『PHANTOM NIGHTMARE』遂に発売!環境レベルの強カード紹介
こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。
記事を読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます!
今回は10月28日発売の『PHANTOM NIGHTMARE』に収録されたカードから、競技シーンにおいても活躍しそうなカードをピックアップしてご紹介します。相性の良い既存カードにも触れていくので、是非最後まで楽しんでお読みください!
※10月24日時点判明分で執筆しています。以降で何かとんでもない新規情報が出てしまったらごめんなさい!
目次
《賜炎の咎姫》
効果モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
③:このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。
炎属性の勢いが止まりません!
現在環境デッキとして活躍する【R-ACE】や強化の控えている【インフェルノイド】で炎属性のモンスターを蘇生する②の効果は活躍間違いなしですし、③の効果を【炎王】で使えば相手のモンスターを破壊した上で自分の展開にも繋げられてしまいます。
少々重めのリンク3とはいえ、時期が進めば進むほど使い道の開拓されるカードだと思われます。
☆好相性カード☆《揚陸群艦アンブロエール》
効果モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力は、お互いの墓地のリンクモンスターの数×200アップする。
②:このカードが破壊された場合、自分または相手の墓地のリンク3以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
③:このカードが墓地に存在し、フィールドのリンク3以下のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
《賜炎の咎姫》は場に存在する限り炎属性のモンスターしか特殊召喚できなくなる制約を持ちますが、それをすり抜けてL召喚できるリンク4モンスターは現状3種類しかいません。唯一汎用的な効果を持つのがこの《揚陸群艦アンブロエール》です。
ただ出せるだけではなく効果も噛み合っていて、《賜炎の咎姫》をリンク素材としてL召喚した《揚陸群艦アンブロエール》を《賜炎の咎姫》の③の効果で破壊して特殊召喚→《揚陸群艦アンブロエール》の②の効果に繋げるという流れが美しいです。
《嗤う黒山羊》
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターを墓地以外から特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外し、モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターのフィールドで発動する効果を発動できない。
①は指定されたモンスターの特殊召喚を強烈に制限する効果、②は指定されたモンスターの効果の発動を封じる効果になります。一つずつ見ていきましょう。
①の効果について
①:モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターを墓地以外から特殊召喚できない。
例えば《R-ACEプリベンター》の①の効果にチェーンして発動、手札からの特殊召喚を封じるというように、特殊召喚するアクションにチェーンするだけで対戦のテンポを掴んでいけます。
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から「R-ACE」カード1枚を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分・相手ターンに、自分フィールドに他の「R-ACE」モンスターが存在する場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
③:このカードが墓地へ送られた場合、レベル8モンスター以外の自分の除外状態の「R-ACE」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
特に同じモンスターを1ターンに繰り返し特殊召喚するようなデッキには効果てきめんで、環境トップに君臨する【ピュアリィ】には既に仄暗い雰囲気が立ち込めています。
②の効果について
②:墓地のこのカードを除外し、モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターのフィールドで発動する効果を発動できない。
こちらも前述の【ピュアリィ】に対して有効打となるようデザインされています。プレイヤーに課す効果のため、自身の効果によって耐性を得ている《エクスピュアリィ・ノアール》の行動も制限することができ、その隙に盤面解決を図っていけます。
レベル7モンスター×2
このカードはX素材を5つ以上持っている自分のランク2モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
①:X素材を5つ以上持っているこのカードは相手が発動した効果を受けない。
②:このカードのX素材を2つ取り除き、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキの一番下に戻す。このカードがレベル1の「ピュアリィ」モンスターをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
☆好相性カード☆
《白銀の城の火吹炉》
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚捨てて発動できる。手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
《白銀の城の竜飾灯》
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚捨てて発動できる。手札・デッキから「ラビュリンス」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを手札に加える。
ラビュリンス魔法・罠をセットする共通効果を持つ、通称『家具』と呼ばれるモンスターたちです。《嗤う黒山羊》は罠カードであるがゆえ、後攻の際に手札に持つと強く使いづらいですが、これらのコストとして捨ててしまえば相手ターン中に②の効果を用いて妨害できてしまいます。
《嗤う黒山羊》に限らず墓地での効果を持つカード全般と相性が良く、これら2種のカードはトーナメントシーンでも【ラビュリンス】の強さの一因として活躍しています。
《王墓の石壁》
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはフィールドゾーンに存在する限り、カード名を「王の棺」として扱う。
②:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「ホルス」モンスター1体を手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
③:自分が「ホルスの黒炎神」の効果を発動した場合に発動できる。自分は1枚ドローする。
前弾で登場し、手軽な特殊召喚条件と高い継戦能力で既に様々なデッキで出張パーツとして活躍している【ホルス】ギミックの新規カードです。強力なギミックである反面《王の棺》がないと引いている【ホルス】モンスターが何の役にも立たないカードになってしまうのが欠点でした。
このカード名の②の効果は1ターンに4度まで使用できる。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ホルス」モンスターは、自身を対象としないカードの効果では破壊されない。
②:手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「ホルス」モンスター1体を墓地へ送る。
③:1ターンに1度、自分の「ホルス」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。その相手モンスターを墓地へ送る。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはフィールドゾーンに存在する限り、カード名を「王の棺」として扱う。
②:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「ホルス」モンスター1体を手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
③:自分が「ホルスの黒炎神」の効果を発動した場合に発動できる。自分は1枚ドローする。
《王の棺》として扱うカードか《ホルスの栄光-イムセティ》にアクセスするカードが増える予想をしていたのですが、その両方の要素を併せ持つカードが来てしまいました。びっくりです。
場魔法であるため《テラ・フォーミング》等に対応しているのもGOODですね!
もう一つの【ホルス】新規!《ホルスの黒炎神》について
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「ホルス」モンスター及び「王の棺」が存在する場合、手札のこのカードを相手に見せ、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。フィールドのカード1枚を墓地へ送る。
②:「ホルスの黒炎神」以外の自分フィールドの表側表示の、「ホルス」モンスターか「王の棺」が相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、フィールドの他のモンスターを全て墓地へ送る事ができる。
《王墓の石壁》の③の効果を使う条件となっている《ホルスの黒炎神》ですが、こちらの効果も非常に強烈なものになっています。除去効果が強い分特殊召喚条件が受動的で、他の【ホルス】モンスターとの棲み分けが効いている印象です。
出張ギミックとして用いられる際にお呼びがかかることは少ないかもしれませんが、純構築であれば上手く使っていけそうです。
《百鬼羅刹 特攻ダグ》《百鬼羅刹 神速マッハブーン》《百鬼羅刹大参上》
【百鬼羅刹】と書いて『ゴブリンライダー』、かっこいいですね。Xモンスターの《百鬼羅刹 巨魁ガボンガ》が「ゴブリン」モンスターをサーチするため、悠久の時を経て(大袈裟)【ゴブリン】がテーマ化される運びとなりました。
自慢の展開力を活かすのにまずXモンスターを成立させなければならない不安定さ、テーマ内で用意できる妨害の頼りなさなど、デッキとして組むにはもう一歩!といったところですが、何種類かをサイドデッキに忍ばせて環境デッキと有利に戦うことができると思ったのでご紹介します。
X素材を取り除いて特殊召喚する効果が相手のX素材に干渉できるため、相手の【ピュアリィ】Xモンスターの素材を減らしつつ展開してやりましょう。
《百鬼羅刹 特攻ダグ》を特殊召喚し《百鬼羅刹大参上》をサーチ→《百鬼羅刹大参上》で《百鬼羅刹 神速マッハブーン》をサーチ→《百鬼羅刹 神速マッハブーン》を特殊召喚と動くだけで相手のX素材を2つ取りつつモンスターを2体並べることができています。
《百鬼羅刹 特攻ダグ》を2or3枚、《百鬼羅刹 神速マッハブーン》と《百鬼羅刹大参上》を1枚ずつサイドデッキに忍ばせるだけで、《エクスピュアリィ・ノアール》の対策を概ね済ませてしまえるのは革新的なのではないでしょうか。
☆好相性カード☆ 【十二獣】モンスター
レベル4モンスター×5
「十二獣ワイルドボウ」は1ターンに1度、同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
①:このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
②:このカードは相手に直接攻撃できる。
③:持っているX素材の数が12以上のこのカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。相手の手札・フィールドのカードを全て墓地へ送り、その後、このカードは守備表示になる。
テーマとしての考察は割愛としたいところですが一つだけ。前述の通り、相手のX素材を利用しないで展開する場合は自身の場にXモンスターを用意しなければなりません。これを要求札1枚で完結させてしまうのが【十二獣】です。
【十二獣】モンスター+《百鬼羅刹 特攻ダグ》のような持ち方だけで【百鬼羅刹】デッキの動きに入れてしまうはずなので、純正構築を考えてみたい方は組み方の一つとして参考にしていただければと思います。
効果を無効にされると痛い代わりにダイレクトにランク3を目指せるカードには《魔界発現世行きデスガイド》や《No-P.U.N.K.セアミン》があります。
まとめ
昨年【ティアラメンツ】環境に対して【深淵の獣】が投じられたように、強い環境デッキを相性上有利な別の新規テーマを生み出すことで中和させる動きは見ていて面白いと感じました。
【深淵の獣】は【ティアラメンツ】を抑え込むには至りませんでしたが、【ピュアリィ】に対する【百鬼羅刹】には期待しています(今回紹介したメタが飛んでくることを想像すると、少なくとも自分で【ピュアリィ】を使おうとは思えません)。大なり小なり現在の環境の構図を動かしてくれるのではないでしょうか。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
ぽとふ(@urami_yugi)と申します!
2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も関東地方で活動中です。
セレーネをリンク召喚した回数とチキンレースでドローした回数では誰にも負けません。ドロールが苦手なデッキをよく使います。
よろしくお願いします。
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