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【デッキ解説】ミソの記事のミソ『聖剣-憑-』vol.10

公開日:ドリルフィールド

聖剣

こんにちは!ドリルフィールドです!

ミソと交代で書かせて頂いているこちらのコーナーも、遂に第10回ですね。

これもひとえに読んで下さるみなさんのおかげです、ありがとうございます!

そして、今月もよろしくお願いします!

今回は、出張性能の高さが光る【勇者】を軸としたコンボデッキ。具体的には2体のモンスターを特殊召喚できる専用カード《リザレクション・ブレス》を狙うデッキです!

組んだのは結構前なんですけど、カスタマイズ性が高く、出張できるパーツも多いので、ぜひ読んでいただき、自分の物にして下さい!

デッキレシピ

デッキレシピ
聖剣-憑-
デッキビルド:ドリルフィールド
モンスター(18枚)

(1枚)ウィッチクラフトマスター・ヴェール
(3枚)マジシャンズ・ソウルズ
(3枚)聖殿の水遣い
(1枚)遺跡の魔鉱戦士
(1枚)焔聖騎士-モージ
(2枚)焔聖騎士-ローラン
(3枚)クローラー・ソゥマ
(1枚)クローラー・スパイン
(1枚)クローラー・デンドライト
(1枚)パラサイト・フュージョナー
(1枚)エッジインプ・シザー

魔法(24枚)

(1枚)アラメシアの儀
(3枚)運命の旅路
(2枚)光の聖剣ダンネル
(3枚)騎竜ドラコバック
(1枚)暗黒神殿ザララーム
(3枚)D・D・R
(3枚)儀式の準備
(3枚)魔術師の再演
(1枚)魔術師の右手
(1枚)魔術師の左手
(1枚)簡易融合
(1枚)おろかな埋葬
(1枚)増援

罠(4枚)

(1枚)リザレクション・ブレス
(3枚)聖剣の導く未来

エクストラデッキ(15枚)

(1枚)暗黒界の龍神王 グラファ
(1枚)ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン
(1枚)完全態・グレート・インセクト
(1枚)氷剣竜ミラジェイド
(1枚)烙印竜アルビオン
(1枚)ミレニアム・アイズ・サクリファイス
(1枚)鎖龍蛇-スカルデット
(1枚)トロイメア・グリフォン
(2枚)神聖魔皇后セレーネ
(1枚)熾天蝶
(1枚)暗影の闇霊使いダルク
(1枚)甲虫装機 ピコファレーナ
(1枚)星導竜アーミライル
(1枚)サクリファイス・アニマ

デッキレシピはこちら。

一見すると用途不明のカードが多いと思いますので、これから解説していきます。

デッキのコンセプト(または誕生秘話とか?)

リザレクション・ブレス
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「勇者トークン」が存在する場合に発動できる。自分の手札・墓地からモンスターを2体まで選んで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
その後、自分の手札・墓地から「勇者トークン」のトークン名が記された装備魔法カード1枚を選んで自分フィールドの装備可能なモンスター1体に装備できる。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

今回のデッキは《リザレクション・ブレス》の発動を狙うデッキです。

「手札、墓地から2体のモンスターを自由に特殊召喚」そんなカードがサーチできるなんて弱いわけがない!というところから考え始め、肝心な「どのモンスターを特殊召喚するか」というところでいきついたのが《パラサイト・フュージョナー》というカード。

パラサイト・フュージョナー
昆虫族 / 効果
このカードは、このカードの①の効果を適用する場合のみ融合素材にできる。
①:このカードは、融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

このモンスターは、特殊召喚時に場のモンスターで融合召喚できる効果を持ち、更に自身は融合素材代用モンスターでもあります。

「場に融合素材を揃えなければならない」「特殊召喚しなければならない」という2つの課題を持つ代わりに、片方の素材と《融合》の部分はまかなってくれる。というワケですね。

つまり、《パラサイト・フュージョナー》を含めた融合素材を《リザレクション・ブレス》で場に揃える事で、状況に合わせて自由な融合モンスターを展開しようというわけです。

また、その他にも《運命の旅路》を軸に【勇者】関連のカードを活かすための動きがたくさん採用されているので、そちらにも注目下さい。

デッキの動き

デッキの動きを解説します。

最終的には《パラサイト・フュージョナー》を用いた融合を狙うわけですが、そのためには色々と準備が必要です。

しかし、このデッキにおいては準備に注力するのではなく、戦いながらそれを達成していく構築になっていますので、各種戦線を支えるカードを紹介していきます。

なお、どの動きにも【勇者】関連のカードを絡めて展開を補助できますが、【勇者】の基本的な動きになるために今回は割愛させて頂きます。

1:《クローラー・ソゥマ》

クローラー・ソゥマ
昆虫族 / 効果
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを裏側守備表示にする。このターン、対象のモンスターは表示形式を変更できない。
②:自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベルを2つまたは4つ下げ、レベルの合計が下げた分と同じになるように、自分の手札・デッキ・墓地から「クローラー」モンスターを選んで表側守備表示か裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
カード 動き

まずは《クローラー・ソゥマ》を使った動きです。この動きで《パラサイト・フュージョナー》をデッキから引っ張り出せるので、特に重要度が高い動きになります。

①:何らかのモンスターを対象に《クローラー・ソゥマ》の①を発動し特殊召喚

②:《クローラー・ソゥマ》の②で《クローラー・デンドライト》《クローラー・スパイン》を特殊召喚

③:《クローラー・デンドライト》と《クローラー・スパイン》で《甲虫装機 ピコファレーナ》をリンク召喚

④:《甲虫装機 ピコファレーナ》の①で《クローラー・ソゥマ》を対象に《パラサイト・フュージョナー》を装備

⑤:《クローラー・ソゥマ》をリリースして、《完全態・グレート・インセクト》を自身の効果で特殊召喚

⑥:《甲虫装機 ピコファレーナ》の②で「クローラー」を3体デッキに戻して1ドロー

⑦:《甲虫装機 ピコファレーナ》と《完全態・グレート・インセクト》で《熾天蝶》をリンク召喚

こうする事によって、墓地に《パラサイト・フュージョナー》を送りながら《熾天蝶》の③が使えるようになるので、相手ターン中に《パラサイト・フュージョナー》を蘇生して、《熾天蝶》と融合する事によって、《氷剣竜ミラジェイド》や《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》を特殊召喚し、相手の動きに備える事が出来ます。

因みに、途中の《完全態・グレート・インセクト》は、別に出さなくても良いのですが、出しておくと《甲虫装機 ピコファレーナ》の効果でドローが出来たり、場合によっては②の効果で強力な除去が使えるので、エクストラデッキに余裕があれば入れておきたいです。

2:《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》

ウィッチクラフトマスター・ヴェール
魔法使い族 / 効果
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の魔法使い族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。手札からカード名が異なる魔法カードを任意の数だけ相手に見せ、その自分のモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、見せた数×1000アップする。
②:手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
ヴェール 動かし方

次に、このデッキの第2のエースとも言えるモンスター《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》の運用方法についてです。

出し方は単純で、《マジシャンズ・ソウルズ》の①でデッキから墓地に送り、《マジシャンズ・ソウルズ》を絡めたリンク召喚で、《神聖魔皇后セレーネ》をつくり、その③の効果で墓地から特殊召喚するだけです。

注目したいのは《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》の①、②の効果。どちらの効果も、手札に複数枚の魔法カードがあると真価が発揮される効果なのですが、このデッキでは《運命の旅路》の②によって、非常に緩い条件で自分・相手ターンに装備魔法を手札に加える事が出来るため、これらの効果のバリューが非常に高まります。

《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》を蘇生した《神聖魔皇后セレーネ》の戦闘を、そのままバックアップしてあげましょう。

《運命の旅路》はその他にも「《神聖魔皇后セレーネ》の魔力カウンター稼ぎ」「《マジシャンズ・ソウルズ》の②、ドロー効果のコスト」「③で好きなモンスターに戦闘耐性を与える」など、多くの仕事をこなす重要なカードです。

3:炎属性・戦士族

炎属性・戦士族をからめた動き

《リザレクション・ブレス》をサーチするために、《遺跡の魔鉱戦士》の③のサーチ効果を使う必要があるわけですが、役割が少ない《遺跡の魔鉱戦士》の立ち回り強化のために、「炎属性・戦士族」と「装備魔法」、そのサポートカードが何枚か採用されています。

・《焔聖騎士-モージ》

焔聖騎士-モージ
戦士族 / 効果
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、このカード以外の戦士族・炎属性モンスターまたは「聖剣」カードを合計3枚デッキに戻して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは戦闘では破壊されない。

①の効果により《焔聖騎士-ローラン》《光の聖剣ダンネル》《遺跡の魔鉱戦士》の3枚をデッキに戻してサイクルを形成します。

単純計算すると、《運命の旅路》の②を、自分・相手のターンの往復で《光の聖剣ダンネル》を2枚サーチするのに使い、自分のターンでは①を使って《遺跡の魔鉱戦士》をサーチしつつ、墓地からこのモンスターを装備すれば、それだけでコストが足りるので、毎ターンドロー加速ができます。

他にも、②の効果で《遺跡の魔鉱戦士》の戦闘を無理矢理とおしたり、《神聖魔皇后セレーネ》の魔力カウンター稼ぎ、《マジシャンズ・ソウルズ》のドローコストもこなします。

・《焔聖騎士-ローラン》

焔聖騎士-ローラン
戦士族 / 効果
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「焔聖騎士-ローラン」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を手札に加える。

《焔聖騎士-モージ》や《D・D・R》をサーチするためのカード。①に関しては《焔聖騎士-モージ》と同じ運用ですが、意識外から《運命の旅路》の③の戦闘耐性を付与できる小技も。

・《D・D・R》

D・D・R
装備魔法
①:手札を1枚捨て、除外されている自分のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。

《焔聖騎士-ローラン》でサーチし、場を離れると除外されてしまう《リザレクション・ブレス》で特殊召喚したモンスター達の再利用を行ったり、《聖殿の水遣い》の再利用を行います。

・《聖剣の導く未来》

聖剣の導く未来
通常罠
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「聖剣」装備魔法カードの数だけ自分のデッキの上からカードをめくる。その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。同名カードが自分のフィールド・墓地に存在しない「聖騎士」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

②の墓地効果で《焔聖騎士-ローラン》《焔聖騎士-モージ》を引っ張ってくる用のカードです。誰にでも装備できる《光の聖剣ダンネル》を使えば①で1ドローも可能です。

4:エクストラデッキの選定

エクストラデッキは、主にリンクモンスターと融合モンスターで形成されていますが、自由度は比較的高めです。

特に融合モンスターは「特定のモンスター」+「特定の属性や種族のモンスター」の素材縛りなら誰でも採用できるので、好みのモンスターを選びましょう。《召喚獣メルカバー》や《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》等は特に強力です!

リンクモンスターは主に《神聖魔皇后セレーネ》に繋げるための魔法使い族のモンスターや

、《ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン》の融合素材とするためのドラゴン族を採用しています。

エクシーズモンスターは、今回は採用していませんが《虚空海竜リヴァイエール》なんかも《D・D・R》と同じ運用が出来ておススメです。

デッキを回すときの注意点

ここまでの説明では軽くしか降れていませんが《マジシャンズ・ソウルズ》のドローがデッキの強みの1つなので、《運命の旅路》以外にも色々なカードを駆使して、実質ノーコストのドロー効果を擦り倒すのを意識してください。

また、弱点としては、《リザレクション・ブレス》は勿論、《遺跡の魔鉱戦士》や《聖殿の水遣い》等、「勇者トークン」が生き延びていないと有力に使えないカードがたくさんあるので、「勇者トークン」を守る事に注力してください。

それさえ意識していれば、《騎竜ドラコバック》のお陰で対応力はかなり高くなります。

デッキ紹介した時から、構築が大分変化していたので、今回改めて紹介し直せる機会を頂いて助かりました。

最近の融合モンスターの素材は「特定のモンスター」+「特定の属性や種族のモンスター」という組み合わせが多く《パラサイト・フュージョナー》にとってはかなりの追い風が吹いています。

カードプールが広がるほどに強化される《パラサイト・フュージョナー》、ぜひ手に取って使ってみて下さい!!

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