サンリオとりぼんとファンシーと
間口一間ほどの小さなお店は、今のような雑貨屋さんなどない当時にはとても珍しく、友達へのプレゼントや特別にご褒美で買ってもらえる文具を吟味する場所として、足繁く通ったものだ。 記憶をたどると、最初はそれほどキャラクターの種類が多かったわけではなく、ハローキティやパティ&ジミー、スヌーピー(サンリオのキャラクターではないが、ライセンスを取得していたため、スヌーピーグッズ販売したのは国内ではサンリオが最初。)ぐらいで、キティより後発組のマイメロやキキララのキャラクターを幼く感じていたのを考えると、そのお店(「ギフトショップさかもと」だったと思う。)はサンリオグッズが普及し始めてすぐの1970年中ごろに開店したと思われる。 サンリオが出現する前はキャラクターものと言えばアイドルかアニメ柄か亜土ちゃん(水森亜土はサンリオの外注デザイナー。)ぐらいで、その後続々と学研のタイニーポエムやソニーのレッツチャットなどのキャラクターが乱立される。 そしてこのあとペパーミントグリーンをはじめとする中間色が基調の1980年代ファンシーブームへ突入するのである。 いつも使うものがどうせなら可愛ければいいな、から、可愛いからあれもこれも集めたい。に変化する時代でもあった。 




