日本選手権、遂に決着!新規カード・テーマ解説もあるよ!
こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。
記事を読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます!
今回は7月15日に行われた日本選手権の結果の振り返りと、後半は7月22日発売の最新弾エイジ・オブ・オーバーロードの中から環境に影響を与えそうなカードやテーマを見ていきたいと思います!
目次
日本選手権 結果
3月の店舗代表決定戦から始まりブロック代表決定戦を経て、その集大成となった今回。日本選手権を勝ち上がったプレイヤーは「WCS 2023」すなわち世界大会へと進出することとなります。
さあ、気になる結果は!?
優勝 【ピュアリィ】 ハセガワ アキラ選手
メインデッキはメジャーな手札誘発の中では最も重い《無限泡影》のケア、【R-ACE】及び【ピュアリィ】ミラー後攻時の返しのキーカードとなる《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》のフル投入しつつシンプルな構築に仕上げています。《ピュアリィープ!?》+エクシーズモンスターで構える動きが主流になっている【ピュアリィ】ミラーの他、【R-ACE】【ラビュリンス】【神碑】にも広く刺さる《レッド・リブート》のメイン採用は非常に理にかなっていますね。
秀逸なのはサイドデッキで、【ピュアリィ】ミラーに強く打てる《応戦するG》の採用、パワーの高い《PSYフレームギア・γ》と《PSYフレームギア・δ》の採用が目を引きます。現環境では《烙印融合》《EMERGENCY!》《ピュアリィ・マイフレンド》等デッキの核となる魔法が多く使われていて、そこに突き刺さる《PSYフレームギア・δ》は環境にマッチした選択と言えるでしょう。
《応戦するG》を自分の場から離すための《空牙団の懐剣 ドナ》の採用も、サイドデッキ、エクストラデッキを連動させた工夫となっており流石の一言です。
準優勝 【R-ACE】 サカモト カズヤ選手
前回記事の次環境の上位デッキを予想するコーナーで取り上げた【R-ACE】が見事2着でフィニッシュです。《幻獣機アウローラドン》を使用する展開で前盤面を強くする構築も存在する中、サカモト選手が選択したのはオーソドックスなデッキ構成でした。初動アクセス率を高める《ワン・フォー・ワン》《スモール・ワールド》《ピリレイスの地図》等の採用もなく、強いて言えば【R-ACE】モンスターが厚めの構築となっています。
サイドデッキもTHE 王道。奇抜なカードは使用せず、デッキの地力とプレイングで勝ち上がった形でしょうか。
WCS 2023(Yu-Gi-Oh! World Championship 2023)
https://www.konami.com/yugioh/worldchampionship/2023/ja/
上記2名に加え、【ピュアリィ】【ラビュリンス】【ティアラメンツ】を使用した3名を加えた計5名が、8月に行われる「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」に駒を進める運びとなりました!
今回の日本選手権とはリミットレギュレーションもカードプールも違う環境下(レギュラーパックはサイバーストーム・アクセスまで使用可能とのことです)で日本代表選手たちがどのような戦いを繰り広げるのか。非常に楽しみですね!
新弾 エイジ・オブ・オーバーロードについて
https://www.yugioh-card.com/japan/products/agov/
ここからは7月22日に発売された新レギュラーパック、エイジ・オブ・オーバーロードについてです!
強力なカードや新たなストーリーテーマが多く収録されており、発売初日から大きな盛り上がりを見せていましたね。
そんなエイジ・オブ・オーバーロードから、注目カード、注目テーマをそれぞれ2種見ていきたいと思います!
注目カード① 《S:Pリトルナイト》
融合・S・X・Lモンスターのいずれかを素材に巻き込まなければならない手間がありますが、リンク2のモンスターが持つには破格の除去効果を持ちます。相手の効果にチェーンして自分の場のモンスターを含むモンスター2体をエンドフェイズまで除外する効果もあり、《S:Pリトルナイト》の効果に合わせて相手が何かしらのアクションを起こした際、更にそれに被せて場から退場することができ、相手目線では非常に対処しづらいモンスターと言えるでしょう。
《I:Pマスカレーナ》を用いて相手ターンで出すことで真価を発揮し、同じような立ち位置の《トロイメア・ユニコーン》と枠を争うカードになります(既に《S:Pリトルナイト》がかなり優勢な気がしますが…)。
注目カード② 《厄災の星ティ・フォン》
特殊かつ手軽なX召喚方法と強力な永続効果で後攻からの捲りに革命を起こします。このカードの効果でX召喚した後はモンスターを召喚・特殊召喚できなくなるため、展開力のあるデッキが考え無しに入れて強いカードではありません。しかし展開力に乏しいデッキやエクストラデッキの自由枠が多く取れるデッキにとっては強力な選択肢となるでしょう。
このカードの召喚条件を満たさないよう直接《エクスピュアリィ・ノアール》を出さずに《ピュアリィープ!?》を経由したり、《ピュアリィ・デリシャスメモリー》を素材に入れる枚数を少なくして攻撃力が3000を上回らないようにするなど、《厄災の星ティ・フォン》を意識した新しい定石が生まれる可能性すらあります。【ピュアリィ】を例にとりましたが、このカードの存在そのものが環境に大きな変化をもたらすことは間違いありません。
注目テーマ①【ホルス】
《王の棺》が場にあると墓地からチェーンブロックを組まずに特殊召喚できる共通効果と、自身が場にいる時に他のカードが相手の効果で場を離れた場合発動する固有効果を持つモンスター群です。現状【ホルス】モンスターは4種類で、その全てを無駄なく特殊召喚できれば圧力はかなりのものになります。場に散らしてターンを返せば《王の棺》が【ホルス】モンスターを守る効果を持っていて非常に硬い盤面を形成しますし、場面に応じて適切なランク8Xモンスターを出すのも有効でしょう。
《王の棺》へのアクセスが全てと言っても過言ではないデッキですが、それを叶えるのが素引きと《ホルスの栄光ーイムセティ》しかありません。レベル8以外のステータスがバラバラなため《スモール・ワールド》で相互サーチも可能ですが、《ホルスの栄光ーイムセティ》も《王の棺》も手札コストを要するため構築難易度は高めです。
テーマ内で分かりやすい妨害を敷くことが難しくデッキとしての動きの安定も難しい、悪い意味で出始めのデッキの特徴が出てしまっていると感じます。とはいえ強テーマとしての条件は揃っているため、新規や混ぜ物も含めた今後の展望に期待です。
注目テーマ②【罪宝】
デュエリスト・ネクサスで先駆けて単体で登場していた《反逆の罪宝ースネークアイ》がテーマ化を果たしました。【星遺物】【烙印】や《ヴィサス=スタフロスト》関連ストーリーが有名どころでしょうか、OCGストーリーの新章開幕です。
物語の主人公《黒魔女ディアベルスター》(多分)は緩い特殊召喚条件で場に登場し、【罪宝】魔法・罠カードにアクセスします。
そのバリエーションの一つにある《原罪宝ースネークアイ》が強力で、①の効果の選択肢には今を時めく【R-ACE】デッキのキーカード《R-ACEハイドラント》から、強力チューナーモンスターの《ジェット・シンクロン》まで。がっつりテーマとして完結したデッキを組むのであればもちろん《スネークアイ・エクセル》等を出すことが主になるでしょうが、黎明期の現在注目されているのは出張パーツとしての使い方のように思います。
ストーリーテーマの最大の利点はなんといっても新規カードが出続けることがほぼ確定していることにあります!
その中に強いカード、かっこいいテーマ、好みの動きをするテーマ、きっと出てくることでしょう。
新規カードの種類自体が多く把握が大変(かくいう私も苦労している最中です)ですが、ぜひその存在を知り、あわよくばカードを集めておくことをお勧めします。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今回は日本選手権の結果及び新弾のカードについてでした!
パワーダウンを余儀なくされながらも見事日本の頂点を獲った【ピュアリィ】でしたが、このまま環境が変化しないことはありません。常にカードプールは更新され、新しい構築が研究されています。
既存デッキへのアンテナも張りつつ新たな可能性にも目を向け、楽しい遊戯王ライフを!
P.S.
予選も含めて、日本選手権に参戦した方々、本当にお疲れ様でした!
自身がブロック代表決定戦に進出できたこと、友人が日本選手権まで進んだこと、その調整を手伝ったこと。全てがモチベーションに繋がっていました!
次は自分であの舞台に立てるよう頑張ります!
ぽとふ(@urami_yugi)と申します!
2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も関東地方で活動中です。
セレーネをリンク召喚した回数とチキンレースでドローした回数では誰にも負けません。ドロールが苦手なデッキをよく使います。
よろしくお願いします。
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