2024年1月新リミットレギュレーション考察
こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。
記事を読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます!
来年2024年一発目のリミットレギュレーションが判明しました!これによる現在の主要なデッキへの影響と、カード単体で注目度の高いものを見ていきたいと思います!
目次
【R-ACE】への影響
このカード名はルール上「R-ACE」カードとしても扱う。 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキから「R-ACE」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。その後、自分の手札・フィールドから「R-ACE」モンスター1体をリリースする。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「R-ACE」罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。
《EMERGENCY!》(準制限→制限)
《R-ACEエアホイスター》を1枚初動カードに押し上げた強力魔法カードが制限カード入りです。
速攻魔法であることが非常に強力で、【R-ACE】モンスターに魂の《無限泡影》を発動したところ、このカードを合わせられて何もかも狂った、そんな経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか。最大枚数が極限まで減らされたことで、今後は効果無効をある程度思い切って打っていけるようになります。
また《Alert!》や《EMERGENCY!》等の展開カードの側面を持つカードを自ターン中に使っていた場合でもこれまでは2枚目の《EMERGENCY!》を伏せれば良いことが多かったですが、《R-ACEタービュランス》の魔法・罠をセットする効果を最大枚数で使えなくなるシーンも増えるのではないでしょうか。
【罪宝】ギミックが無傷で使えることで安定性はまだまだ健在であり、来期も十分戦っていけるデッキだと思います。
【神碑】への影響
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の種族のモンスターしか表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドの表側表示モンスターの種族が2種類以上の場合には1種類になるように墓地へ送らなければならない。
《群雄割拠》(準制限→制限)
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1体しか同じ種族のモンスターは表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在する場合には、同じ種族のモンスターが1体になるように墓地へ送らなければならない。
《センサー万別》(無制限→準制限)
様々な手段で相手の行動を制限している間にライブラリーアウト勝ちを目指す戦術が得意な【神碑】ですが、《神碑の泉》に続き永続罠の枚数を大きく減らされることとなりました。
《群雄割拠》は汎用的なエクストラデッキのカードの使用を大きく制限し、そこに加えて《センサー万別》を用意すれば両者のもたらす制約によりモンスターを1体しか出せない状況にすることができる凶悪な組み合わせです。むしろ遅すぎた規制と言わざるを得ません。
相手ターンにも《炎王神獣 キリン》や《蛇眼の炎龍》等でアドバンテージを取る動きをするデッキが多い現在、後攻からでも間に合う《次元の裂け目》辺りを増やすのがリペア案でしょうか。
【ピュアリィ】【ラビュリンス】への影響
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:500LPを払って発動できる。デッキから「ピュアリィ・マイフレンド」以外の「ピュアリィ」カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
②:自分フィールドの表側表示の「ピュアリィ」Xモンスターが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。自分の墓地から「ピュアリィ」速攻魔法カードを3枚まで選んで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
《ピュアリィ・マイフレンド》(無制限→準制限)
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・デッキ・墓地から「ラビュリンス」モンスター1体を選んで特殊召喚する。その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで持ち主の手札に戻す。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。自分フィールドにレベル8以上の悪魔族モンスターが存在する場合、代わりに相手フィールドのカード1枚を対象とする事もできる。
《ビッグ・ウェルカム・ラビュリンス》(無制限→準制限)
圧倒的分布上位のデッキとは言えないため項目をまとめてしまいますが、それぞれキーカードに規制を受けています。
デッキの安定感、スタミナ、《強欲で貪欲な壺》の打ちやすさ等に確実に影響を及ぼす部分です。
【禁止カード】《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》
チューナー2体+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
①:このカードがS召喚した時に発動できる(この効果の発動に対して、相手はカードの効果を発動できない)。このターン、相手はフィールドで発動する効果を発動できない。
②:このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
③:このカードが相手によって破壊された場合、自分の墓地のレベル8以下のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
ここからは個別のカードごとにフォーカスしていきましょう。
今回の禁止カード化は1種類。《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》です。《赤き竜》の登場以降、①の超強力な効果を相手ターンで発動することができるようになり、一部のデッキでエースとして活躍していました。
特別そのようなデッキが環境で猛威を振るっていたわけではありませんが、「何もさせない」性質を良しとしない方針なのでしょう、前回の《No.86 H-C ロンゴミアント》に続き手が入りました。
デッキビルドパック産テーマである【センチュリオン】の強化が控えていることもあり、先回りで規制する意味もあると思われます。
【制限カード】(緩和)《大嵐》
フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て破壊する。
何年ぶりの制限復帰でしょうか、魔法・罠カード破壊の大御所カードが現代に蘇ります。環境で活躍するテーマの中では特に【R-ACE】を仮想敵に採用されることになるでしょう。
単純明快、そして強力なカードで最早言うこともなし、解説泣かせな一枚です。
【制限カード】(緩和)《星杯の神子イヴ》
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードをS召喚する場合、自分フィールドの「星杯」通常モンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「星遺物」カード1枚を手札に加える。
②:S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「星杯の神子イヴ」以外の「星杯」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
「やってはいけない緩和」ランキング個人的上位に位置するカードです。《水晶機巧ーハリファイバー》との併用で乱雑にリンク数を稼ぐさまが印象に残っています。
件の相方は服役中ですが、《星杯の神子イヴ》が禁止カードである間にもカードプールの拡充は進んでいたわけです。これから現時点では想像もつかないような使い方(概ね「悪用」と呼ばれるような)が開拓されていくことでしょう。楽しみでもあり、怖くもあるような。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次期環境の考察を少しだけ行ってまとめとします。
現時点での分布トップは【R-ACE】、日により【炎王】が取って代わることもあります。直接規制を受けた【R-ACE】は後退が予想され、両者の立ち位置が入れ替わる形でのスタートとなると予想しています。
また、時期が進めば新弾の発売も控えています。現在発表されている新規カードが入った【粛声】と少しだけ対戦させてもらいましたがこれがしっかり強く、現段階で厄介な立ち位置にいる【粛声】が一層シェアを伸ばすことも考えておかなければなりません。
取り分け現環境と大きな変化が起こることは考えづらく、今プレイされている方はすんなりと入っていける環境になると思います。
それでは今回はここまで。
今年一年読んでくださった皆様、数は少ないですが直接感想をくださった方、ほんとうにありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。良いお年を。
ぽとふ(@urami_yugi)と申します!
2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も関東地方で活動中です。
セレーネをリンク召喚した回数とチキンレースでドローした回数では誰にも負けません。ドロールが苦手なデッキをよく使います。
よろしくお願いします。
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