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2023年7月リミットレギュレーション判明!次期環境考察してみた

公開日:ぽとふ

遊戯王 リミットレギュレーション

こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。

今月は2本立て!2本目となる今回は6月25日に判明した次期、2023年7月リミットレギュレーションについて、内容を見た上で考察していきたいと思います。

【ピュアリィ】

ピュアリィ・スリーピィメモリー

ピュアリィ・スリーピィメモリー【無制限⇒制限】

デッキビルドパック発売時点ではとても強いデッキとは言えなかった【ピュアリィ】を、一躍環境デッキへと躍進させた新規カードの一枚が制限カード入りです。

これまでは《ピュアリィ・スリーピィメモリーが「複数X素材にある「ピュアリィ」Xモンスター+《ピュアリィープ!?》の並び」で相手ターンに4枚もしくは6枚ドローできていて、このアドバンテージ差はゲームエンド級の不健全なものでした。ここが制限になってしまえばドロー枚数は最大でも2枚、許容できるものになったと言えます。

《ピュアリィ・マイフレンド》から確定サーチを行うことができなくなり、《ピュアリィ》のランダム捲り効果のヒット率にも影響を及ぼすことになるため、デッキパワーの低下は間違いないと分析します。ここぞという時にメモリー魔法が捲れずに負ける場面は今後確実に増え、まだまだ地力はあるものの常勝デッキと呼べる安定感はなくなっていくことでしょう。

【斬機】

斬機サーキュラー

斬機サーキュラー【無制限⇒制限】

先日のYCSJ TOKYOにおいても見事優勝を飾った【斬機】デッキの最強初動カードが制限カードの仲間入りです。《荒魂》を増やす等すれば枚数の上でのマイナスは最低限ですが、《斬機サーキュラー》をサーチする動きが様々な妨害を受けるようになるため、これまでのような圧倒的な貫通率はなくなっていくことになります。

デッキの構築が不可能になるレベルの弱体化とは言えないものの、使用者は間違いなく減ってしまうことが予想されます。

括りをサイバースデッキまで広げるのであれば、別軸の展開手段を持つ【@イグニスター】や【コードトーカー】にも日の目が当たっていくのではないでしょうか。

【神碑】

神碑の泉

神碑の泉【準制限⇒制限】

前回に引き続き【神碑】デッキの根幹カードが枚数を減らしてしまいました。1枚でも《コズミック・サイクロン》等で回収の利かない領域に飛ばされてしまえば、それ以上「神碑」速攻魔法が循環することはありません。

これまでよりも【神碑】に勝ちやすくなる分、「それならサイドデッキから《コズミック・サイクロン》を抜きたい」と多くのプレーヤーが思うようになった頃を見計らって分布増加、となる可能性もあり、一番今後の動向が読めないデッキだと思っています。

【超重武者】

超重武者装留ブレイク・アーマー【無制限⇒禁止】

デビル・フランケン【制限⇒禁止】

超重武者装留イワトオシ【無制限⇒制限】

超重武者バイ-Q【無制限⇒準制限】

《DDD超視王ゼロ・マクスウェル》を用いた先攻ワンキル、《デビル・フランケン》経由の《ナチュル・エクストリオ》を添える展開型の着地点を潰しつつ、初動になるカードの枚数も絞られました。

《超重武者装留イワトオシ》の制限カード化は《D.D.クロウ》耐性を一気に落とし、初動枚数の補填に使われるであろう《マシンナーズ・メタルクランチ》の安定感を《超重武者バイ-Q》の準制限化で奪ってきており、今回の制限改訂で一番被害甚大なのは間違いなく【超重武者】でしょう。

【ティアラメンツ】&【クシャトリラ】

クシャトリラ・フェンリル

クシャトリラ・フェンリル【制限⇒禁止】

汎用カードとして上記2デッキの他にも様々なデッキに投入されてきた《クシャトリラ・フェンリル》がこのタイミングで禁止カードになりました。【クシャトリラ】はついに構築不可能になったと見て間違いないでしょう。

一方の【ティアラメンツ】は《ティアラメンツ・クシャトリラ》が最大枚数使える状況が変わっていないため、《クシャトリラ・フェンリル》の単純なメタ突破能力とアドバンテージ獲得能力のマイナスはあるものの、現在のコンセプトを大きく変更することなく使用していけます。

汎用系

金満で謙虚な壺【準制限⇒制限】

金満で謙虚な壺

数多のデッキに投入され「初動へのアクセス」「貫通札の確保」「後攻カード探し」「《灰流うらら》のチェック」等、多くの役割を担ってきました。「打てば勝利に近づくカード」とすら言われることも。

今回の制限改訂で制限カードとなり多くのデッキの安定感を落とす結果となりました。初動に難のあるデッキは今期一気に使われるようになった《スモール・ワールド》等を使ってリカバリーをすることになるでしょうか。

《スモール・ワールド》が使われるようになった背景について下記の記事にて言及しておりますので、よろしければご確認ください。

終末の騎士【制限⇒準制限】

終末の騎士

今回紹介するカードの中で唯一の緩和となるカードです。

アクセスできる範囲が広すぎて以前は多くのデッキで採用が見られましたが、新規カードのインフレが進むにつれ新テーマにはサーチ効果や《おろかな埋葬》のような効果を内蔵する専用モンスターが標準化していき、トーナメントシーンで見かけることは少なくなりました。

直近で【ティアラメンツ】に採用されているのを少し見かけることはあったものの、しばらく採用率の芳しくないカードなだけに、これからの活躍に期待したいところです。

次期環境活躍デッキ予想!

前回から新リミットレギュレーション発表のタイミングが前月最終週までずらされたことで、新環境はすぐそこです!お気に入りのデッキをチューンアップしてワクワクしながら7月を待つ人、使うデッキを迷っている人、様々でしょう。

そんな皆さんがスムーズにスタートダッシュを切れるように、次期環境で強いと思われるデッキをいくつか列挙します。参考になれば幸いです。

【R-ACE】

R-ACEタービュランス

《R-ACEタービュランス》の効果が強烈なインパクトを持つ【R-ACE】ですが、直近で行われてきた日本選手権のブロック代表決定戦で密かに勝ち馬デッキとなっています。

環境に姿を見せ始めたのが遅かったのもあり今回の制限改訂ではほぼノーダメージ(《金満で謙虚な壺》くらい)なこともあり、来期も安定した勝率を叩き出すデッキになるはずです。

《R-ACEタービュランス》の効果が通らなければ一気に妨害数が減るため、モンスター効果を止める手札誘発が多く採用される環境になるというのも予想しておきましょう。

【烙印】

烙印融合

他に強いデッキが多くあり、それらを押し退けて使う理由がないけどポテンシャルは十分。そんなデッキだった印象です。様々なテーマが弱体化を受けた来期なら相対的に活躍する場面は増えるでしょう。制限カードとはいえ《烙印融合》は強しです。

相当多くの選択肢が発生するデッキであり、来期から初めて使う方は粘り強く練習を繰り返すことを推奨します。

【魔救】

前期【春化精】+【魔救】のデッキタイプが使用者が多くないなりに結果を残してきていて、《ブロックドラゴン》の準制限化はあるものの7月以降もほぼそのまま使用できます。ミッドレンジより展開系のスピード感が好みの方にはお勧めのデッキです。

【ピュアリィ】

ストレイ・ピュアリィ・ストリート

【R-ACE】の罠による妨害が対象を取る上に一種は破壊を伴うため、最近は構築から抜けてきていた《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》や《ピュアリィ・ハッピーメモリー》が後手捲りに強く貢献します。

《ピュアリィ・スリーピィメモリー》が減った分の補完は《ピュアリィ》の当選率を保つためにも「ピュアリィ」魔法・罠カードで行うのが望ましく、改訂に伴うデッキのリペアの仕方と環境的な事情が上手く噛み合っているように見えます。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

新しく出るカードのパワーが全部高く、規制中心の制限改訂になることが本当に多くなりました。これまで使ってきたデッキが弱くなるだけの改訂は、必ずしもモチベーションを上げるイベントではないかもしれません。

しかし新環境スタート直後は固まった環境というものがない分、使用デッキや採用カードについて一番思考の余地がある時期でもあります。沢山考えて、相談して、強いデッキを作りましょう!

それでは今回はここまで!また次回お会いしましょう。

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