懐かしの漫画紹介 -サザエさん-

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サザエさんは1946年から1974年まで発表された新聞連載漫画を代表する作品であり、また1969年から続くTVアニメは2018年現在も放送中である。

 

■長谷川町子

 

原作者は長谷川町子。戦前の日本漫画を代表する漫画家、田河水泡の弟子であり、その引き立てもあり戦前から漫画家として活動するが、戦争の激化に伴い福岡県へ疎開する。

終戦直前、疎開先の福岡県で西日本新聞絵画部に入社するが終戦後に退社。系列会社であったフクニチ新聞社から創刊された「夕刊フクニチ」にサザエさんの連載を始める。

 

■姉妹社

 

サザエさんの連載は一旦終了するが、長谷川家の上京に伴い連載を再開、夕刊フクニチ以外の地方紙でも掲載されるようになる。長谷川家は姉妹社を立ち上げサザエさんの単行本を出版するものの、B5判の横綴じという書籍が書店に受け入れられず大量の返本を抱えてしまう。

第2巻をB6版としたところ好評となり、在庫となっていた1巻も完売となり、1巻は後にB6版として再版され、サザエさんの単行本は後に全68巻を刊行することになる。

サザエさんはその後も掲載先を変えながら人気が上昇し、1951年から朝日新聞朝刊に掲載され、何度かの休載を挟みながら、1974年まで連載は続いた。

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■磯野家

 

サザエさんは磯野家を中心としたホームコメディであり、磯野家の長女である磯野サザエが主人公である。またフグ田マスオと結婚したため、上京後の再連載版からはフグ田サザエとなっているが、磯野家に同居しているのでフグ田マスオとフグ田タラオが追加された以外に大きな変更はない。

磯野波平と磯野フネが父母であり、磯野カツオと磯野ワカメの三人姉弟である。サザエの夫であるフグ田マスオは入婿ではないが、磯野家に同居している。フグ田タラオは一人息子であり、カツオとワカメと兄弟同然である。

また親戚に波野ノリスケがおり、一時期磯野家に同居していた。結婚後は引っ越したが、よく磯野家に顔を出している。

 

■ホームコメディから社会風刺へ

 

サザエさんは初期はホームコメディであったが、徐々に時事ネタを用いた社会風刺漫画となっていった。絵柄も線が少なく極端にディフォルメされていく。

長谷川町子自身が、子どもにも読めるようなヒューマニズム作品には飽きてきていたと発言しており、ブラックユーモアに満ちた「いじわるばあさん」ほどではないにしろ、シニカルな風刺が多くなっていった。サザエさんと同時期に連載をしていたいじわるばあさんの方が、長谷川町子としても描きやすかったらしい。

 

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