【MTG】 晴れる屋「Let’s 5 モダン」参戦レポート!
日頃は仕事で大会参加が難しいトレカ担当の3人ですが、ゴールデンウィークに休みが取れたので久しぶりに晴れる屋まで遠征してきました。10連休中は毎日何かのイベントをやっているようですが、我々のお目当てはスイスラウンド5回戦で行われる「Let’s 5 モダン」です。
今回は黒緑大好きなジャンド関口、Foilアドの化身であるフェアリー頓田林、そして今日で公式戦デビューのアブザン赤星でお送りします。
デッキ選択
黒緑をこよなく愛し、モダンでは日頃ジャンドを握っている私ですが、ここ最近は《血編み髪のエルフ》に満足できていませんでした。というのもストームやドレッジにはそもそも間に合わず、トロンや土地コンボ系には捲れて嬉しいのが《暗殺者の戦利品》しかないなど、メタゲーム上位にいてジャンドが苦手とするアンフェア系には相性が悪い気がしてならないんです。
血編みの枠を《高原の狩りの達人》や《ゲドの裏切り者、カリタス》に戻すとか、《血染めの月》メイン型にするとかジャンドコントロールにするとか色々考えた結果…血編み抜くならアブザンでよくない?
アブザンの利点はなんと言っても、ジャンドで散々泣かされた《未練ある魂》や、親和を咎める《石のような静寂》など、赤では代替できない魅力的なパーツにアクセスできるようになることです。
また、上で挙げた黒緑ジャンク系が苦手とするアンフェアデッキにも《ガドック・ティーグ》や《安らかなる眠り》といった強力なアンチカードを有しているため、どうせ血編みのブン回りを捨てるなら、サイドで広く受けられる白にタッチしてみようと思います。
この時、晴れる屋遠征まであと3日。
これなら間に合うだろうと足りないパーツを早速ポチリつつ、プロキシを使って調整も抜かりなし。
そして迎えた大会当日。
ーーそこには誇らしげにストームを握るジャンド関口がいた。
ぶん回ると2ターンキルも可能な、言わずと知れたモダン屈指の速度と安定性を持つコンボデッキ。白のパーツが間に合わないと悟った瞬間、サブで使っていたこのデッキを急いで調整して持ち込むことにしました。
このデッキの欠点として相手に干渉する手段があまりないため、まず考えるべき点は、単純にこちらよりキルターンが早いデッキと、こちらのコンボ始動より早く蓋をされる恐れのあるデッキへの対策でした。妨害がなければ3〜4ターンキルが安定するストームにとって、アイアンワークスがBANされた最近のメタ上でメインから警戒すべきデッキはそう多くありません。遭遇する確率や最速キルの安定性を考えると、ドレッジ、人間、各種ハンデス、アミュレットタイタンあたりでしょうか。
上記のうちドレッジとアミュレットタイタンは、同一クリーチャーを複数並べたワンパンをケアするだけで1〜2ターン遅らせることができるので、《残響する真実》をメインから2枚とっています。ただ最近は《集団意識》型のアミュタイタンなども出てますので、この枠はすぐ変わるかもしれません。
次に人間ですが、《スレイベンの守護者、サリア》と《帆凧の掠め盗り》さえ対処できればキルターンではこちらが上なので、3枚目の《ぶどう弾》を取ることでストームプランを薄めずに対処しやすくしています。
最後にBG系など各種ハンデス対策ですが・・・当たらないように祈りました。
1戦目
こちら先手で《血清の幻視》スタートすると、相手も《湿った墓》からビジョン。嫌なカラーですねー。
相手2ターン目にフルタップから《苦花》。ジャンドでは散々苦しめられたカードですがストームではたいして脅威にはならないのでスルーしてバラルを置きます。返すターンですかさず《致命的な一押し》が飛んできたので《差し戻し》で対応するも、《呪文づまりのスプライト》がフラッシュイン。苦花の時点で予想してましたがこのデッキは・・・!
VS 青黒フェアリー
あれだけお祈りしたのに1マッチ目でハンデス+カウンター搭載のフェアリー踏むあたり、日頃の行いが表れてます。祈るより空き缶拾いでもしておくべきでした。
スプライトで差し戻しが打ち消されバラルが除去されますが、今ので相手はフルタップなので、返しで2枚目のバラルからコンボ始動してそのまま完走。メダリオン7枚体制は伊達じゃないのです。
メインは不用意なフルタップでイージーウィンさせてもらいましたが、サイド後はハンデスや墓地対策が追加されることが予想されます。幸い遅いデッキなので《差し戻し》などの遅延パーツを《パズルの欠片》に変えて、早期巣穴ルートを目指します。
後攻スタートの2ゲーム目はハンデス連打から、《漂流自我》+《瞬唱の魔道士》でフィニッシャー2種を抜かれるという、コンボを殺すお手本のような動きで轢き殺されました。まさかフェアリーにキルターンで負けるとは。
気を取り直して3ゲーム目。今回は先攻であることと前回の失敗を踏まえ、ふどうルートを《差し戻し》に変えて全力巣穴プランです。
やはりハンデス+《漂流自我》でスタート。見せたハンドにバラルがいたのでぶどうルートから潰しに来たんでしょうが、今回そちらは本命ではないのでそのまま抜かせて、フルタップの返しで全力巣穴。ゴブリンが34体出て勝ち。
2戦目
挨拶代わりに1ターン目から殴りかかってくる《ゴブリンの先達》。ここでバーンを疑うも、2ターン目にはフェッチから《踏み鳴らされる地》・・・?
なるほど、速さ勝負と行こうじゃないか。
VS Zoo
3ターン目、相手の《苛立たしい小悪魔》にはライフを支払わずやりすごそうとするも、続けて《無謀な奇襲隊》を怒涛キャストというブチギレムーブで10点削られました。
早くも最終ターンとなってしまいましたが相手はフルタップ。ここまでキャントリで回しまくったハンドにはバラル、儀式×2、魔力変、ギフト。はい、3ターンキル達成です。
第2ゲームは相手が土地に恵まれずトリプルマリガン。申し訳なく思いつつも、まっすぐ行ってぶっ飛ばして勝ち。最後の最後で《跳ね返す掌》を撃たれましたが、それストームには効かないんだよなぁ。
速さ勝負ではストームに分があるため、《安らかなる眠り》や《ガドック・ティーグ》などで蓋をしてくることが予想されました。そのためサイドは《ぶどう弾》《有毒の蘇生》を落としてバウンスを取り、あとは相手の速度を落としたいので《炎の中の過去》《差し戻し》を《稲妻》に変えた形です。
3戦目
相手先手の1ターン目に青緑フェッチから飛び出てきたのは《霊廟の放浪者》。それ嫌なやつですねー、早速蓋をされました。やはり部族デッキにはろくなのがいませんね。
VS バントスピリット
フェアリーに比べてスピリットはクロックが早く、《至高の幻影》追加から《拘留代理人》でこちらのゴブリンを捕まえてバシバシ殴ってきます。そこから《ドラグスコルの隊長》で2ロード体制になるも、《霊廟の放浪者》を退かすことに成功。あとはキャントリ儀式から《ぶどう弾》で《拘留代理人》にご退場いただき、おかえりゴブリンからそのまま完走。
1ゲームはなんとか取りましたが、このデッキのサイドは《弁論の幻霊》《安らかなる眠り》《減衰球》など、ストーム殺しがマシマシで入ってることが多いです。特に前者2枚はバウンス以外では対処できないのでバウンス全投入。加えてサイド後は重くなることが予想されるため、ギフト依存のコンボは通りにくくなるとの読みから巣穴全力プランにしました。
2ゲーム目も《貴族の教主》と《霊廟の放浪者》《至高の幻影》に削られる展開からスタート。こちらも早々にストーム3くらいの巣穴が撃てるハンドが揃います。
ここで放浪者を消費させるべく《パズルの欠片》を唱えてみますが、ハンドから《統一された意思》で対処され、返しにロード追加から殴りきられて次のゲームへ。
重くはなってますが、思ったほどコントロール寄りになっておらずクロックが早いです。こういうクロックパーミッションて個人的には一番苦手なんですよねぇ。ただ次は先手スタートなので、パズルとギフトを入れ替えてぶどう弾を2枚戻します。
勝負の3ゲーム目、序盤から置かれたサリヤはぶどう弾で除去。しかしギフトを探す間に《集合した中隊》から放浪者とロード、そして《聖トラフトの霊》。これはマズいことになりました。
放浪者を退かすパーツを次のターンまでに引かないといけないわけなんですが、案の定なにも引けずに負け。
3ゲームとも放浪者が序盤から蓋してくるし、中盤以降はロードでクロックにもなるしで良い仕事してました。弁論やRIPなどに無意味だからと稲妻はサイドインしてなかったんですが、敵は別にいましたね。反省。
4戦目
またまた後手スタートです。やはり日頃の行いをケアするべきでしょうか。
相手は島から《血清の幻視》、こちらは青赤ファストから《手練》。これを見た途端、相手がニヤニヤしだしたのでこちらも悟りました。お前、同型か。
VS 青赤ストーム
同型相手にメイン戦で後手スタートは割と絶望的なんですが、ここでも《ぶどう弾》3枚が吉と出ます。先手2ターン目に着地したゴブリンを《魔力変》からの《ぶどう弾》で捌き、こちらは3ターン目にバラルを着地させます。次のターンには完走して一本先取。
2ゲーム目も後手なので、サイドからマシマシした除去キープ。の予定でしたが、除去はないものの2ターン目にバウンス構えつつ3ターンキルも見えるという魅力的な初手。悩みましたが思い切って・・・キープ!
ーートップから5枚のうちに儀式があれば3キルいけたんですが、掘れども掘れども儀式がなく、そのうち相手が走り出して終了。
いやー、甘えましたね。やはり順当に除去キープだったんでしょう。気を取り直して次行きましょう。
先手スタートの3ゲーム目こそストームの真髄を見せてやるぜ と思いきや、初手に土地がない。マリガンするも土地がない。ダブマリしても土地がない。ストーム相手にストームでトリマリって・・・。
そっと右手を差し出してGG。この日一番堪えた瞬間でした。
5戦目
本日最終の本マッチでは先手取れたので気持ちよくスタート。そのまま気持ちよく完走したかったんですが、バラルはすぐに《稲妻のらせん》で焼かれました。その後に出てきたのは《運命の大立者》?マルドゥパイロの亜種でしょうか。
VS マルドゥジャンク
除去が多そうなカラーなのでハンドにゴブリンを温存。パーツ集めでキャントリ回してるうちに大立者が8/8飛行先制のフィニッシャーに成長してましたが、ガチムチには付き合わずにコンボ完走。
《若き紅蓮術士》が見えませんでしたが、マルドゥパイロに近いとするとサイドから除去と墓地対策がマシマシな上に《配分の領事、カンバール》とか入ってそうなので、巣穴全力プランにします。あとは念の為に稲妻を2枚サイドイン。
2ゲーム目は予想通りカンバールを置かれましたが、3ターン目に走り出してゴブリン16体。そのままみんなで走り出して勝ち。ヤンパイはついぞ見ませんでしたが、カウンターのないコントロールって楽でいいですね。
総括
イゼフェニ・人間・ドレッジ・親和系など上位20%以上を占めているTier1~1.5は当たらないどころか、同じ卓になることすらありませんでした。トロンや青白コンはいましたが少数で、相変わらずモダン環境の健全さを実感した1日でした。
自分はというと4Gのせいでイマイチ喜べませんが、結果は3-2で勝ち越すことができました。当たりが良かったとも言えますが、トップメタを意識してサイドを作ってきたので少し寂しいです。
その後、フェアリー頓田林も3-2できたと言うことで、アドカレーこと「横浜ボンベイ」にて祝勝会。
と、我々が祝勝会をしている隣で沈痛な面持ちのアブザン赤星。聞けば小学生に負け、サイドがない相手にも負けたのが相当堪えたようです。
一人反省会してたようですが悔しさのあまりプレインズウォーカーの火が灯ったのか、帰り道の晴れる屋で人間デッキを一括購入してリベンジを誓うアブザン赤星改め、ヒューマン赤星。新たなPW誕生の瞬間であった。
(灯争大戦へ続く)
ポケモンカード、ワンピースカード、MTG、ヴァイスシュヴァルツ、遊戯王、デュエルマスターズなど幅広いプレイヤーが存在する『たいむましんトレカ部』
各タイトルの往年プレイヤーが担当、各カードに精通している部員は違えど、大体のTCGを掛け持ちしている。好きな曜日は新弾発売日、もちろん給料はBOXに変換されていく部員多数。TCGの買取情報からTCG関連のコンテンツまで幅広く発信しています(@Time_Machine_Go)