松田聖子入門・初級編
その１．1980年－1981年「聖子ちゃんカット」時代
ご存知の通り、1980年4月１日に資生堂エクボのCMソング「裸足の季節」でデビュー。 ただし聖子ちゃんはエクボが出来ず、画面上は同じサンミュージック所属の山田由紀子さんが演じたため、聖子ちゃんは歌声だけの登場でしたね。
ちなみに「ハイヌーンは熱く」が当初のタイトルだったのは有名な話。ラジオの公開録音１回で、その日のうちには現在のタイトルに変わっていたそうです。
この時代の髪型がいわゆる「聖子ちゃんカット」として、女の子の間で一世を風靡しました。 当時のアイドルもみな真似して聖子ちゃんカットだらけでした。この髪型、オリビア・ニュートンジョンにも似ているとも言われましたね。しかし彼女はデビュー前からこの髪型にしていたそうです。オリビア・ニュートンジョンは彼女も好きな歌手の一人に挙げていました。
ちなみに、タレントさんのヘアメイクといえば、専属の美容師さんにお任せの場合が多いと思いますが、驚くべきことに、彼女は全て自分でしていました。別の方に委ねたのは1983年暮れの武道館公演「SEIKO LAND」からです。 彼女はデビュー曲のレコードジャケットの衣装も一人で新宿の街へ行き選んだそうです。その後、小峰リリーさんという素晴らしい衣装デザイナーと二人三脚となりましたが、聖子ちゃんは色鉛筆で図案を書いて、積極的に提案をしていました。
ちなみに行きつけの美容室は、当時、事務所と同じ四谷にあった「hair dimension」。
その２．1982年
1981年12月27日の深夜、彼女はその髪をばっさり切ってしまい、おばちゃん（失礼！）ショートカットにしてしまいます。
翌年1月21日にユーミン作曲の「赤いスイートピー」が発売。この曲で、女性ファンが一気に増えました。 
ここで「赤いスイートピー」秘話をひとつ。 サビの部分「I will follow you〜」のところ、最初は下がっていたらしいですね！ それを聖子ちゃんを発掘したソニーのプロデューサー若松宗雄氏が、コンサートリハーサル中のユーミンの元を訪ねて「気分としてアゲて下さい」と頼んだとこと。
ユーミンいわく「「わたし、直してって言われたことないです（苦笑）」だったそうです。 赤いスイートピー、渚のバルコニー、小麦色のマーメイド、野ばらのエチュード、この4曲が82年に歌われました（もちろん全てオリコン1位です）。
その３．1983年 
これが、83年型といわれている髪型です。 このあたりから結構コロコロ変わりますので、「瞳はダイアモンド」あたり迄ですかね？ 初期の「ハイトーンボイスから」、ノドを痛めて辿りついた声が「キャンディーボイス」。 その声と併せ、大人の女性という髪型です。 同年は2月3日発売の「秘密の花園」でスタート。歌詞も比ゆ的に際どく、衣装も白の超ミニスカで、野ばらのエチュードの清楚な感じから、新曲へのイメージチェンジとしてインパクトを残すことに見事成功しました。 ちなみに作詞の松本隆が最初の作曲が気に入らず、ユーミンに頼み込んで書いてもらったという曲です（果たして最初の作曲は何方でしょうね？） 現在動画サイトを探すと、その別バージョンらしき音源がアップされておりますので、もしかしたら？ですね（真偽は不明です）
ちなみに、彼女はオデコを出すことをを嫌がっておりましたが（本人曰く”ブーだから”だそうです）、子供の頃の写真を見ても、全然そんなことはありませんね。 そして今では、むしろオデコを隠すこと自体が珍しくなってきています。
左が中学3年のとき。右は2012年のコンサートパンフ。
いずれも可愛いですね(^^; 彼女は０脚も努力で克服し、痛めた喉もキャンディーボイスで復活し・・・、と努力の賜物の人です。 何しろ現在のお年で（失礼！）、昔の名曲を歌い上げるには、日々の相当の修練が必要だと思います。
今でも「松田聖子」を演じてくれる彼女、いつまでも大切にファンでありたいですね！ いかがだったでしょうか？ 「何だ全部知っているよ！」というアナタ、もう立派なマニアですね！良かったら是非「まにあのもと」へ寄稿して下さい。お待ちしております！ （たかさん）
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※参考文献
・『もう一度あなた』（ワニブックス 昭和56年）
・「明星」昭和57年4月号付録『微笑白書・19章 SEIKO REPORT19』
・『聖子20歳 愛と歌の青春譜』（少年画報社 昭和57年）
・『青色のタペストリー』（CBSソニー出版 昭和57年）
・『聖子』神田法子著（小学館 昭和61年）
・松田聖子を発掘した名プロデューサー、若松宗雄氏にインタビュー！ レコーディング秘話を語る！ http://blog.mora.jp/2015/01/15/memories01.html
【たいむましんスタッフ】
関係者による、ゆる～い？エッセイの数々。題して『たいむましんの日常』
