションにて初代マンに教わったという八つ裂き後輪を放ち、瞬間移動で出現した瞬間に二代目を彷彿とさせる真っ二つになると言う決着で六代目のチャレンジは終了したのでした。
しかし、『80』ではこのバルタン星人回の次回第46話に「恐れていたレッドキングの復活宣言」としてレッドキングが登場するのですが、話のメインに少年少女が絡むいささか「子供だまし」感が否めないので、大人の目では評価し辛い点があり、その辺りが当時からマニア層の『80』や「後期ウルトラシリーズ」の低評価に繋がったのではないかな、と思ったりします。
『ウルトラセブン怪獣事典』宇宙船文庫/朝日ソノラマ 収録「二代目怪獣事典」より
ウルトラシリーズは『80』にてTV放送が中断し、平成に『ティガ』が放送されるまで長い冬眠期に入るのですが、その間に児童向け誌『てれびくん』にて『ウルトラ超伝説 アンドロ超戦士』シリーズがグラビアと居村眞二によるコミックにて連載されます。ここで登場したウルトラ戦士の仲間が『アンドロメロス』で、後の1983年に10分の帯番組としてTV放送もされています。
この『ウルトラ超伝説 アンドロ超戦士』に登場したのが、バルタン星人が改造されたメカバルタン。トレードマークである両手のハサミをを始めとした身体の各部分が機械化されている判りやすいパワーアップ形態です。
『ウルトラ超伝説 1巻』居村眞二/大都社 より
『ウルトラ超伝説 1巻』居村眞二/大都社
このメカバルタンですが、ウルトラ怪獣シリーズのソフビにも長らくラインナップされており、2013年の「ウルトラ怪獣500」にリニューアルまで『アンドロメロス』登場で最後までラインナップされた怪獣宇宙人です。また当時にニットー(日東模型)からメカバルタンのプラモデルが発売もされています。しかしそのスケール「1/144」にはまぁツッコミ待ちと言うか当時のいい加減な模型業界を象徴すると言うか。ちなみに1/144スケールがスタンダードとなっているガンプラの元サイズが約20mと考えると、身長50メートルの怪獣の1/144サイズって……。
ウルトラ怪獣シリーズ メカバルタン
ニットー「メカバルタン」
流石にプレミアってるので入手できません。イベントでの中古販売風景です
『ウルトラ超伝説 アンドロ超戦士』で漫画版ウルトラを取り上げたので漫画版のウルトラをもう少し。印象的なのは「コロコロコミック」誌に掲載され、後に『日本アニメ(ーター)見本市』にて短編がアニメ化された内山まもるの『ザ・ウルトラマン』があります。ウルトラ兄弟のオリジナルストーリーを描き冬眠期の人気を支えた一因ですが、単行本4巻に収録された「友情は永遠に…」にて、タロウの幼馴染みエルフが王となったキングバルタン、バルタン軍の斬り込み隊長レッドバルタン、キングバルタンの側近ブルーバルタンが登場します。『日本アニメ(ーター)見本市』で映像化されたのは『ザ・ウルトラマン』のメインストーリーである「VSジャッカル軍団編」なのでバルタン星人は登場しないのですが、ジャッカル始めオリジナルの怪獣宇宙人が登場する中TVシリーズと共通の由来を持つ敵役として抜群の存在感を持っていました。題名の「友情は永遠に…」の通り、タロウとエルフの友情物語としても必見ですよ。
『ザ・ウルトラマン 4巻』内山まもる/小学館コロコロ文庫
この4巻はオリジナルエピソードのみ収録
キングバルタン
レッドバルタン
ブルーバルタン
と言う訳で昭和の映像作品に出てきたバルタン星人でした。これら昭和バルタン星人の二代目・三代目・ファイト版バルタン・ジュニア・五代目はいずれも2003年頃のソフビシリーズにて「ウルトラ怪獣シリーズEX」としてソフビ商品化されています。現在ですと妙にプレミアってて、特にこの中でマイナーな五代目と、実質カラバリ扱いだった三代目の入手難度が高めだったりします。また初代バルタン星人のソフビウルトラ怪獣シリーズは、時期によって成形色が黒のものがあったり、イベント・店舗限定でクリアカラーverが発売されていたりするので、その種類は意外な程多かったりします。
そんな超メジャー宇宙人だからこそ、コレだけの個体・種類がある事はもっと知られても良いと思ったのが今回の執筆動機だったりします。さて何体判りましたでしょう?(サブタイ回収) 【平成編】もいつか紹介してみたいと思いますので、気長にお待ちください。
参考書籍
『Pen 2011年09/01号』CCCメディアハウス
『てれびくんデラックス ウルトラ兄弟大百科』小学館
『バルタン星人はなぜ美しいか ―新形態学的怪獣論―』小林晋一郎/朝日ソノラマ
『バルタン星人を知っていますか? ~テレビの青春、駆け出し日記』飯島敏宏+千束北男/小学館
『ウルトラマン画報 上巻』竹書房
『ウルトラセブン怪獣事典』酒井敏夫・安井尚志編/朝日ソノラマ宇宙船文庫
『宇宙家族カールビンソン SC完全版 (11)』あさりよしとお/講談社
『ウルトラ超伝説 1巻』居村眞二/大都社
『ザ・ウルトラマン 4巻』内山まもる/小学館コロコロ文庫
フィギュア中心のアキバ系サイト「常時リソース不足RX」の中の人。通称センセイ。 美少女フィギュア以外にもPC美少女ゲーム、特撮、90年代ゲーム、阪神タイガース辺りにサブポジ○があります。
常時リソース不足RX:http://beyyang-rx.blog.jp/
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