昭和のアニメ紹介 -あしたのジョー-vol.3
■ホセ・メンドーサ
ホセ・メンドーサはWBC世界バンタム級王者、コークスクリューパンチと呼ばれる攻撃で長期に渡りチャンピオンとして君臨している。
キング・オブ・キングスとも呼ばれ、その圧倒的な強さは他者の追随を許さない。矢吹丈戦の前にWBA世界バンタム級チャンピオンであったカルロス・ゴメスと王者統一戦を行い、KO勝利を収めバンタム級世界統一王者となった。
コークスクリューパンチの破壊力は圧倒的であり、カルロス・ゴメスは統一戦後に急死してしまい、タイトルマッチを挑んだカーロス・リベラはKO負けの上、矢吹丈戦で発症していたパンチドランカー症が重度となり、廃人同様となってしまった。
■矢吹丈、最後の挑戦
カーロス・リベラはその後消息不明となるが、日本に入国し、矢吹丈の元へと辿り着いた。そのあまりの変貌にショックを隠しきれない矢吹丈だが、自身のパンチドランカー初期症状にも気づき、戦えなくなる前にホセ・メンドーサ戦を熱望する。
力石徹に匹敵するカーロス・リベラを倒したホセ・メンドーサに、矢吹丈は再び力石徹の姿を重ねたからだ。
破壊的な能力を持つホセ・メンドーサだが、トレーニング方法は堅実であり、パンチドランカーの専門医の診断も受け、その能力を持続することに専念している。また家庭では良き父親であり、矢吹丈の戦ってきたボクサーとは一線を画している。
一方の矢吹丈は、カーロス・リベラを保護し、パンチドランカー専門医をアメリカから招聘した白木ジム会長、白木葉子の治療の勧めも拒絶、バンタム級世界王者に挑むために世界ランカーとの試合を続けていた。
■白木葉子
白木葉子は、かつて矢吹丈が特等少年院へと送致されるきっかけとなった詐欺事件の被害者であり、力石徹の所属した白木ジムの2代目会長でもあり、またカーロス・リベラを日本へ招聘したプロモーターでもある。
そして矢吹丈最後の試合となる、バンタム級世界王者ホセ・メンドーサとのタイトルマッチを組んだのも白木葉子である。
物語に大きく関わりながら、ちばてつや自身が「白木葉子はよくわからないキャラクターであった」という謎めいた存在である。冒頭では矢吹丈の気に入らない存在として、後には狂言回しに近い存在となり、力石徹を失った矢吹丈に数多くの強敵を挑ませる。
パンチドランカーとなり、ホセ・メンドーサと戦えば廃人となることを危惧した白木葉子は矢吹丈に試合を諦めさせようとするが、矢吹丈は譲らず最後のリングへと登った。
■世界バンタム級タイトルマッチ
ホセ・メンドーサの圧倒的な強さの前に、矢吹丈の攻撃はかわされ、またコークスクリューパンチにより片目の視力を失ってしまう。
片目の視力を失い、遠近感が狂った矢吹丈のパンチは軌道が僅かにずれ、これまで的確に攻撃をかわしてきたホセ・メンドーサにヒットするようになった。ホセ・メンドーサは動揺し、コークスクリューパンチを立て続けに矢吹丈に浴びせる。しかし矢吹丈は倒れることはなくホセ・メンドーサはこれまで戦った相手からは感じたことのない恐怖に怯えはじめた。
また打たれ強いと言われていたホセ・メンドーサが、矢吹丈の度重なるパンチを受け、実は打たれ弱いボクサーであることが露呈し、更にコークスクリューパンチを無自覚に習得した矢吹丈はホセ・メンドーサを追い詰めた。
遂に最終ラウンドまで戦い抜いた両者。ホセ・メンドーサは判定で勝利となるが、そのダメージのため、老いさらばえた白髪となってしまう。
矢吹丈は血に濡れたグローブを白木葉子に捧げ、僅かな笑みを浮かべながら真っ白に燃え尽きる。そこで物語は永遠に終わった。
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