ぽとふの5分でわかる!遊戯王最新ガチ環境

5分でわかる!遊戯王メタ環境の変遷をまとめてみた

公開日:ぽとふ

ぽとふ

こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。
記事を読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます!

2023年4月制限の環境も半分が過ぎたところになりますが、今期はシェアの多いデッキこそあれど圧倒的一強にはなっておらず、プレイしている側としては非常に「面白い」と感じる環境が展開されています。

環境変化の背景には、プレイヤーたちの飽くなきメタ読みと新しい構築の開拓があります。今回は2023年4月環境におけるメタゲームの変遷と、流行のデッキの構築の変化を合わせて紹介します。

環境の中心デッキ紹介

まずは環境においてシェア率の高いデッキを紹介します。

【ピュアリィ】

まずは今環境を語るには欠かせない存在となった【ピュアリィ】から!

CYBERSTORM ACCESSにて新規カードを得た前期から一定数のシェアをキープしていましたが、制限改訂をきっかけに一気にトップデッキに躍り出ました。
《エクスピュアリィ・ノアール》の圧倒的な除去耐性と妨害性能、一瞬のスキを突いた《エピュアリィ・ハピネス》によるワンキル等が強みのデッキです。

トップシェアになればメタが【ピュアリィ】に寄ってしまい、結果的にあっさり淘汰されるというのが個人的な予想でした。しかし取って代わるデッキが少なかったこともありシェア数・入賞数共に安定しています。

【斬機】

次は【斬機】です!

4月前半辺りに使用者が現われ始め、後半にはトップシェアになる大会もあるほど爆発的にシェアを伸ばしたデッキです。
《斬機サーキュラー》から始まる展開は大抵の誘発に対して受けが良く、明確なメタ対象として意識されている今でも一定の活躍を見せています。

【超重武者】

【斬機】よりも生粋の展開系の側面が強いでしょうか。CYBERSTORM ACCESSでこれまでのデッキの在り方を変えるレベルの新規カードを複数収得した【超重武者】の紹介です。

関東では先攻ワンキルが、別地域では先攻展開してターンを返すタイプ(ほぼ先攻ワンキルみたいなものですが)がそれぞれ開拓されている印象です。

テーマカードが共通で持っている「自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合」という条件の都合上、魔法・罠カードを採用しづらく、展開系のデッキでありながら手札誘発を多数搭載できるのが強みです。

シェア数的に切り気味に構築されがちでしたが、各デッキに手札誘発の採用が増えてきていて向かい風の傾向です。

【神碑】

キーカードの《神碑の泉》や強力な妨害手段の《スキルドレイン》の規制を受けた【神碑】ですが、サイドデッキが【ピュアリィ】や【斬機】対策で埋まりがちな環境の隙間を縫ってしっかりと結果を出しています。

時期で見る今期のメタゲームの遷移

【斬機】デッキの認知度合い等も影響しますが、今期の特徴は構築の変遷の目まぐるしさにあります。常にシェア1~2番目に位置し自由枠の取りやすい【ピュアリィ】が中心になりますが、新しく開拓された構築や注目されたカードを時期ごとに見ていきましょう!

4月前半(DUELIST NEXUS発売以前)

【ピュアリィ】のデッキパワーが頭一つ抜けており、ミラーマッチを意識した「《三戦の号》+《深淵の宣告者》+《次元障壁》」パッケージが標準搭載されました。《次元障壁》を重く受けるデッキは厳しく前期後半から猛威を振るった【クシャトリラ】や、【エクソシスター】も煽りを受けることになります。

《深淵の宣告者》で【ピュアリィ】エクシーズモンスターが墓地へ送られても《ピュアリィ・マイフレンド》や《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》のリソース回収効果は反応せず、その後のゲームを優位に進められる点も他のカードより優先して採用された要因でしょう。

また、《救いの架け橋》を採用する構築が周知されました。このカードを使用するにあたって【宝玉獣】モンスターを採用しなければならないのですが、《宝玉獣 コバルト・イーグル》は引いてしまった時にデッキに戻れるので好相性でした。

【ピュアリィ】側の手札誘発の採用が最低限で、【斬機】や【超重武者】、【魔救】等の展開系デッキが母数が少ないながらも高いアベレージを出していた時期でもあります。

4月後半(DUELIST NEXUS発売以後)

いよいよ【斬機】の存在が広く知れ渡り、入賞数以上に使用者が増えました。

《斬機超階乗》から《斬機ダイア》を素材に持つ《塊斬機ラプラシアン》を任意のタイミングでX召喚+《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルードーネオテンペスト》から《サイバース・ディセーブルム》や《メレオロジック・アグリゲーター》の妨害を選ぶなど、先攻展開の妨害数は目を見張るものでしたが…

否、【斬機】の強みは先攻展開の盤石さにあらず。その対応力の高さにありました。

RARITY COLLECTION – QUARTER CENTURY EDITION –で再録されたばかりの《スモール・ワールド》を使って《怒炎壊獣ドゴラン》や《倶利伽羅天童》等、《エクスピュアリィ・ノアール》への解答に簡単にアクセスすることを叶えたのです。今後も壊獣系のメタカードが有効な環境においては、メインギミックへのアクセスを兼ねられる《スモール・ワールド》を採用できることはそれだけでデッキの強みになっていくかもしれません。

エピュアリィ・ノアール

ディフェンディングチャンピオンである【ピュアリィ】側が無策でいるはずもありません。ついに登場した新規エクシーズモンスター《エピュアリィ・ノアール》は《ピュアリィープ!?》へのアクセスを容易にし、先攻展開のハードルを下げました。魔法・罠で固めがちだったこれまでの構築を捨て、手札誘発を一定数採用して新興勢力に対抗を試みます。

《ピュアリィ・マイフレンド》と《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》のリソース回収で壊獣系に対してゲームを立て直していた【ピュアリィ】は、サイバースデッキ特有の高いキル能力にプランの見直しを余儀なくされます。

対応としてはある程度簡単で、《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》を出してターンが返ってくるようにする、また【斬機】戦に限って言えば《ピュアリィ・スリーピィメモリー》を伏せて相手ターンに発動するだけでもかなり有効です。

斬機サーキュラー

これは【斬機】の核ともなる《斬機サーキュラー》が効果を使った際の制約に起因していて、1体でしか攻撃できない【斬機】側の最大打点が大抵の場合《アクセスコード・トーカー》の5300×2(《アップデートジャマーの効果付与》)であるためです。

ゴールデンウイーク以降~現在まで

【斬機】へのよりクリティカルなメタカードがサイドデッキに採用され始めました。《原始生命態ニビル》を筆頭に、今期制限カードとなった《深淵の獣マグナムート》や《深淵の獣ドルイドヴルム》、懐かしいところだと《幻創龍ファンタズメイ》がこれにあたります。

幻創龍ファンタズメイ

《幻創龍ファンタズメイ》からは《斬機超階乗》の解答となる《D.D.クロウ》、【深淵の獣】モンスター、《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルードーネオテンペスト》を場から消すことで《サイバース・ディセーブルム》を無力化できる《幽鬼うさぎ》を引き込む狙いです。このカードをプレイしたタイミングで引いても遅いカードとは相性が悪いということでもありますね。

ここまで見てきた【ピュアリィ】と【斬機】中心の分布に各デッキが対応する中に、正に合間を縫って【神碑】がコンスタントに結果を残す形で今環境は形作られています。

【神碑】のメインデッキに《ディメンション・アトラクター》や「《発禁令》+《天岩戸》」パッケージが標準化されてきており、永続罠による封殺に加え、そもそも何もさせないという方向性がより凶悪性を増してきています。

センサー万別

またトップシェアの2デッキが種族統一デッキということもあり、【神碑】に限らず《センサー万別》の採用が目立つようになっています。

【烙印】や【クシャトリラ】のような、自身の動きにも支障をきたすデッキにも採用されていることから、今期における《センサー万別》のパワーが相当なものだといえるでしょう。

最後に紹介する【ピュアリィ】の構築の変化は【勇者トークン】ギミックと【暗黒界】ギミックの採用です。

【ピュアリィ】が苦手とする《No.41 泥酔魔獣バグースカ》や《センサー万別》の解答として、《騎竜ドラコバック》や《暗黒界の龍神 グラファ》を採用しています。メモリー魔法で切ったついでに、これらの解答カードに辿りつける無駄のない構築です。

まとめ

今期の始まりから現在までトップデッキの構築の変遷や途中から登場したデッキについて一通りを洗ってきましたが、5月末にはまた新しいカードプール、デュエリストパック 爆炎のデュエリスト編が登場します。新たなデッキが突如環境に食い込んでくるかもしれませんし、それが広まる前にYCSJのイベントが控えています。今後も様々な要因で変わっていく大会環境は要注目です!

それでは今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また次回!

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