国内の近代SF童話の先駆け?「奇跡クラブ」

RIMG0008   「実業之日本社」版「奇跡クラブ」の箱書きには、 昭和のSF系児童書が好きな人達を惹き込むような、こんな、あらすじが書かれています。

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白ふくのふしぎなしんしが、杉彦少年にいった。  

これから、奇跡クラブへまいりましょう・・・・・・。

でも、‘奇跡クラブ’って、なんのことだろう?

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昭和1960年代前後~1970年代生まれの児童書ファンには、知られているかと思いますが、 昭和39年(1964年)に雑誌に1年間連載されたものが本にされたSF児童書の先駆けと言っても良い前川康男さんの作品「奇跡クラブ」。  

これまでに2回出版されており、   1966年11月25日初版発行の「実業之日本社」版    

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            1976年7月1刷発行の「偕成社文庫」版の2種類があります。  

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      偕成社文庫版の永井萌二さんによる解説にもありますが、  

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この作品には、むかし話によく顔をだす魔女も小人も 

よう精もでてきません。

杉彦少年を<奇跡クラブ>に案内する白服の紳士だって、

べつに ゆうかい犯人ではないのです。

都会の人波、デパート、高速道路、テレビといった、

きわめて現代的な舞台と道具立てで、

読者を すなおに夢の国へさそいこむからです。 —————————————————-  

とあるように、それまでの、一般的な古い表現、例えば海・川・森・花・虫・鳥・木造の家・馬車のようなものでなく、 都会・デパート・高速道路・テレビ・エレベーターなど、昭和の高度経済成長期と、 この作品の書かれた昭和39年(1964年)の東京オリンピックの時期と併さった事もあってか、 近代的なものが、この物語の背景にあるのが、当時の昭和の子供たちを、この作品が惹きつけた部分も大きい気がします。  

そして、この手のSF系のものでは、お決まりの「不思議な世界へ迷い込む」というのが、 この近代的要素と良い相乗効果を生んでいるのではないでしょうか。  

今では、一般的で普通のSF童話に感じてしまうかもしれませんが、このお話しを昭和39年(1964年)に作っていたというのが、この作品の凄さだと思います。  

こういう基礎を作ってくれた作品達が、どの世界にもあり、名作を生んでいくと思うと興味が湧いてこないでしょうか。 プレミアのついている昭和の希少作品なので、なかなか入手が難しいですが、昭和のSF系児童書に興味がある方は、是非、如何でしょうか。  

恐らく、ここら辺の本であれば、地元の図書館にない場合でも、県立図書館などから取り寄せてもらえば読めるチャンスもあるかもしれません。  

「実業の日本社」版は、堀内誠一さん 「偕成社文庫」版は、谷内六郎さんが表紙絵や挿絵を担当しているのも魅力的です。  

また、もし、このようなSF児童書作品を、お好きな方に譲りたいという方がおられましたら、 是非、その価値を分かっている当店にご相談ください。  

余談ですが、個人的に、この表紙絵の右の白い紳士が、漫画家とり・みきさんの作品に出てくるキャラクターに見えてしまいます。

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          SF・ジュブナイル・昭和の絵本・児童書系関連のものがありましたら是非、当店にご相談ください。  

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