読むだけでレガシーの”いま”がわかる!『機械兵団の進軍』&『決戦の後に』レビュー
はいどうも。MOパンダです。
ゴールデンウィーク直前の4月21日『機械兵団の進軍』が発売されました!
今回は新エキスパンション『機械兵団の進軍』のカードがレガシーフォーマットのどのようなデッキに採用されているのかまとめ記事になります。
そして5月12日には『機械兵団の進軍:決戦の後に』というファイレクシア軍と戦った後の超小型エキスパンションが発売されます。
カードはなんと50種のみ。
記事の後半におまけとしてレビュー記事を記載していきます。
よろしくお願い致します。
新環境レガシーチャレンジ
まずはMTGOのレガシーチャレンジの結果まとめから!
一番多いのはリアニメイト。次点がURデルバーです(URドラゴンも含みます)。
青赤のデッキは《表現の反復》を失ったあとも使用者の多いアーキタイプです。
その下には《雲上の座》デッキが続きます。
《雲上の座》デッキはメインから《忍耐》と《エルフの開墾者》or《輪作》+《ボジューカの沼》の墓地対策があり一番多いリアニメイトに対して比較的戦いやすいデッキです。
《忍耐》は青赤のデッキにも非常に刺さります。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《原始のタイタン》があるためリアニメイト側が《実物提示教育》プランをすることも困難です。
メタゲーム上位のデッキに強くコントロールデッキには元々有利なので立ち位置がいいデッキと言えるでしょう。《雲上の座》デッキの入賞数が増えているのも納得です。
『機械兵団の進軍』採用デッキ紹介
それではレガシーチャレンジ・レガシーリーグ・店舗大会から『機械兵団の進軍』のカードが採用されたデッキを紹介していきます。
ジェスカイコントロール
Legacy Challenge 2023-04-23 1st Place 6-0
プレイヤー:Ozymandias17
4/23のレガシーチャレンジで優勝した《フェアリーの黒幕》をメインに4枚採用したジェスカイカラーのコントロールデッキです。
相手の《思案》や《渦まく知識》に合わせることでカードを引くことができます。
ドローをしつつインスタントタイミングで除去することは非常に困難です。
必ず損するように相手を行動させることができます。
それだけでなくプレインズウォーカーへの干渉手段として使えます。
《瞬唱の魔道士》と違い2ターン目になにも気にせずプレイできるカードです。
4マナの起動型能力は《覆いを割く者、ナーセット》が自分の場にいると相手のターンであれば、相手のドローを飛ばせるためコントロールデッキのマナフラッド受けとして使うこともできます。
コントロールデッキのミラーマッチは《覆いを割く者、ナーセット》や《時を解す者、テフェリー》の捌き合いになることが多く《フェアリーの黒幕》はプレインズウォーカーをけん制しつつ《覆いを割く者、ナーセット》とシナジーがありコントロールデッキにこそマッチしたカードと言えます。
【MTG】レガシー「ジェスカイコントロール」| MOパンダのわくわく放送BM出張版:鈴池 史康(2023年4月26日放送)
URバトル
Legacy Challenge 2023-04-30 5th Place 6-0
プレイヤー:Delthar
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
4《スプライトのドラゴン》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
4/30のレガシーチャレンジで5位だった《タルキールへの侵攻》を4枚採用したテンポデッキです。
《濁浪の執政》を4枚、《スプライトのドラゴン》を4枚、計8枚のドラゴンを採用することで《タルキールへの侵攻》を3~4点火力として使用することができます。これで序盤にプレイしにくい《濁浪の執政》も安心して4枚採用できます。
バトルは《ドラゴンの怒りの媒介者》の昂揚の条件を満たしやすい役割も持ちます。
《スプライトのドラゴン》は《ミシュラのガラクタ》と合わせることでサイズアップでき《タルキールへの侵攻》をすぐさま反転することができます。反転したら盤面は《果敢な雷口》の効果で更地になることでしょう。
実際にプレイしてみたところ《タルキールへの侵攻》に5点与えて反転させた結果、2ターン速く決着できるほどダメージが増えるのでバトルの可能性を感じられました。
【#レガシー/#legacy】【URバトル】MOパンダのわくわくレガシー!【MTG】
RUGバトル
Let's 5 レガシーDX 2023/5/3 5-0
プレイヤー:Urabe Ryosuke
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
4《タルモゴイフ》
4《濁浪の執政》
店舗大会の5-0リストからRUG型のバトルデッキです。
URバトルと違い《タルモゴイフ》が採用されています。
6種類のカードタイプがありメインは最大6/7!1回の攻撃で《タルキールへの侵攻》を反転させることが可能です。でかい!
URバトルと違い《スプライトのドラゴン》が先か《タルキールへの侵攻》が先か気にする必要がないのはいいですね。
《思考掃き》により《濁浪の執政》を序盤にプレイすることができ、疾走感のあるデッキリストになっています。
サイドの《時を超えた英雄、ミンスクとブー》も非常に強力です。
ファイレクシアストンピィ
晴れる屋レガシー杯 - 2023/4/30 Finalist
プレイヤー:Oohashi Gaku
4《古えの墳墓》
4《魂の洞窟》
3《裏切り者の都》
1《カラカス》
4《叢林》
1《沼》
1《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
4《ウルザの物語》
3《別館の歩哨》
4《ファイレクシアの検閲官》
4《疫病を仕組むもの》
2《アージェンタムのマスティコア》
2《シェオルドレッド》
4《虚空の杯》
4《水蓮の花びら》
3《モックス・ダイアモンド》
1《虚無の呪文爆弾》
1《影槍》
1《ウルザの後継、カーン》
4《大いなる創造者、カーン》
1《トーモッドの墓所》
1《真髄の針》
4《封じ込める僧侶》
1《アメジストのとげ》
1《スレイベンの守護者、サリア》
1《液鋼の塗膜》
1《罠の橋》
1《三なる宝球》
1《サレヴォクの書》
1《アージェンタムのマスティコア》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》
1《マイコシンスの格子》
店舗の大会で準優勝だった《シェオルドレッド》を採用したファイレクシア部族テーマのストンピィデッキです。
2枚の《シェオルドレッド》。4枚の《黙示録、シェオルドレッド》。4枚の《疫病を仕組むもの》が目を引きます。(シェオルドレッド6枚だ?!)
そして《ファイレクシアの検閲官》!
アーティファクトも止めたいのにできない《エーテル宣誓会の法学者》。
パワーが1しかなくエンチャントのせいで置物破壊のついでに破壊される《弁論の幻霊》。
両方の悪いところが改善されているクリーチャーです。
タップイン付与も強力。《騙し討ち》を1ターン遅らせることができます。自分はファイレクシアクリーチャーばかりなのでデメリットはほぼありません。
カードは強いがぴったりハマるデッキがなく使われないと思いましたが、ぴったりハマるデッキが生まれデッキ構築力に脱帽です。すごい!
【#レガシー/#legacy】【ファイレクシアストンピィ】MOパンダのわくわくレガシー!【MTG】
感染
Legacy League – 2023/4/29 5-0
プレイヤー:HATAHATO
4《墨蛾の生息地》
4《霧深い雨林》
1《ペンデルヘイヴン》
1《サバンナ》
4《熱帯の島》
4《新緑の地下墓地》
4《ぎらつかせのエルフ》
4《貴族の教主》
4《荒廃の工作員》
2《狂暴化》
4《渦まく知識》
2《呪文貫き》
3《巨森の蔦》
4《目くらまし》
4《激励》
4《意志の力》
3《思案》
2《厚鱗化》
2《森の知恵》
3《剣を鍬に》
1《青霊破》
1《カラカス》
1《外科的摘出》
1《狼狽の嵐》
3《活性の力》
1《封じ込める僧侶》
2《忍耐》
2《レンと次元壊し》
MOリーグ5-0から《レンと次元壊し》がサイドに採用された感染デッキです。
対象の土地に3/3警戒・呪禁・速攻を付与します。
《墨蛾の生息地》を対象に起動することで警戒・呪禁・速攻を付与することができます。
さらに《墨蛾の生息地》を起動することで感染・飛行を付与できます。
1/1になることは注意ですがそれでも呪禁付与は強力です。
除去でなんとかしようと思ったら呪禁・速攻の《墨蛾の生息地》に突然負けたなんてこともあります。
-2の能力は感染クリーチャーを探すことができ軽いアドバンテージ源として使用することができます。
こう見ると感染にぴったりのプレインズウォーカーですね。
緑黒デプス
Legacy League - 2023/4/22 5-0
プレイヤー:ALLI
2《バイユー》
1《爆発域》
1《ボジューカの沼》
1《耐え抜くもの、母聖樹》
4《暗黒の深部》
1《カラカス》
2《イス卿の迷路》
2《育成泥炭地》
1《セジーリのステップ》
1《冠雪の森》
1《冠雪の沼》
1《ペンドレル峡谷の大神殿》
4《演劇の舞台》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
4《新緑の地下墓地》
4《不毛の大地》
1《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》
リーグ5-0から《イコリアへの侵攻》を採用した緑黒デプスデッキです。
ほぼ土地単です。
X=2でプレイすることで《吸血鬼の呪詛術士》をサーチすることができます。
そのまま《イコリアへの侵攻》へ起動することで《イコリアの頂点、ジローサ》側をプレイすることが可能です。
4マナ8/8到達スーパートランプルと思うと破格です。
もちろん場に《暗黒の深部》があればそちらに起動しても強力です。
ダブつくと弱い《吸血鬼の呪詛術士》を1枚採用に抑えることができるのはいいですね。
《ドライアドの東屋》をサーチしてマナ加速。《エルフの開墾者》をサーチしてコンボパーツ探しなど思ったより使い勝手の良さそうなカードです。
スーパートランプルによってブロッカーを無視して《マリット・レイジ》で攻撃することもありそうです。
『機械兵団の進軍:決戦の後に』レビュー
おまけでレビューになります。
https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/march-of-the-machine-the-aftermath
【ヴェズーヴァの漂う者】
《秘儀の職工》のような《実物提示教育》もどき。
いままでの少し軸をずらす系カード同様《紅蓮破》でカウンターされてしまうため絶妙なカードです。
いつでもデッキトップを見れるためドロー系のカードやフェッチランドと相性良し。
《俗世の教示者》と相性はいいが果たして。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《グリセルブランド》になりたい。
【アーボーグの掃除屋】
攻撃時は4/4になるクリーチャーです。
墓地対策しつつサイズアップできる効果は強力。シングルシンボルなのも使い勝手がいいですね。
レガシー環境であれば飛行を得ることは容易でしょう。《偉大なる統一者、アトラクサ》を追放できたら飛行・絆魂・警戒・接死の化け物が誕生します。
【不屈の将軍、ジリーナ】
《カラカス》で使い回せる墓地対策カード。
少しだけ全体除去への耐性を持ちます。
《救出専門家》で使い回しは強力。墓地を使うデッキが増えたら黒タッチのデスタクで採用されるかもしれません。
終わり
今回の「読むだけでレガシーの”いま”がわかる」は以上となります。
『機械兵団の進軍』のカードの採用が増え、新たなアーキタイプも増えレガシーフォーマットに影響を与えています。
ファイレクシアストンピィなどいままでなかったものが生まれるのはわくわくしますね。
6月下旬発売の『指輪物語:中つ国の伝承』まで現環境を楽しんで遊んでいきましょう。
読んでいただきありがとうございました。
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