あの頃の思い出をもう一度!~バックトゥ・ザ・80’s~ 1986年

公開日:たいむましんスタッフ

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さあ、またやってまいりました。「バックトゥ・ザ・80’s」のお時間です!
「バックトゥ・ザ・80’s」第7回目は、1986年の世界へタイムトリップ!今回もその時代に起きた出来事やカルチャーなどを振り返っていきます。

前回は昭和を代表する数多くの名作達や、社会現象にもなるほど大ヒットした『ビックリマンシール』や『スーパーマリオブラザーズ』が登場した1985年を振り返りました。

1986年にも、当時を体験した人たちが「懐かしい!」と思い返せるような出来事が待っています。
前回のあとがきで予告した「現在もシリーズ展開が続く名作RPG」と「学生時代の青春を彩ったカメラ」も登場しますので、ぜひ最後までお楽しみください!

1986年の出来事

1986年の出来事

1986年は昭和で言えば61年、干支は寅(とら)でした。
1986年には『ねるねるねるね』『チョコあ~んぱん』『はちみつレモン』が発売されました。

ねるねるねるねといえば・・・
『ねるねるねるね』は、1986年にクラシエから発売開始されたお菓子です。粉を水で溶かすと色が変わるという不思議な仕組みが子供たちの心を掴み、「作りながら楽しむお菓子」として人気を集めました。
魔女のおばあさんがねるねるねるねをかき混ぜ、食べた後に「テーレッテレー!」というフレーズが流れるCMも話題になりましたね。
その後はパッケージや味のリニューアルが行われ、遊びながら作れる「知育菓子」として現在も販売され続けています。

話題といえば・・・
1986年は、「日本初の女性党首」が誕生した年です。1989年7月に行われた参議院選挙で、当時社会党に所属していた土井たか子氏が社会党委員長に就任。就任した際に発した言葉「やるっきゃない」は、当時の流行語にもなるほど話題になりました。
女性の政治家が多く生まれるきっかけとなった土井氏の活躍は、「おたかさんブーム」「マドンナ旋風」と呼ばれています。

初といえば・・・
イギリスのダイアナ妃が初めて来日したのは、1986年5月でした。ダイアナ妃は1981年に結婚したチャールズ皇太子と共に、京都や神戸の観光地や、福島や宮城などの東北地方を中心に訪問しました。
東京・赤坂で行われたオープンカーパレードでは、沿道に集まる多くの人々に向かって手を振る2人の姿が映像に納められています。
イギリス国民だけでなく、日本人女性からも人気が高かったダイアナ妃の来日は、「ダイアナフィーバー」と呼ばれるほどの社会現象を巻き起こしました。
ちなみに、同年にテレビで放送された特番『華麗!!ダイアナ妃のすべて見せます』では、ダイアナ妃の少女時代を描いた30分アニメ『虹のかなたへ! 少女ダイアナ物語』が上映されました。
ソフト化がされていない幻のアニメですが、動画サイトなどに映像がアップされているので、気になった方はチェックしてみてください。

1986年のカルチャー

1986年のカルチャー

1986年の音楽分野では、「Get up Get up」のフレーズでおなじみ中森明菜の『DESIRE –情熱-』や、バレンタインデーの定番曲として有名な国生さゆりの『バレンタイン・キッス』、TVアニメのOPテーマにもなった斉藤由貴の『悲しみよこんにちは』がリリースされました。

アニメ映画では一大ブームになっていた高橋留美子の「うる星やつら」の劇場版第4作目『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』が公開。
そして恒例の劇場版ドラえもんは第7作目『ドラえもん のび太と鉄人兵団』が公開されました。「のび太の鉄人兵団」は2011年にもリメイクされましたね。

東宝に並ぶアニメ映画の2大巨頭!東映まんがまつりは昨年同様、春・夏・冬の3回公開。キン肉マンは『 ニューヨーク危機一髪!』『正義超人vs戦士超人』、キャプテン翼は『明日に向って走れ!』『世界大決戦!!Jr.ワールドカップ』がそれぞれ公開。
そして『ハイスクール!奇面組』『ドラゴンボール 神龍の伝説』などの劇場版も公開され、まさにジャンプ一色と言った感じの年でした。

洋画では2022年に36年ぶりとなる続編が公開されたトム・クルーズの代表作『トップガン』が5月に公開。
主題歌もヒットした『スタンド・バイ・ミー』や、「今度は戦争だ!」のキャッチコピーが衝撃的だった『エイリアン2』。そして、みんな大好きな2大マッチョスター!シュワルツネッガーの『コマンドー』、スタローンの『コブラ』も1986年に公開されています。

邦画では斉藤由貴主演の『恋する女たち』が12月に公開。本作の公開と同時に人気アニメの劇場版第2作『タッチ2 さよならの贈り物』も上映していました。
さらに、ムツゴロウさん(畑正憲)が監督を務め、音楽を坂本龍一が担当した『子猫物語』や、世界初のマッキンリー登頂に成功した冒険家・植村直己の半生を描いた『植村直己物語』。岩下志麻主演の人気ヤクザ映画シリーズ『極道の妻たち』の第1作目も1986年に公開されました。

1986年のヒット商品

1986年のヒット商品

1986年は日本のゲーム業界を代表するあのRPGゲームや、「思い出を手軽に残せる」ことで流行したあのアイテムが発売された年でした。

当時の思い出を振り返りながら、1986年に流行ったアイテムの魅力について語っていきたいと思います!

ドラゴンクエスト

ドラゴンクエスト

『ドラゴンクエスト』は、1986年5月27日にエニックス(現、スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームです。

いわずと知れたジャパニーズRPGのビックタイトル!
うちは父親が発売日からほど近いときに買ってきてハマってずっとやっていたのを覚えています。
小学生にもなっていなかった私には難易度が高すぎて自分でやるところまではもちろん行かないんですが、見ているだけでも楽しかった。

あと復活の呪文! 当時はドットも荒くて、「ぱ」と「ば」が見分けがつきにくいし、復活の呪文を書き間違えるとやりなおしになるしということで、父が「書き留めたから、画面を音読してくれ」とよく私たちを呼んでいました。
そのときばかりは、自分もちょっと大人になったような、冒険に参加できているような気になれてうれしかったのを覚えています。
でもそれでも間違えるんですよね、3回は確認していたのにね……。

いっち~

社会現象を巻き起こした国民的ロールプレイングゲームの第1作目がこの『ドラゴンクエスト』になります。シナリオを堀井雄二、キャラクターデザインは鳥山明、音楽をすぎやまこういちと言う黄金コンビが製作に携わったことでも話題になり、現在でも、シリーズや派生作品が様々な機種で発売されています。

ディスクシステム

ディスクシステム

『ディスクシステム』は、任天堂が1986年2月21日に発売したファミリーコンピュータ用の周辺機器です。
「カセットに比べて、より多くの容量を必要とするゲームが遊べる」事と「ゲームのデータを書き換えて違うゲームと入れ替える事ができる」という物で、当時ものすごく画期的なアイテムとして話題になっていました。

データを書き換えられる「ディスクライター」は、ファミコンショップ(当時は本当にこういう名称だった)に置いてあって、安価な値段で「新しいソフトが遊べる!」という事で、この機械を見るだけでワクワクしてました。
今では任天堂の柱とも言うべき「リンクの冒険」や「メトロイド」もこのディスクシステムが始まりでしたね。

ただいかんせん、小さな子どものことです。「元々のデータが『消える』」「元のゲームが遊べなくなる」ということで結構躊躇しまして……。だからこそ、友達の家でこれを見ると、「すごいビックなアイテムだ!」と思ったものです。

いっち~

当時はカセットよりも大容量な点が売りの一つでしたが、いかんせん読込時間が長くて、『SDガンダムワールド ガチャポン戦士』ではターンの読込時間で余裕でカップラーメンが作れるレベルでした・・・ その後容量の大きいロムカートリッジが開発されたことで徐々に優位性が失われていき、1992年に最後のゲームがリリースされるまでに合計で199本のゲームがリリースされました。

写ルンです

写ルンです

『写ルンです』は、富士フイルムから1986年7月1日に発売された世界初のレンズ付きのフィルムです。撮影後は本体ごと現像に出すことができる使い捨てのカメラで、簡単操作で手軽に撮影ができるという事で爆発的にヒットしました。

とにかく私にとってとてもなじみ深いもので、小学校~高校の青春時代を彩ってくれたものでした。1000円くらいで買えたし、気軽に写真が撮れるということで、文化祭や卒業式のときにはグループのだれかが必ずこれを持ってきていましたし、もちろん私も持っていきました。

そしてそのときに「焼き増ししてね~!」「もちろん!」という約束もするのですが、それが果たされたこともあれば、果たされなかったこともあり……(特に卒業した後は進路が別々になって会う機会が減りますから)。
そういう「果たせなかった約束」という、苦くも愛おしい記憶込みで、今でも特別な存在です。

いっち~

1986年7月の発売から爆発的なヒットを記録した「写ルンです」が、発売から幾度となくリニューアルを繰り返し、現在でも1種類のみ販売が行われています。今の時代だと単に写真を撮るだけであればスマホで充分ではありますが、メーカーページではアナログだからこそ撮れるノスタルジックな写真の魅力について語られています。

キャラクター文具(サンリオ)

サンリオ

サンリオが発売していたキャラクター文具は私もめちゃくちゃはまりました。私はキティちゃんが大好きで、筆箱も鉛筆も消しゴムも全部キティちゃんで揃えていました!

一番記憶にあるのが「筆箱」で、私の持っていたものは、鉛筆削りが筆箱の中についた多機能なもので、2段になっているので収容力があって、何よりもギミックが本当に楽しかったのを覚えています。表面はソフトビニール製でぷにぷにしていて、小学生だった私の心をこの上もなく浮き立たせてくれるものでした。

当時の値段で1000円オーバーと割と高かった記憶があるのですが、それを親が私に買い与えてくれたのは、「転校生である娘が、ほかの子と会話するきっかけとなるように」という思いがあったのだろうなと今なら思います。子どもはこういうギミックのあるものが好きですから。

いっち~

誰もが知っているサンリオのキャラクターグッズ。特に文房具は子供の頃に使っていたという人も多かったのではないでしょうか。サンリオの自社キャラクターである「ハローキティ」は登場から半世紀が経過しますがその人気は衰えず、コラボグッズも人気がありますが、当時物と呼ばれる70~80年代に発売されていたグッズの人気は高く、状態の良いものだと思っている以上に高値が付く場合も多々あります。

天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ

『天空の城ラピュタ』は、1986年8月2日に公開されたアニメーション映画で、スタジオジブリの記念すべき初制作作品になります。今では珍しくなくなったボーイ・ミーツ・ガールのジュブナイル作品で、ジブリ作品の中でも高い人気を誇っています。当然私もはまりました。

「学校で顔を会わせるあの子」じゃなくて、空からいきなり女の子が降ってくるというのがもう衝撃でしたし、男の子があこがれる激しいアクション、そして名台詞の数々……。
当然真似をしました。当然。でも40秒で支度は無理だった。あと、ド田舎だったこともあり鳩小屋は普通にありましたが、子ども心にも「鳩を逃がしたらめちゃくちゃ怒られるだろうな」とはわかっていたので、鳩を逃がすことはさすがにできませんでした。

ただ、トランペットはお祭りのときに吹けていたので、その時ばかりはパズーになりきれましたね!
このように、ラピュタは自分の生活に影響を与えてくれた作品でした。

いっち~

金曜ロードショーで放映される度に「バルス祭り」と称して大勢でSNSで盛り上がる『天空の城ラピュタ』ですが、何気にジブリ作品の興行成績ランキングでは下から数えた方が早い順位だったりします。ジブリ作品自体は1997年の『もののけ姫』当たりから人気に拍車がかかり、興行成績の上位は全てそれ以降の作品になります。ちなみにジブリ作品の興行収入1位は『千と千尋の神隠し』でこの記録は2021年の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』まで20年間にわたって国内興行収入の1位を守り続けていました。

あとがき

当時から名作として知られ、今でも聞いたり見ることの多い作品が揃っていた1986年。
若い世代にも人気の名曲『DESIRE –情熱-』『バレンタイン・キッス』や、あらゆる世代から高い人気を集める『ドラゴンボール』『タッチ』『スタンド・バイ・ミー』などの劇場公開。
今回紹介した作品は、音楽・映画ともに「80年代の名作」として語り継がれている作品が揃っていますね。あれから40年以上経った今でも人気は全く衰えていないので、これから先も名作として愛され続けて欲しいです。

そして、1986年はジャパニーズRPGの代表作である『ドラゴンクエスト』や、学生時代の思い出を残していた『写ルンです』などのアイテムも登場しました。
初代ドラクエは当時父親がハマっていたのを見て、「自分も冒険に参加したい!」と羨ましがっていました。初めてプレイした時は、広大なフィールドを自由に歩けるのがとても楽しくて、ワクワクしながら探索をしていたのを覚えています。
最近は第3作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のHD-2D版が2024年11月にSwitchで発売され、2025年にはHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の発売も決まりました。
「ロト三部作」はすべてファミコンでプレイしたことがあるので、当時を思い出しながら探索を楽しめたら…と思います。

そんな感じで今回は1986年について振り返ってみました。
本当ならまだまだ語りたいことがたくさんあるのですが、それはまた別の機会に語り合えればと思います。

さて、次回の「バックトゥ・ザ・80’s」は1987年を振り返ってみたいと思います。
1987年には「多くの名作を生み出した家庭用ゲーム機」や「横スクロールアクションゲームの金字塔」が登場しますので、ぜひお楽しみに!

では、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もタイムトリップして、懐かしい思い出を一緒に辿りましょう!

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